DQMJ3Pで登場した特性の光の玉については【光の玉】を参照。
概要
DQ1とDQ3、リメイク版DQ7などに登場する。【ロトシリーズ】では重要アイテム中の重要アイテム。
DQ1ではこれを奪い返すことで、DQ3ではこれを使うことで、世界に平和を取り戻すことができる。
それ以外の作品では特に重要というわけでもない。
なお、DQ1以降の歴史でこれが登場したことはなく、DQ2以降はどうなったのかは不明である。
DQ1
かつて勇者ロトが大魔王を倒した際、これを使って魔物を封じ込めていたのだが、どこからともなくやってきた【りゅうおう】が、これを【ラダトーム城】から奪ったために魔物の封印が解除され、世界は再び恐怖のどん底に叩き落とされた。
従って、竜王を倒して光の玉を取り戻すことが、【主人公(DQ1)】の最終目標となっている。
なお、ストーリーを読む限り、竜王がこれを奪うまでは魔物は(封印されていたので)【アレフガルド】の人々を脅かすことはなく、また竜王自身は外からやってきたゆえに封印されているはずもなく、光の玉には脅かされないと解釈できる。
このため、DQ3→DQ1の繋がりを説明する上でも、非常に重要なアイテムである。
なお【取扱説明書】によればロトが魔王を倒した「後」に光の玉を用いて魔物を封印した事になっており、DQ3のように【ゾーマ】討伐に本アイテムを利用したわけではない。まさか本アイテムを使わず【闇ゾーマ】を倒すのが正史なのだろうか…。メタ的には、本作でも光の玉は竜王を倒した後に手に入るものなので、これを意識した設定なのだろう。
同じく取扱説明書によれば「神から授かった」アイテムとの事。DQ3で主人公にこのアイテムを託した【竜の女王】は自身を「カミの つかい」と称しているので、こちらはほぼDQ1の設定どおりである。
【公式ガイドブック】にはイラスト入りで解説がされているが、プレイヤーがアイテムとして「ひかりのたま」を所持することはできない。
SFC版では、没アイテムとしてデータ上に存在する。これは【せきばん】も同様である。
ゲームブック(双葉社)
DQ3発売前に世に出た本書では、勇者ロトがラダトーム城を築き、その地下に光の玉を埋めたという設定になっていた。
竜王を倒すと、口から吐き出す。
小説版
DQ3発売後に世に出た本作では、竜王は【竜の女王】の息子と明言されており、育ての親である大冥界の支配者から「人間共から母親の持ち物だった光の玉を取り返せ」と唆されたという設定になっていた。
DQ3
設定上ではなく実際にアイテムとして光の玉が手に入るのは、この作品が初。
大魔王【ゾーマ】の【闇の衣】を剥ぎ取ることができる、唯一の道具である。
元々は【竜の女王】の所有物であり、【竜の女王の城】で今際の際の彼女から託される。
主人公がこれを受け取るということは、竜の女王に全世界の希望を託されたということといえる。
前述のようにDQ1ではロトが魔王を討伐後に魔物を封印するために光の玉を使った旨の記述があるが、本作ではゾーマ討伐後に本アイテムで魔物を封印する描写はない。というかそんなに強力なアイテムならむしろゾーマ討伐前に使ってアレフガルド中の魔物を封印してしまえばよさそうだが、このアイテムを道具として使っても、もちろんそんな事は起こらない。
ゾーマ討伐に用いるアイテムであるが、【ラーミア】入手後なら【バラモス】討伐前であっても容易に入手可能であり、しかも入手段階で
もし そなたらに まおうと たたかう ゆうきが あるなら ひかりのたまを さずけましょう。
と言いながら渡される。したがってゾーマの存在を知らない初見プレイヤーから見れば『最後の敵』である「まおう」=バラモスとの戦い、あるいはその道程で役立つアイテムと思ってしまうのが当然の帰結と言っていいだろうが、もちろん役に立たない。
本アイテムを入手しなくてもゾーマを倒すことは可能だが、相当レベルを上げないとキツイ戦いとなる(【闇ゾーマ】参照)。
ある意味でDQ1での【ロトのつるぎ】と同じような立場であり、ラスボスを倒すために必要な一種の謎解きであるかのように語られていながら、実は無くても倒せる=見付けられなくても頑張ってレベルを上げれば勝てる、という配慮だったのかもしれない。
DQ1のクリア経験があれば、ゾーマの城に行くことは初代をたどるようにプレーすれば割と簡単にたどり着けるが、光の玉に関する情報は極めて断片的で、かつその使用方法も詳しいヒントはないと言って良い。
入手場所・使い方のヒントとしては下記のものくらいだろうか:
- 【ドムドーラ】の戦士:「ひかりのたまを もっているか? もしまだなら それは うえの せかいに あるらしい。」
- 【マイラ】の巫女:「カミは ひかり。まおうは くらやみ。ひかりのたまが あれば まおうの まりょくを よわめることが できるでしょう。」
- 【リムルダール】の住人:「ひかりのたまが なければ とても まおうを たおせないでしょう。」
しかし、肝心な使い方はプレイヤーに委ねられており、所持していてもゾーマ戦でアイテムとして使用しないと効果がないため、これらどちらかの理由のせいで訳がわからないうちに数ターンで全滅したプレイヤーもいるだろう。
ソーマに対して光の玉を使うと、
◯◯◯◯は ひかりのたまを つかった!
