【ギュータ】

Last-modified: 2024-04-07 (日) 12:32:05

勇者アバンと獄炎の魔王

【ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王】に登場する地名の一つ。
ギルドメイン大陸のいずこかにある秘境。雲を貫く切り立った岩山の頂上に存在する。
名前だけは「ダイの大冒険」本編の時点でマトリフの装備である「ギュータの法衣」として登場しているが、こちらではギュータの由来について特に説明はなく、人名なのか地名なのかあるいは法衣の素材なのかは一切不明だった。
大賢者【バルゴート】が人間の限界を悟り、いずれ世界に必要とされるであろう真の勇者やその仲間を育成するべく建立した修行場である。
外界から隔離された場所にあるため、修行施設だけでなく生活のための居住区も併設されており、修行者やその家族が少数で自給自足の生活を送っている。
所在地については、ギュータ→牛タン→仙台、と言う読者の予想がある。
なお8巻のロードマップで明かされた実際の所在地は原作における【ギルドメイン山脈】、すなわち【鬼岩城】のあった辺りとなっている。
 
「真の勇者を育てる」と言うだけあって、半端な実力や覚悟では命を落とすような内容の修行も存在する。【マトリフ】曰く「命懸けの修行場」。
まずはギュータを取り仕切る賢者に力を認められなければ立ち入ることも許されない。
……ということは【まぞっほ】はああ見えて才能を認められていたのだろうか。
作中の時代ではバルゴートは既に亡くなっているが、その娘である【カノン】が頭首となっており、【アバン】は彼女と闘った。
施設内には格闘技や呪文の修行場の他、バルゴートが遺した様々な技術書を収めた書斎も存在する。アバンはここで【闘気】の扱いや【凍れる時間の秘法】についての知識を得た。
 
地下には、天地魔界の全てから負のエネルギーが流れ込む、とされる【逢魔窟】?が存在する。
元々ギュータのある岩山自体がこのエネルギーによって土地が隆起したものであり、この力が人間の武力や魔力を増幅させることをバルゴートも認識して修行に利用しているため、逢魔窟がギュータの事実上の中心部と言える。
内部に人間が立ち入った場合、負のエネルギーがその人間の心の闇やトラウマの形を成して襲ってくる。襲ってくるのはエネルギー体なので、闘気技でないと太刀打ちできない。
人間以外に対しては特にそういった作用はないらしく、侵入した【キギロ】にとっては「魔族や魔物が発する邪気と同じ」とのこと。
なお、地上部には【マホカトール】の結界が張られているため、修行区や居住区に邪気が流れ込んでくることはない。
 
作中では既に新たな修行者も訪れなくなって久しく、頭首であるカノンの寿命が尽きるのも間近であったため、それと共にギュータそのものを閉鎖する予定であった。
そんな折に勇者の資質を持つアバンが訪れたため、カノンはこれを天命として残りの命をアバンの修行のために使うことを決意する。
途中、【キギロ】の襲撃による騒動があったもののアバンは逢魔窟での修行を完遂し、カノンはアバンと彼を連れてきたマトリフに対して、勇者の育成という父娘2代の使命を果たさせてくれたことを感謝し、この世を去った。
その後予定通りにギュータは閉鎖され、残りの住人は岩山の麓に集落を作って移り住んだ。ギュータそのものは書斎の知識などを悪用されないように空間ごと封印されてこの世から消滅し、「ダイ大」本編の時代には残っていない。
 
山の上に建てられた修行場で、高齢の女性が守っていると言えば本編の【ドゥルダ郷】を彷彿とさせる。