【扉】

Last-modified: 2024-02-19 (月) 10:34:01

概要

建物の出入口や通路で外気や人を遮るために設けられる仕切り。
 
DQシリーズでは当初、一定条件を満たさないプレイヤーを先に進ませないための壁の役割を与えられた存在であり、全ての扉に鍵がかかっていたが、DQ4からは生活感を描写する手段として鍵のかかっていない扉も登場するようになった。
【牢屋】などの鉄格子も含まれる。
基本的に開き戸で、引き戸はあまり無い。
 
また、【旅の扉】と呼ばれるものもあるが、こちらは普通の扉ではなく、乗ると他の場所へ移動する渦状のオブジェクトである。

DQ1

扉は1種類のみ。鍵がかかっているため、【かぎ】を使用して扉を開けなければ先へ進めない。
本作のかぎは使い捨てであるため、開ける扉の数だけかぎが必要になる。
扉の前で【とびら】コマンド(リメイク版では【便利ボタン】)か、【どうぐ】コマンドでかぎを道具として使うことで開けることができる。
開けた時には独特の効果音が鳴ると同時に扉が消える。

DQ2

銀の扉、金の扉、牢屋の扉の3種類に分かれ、それぞれ【ぎんのカギ】【きんのカギ】【ろうやのカギ】を使用しないと開けない。
ただしダンジョン内の大きな扉はぎんのカギ、きんのカギのどちらでも開けられる。
「とびら」コマンドが削除されているため、扉の隣でどうぐコマンドを開いて適切な鍵を選ばなくてはならない。
また本作と次作では【アバカム】の呪文ですべての扉を開くことができる。
開いた時にはDQ1と同じ効果音ともに「とびらが ひらいた。」というメッセージが出る。
本作では扉の方を向いていなくても隣り合ってさえいれば扉を開けられるため、【ペルポイ】の宿屋や牢屋などのように、左右両側に扉のある場所で鍵を使うと、両方の扉が一度に開く。
また扉ではないが、テパの水門を開けるには、【すいもんのカギ】が必要。水門はアバカムでは開けることができない。
 
リメイク版では便利ボタンで開けられるようになったが、しっかり扉の方を向く必要がある。
またスマホ版以降ではダンジョン内の大型扉が、ぎんのカギ専用になった。

DQ3

以降のシリーズの常連となる【とうぞくのかぎ】【まほうのかぎ】【さいごのかぎ】が登場。それらに対応する3種類の扉がある。
DQ2と違ってまほうのかぎはとうぞくのかぎの扉も開けられさいごのかぎは全ての扉を開けられるので鍵は3つ持たず上位の鍵に持ち替えていくだけでよくなった。
扉の開け方は前作と同じだが、扉の方を向いていないと開けられなくなった。「とびらが ひらいた。」のメッセージは出なくなった。
 
ダンジョン内の大きな扉は、盗賊の鍵以上で開くものと、魔法の鍵以上で開くものと、2種類用意されるようになった。
鉄格子についてもダンジョン内の大きなものが【バハラタ東の洞窟】に登場するが、こちらは前作の水門と同じくイベント用なので、アバカムでは開けられない。もちろん最後の鍵でも開かない。さいごの鍵の仕組みを買投げると開かないのはおかしいのだが。同じくダンジョン内のイベントに用いられる、扉とは似て非なる障害物として石壁も登場した。
 
リメイク版では鍵のかかっていない扉も登場し、DQ6等と同様に触れるだけで開けられる。

DQ4

鍵のかかっていない扉が初登場。古参のプレイヤーは鍵がかかっていると思っていたことであろう。【取扱説明書】ではこの点をしっかりと言及していたりする。
「とびら」コマンドが復活し、これを使用すれば鍵を選ばずとも扉を開けることができる。一応、従来のように鍵を使うことでも開けることは可能。
また、建物から出た時にそこに扉があった時には自動的にその扉が開く。
城・町の中では城門などに両開きの大きな扉が使われるようになり、これらは開けると「ガラガラガラガラ…」と大きな音を立ててアニメーションしながらゆっくり開く。この扉を利用した【扉増殖技】という裏技もある。
 