たまは いちだんと あかるくかがやく!
という説明が入り、闇の衣(リメイク版では「バリヤー」)が剥がれるのだが、FC版とリメイク版では、この後の演出が若干違う。
FCでは「ひかりのいとが まおうに からみつき やみのころもを はぎとった!」と表示されるのに対し、リメイク版ではゾーマが喋りだし、音楽が【戦いのとき】から【勇者の挑戦】へと変わる。
このシーンはDQで最も盛り上がる場面の一つと思われる。
また、ひかりのたまを使った後のカラーの変化もFC版とリメイク版では異なり、FC版はカラフルな一般的なゾーマのイメージのカラーから真っ青な色に変わる。
リメイクでは逆に真っ青なカラーから、いつものカラーに変わる。
小説版
両手に収まるサイズ。ゾーマとの戦闘ではその魔法攻撃を吸い取り、さらに勇者アレルが高く掲げることで闇の衣をはぎ取った。
4コママンガ劇場
ネタバレの激しいアイテムであるために登場することはほとんどない。
しかし「アイテム物語」所収の4コママンガで、よりによって遊び人がお手玉して落として割ってしまうという悲惨な扱いをされる。
【にじのしずく】の「あと一歩が逃げていく」を上回る、「絶対的な詰み」に近い結末なのだが…
DQ7(リメイク版)
配信ストーリー石版の幼き大神官の思い出をクリアすると【フォズ】からもらえる。
メルビン復活時の力の一部を凝縮したものらしい。
戦闘中使用すると全ての呪文効果を打ち消す。要するに【いてつく波動】である。
職業関係なくいてつく波動が使えるのはありがたいが、入手できるのがクリア後なので今更感が漂う。
上記のように元々はメルビンの力なので、これを貰うのではなくメルビンの能力が増える等の処置でも良かったような。
DQ10オンライン
イベント【大魔王ゾーマへの挑戦】で、ゾーマの城に入る前に【ルビス】から任意で貰える。
DQ11
【ロトのつるぎ】を彷彿とさせる【勇者のつるぎ・真】が闇のころもを打ち払う効果を持っている。
後代のストーリー(DQ3)で竜の女王が所持している、闇のころもを打ち払う力を持つ、という点で
勇者のつるぎ・真と役割が交代されているうえ、かつての命の大樹(聖竜)のチカラがこの玉に込められているとも取れる。
不思議のダンジョンMOBILE
「光の玉」表記で装飾品として登場。クエスト「虹の導き」クリア後に入手できる。
装備すると攻撃力と守備力が10アップし、さらに敵から攻撃されると一定確率で相手を封印状態にしてくれる。
【スライムのもり】など武器防具を持ち込めないダンジョンでは能力の底上げに使えるほか、
封印は発動率が高めなので、ひとくいばこ系の眠り攻撃ハメへの対策としても有効。
どのような状況でも役立つ、使い勝手のいい一品である。
バトルロード1
SPカードとして登場。
使用キャラはやはり「伝説の勇者」(DQ3の勇者)で、使うとゆうきゲージが大幅に増加する。
加えて、ゾーマとの闘いでは原作同様やみのころもを剥ぎ取る効果があり、攻撃力などは変わらないがHPを7000まで下げることができるため、ゾーマとの戦いでは必須となる。
この効果は特別扱いで、ターンを消費したことにならずSPカードの使用にも含まれない。
バトルロード2
6章とレジェンド1章でゾーマがやみのころも無しで登場するが、真ゾーマは当然ながらやみのころも付きで登場する。
バトルロード2から始めたプレイヤーは攻略不可、もしくは高価なこのカードを中古屋やオークションで買わざるを得ない状況になった。
それもあってか、その後に発売されたミニカードファイルに付属された。
元々は排出率が1/800のため入手は非常に困難だったが、すぐにVジャンプで【ロトの紋章】とセットのダブルバーコードカードが付属されたり、レジェンドではこれと【ギガデイン】の効果を併せ持つレジェンドSPカード「そして伝説へ…」が登場。
こちらの排出率は1/200のため、入手が容易になった。
なお、ゾーマ戦以外で使う分には、バトルロード2で登場したSPカード、【進化の秘法】と効果が同じなので、そちらで事足りるだろう。
ヒーローズ1
ゾーマ戦前に【ガゴラ】が手渡してくる。使うかどうかは自由。
使ったときのメッセージはFC版準拠で「光の糸が 魔王に からみつき 闇の衣を はぎとった!」。
ビルダーズ1
真の姿を取りもどした かがやく玉石 あたたかい光が アレフガルドを 包み込む!
