【デイジィ】

Last-modified: 2021-08-25 (水) 06:49:01

ここでは、アニメ『ドラゴンクエスト』に登場する女戦士について述べる。

勇者アベル伝説の主要人物
【アベル】 - 【ティアラ】 - 【モコモコ】 - 【ヤナック】 - 【デイジィ】

アベル伝説

アニメ【ドラゴンクエスト~勇者アベル伝説~】に登場する人物。職業は【戦士】。CV:三田ゆう子。
 
切れ長の鋭い目つきと赤毛のロングヘアが特徴的な17歳の少女で、二本の角が生えたバイザー付きの兜と【かわのよろい】に似た軽装鎧を身に着けている凄腕の賞金稼ぎ。
卓越した剣技を持つが、利害打算で行動している守銭奴で、金にならない事はしない主義。
最初の頃は仲間意識を持たず、【アベル】達とは一線引いた関係を築いていたが、利害など二の次で行動するアベルの姿を見て次第に打ち解けていき、好意まで寄せるようになる。
しかし、当のアベルは【ティアラ】にぞっこんなので、残念ながら彼女の心中を察する事は無く、彼女もあえて自分の気持ちを打ち明ける事はせずに、最後まで「仲間」として剣を振るい続けた。
気が強く男勝りな性格だが、実はネズミとゲジゲジが大の苦手で、アクセサリーや洋服にも興味を示すなど、時折年頃の少女らしい一面を覗かせる事がある。
 
パーティに加入するのはメンバー中最後で、当初は未熟なアベル達の危機に駆け付けては賞金首やモンスターを倒し、有り金やモンスターの素となった宝石をいただいて去っていく謎の助っ人として登場し、パーティに加わった動機もモンスターによく襲われるアベル達と行動を共にすれば宝石をたんまり稼げそうという、あくまで打算的なものだった。
彼女がそこまで金に執着する理由は10歳の時、人買いに連れ去られた弟の【トビー(アベル伝説)】と妹のルナを買い戻す為であり、そのために剣を取り、2人を探しながら各地を回り、賞金稼ぎとしての腕前を必死に鍛え続けてきた。
しかし、妹のルナは既に亡くなっており、苦難の末にようやく再会できた弟とも悲惨な別れを辿る事になる。
 
以上の事からもわかるように性根は心優しく、誰よりも家族を大切に想う慈愛の精神の持ち主。
それは数々の苦難を共に乗り越えてきた仲間に対しても同様で、死にかけたアベルの命を何としても救おうと奮闘したり、師匠を亡くした【ヤナック】を自分も弟を失いながらも笑顔で励ましたり、【モコモコ】が死んでしまった時には人知れず涙を流すなど、終盤では戦闘で活躍する一方で、その本来の優しさもよく描かれていた。
 
主人公であるはずのアベルのキャラの薄さやヒロインであるはずの【ティアラ】が賛否両論な事も相まってか、ビジュアルも然る事ながら彼女の生い立ちや立ち振る舞いは視聴者の心をガッチリとつかみ、本作の実質的な主人公と呼ばれるほどの人気を会得した(因みに実質的なヒロインはヤナックとの声が多い)。
作品が放映されたのは1989年だが、今なお二次創作において本編の女性キャラと顔を並ばせる作品もある辺り、未だに根強いファンがいる事を伺わせる(特に入浴シーンのある第八話は有名)。
また、初期の頃はゴールドという名の巨大な羊のような動物(?)を連れており、それを馬代わりにして7話のラストまで騎乗していたが、8話の冒頭では既にいなくなっていた。
 
なお、アニメのEDでゲームを真似たステータス画面では「ディジー」と表記されており、EDのクレジットも「デェイジィー」「デイジィー」「デイジー」など誤記が目立っていた。
公式では「デイジィ」なので、単に間違えていただけと思われる。

装備

登場時は細身の鉄の剣を使用していたが、【ガメゴンロード】に通じず折れてしまう。
その後はアベルの【はがねのつるぎ】を貰い愛用していたが、これまた【ジキド】にへし折られてしまう。
鋼鉄の剣を失った後、しばらくは【どうのつるぎ】を大量に買い、折れたら捨てるという戦い方も見せた。
物語中盤に【バハラタ】の友人にして凄腕の剣士でもあるジャック・スワードから【はやぶさのけん】を譲り受けてからは、最終話までこれを愛用している。

戦力

勇者という肩書きの割に呪文が使えず、ゲーム的には戦士に当たるアベルや、力任せに戦うモコモコとは異なり、素早い身のこなしと目にも留まらぬ卓越した剣技を武器に戦うスピードが自慢のキャラ。
その剣速は敵が斬られた事にすら気付かないまま仕留められる事もあるほどで、鈍重ながらもタフなパワー型というゲーム本編の戦士とは一風変わった個性を持ち、装備も比較的軽装で作中では一切盾を使わない。
隼の剣を入手した時にはバハラタが宙に放ったコインを一瞬で八等分にする芸当も見せた。
その剣技はアベルがどうしてもと教えを乞い、「教えてくれるまでここを動かない」とまで言わしめるほどの腕前で、当初はまだまだ未熟で剣もろくに扱えなかったアベルを鍛え、一人前に育て上げた功労者。
アベルにとっては頼れる仲間であるのと同時に、事実上の剣の師でもある。
 
また、持ち前の素早さを活かしたスリや強奪も得意としており、重装備やタフさがウリの【戦士】と言うよりは、【剣士】【盗賊】に近い。見た目もDQ3本編の女戦士(男勇者よりも背が高い大柄で筋肉質)とは全く似ておらず勇者であるアベルよりも背が小さい。
 
ちなみに、DQ3で再現しようとしても戦士のままでは隼の剣を装備できないので、最初は戦士にして隼の剣を入手したら盗賊に転職する必要がある。盗賊がないFC版で強いて代用するなら商人あたりだろう。まあ、それ自体単にパワーダウンな転職でしかないので全く実用的ではないが…
或いは最初から最後まで商人というのも再現に近い。職業名称だけを見れば全く違うように思えるだろうがDQ3の商人は鋼鉄の剣や隼の剣を装備でき、また鎧は【てつのよろい】止まりなので、終始軽装だった彼女と案外マッチしていたりする。「盗む」とはちょっと違うが、金策が上手いという要素として代用になる。
ステータス的にもモロに鈍重な戦士よりも、ある程度の素早さがあることもあって、職業名称を除けばよりキャラ的に近い再現ができる。
見た目がアラビア風のポニーテール姿になってはしまうが、FC版なら水着を着せれば長髪の軽装姿にはなるので多少イメージも近くなるだろう。
もっとも、実用面では中盤以降は普通に戦士を使うよりだいぶ劣るのは否めないが・・・

余談

彼女の弟は後にDQ6に登場する【テリー】に容姿や生い立ちが似ており、よくネタにされる。
声を担当している三田ゆう子は『魔法のスターマジカルエミ』の香月岬や『ハイスクール!奇面組』の河川一平など「姉のいる弟キャラ」は何度か演じていたが、その逆となる「弟のいる姉キャラ」は初であった。
またDQ3で「デイジィ」という名前はリメイク版でしか入力出来ない(FC版では無理矢理入れると「て゛いし」になってしまう)。
 
「一撃の威力よりも、手数の多さによる力削ぎ&急所狙い」というその戦闘スタイルは、ロト紋のキラに通じるものがある。
互いの共通点として「最終武器が隼の剣」「勇者に自らの剣術を指南する」などもあることから、ロト紋は大なり小なりの影響を受けているものと思われる。