前作にも特定の操作や条件で開閉する4倍マスの石壁や鉄格子は存在したが、今作で復活した「とびら」コマンドは、そういったオブジェクトも「扉」として認識する。
鍵を道具使用しても扉としてのメッセージが出ない点は前作と同様だが、いずれの鍵にも対応しておらずプレイヤーが自力では開けられない「扉」と考えることもできる。
今作では計3か所のダンジョンに「ひび割れた石壁」があり、一見すると「扉」とは認識しづらいオブジェクトである。
これらは「とびら」コマンドに反応するのでオブジェクト種別としては「扉」に該当することがわかるが、「とびら」コマンドでは開けることはできない。
【裏切りの洞窟】にあるものは3人以上のパーティで押すことで破壊することができるなど、特定の操作や条件で開閉する仕組みである。
なお、壁を蹴破る【アリーナ】であっても一人で破壊することはできない。
また、【湖の塔】の地下牢も「とびら」コマンドに反応するので、「扉」扱いのオブジェクトであることがわかる。これを開けるには第一章でボスを倒すしか方法が無い。
 
リメイク版ではDQ6等と同様に触れるだけで扉を開けられる。

DQ5

前作と同じく「とびら」コマンドで開けられるが、便利ボタンの登場でコマンド入力が省けるようになった。
両開きの扉は前作同様アニメーションをするが、動く時間が短くなっている。
従来は扉のある場所で壁が途切れる形の表現だったが、今作からは城や町中では壁が高く描写されるようになったのに伴い、扉も実際のように壁の中に埋め込まれている描写になった。
また扉のある建物の出入口でマップが切り替わる場合、建物の外側・内側の両方に扉の描写があり、片方のマップで扉を開けるともう片方のマップでも開いた状態になる。
 
とうぞくのカギは登場せず、代わりに【カギの技法】という技術を学ぶことで開けられる扉がある。
夜になると、民家の内側から鍵がかかり、さいごのカギでも開けられなくなった(開けようとしなくなった)。
また、【神の塔】のように鍵以外の方法で解錠できる扉や、【モンスターじいさん】の部屋奥のように絶対に開けられない扉もある。
この他、内側からのみ開けられる扉が【レヌール城】で初登場し、開けておけば一度拠点に戻った後再訪した時にショートカットが可能になる。
レヌール城ではそれとは別に、ポルターガイスト現象でひとりでに扉が開くシーンもある。
 
リメイク版では触れるだけで扉を開けられる。

DQ6

「とびら」コマンドが廃止され、体当たりすれば普通に開くようになった。
また、本作以降では鍵付きの扉は該当するカギを扉の前で道具使用しても扉は開かず、「鍵が合えば、持っているだけで扉が開くぞ」というメッセージが出るだけになっている。
開き戸のほか、城門などに使われる、上に開くタイプの扉も登場した。
【ムドーの城】【ムーアの城】には、通常の城門などよりも2倍大きい巨大扉があり、「ボンボンボンボン」と音を立ててゆっくり開く。
 
【氷の洞窟】の扉は鍵ではなく合言葉によって開けるため、事前に情報を聞いている必要がある。
【牢獄の町】では、【ろうごくのカギ】を使って開けた鉄格子を閉めることもできる。

DQ7

従来の独特の効果音がなくなり、普通の扉は「カタッ」、厳かな扉は「ゴォーン」という音で開くようになった。
ちなみにグランエスタード城【リファ族の神殿】の扉は前者である為、初めての城という厳かな雰囲気とリファ族の血筋の証明という切羽詰った雰囲気が若干台無しである。
一部ダンジョンでは、DQシリーズでは珍しい引き戸も見られるほか、一方通行の扉の仕掛けもある。
 
とうぞくのカギ、まほうのカギは扉ではなく宝箱を開けるための鍵となったが、イベントで入手する特定の鍵でないと開かない扉が非常に多くあり、それに伴い鍵の種類もやたらと多く存在する。
鍵ではなくレバーやボタンを操作して開閉する扉や、イベントを進めることで開けられるようになる扉も存在する。

