初心者ガイド/基本的なゲームの流れ

Last-modified: 2020-03-16 (月) 08:39:13

最終更新:7.24b

ゲームモード選択

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ゲームをプレイするには、まず最初にゲームモードを選ぶ必要があります。
メニュー画面右下にある「DOTAをプレイ」をクリックして、ゲームモード選択タブを出しましょう。

 

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ゲームモードは5つに分かれています。詳しくはゲームモードを参照してください。
ここでは、ノーマルマッチ-オールピックを選択した場合のゲームの進行について説明していきます。

マッチの検索

マッチメイキングが必要なゲームモードではマッチを検索を押すとマッチング待機プールに登録されます。
マッチングが決定されると画面中央に確認画面がポップアップするので承諾を押してください。

 

参加者全員が承諾するとロード画面へ移行しますが、誰かが拒否すると再び待機プールへ戻ります。
ロードが完了するとロード待機画面へ移行し、参加者全員のロードが無事完了するとヒーロー選択画面へ移行します。

ヒーロー選択

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ゲームが開始したら、まずは使用するヒーローを選択していきます。
この画面の事を"ヒーローピック画面"と言う場合もあります。

 

ヒーローの選択はチーム毎に交代で行われます。まずは先攻チームが1体、次に後攻チームが2体、次に先攻チームが2体...と続いて、最後に先攻チームが1体のヒーローを選択して、ヒーローの選択は終了します。この際、敵チームが選んだヒーローのカウンターとなるヒーローや、味方が選んだヒーローと相性のよいヒーローを選択すると、ゲームを有利な立場で進める事ができます。

 

ただし、ゲームにまだあまり慣れてない内は、初心者向けHeroページで紹介してあるヒーローや、見た目などが好きなヒーローを選びましょう。

ヒーロー選択での注意事項

  • ヒーローの選択はチーム毎に25秒の制限時間があります。制限時間が過ぎると、1秒ごとにゲーム開始時の所持ゴールドが2ゴールドずつ減少します。
  • ゲーム中に各ヒーローは1体ずつしか選ぶことが出来ません。他のプレイヤーが選択したヒーローは選択不可となります。
  • ランダムでヒーローを選択すると、初期アイテムに"Enchanted Mango""Faerie Fire"がボーナスとして追加されます。ただし、ランダムでのヒーロー選択は初心者では扱えないヒーローが選択される可能性があるので推奨しません

作戦タイム

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ヒーローの選択が終了したプレイヤーから、作戦タイム画面へと移行します。
この画面では、ゲーム開始時の初期アイテムを事前に購入・ヒーローの見た目を変更・ガイドを選択することが出来ます。
試合開始後に初期アイテムを購入していると、後述する開幕のバウンティルーンの取り合いに遅れる可能性がありますので、出来るだけこの作戦タイム中にアイテムの購入は済ませておきましょう。

ゲームの進行

ゲームは基本的に序盤→中盤→終盤(レートゲーム)という段階に分けられます。
序盤・中盤に最も活躍できるヒーローも居れば、ゲーム終盤になるにつれて強力になっていくヒーローも居る為、自分が使うヒーローがゲーム中のどの段階で最も活躍できるのかが理解できると、ヒーロー本来の実力を上手く引き出す事が出来ます(これをヒーローの"パワースパイク"と言います)。

 

一般的に、サポートヒーローは序盤・中盤に強く、コアヒーロー(キャリー)は終盤になるにつれて強力になっていきます。(詳しくは1to5systemのページをご覧ください)

ゲーム開始(-1:30)~開幕ルーン争い(0:00)

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ゲームが開始すると、画面中央上部にあるタイマーは1:30からスタートし、0:00に向かって秒数が減っていきます。この時間は序盤戦開始前の準備期間という認識を持ってもらえれば大丈夫です。

 

作戦タイム中に初期アイテムを購入できなかった場合は、この時間内にアイテムの購入を済ませましょう。

 

また、タイマーが0:00になると同時に、マップ内の四か所にバウンティールーンが湧きます。バウンティールーンを取得するとチーム全体に40のボーナスゴールドが付与されます(詳しくはルーンページをご覧ください)。

序盤 (レーン戦)(lv1~lv10, 1min~15min)

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開幕のルーン争い終了後は、トップ、ミドル、ボトムのどれかのTier1タワー(ベースから最も遠い自陣タワー)まで行きます。
選択したヒーロー、味方と敵チームの構成で変わりますが、一般的には2:1:2(トップ:ミドル:ボトム)の構成でヒーローが別れます。
(一つのレーンに3人、トップやボトムに1人、ジャングラーなど例外は有りますがここでは割愛します)

