PLUTO

Last-modified: 2025-03-10 (月) 01:43:57

たぶん3/4くらいまでは面白い

『鉄腕アトム』(1951年~1970年頃)
「原子力の平和利用」なる夢が信じられていた*1時代の漫画
原子力で動き人間のために働く善きロボットたち、人とロボットが共に生きる社会における希望の物語……として始まったが、海の向こうで生じていた公民権運動の歴史を知った作者(手塚治虫)が「あれ、俺が描いてきた"ロボットとの共存"って実は形を変えただけの奴隷制だったんじゃね?」と気付いてしまい終焉
奴隷制だったんじゃね?
そのような暗い最終回が何パターンか作成されている
この辺いくらか込み入った経緯が説明されているけど略
「地上最大のロボットの巻」
『鉄腕アトム』における中編エピソード
世界各国の最高性能ロボット7体がプルートゥなる謎のロボットに次々破壊されていく話
『PLUTO』(2003年~2009年)
風呂敷を広げる上手さと畳む下手さに定評のある漫画家が↑をシリアス絵柄でリメイク
読者の期待通り見事に風呂敷を広げ、
読者の予想通り終盤は尻すぼみだった
2003年~
原作における時代設定 さすがに期待が高すぎる 人類はとっくに通り過ぎてしまった
ゲジヒト
ドイツの刑事ロボット
原作ではモブキャラ寄りのサブキャラ(壊される超高性能ロボットのうちの一体止まり)
『PLUTO』では主人公に抜擢、設定も大量に盛られている
しかしシナリオの途中で殺される運命は変わらない この人が死んだ後は焦点がアトムにスライド、概ね原作方面に収束していくせいで膨れた読者の期待には沿えなくなる
アトム
日本の少年型ロボット
原作では主人公
『PLUTO』ではサブキャラ/高過ぎる知性のあまり非ロボットじみた振る舞いになっている少年=読者の目には一周回って不気味にすら映る浮いた存在として描かれる
原作との距離が縮まる終盤は必然的に出番が増える しかし終盤は人気無い お気の毒に
天馬博士
生みの親
お茶の水博士
育ての親
プルートゥ
スタート地点では正体不明動機不明の存在
この手のボスって何も分からん初期段階が一番存在感あるよね
『PLUTO』独自のアレンジ
第39次中央アジア紛争
イラク戦争
どこぞの国が隠匿された大量破壊兵器の存在を主張、多国籍軍で乗り込んで国中滅茶滅茶にしたあげく何も責任取っていない事件
ブラウ1589
最重要オリキャラ
「世界で初めて正気のまま人間を殺害したロボット」として厳重に幽閉されている
オリキャラ
元ネタは原作における暗い最終回バリエーションの一つ(青騎士)

登場人物多すぎて列挙していたらきりがないと気付いたので中断
残りはWikipediaでも読んどいて


(参考)『PLUTO』アニメ化
Netflixが2023年頃に公開した 私は観ていない
8巻の漫画を1時間×8話に変換したようなので、おそらく1話につき1巻ペースだろう
原作に忠実な作りなら6話までは文句なしに面白いと思う
お前も読むなり観るなりして終盤の微妙な展開にモヤモヤしろ

*1 人類がまだ事故のリスクを知らない