「惑星(ソラリス)を覆い尽くす謎めいた原形質の生命について人類総出で研究したけど、いくら調べてもさっぱり何も分かりゃん…」という話が数百ページに渡って記述されている
架空のソラリス研究史を延々ともっともらしく列挙するが、最終的にソラリスの海の知性については何ひとつ解明されない
とても大胆な構成
- 「未知の存在たる外宇宙の知的生命体を人類ルール基準で仮定する奴はバカだ(要約)」と著者自ら解説している
- 知性(ソラリス)
- 明らかに何らかの知性を有し活動している
しかし具体的には何も分からない
ゆかいな仲間たち
ソラリスの海からのちょっとしたリアクションに慌てふためいたり、頭プリコネになったり、研究所の内部であれこれ口論しながら騒ぎ回ったり
しかしソラリスそれ自体との有意なコンタクトには何ら寄与しない 動物園の檻の中でサルが喚いているようなもの
=ある意味全員どうでもいい
- ケルヴィン
- ファーストネームはクリス
ソラリスの研究所に赴任した心理学者 一応の語り手
豊富な専門知識を有するが別に頭は良くない
若い頃恋人と口論して自殺されたのがトラウマ - スナウト
- 研究所のメンバーその1
- サルトリウス
- その2
- ギバリャン
- その3
ケルヴィンの師
シナリオ開始直前に自殺 - ハリー
- かつて勢いのままに自殺したケルヴィンの恋人
たぶん頭がプリコネだったのだろう*1- ハリー
- ソラリスがケルヴィンの脳から再現した生命体
海がなんでそんな事したのか本人も理解していない*2- 致命傷からも短時間で回復するニュートリノ体 純粋なスワンプマンではない
- 研究所
- しれっと反重力装置で空に浮いているなんかすごい施設
海の活動が時々うっかり人間を巻き込みぶち転がしてしまうため、事故を防ぐべく上空に作られた - ソラリス学
- ソラリスの海とはなんぞや?
- てんでバラバラに好き放題仮説を立てて誰も何も証明できない作中架空の学問
- プロメテウス号
- ケルヴィンを運んできた宇宙船
- ユリシーズ号
- 名前だけ出てくる宇宙船
各種作品解説
近現代における人文学方面の成果を用いてもっともらしく解説を付けようとする試みはよくある
分かりゃんものを扱う話に分かりゅと説明付けるのはナンセンスだと思う
翻訳
原文ポーランド語から直訳された新訳(ハヤカワ沼野充義訳、2015年)推奨
- 古い訳はソ連時代の検閲付きロシア語版が底本/ごっそり内容が欠落している
(参考)サブカルチャーにおける引用
一応名作扱いされているため、しばしば名前や海の形質について引用される
あまり気にしなくていい
(参考)映画
内容を好き放題改変した結果原作者にクソ映画扱いされている
よくあるやつ