2:1:2レーンでの一般的な役割

  • トップレーン(2人、近接と遠距離)
    タワーまでの距離が敵陣から最も近くすぐにタワー戦になりやすいため粘り強い戦い、対応ができるタイプが適任。
  • ミッドレーン(1人)
    チームの司令塔。他レーンへの移動がしやすいので強襲や防衛へと適時動く事も仕事の一つ。
    ここがコケたら建てなおすのは至難なので、プレイに自信がなければ選ばないようにしましょう。
  • ボットレーン(2人、近接と遠距離)
    自陣内の深い部分にタワーがあるため最も安全なレーン。主力をサポートが援護して戦力をどれだけ増強できるかが肝。

基本的に、Ultを覚えるlv6以降の集団戦が始まるまでは、レーンの変更や別レーンへの移動は極力抑えて、担当レーンで戦闘するようにしましょう。不用意にレーンを離れると、取り残された味方が敵に人数差で押されて思うように行動できなくなり、場合によっては敵に倒されてしまう可能性があります。

 

加えてレーン戦では、後述する敵のハラスや奇襲(Gank)で倒されないように、HPは常に半分以上になるようにしてください(サポートなど、打たれ弱いヒーローは体力が全快の状態を維持するのが理想)。

 

もしも敵タワーの攻撃や、クリープにやられたり、棒立ち(他レーンの状況や敵のアイテム状況確認、カメラの誤操作等)などの大きなミスで倒されてしまうと、敵チームにスキがあると見なされ、格好の標的にされてしまいますので注意してください。

序盤のレーン戦でやる事

①ラストヒット
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敵クリープ、及び中立クリープにトドメを刺す行為の事を"ラストヒット(LH)"と言います。
ラストヒットを取ると、ゴールド経験値を取得する事ができます。

 

ラストヒットを取得できない場合、死亡した敵クリープの周りにいるヒーローには、そのクリープの20%の経験値が与えられます。ラストヒットを多く取り逃がすと、その分ヒーローのレベルも上がりにくくなるので注意してください。

 

尚、ラストヒットは主にキャリーが取得します。サポートはレーンクリープのラストヒットを極力キャリーに譲るようにしてください。
(サポートがキャリーにラストヒットを譲る理由については1to5systemのページで詳しく解説しています。)


②ディナイ
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HPが半分以下になった味方クリープには、右クリックで攻撃する事が出来ます。これで味方クリープのとどめを刺す事をディナイ(Deny)と言います。
ディナイをする事によって、敵にラストヒットを奪われる機会が減り、結果的に敵が取得するゴールドと経験値を減らすことが出来ます。

 

レーン戦でサポートは、出来る限りこのディナイと次項のハラスを行う事を心がけましょう。そうしないと、ただレーン戦で突っ立っているだけになってしまい、無駄に味方のキャリーの経験値を奪う事にも繋がります(ラストヒットを取られず死亡した敵クリープの経験値は、その周りにいるヒーローに分割して与えられるため)。


③ハラス
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通常攻撃やスキルを用いてレーンで敵を攻撃する事を"ハラス"と言います。
ハラスをする事によって敵のHPが減少し、レーン戦において優位に立つことが出来ます。

 

ただし、敵ヒーローに対して通常攻撃を行うと、敵クリープの攻撃対象が一時的に自ヒーローに移ります。そうなると、敵クリープに殴られて自ヒーローもダメージを負う事になってしまうので気を付けてください。
(この仕様を利用して、レーンをコントロールするテクニックも存在します。詳しくはアグロのページをご覧ください。)


④その他
上記の他、序盤戦では「アグロ」「レーンコントロール」「ガンク」「プル」「スタック」など、様々なテクニックを駆使して序盤戦を優位に進める方法があります。しかしながら、Dota2を始めたての初心者の方には少し理解しずらい仕様が多いため、ここでは説明は省きます。

 

上記の「ラストヒット」「ディナイ」「ハラス」を問題なく行えるようになってから、その他のテクニックを学んでいきましょう。

中盤lv11~15(15min~30min)

序盤と中盤の明確な境目はゲーム内で示されていませんが、一般的にはヒーロー全体のレベルが6を超え始め、また各レーンの第一タワー(T1タワー)が壊れる事によって、それぞれのレーンでの優位が決まる頃合いが、中盤の開始時期と考えられています。

