【キギロ】

Last-modified: 2021-09-29 (水) 10:34:22

勇者アバンと獄炎の魔王

【ブラス】【バルトス】【ガンガディア】同様、魔王時代の【ハドラー】の部下である「亜」人面樹。一人称は「ボク」。
じんめんじゅ系モンスターだが人間のようなバランスの手足で、スーツを着用しワイングラスを揺らすなど、紳士のような佇まいをしている。
袖から覗かせる手足のようなものはすべて根が発達したものであり、じんめんじゅ本来の腕は頭部の側面から生え、普段は服の中に隠している。
主な任務は、魔王城内から魔物の森を世界に広げること。
 
突然変異的に生まれた数百年に一度の珍しい存在で、じんめんじゅながら魔王の4幹部に名を連ねるだけあって、植物系モンスターの常識を越えた能力を持つ。
頭部の葉は配下のじんめんじゅとの通信機能が備わっており、樹皮は密度を変えることで鋼鉄よりも硬く、柔軟な鞭のようにもなる。
さらに、体内で生成される高温の樹液を武器とし、その樹液に魔力を加えれば更に温度を高めた【魔力樹液弾】として発射できる。
この体質故に植物系の魔物の弱点となりやすい火炎呪文は物ともせず、【メラゾーマ】でさえも燃やす事は不可能という火への強力な耐性まで持つ。
 
【アバン】【ロカ】【レイラ】との戦闘では、それぞれの力量を見定めた上、ただのじんめんじゅと見て軽率に不意打ちを仕掛けたロカを隠し腕で迎撃、お返しの【痛恨の一撃】は鎧ごしでも大ダメージを与えた。
回復呪文を使おうとしたレイラも抜け目なく捕縛し、この時点では未完成であったハドラーを傷つけた一撃をまぐれ当たりと分析するなど、その頭脳も中々のもの。
同僚のガンガディアからも、アバン一行を「倒してしまうかもしれない」と評されており、ハドラー四天王に列せられる実力は確かなもの。
 
一方で「しぶとくコソコソ生き残る」と一見謙虚そうな信条を騙っている割に、アバン一行が【魔の森】を抜けようとした際に「向こうからやってきたから仕方ない」「ハドラーに傷をつけたアバン達を倒せば出世できる」と自ら出張って行く、一行を壊滅まで追い込んだと見るや「負ける要素はない」「レベルが低いのにハドラー様を傷つけたという箔だけがついている美味しい獲物」等と慢心し、自分の能力を得意げにひけらかすなど、性格は良くも悪くも俗っぽくお調子者な一面もある。
趣味が弱いものいじめだったり「また出世してしまうなぁ」というわざとらしい口ぶりからしても、自分の領地とも言える広大な魔物の森と独自の通信能力を利用し、入り込んだ美味しい獲物を見つけ出しては有利に戦って手柄にするのが得意戦法かつ出世のやり口だったのかもしれない。
こうした本性はハドラーやガンガディアにはバレているがあまり気にはされていない模様。
功利心の強さや狡猾さ、傲慢になりやすい所も含めて、ダイ大本編でいう【ザボエラ】【マキシマム】に通じるタイプの敵と言えるだろうか。
ただしキギロの場合は、最初は真正面からアバン一行に戦いを挑んだり、二戦目はアバン1人を誘いだし【マンイーター】と合体することで自らの力を底上げして直接追い詰めようとするなど、楽に倒す方法を模索してはいるがこの手の敵としては珍しく自ら戦列に立ち戦闘も正攻法を使っている。
自らの手で得る手柄に拘った【フレイザード】辺りにも近いのかもしれない。
 
初戦ではその特異体質でアバン一行を翻弄するも、追い詰められたアバン渾身の一撃で腕を斬られ、ロカの投げた剣で顔を貫かれるなどダメージを受けて撤退。
その後アバンパーティーの連携を手強いとみて「1人で来ないと魔物総動員でネイル村を焼き払う」と脅してアバン1人を誘い出し、森の魔物の主である巨大なマンイーターと直結して戦うも、前回の戦いで能力をひけらかした事が仇となり、ネタの割れている攻撃はアバンのアストロンで防がれてしまう。
アバンが新たに編み出した【大地斬】でマンイーターごと両断されたが、倒される寸前に種子を残して辛くも生き延びた。
 
【しにがみ】によって種子は回収されて魔王軍に戻ったものの、【地底魔城】の入り口に乱雑に植えられてしまった。
惨めな姿を晒すこととなってしまったが「しぶとくコソコソ生き延びる」の信条どおり、次の機会を窺っているようだ。
ハドラーも見栄っ張りの彼にはあまりにも屈辱的な姿を笑いつつも「過酷な環境の方が美味しく育つ人間の作物のように、この屈辱がキギロをより強力かつ凶悪に成長させるかもしれん」としている。