【持ち上げ】

Last-modified: 2024-02-10 (土) 03:25:01

概要

DQ7から登場した移動中のシステム。
特定の物体(主に【壷】【樽】)の前で【便利ボタン】を押すとその物を持ち上げることができ、もう一度押すと持っている物を前方に投げつける
DQ7で初登場して以降、PS版DQ4やPS2版DQ5、さらにグラフィックがリアル化したDQ8にも引き継がれた。
 
割れ物を人にぶつけることもできるが、特にダメージを与えることも相手が怪我したりする様子もなく、そればかりか何も反応しない。
当たり前だが、現実世界では絶対にマネをしてはならない。まぁそれ以前にまず持ち上げられない人も多いだろうが。
これによっていわゆる「勇者行為」に窃盗だけでなく器物損壊が加わった。
ダンジョン内の場合は持っている最中でも【エンカウント】が発生する。回復しようと思ってメニューを開こうとすると持っている物を離してしまうので注意。
 
しかしDS版DQ4以降の作品では持ち上げるアクションは削除され、壷や樽は調べるとその場で壊すようになった(当初はDQ9でも持ち上げが採用予定だった模様。開発段階のPVで確認できる)。
DS版の各作品ではモーションが無いので、特にDQ9では主人公たちが手を動かすことなく割っているように見える。テリワン3D、リメイク版DQ7、イルルカではちゃんと蹴ったり叩いたりして壊すモーションが追加された。

DQ4(PS版)

DQ7と同じ仕様で登場。
第四章の【キングレオ城】で脱獄する際には必須となる。
 
【導かれし者たち】および【ピサロ】には持ち上げた際の専用アクションがあり、基本的には両手で持ち上げて投げる。
だが【ブライ】だけは常に片手に杖を携えているせいで、壷だろうが樽だろうが片手で持ち上げてぶん投げる怪力ジジイと化した。パラメータ上の【ちから】は相変わらずメインキャラ中最下位なので違和感が凄い。
一方でいわゆる【NPC戦闘員】には持ち上げアクションが用意されておらず、彼らを先頭にして物を持ち上げると頭の上に樽や壷を載せて歩くことになる(【へんげのつえ】で住民やモンスターに変身した時も同様)。
特に四章は前衛に【オーリン】がよく配置されるため、目撃した人も多いだろう。
 
【ボンモール】の武器屋では、花瓶を割ってカウンターの中に入ると、「お客さん…あんまり人の家のモノこわさないでくださいよ。」と注意される。当然である。というか注意程度で済むんだからさすがゲーム世界。

DQ5(PS2版)

壷と樽を持ち上げて投げることができる。【仲間モンスター】には持ち上げアクションが用意されていない。
【工事中の神殿】にあるトイレ壷は当然ながら持ち上げられず、持とうとすると特殊なメッセージが表示される。

DQ7

初登場。
持ち上げられる物は主に【壷】【樽】、瓶、花瓶、【花】など。このうち壷や樽や瓶などは投げると壊れ、中に【アイテム】【ゴールド】が入っている場合はその場で手に入る。
花を持ち上げられるのは屋外のみで、城などの屋内に植えられている花は持ち上げられない。投げるとその場に落ちるがグラフィックは変化しないので、石畳の上に花を植え替えたりきる。
 
スタート直後の【アミット号】の船内ではチュートリアル的な仕掛けとして、樽を割って【マリベル】を見つけて話しかける場面がある。
その後の【謎の遺跡】では水晶を持ち運んで水の流れを変える仕掛けがさっそく登場。
【魔王像】【海底都市】(過去)のパズル要素や、【始祖たちの村】の族長の家のゴミ拾いにおいてもこのアクションが必須となる。
海底都市では通常の壷より飛距離が長い【よく飛ぶ壺】が登場し、これをスイッチにぶつけて橋を上げ下げする。
 
リメイク版では持ち上げの削除に伴い、持ち上げを必要としていた謎解きギミックがあったダンジョンは、全て内部構造が別物になっている。
また、壷の【トラップモンスター】が正体を現す際には壊すモーションを避けてから戦闘という動きをするようになったため、投げ付けられて粉々にされてから戦闘という怪現象はなくなった。

DQ8

主に壷と樽を持ち上げることができる。前作などと違って持ち上げ中は移動速度が遅くなる。
【王家の山】では【アルゴリザード】を呼び寄せるのに【ジョロの実】を持って投げる必要がある。
 
移植版では壷や樽は持ち上げてその場で割るようになったが、ジョロの実だけは代替手段も用意されず変更を免れた。コントローラの無いスマホ版では「なげる」ボタンが表示されるので、それをタップして手放す。

ビルダーズ2

【ビルダー道具】の一つ【グローブ】を使うことで、上記の物体だけでなく【タンス】【扉】など、非常に幅広いものを持ち上げられるようになる。
ただし持ち上げの目的は「叩きつけて壊す」ことではなく、「そっと置いて建築に役立てる」こと。全体的に自制心のタガが外れがちな「持ち上げ界隈」では、かなり理性的かつ建設的な部類。

余談

任天堂のゼルダシリーズでは、SFC『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』(1991年11月21日)にて、DQよりも先駆けて壷を持ち上げて投げる動きが導入された。
投げられた壷が割れたり、壷があった所にアイテムが出る場合があるのもDQと似ているが、アクションゲームである同作では壷投げを攻撃にも使える。