DQ8

表現がリアルになった本作では、扉は便利ボタンで開ける方式に戻った。
フロア内にある扉は開けたら開けっぱなしだが、家の玄関などフロアが切り替わる地点にある扉の場合は、開けると自動的にフロアが切り替わり、切り替わり後に閉めるようになった(すなわち、開いた状態の描写が無い)。開け閉めの際には実際にキャラが手で開け閉めする動作が見られる。
扉によってフロアが切り替わる場合、【ザッザッザッザッ】の効果音は鳴らない。
 
入口に扉のある町も登場するようになった。本作では【トラペッタ】【船着き場】【サザンビーク】【オークニス】【サヴェッラ大聖堂】と崩壊前の【聖地ゴルド】が該当。
トラペッタとサザンビークでは扉を開けてパーティメンバーが町に出入りするシーンが流れ、フィールド側から入る場合のみ触れるのみで入れる。それ以外では扉を調べることで町に出入りする。
なお、鍵のかかった扉は少なく、鉄格子と【バトルロード格闘場】の扉ぐらいである。
 
【リーザス像の塔】の入口の扉は一見開き戸のように見えて実は上に開く扉であるというカラクリになっており、【ポルク】に開け方を教えてもらわないと開けられない。リアル表現になった本作ならではの演出である。
また【剣士像の洞窟】では扉に見せかけたトラップが用意されている。

DQ9

扉はDQ6・DQ7のように触れると開けられるほか、便利ボタンや【アクションアイコン】のタッチでも開けられる。
建物の出入口の扉の場合は、ボタン/タッチ操作で開けた場合でも自動的に出入りまで行う。
また、まほうのカギで開ける扉が再登場した。

DQ10オフライン

すべての扉を便利ボタンを押して開ける。
オン版と違い、建物や部屋の入口の扉は開けると同時に画面が切り替わり、開いたままにはならない。
建物内部の扉は開けた後一定時間で自動的に閉まる。
 
Ver.1範囲での鍵のかかった扉は【風車の丘】にあるもののみで、【とうぞくのカギ】で開く。

Ver.2

【レンダーシア】では鍵のかかった錠前付きの扉が多数登場し、【大とうぞくのカギ】で開く。これらは【地図】でも錠前のマークで表示される。
また、【たいようのおどり】など特定の【しぐさ】を行うことで開く扉も登場した。
【試練の門】という、ボスを倒さないと通れない扉がフィールドやダンジョンに登場した。

DQ10オンライン

DQ8同様の便利ボタンで開ける方式。開けると一定時間で自動的に閉まる。
オンラインである本作では、自分が操作せずとも、他のプレイヤーが開けた扉を通れる場合もある。
そのため鍵のかかった扉は開くのではなく、暗転して扉の向こう側に移る形になっている。
ほとんどの扉は、開けた方向により内側にも外側にも開く。

DQ11

全ての城下町、【ダーハルーネの町】【グロッタの町】【ホムラの里】は入口に扉がある。【クレイモラン城下町】は最初に訪れた時は、氷漬けになっているため正面の扉からは入ることはできない。
 
まほうのカギ、さいごのカギで開ける扉もある。とうぞくのカギは登場しない。このほか【デルカダールのカギ】【山門のカギ】【禁足地へのカギ】といった、専用のカギでないと開けられない扉もある。
【旅立ちのほこら】の扉は、最初のイベント時は【まほうの石】の力で開くが、その後は外側からも(【荒野のほこら】経由での)内側からも開けることはできない。
【忘れられた塔】の扉には鍵穴がなく、【神秘の歯車】をはめて開けることになる。

PS4版

【デルカダール城下町】などには開けられない扉も多くあり、前に立つと矢印型アイコンが表示される扉のみ開けることができる。【地図】では開けられる扉が赤い印で示されている。
開けられる扉は全て、開けるのに便利ボタンを押す必要がある。ただし町の出入口にある扉は近づくだけで開く。
屋内にいる間は扉は開きっぱなしだが、屋外に出て扉から離れると一定時間で閉まる。
マップが切り替わる地点の扉は、調べると開くアクションを挟まずに暗転し、扉の音とともマップが切り替わる。開いた状態の描写は無い。
 
