フーロンタマゴヤドリリュウ

Last-modified: 2023-06-28 (水) 11:22:17

フーロンタマゴヤドリリュウ.png

メスの成体
 

フーロンの卵に寄生する生態を持つドラゴン。その体長はフーロンをも大きく下回る。

情報

住処フーロンの卵の中
属性
分類ドラゴン
学名Monoculardraco parasiticus

生態

超小型のドラゴンとして知られるフーロンは、卵もやはり超小型であり、その大きさは直径3mmほどである。この小さな卵に寄生するフーロンタマゴヤドリリュウはそれよりもさらに小さく、成体になってもその体長はわずか0.5mmほどである。肉眼でその細かい形態を捉えることは不可能であり、観察には顕微鏡が必須となる。

変態を行うという点でも特徴的な種である。その形態は大きく幼体と成体に分けられるが、いずれもドラゴンという語から想像される姿からは大きくかけ離れている。幼体は四肢も翼もない蠕虫様の姿であり、頭部の正中線上に小さい一つの目を持つが、機能していない。フーロンの卵の内容物を少しずつ食べて成長し、ある程度成長すると変態に備え非活動的となる。

フーロンの繁殖期である夏から秋にかけて羽化し成体となる。成体は翼がパドル状に発達し、水中を自由に遊泳できる。ほんの微かだが雷の力を有しており、水を電気分解して酸素を生み出し呼吸するため息継ぎの必要がない。眼球は大きく肥大化し、体長の半分を占めるほどとなる。この一見巨大な眼球は、十分な視覚を得るための最小限の大きさであり、体があまりに小さいがために相対的に巨大なように感じられるだけである。一方で口は退化してしまっており、羽化以前に蓄えた栄養を消費して活動する。

水中で交尾を行うと、メスは水面に浮上し、もがくような仕草をとる。この行動によってフーロンの注意を引き、敢えて捕食されることでフーロンの体内に侵入する。無事メスのフーロンの体内に侵入できた場合、速やかに卵嚢まで移動し、針のような産卵管を突き刺して複数の卵の中に産卵した後、死亡する。なお誤ってオスのフーロンに捕食されてしまった場合、速やかに口から脱出するが、どのようにフーロンの雌雄を判別しているのかは定かではない。

稀にフーロンタマゴヤドリリュウヤドリリュウと呼ばれる寄生性のドラゴンに二次寄生されていることがある。フーロンタマゴヤドリリュウの体長は本種をも下回る約0.2mmである。

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Tag: 魔物 雷属性 ドラゴン