 

【序盤と中盤での明確な違い】
・ヒーローがそれぞれの担当レーンを離れて行動する事により、集団戦がより多く発生するようになる
・他レーンから移動してきたヒーローによるガンク(Gank/奇襲)の可能性が高まる
・タワーが減ることによって、チーム毎の安全地帯が減り、ワードでの視界確保の重要性が増す
・ヒーローがUltを持つようになり、個々のヒーローのパワーが増す

 

中盤で特に大切な事は、「今自分が何をしなくてはならないのかを常に考えて行動する」という事です。
タワーを攻撃しなくてはならないのか、敵へのガンクをしなければならないのか、それともファームをし続けるのか...
この行動目標を意識していないと、ただマップ内をウロウロしているだけになってしまいます。

 

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と言っても、はじめのうちはそこまで考える余裕があまり無いと思います。なので、ゲームの流れに慣れるまでは、タワーの破壊を第一に考えて行動するとよいでしょう。

 

特に、敵のタワーを破壊すると、以下の様なメリットがあります。
・敵のテレポート箇所が減り、敵チームの行動範囲が狭くなる
・タワーでの視界が取れなくなる為、敵チームの安全地帯が減る
・タワー破壊によるボーナスゴールドを得ることが出来る(チーム全体で500~800ゴールド)
・敵ジャングルへ移動して行うファームの危険度が下がる

 

ある程度Dota2に慣れてくると、ゲーム全体の状況を見て、ベストな行動を選択する事ができるようになると思います。上記のタワーの破壊と合わせて、なるべく多くの選択肢を頭に入れておくと、ゲームの勝ち筋も広がる事をよく覚えておいてください。

終盤lv16以降(30min~)

Tier2タワーが破壊された後、本陣にあるTier3タワーと、その後ろにある2つのバラックが攻撃対象になり始める時間帯が、終盤戦の開始時期です。

 

この時間帯になると、一回の集団戦の勝敗がそのままゲームの勝敗に繋がりかねません。注意しましょう。
Mega_Melee_creeps.png Mega_Ranged_creeps.png
尚、敵チームのバラックを破壊すると、バラックを破壊したレーンの味方クリープがSuperクリープへと強化され、レーンプッシュ力が上昇します。
そして、全てのバラックを破壊すると、全ての味方クリープがMegaクリープへと強化されます。それまでとは比べ物にならない程の攻撃力・防御力を有したクリープへと変貌する為、ある程度育ったヒーローでもクリープの処理が難しくなります。

ロシャン(Roshan)

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ゲーム終盤は、ロシャン(Roshan)の討伐が可能になり始める時間帯でもあります。
ロシャンは非常に強力なボスモンスターであり、倒すとAegis of the Immortalというアイテムをドロップします。
これは持っているヒーローが死亡した後、一度だけ復活できるようになる非常に強力な消耗アイテムです。

 

Aegis of the Immortalを手に入れると、そのチームはヒーロー1人分の数的優位を持つことになります。
その為、そのチーム内で一番強力なヒーロー(大抵はキャリー)に渡すようにしましょう。

 

ただし、ロシャンを狩っている最中に奇襲をかけられてしまうと、逆転されかねない程の大損害に陥る可能性があります。その為、ロシャンに攻撃を仕掛ける際は、事前にしっかりとワードで視界を確保し、ロッシュピット(ロシャンが居るスペース)に入る所を目撃されないようにしましょう。

 

ちなみにロシャンについては、Roshanのページで詳しく解説しています。

決着

どちらかのチームのAncientが破壊されると試合が終了します。
Ancientを破壊したチームは勝利、破壊されたチームは敗北となります。

 

その後、リザルト画面が表示され、各プレイヤーの成績を見ることができます。
閉じるを押すとゲームから退出することができます。

注意事項

途中退場や、試合放棄、利敵行為はとても悪質なマナー違反で、ペナルティもあるので厳禁です。
ゲームを始めるにあたって、事前に諸用は済ませておきましょう。

 

また、ゲーム中に一時的に退出する場合は、一言チャットするとよいでしょう。
デフォルトでF9キーを押すと、ゲームを一時ポーズできます。どうしても少し離れなければならない時はこの機能を活用しましょう。

コメント

  • 最近始めたばかりですがとても分かりやすかったです  -- 2015-08-17 (月) 18:11:08