鍵のかかった扉は地図上で鍵穴マークが付いている。
鍵で開けた場合には初回のみ解錠音とともに「◯◯◯のカギで 扉を開けた!」のメッセージが表示されて開く。一度鍵を使うと以降はずっと解錠された状態となり、地図上の鍵穴マークも消える。

3DS版

多くの扉は触れるだけで開けられるが、3Dモードでは開けることでイベントが発生する扉や、開けられないことを確かめるときには便利ボタンを押す必要がある。
マップ切り替え地点にある扉は、開ける動作と切り替えの動作は独立している。
従来作と同様に、施錠された扉は鍵を持っていれば普通に開くことができる。

DQ11S

各モードの移植元の仕様に準拠する。
新規の個別シナリオ【カミュと不思議な相棒】では新たに【アジトの扉のカギ】で開く扉が登場した。
モード切替を行った場合、3Dモードで鍵の付いた扉は全て施錠された状態にリセットされる。

不思議のダンジョンシリーズ

村や町には自宅等の建物があり、そういった建物の扉はA(○)ボタンで開く。
また、トルネコ2からはダンジョン内に鍵のかかった扉が登場し、DQ1同様、開けるには使い捨てのカギを持っている必要がある。
トルネコ2では【井戸のダンジョン】【不思議のダンジョン】【もっと不思議のダンジョン】で鍵を拾うか、アバカムで開ける。
トルネコ3では【いけにえのほら穴】【封印の洞くつ】【異世界の迷宮】【まぼろしの洞くつ】に落ちている鍵や、【不思議の宝物庫】の壁の中に埋まっている鍵(1~54F、80~99F)を使えばよい。
どのダンジョンのどの階に何があるか等の詳細は【宝物部屋】を参照。

ビルダーズ1

設置アイテムの一つとして登場。開けるのはもちろん、壊して回収することも可能。

が存在。
 
明かりと共に、部屋を作るのに必要な資材の一種。

ビルダーズ2

種類が大きく増えた。

部屋を作るには扉と2段のブロックで囲む必要があるが、高さが1ブロックしかないものも存在し、それを使う場合は1段で済む。その代わり、部屋として認識される高さも1段分下がる。

中には開け閉めせずに通り抜けられるものも存在する。

例外的に人が通れない扉もある。【水門】のみ該当。
逆に、味方化した動物やモンスターも基本的にあらゆる扉を開閉できる。手足の有無など問題にならない……賢いペットどころの話ではない。
 
前作同様に部屋を作る上では扉が必ず必要であるため、2階や地下などを作る場合にも何かしらの形で扉を設置する必要がある。
 
アップデートにより今作からスイッチで開け閉めができるようになり、さながら自動ドアを作ることができるようになった。

ドラけし!

2022年9月のDQ6イベント以降、アイテムとしてたびたび登場する。
「○○の扉」というアイテム名(○○にはボスモンスターの名前が入る)」を入手して、「もちもの」から「つかう」と、ボスモンスターの専用ステージに入り、ボス戦を行える。
 
この頃からイベントの内容が「期間限定のイベント専用ステージを攻略する」形式から「ミッション、クエストなどと称される課題を通常ステージ内で達成する」形式に変化したことで、ボス戦も上記のようにアイテムで消化するようになった。
2023年3月のDQ9イベントでは、扉の代わりに【地図】がボス戦アイテムとして登場する。

ダイの大冒険

魔宮の門という【バーン】の超魔力で封印された扉が登場。
【バーンパレス】唯一の入口で、何百年も開いた事が無いという。
【竜の騎士】でも破壊は不可能といわれたが、同じ時代に存在しない筈の【ダイ】【バラン】という2人の竜の騎士によって破壊された。
また、本拠地への入口に似た物も存在したが(こちらは魔宮の門と明言されていない)、【アバン】によって【破邪の秘法】で強化したアバカムで開けられた。
前者は、本編でありがちな壊して開けろよというツッコミへの回答といえるか。