フーロンタマゴヤドリリュウに二次寄生を行うドラゴン。その体長はフーロンタマゴヤドリリュウよりもさらに小さい0.2mmであり、本記事執筆時点では知られている限り最小のドラゴンである。
以前から本種のものと思しき報告は幾つか挙がっていたが、フーロンタマゴヤドリリュウよりも更に小さいドラゴンというあまりにも現実的離れした内容から、学会でまともに取り上げられることは無かった。その存在は都市伝説的に語られるようになり、実在が認められたのはごく最近のことである。
情報
住処 | フーロンタマゴヤドリリュウの体表 |
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属性 | 無 |
分類 | ドラゴン |
学名 | Kusochissas lilliputianus |
生態
身体があまりに小さいため、皮膚呼吸のみで全身の全ての細胞に栄養を行き渡らせることができる。そのため、心臓や血管を持たない。
肉眼ではほぼ見えないほどの小ささであり、観察が難しいため、その生活環については謎が多い。しかし、大まかな流れは一般的には以下のようであるとされている。
フーロンの産卵期あたりに孵化する。生まれるとすぐにフーロンタマゴヤドリリュウに寄生されたフーロンの卵を探し、フーロンタマゴヤドリリュウが卵を産み付ける際に開けた穴から中に侵入する。そして、中にいるフーロンタマゴヤドリリュウの幼生の体表に寄生する。
その後はフーロンタマゴヤドリリュウを殺さないよう、体液を少しずつ啜りながら成長する。寄生されたフーロンタマゴヤドリリュウは注入される成分によって羽化することができなくなり、やがて死亡する。宿主が死ぬと、フーロンの卵殻の内側に卵を産み付ける。彼らは雌雄同体であり、一匹のフーロンタマゴヤドリリュウに二匹以上が寄生していた場合、それらが番となって卵を産む。一匹だけだった場合は単為生殖によってクローンを産み付ける。 卵はフーロンの産卵期が訪れるのを待ち、やがて孵化する。
形態
ドラゴンのイメージからはあまりにかけ離れた姿を持つ。
頭部は胴体に対して極めて大きい。吸盤状の口器の周りに四本の牙があり、これを宿主の表皮に突き立てて体液を啜る。
胴体には翼と前脚を備える。前脚には大きい爪を持ち、これで宿主の表面にしがみつく。翼は遊泳の際に用いられると考えられている。後脚は一見すると存在しないが、尾の付け根あたりに一対の小さな棘が確認でき、これが後脚の名残ではないかと言われている。
尾は肥大しており、重要な内臓がこの中に集中する。
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