DQ1の後の世界のifである本作品、そのストーリーモード最後のアイテムとして登場する。
必要素材などは特に示されず、りゅうおうを倒した後に登場する発光体に向かって
「つくる」コマンドを実行すれば自動的に完成。
直後、アイテム枠から使うことでラダトームの、ひいてはアレフガルド全域の闇が払われストーリーはエンディングを迎えることになる。
DQMSL
【そして伝説へ】の特技。
勇者だけになった時に戦闘中1回だけ使用可能。
先制で敵全体の状態変化を反射無視で解除(上位効果)して回復封じ状態にし、味方全員のHPを全回復して斬撃・呪文防御を1段階上昇させる。
ライバルズ
トークンカードとして登場。表記は「光の玉」
4コスト
闇の衣を持つ全ての敵を封印する
闇の衣はゾーマが持つ全てのダメージと効果を無効化する能力であり、ゾーマを召喚した時の効果で相手に渡る光の玉が闇の衣を剥がす唯一の手段となっている。
バトルスキャナー
第7章に先行して登場した【スペシャルチケット】。
【ジャンプフェスタ2017】でのスペシャルステージのイベントで闇ゾーマとの戦いで挑戦したプレイヤーに対して2ターン目に支給という形でお披露目。Sサイズのギガレアで、コストは1。
テンションゲージが3つも溜まる他、ゾーマに包まれていた闇の衣を剥ぎ取っていた。
また、与えるダメージが倍に増えていたことから、闇の衣は受けるダメージを半減させる効果のようだ。
バトルロード同様にHPも減らしている。
また、イベントでは1万1千程の体力があったことから、これを使わないと実質的に2万2千近くものHPを3ターンで削り取ることに成りかねないと思われる。1枚は所持しておきたい。
また所持していてもDQ3やバトルロードなどを遊んでないと闇の衣にすら気づかないかもしれない。
演出は専用のものとなっており、光の玉を使用した伝説の勇者からゾーマが奪おうとするが、光の玉から放たれた眩しい光によって怯まされたゾーマは逆に光の玉の力で体に光の糸を絡みつかれ、闇の衣を剥ぎ取られるというもの。
このときのゾーマは不敵な笑みを浮かべていた。
またマイクマンヨシキの台詞も、あのFC版のメッセージを言ってくれる。
2017年1月1日~1月22日に開催されるSPチケットお年玉で入手可能になった。
後述の通り、スキャバト超4弾で排出されるチケットはテンションが2しか貯まらないため、こちらのチケットは手放さないようにしよう。
スキャンバトラーズ
超4弾で復刻。呪文耐性を上げる効果が追加されたものの、テンションゲージは2つしか貯まらなくなった。
トレジャーズ
【お宝】の一つとして登場。
お宝No. | 57 |
レアリティ | トレジャー |
カテゴリー | レジェンド |
コレクション | どうぐ |
標準価格 | 20,000,000G |
ウォーク
DQ1イベントのクエストを進めてりゅうおうを倒すと入手する。再演含め、ここで入手するとだいじなもの欄にそのまま入りっぱなしになる。
そして、DQ3Rewalkイベントでも登場。こちらでは星5のアクセサリ扱い。
こちらでは、イベントの始まりでひっそり託される「やみのたま」を、4章クリア後に素材を集めて錬金して「ほのかなひかりのたま」に、
それを7章2話クリア後に更に素材を集めて錬金することでこれに変えていく。これらの素材はやみのたま又はほのかなひかりのたまを装備しないと見えない。
やみのたまの時点でHP、MP、守備力、攻撃力、攻撃魔力、回復魔力がそれぞれ10上昇(後者3つは効果扱い)で、ほのかなひかりのたまでは15、これで30上昇する。
また、装備時には「ひかりのたまをささげる」が使える。これは最大MPの25%を使用し、闇の大魔王ゾーマの「強まる闇」を解除し、追加でたまに敵1体の状態変化(一部除く)を1つ解除。ごくまれに2つ解除する。
特に「強まる闇」は解除しないと闇の大魔王ゾーマの討伐がほぼ困難になるため、暑い中の素材集めはキツイものがあるが、特ギガではまずもってこれの入手は必須。
戦闘中1回しか使用できないので、必ず強まる闇が付与された瞬間めがけて使うこと。反射的に初手で使ってしまうと泣きを見ることに。
ロトの紋章
原作シリーズ同様、アレフガルドに昼の光をもたらす神秘の玉。
また本作はアレフガルドを地下世界と解釈しているため、雨を降らせたりしてアレフガルドの気象をコントロールする能力が備わっている。
もちろん闇の衣を無効化する能力も健在である。
物語の序盤、バラモスゾンビを倒した後、バラモスの城(カーメン城)の玉座の間で、タルキンが語った言い伝えによれば…勇者ロトの息子たちローランとカーメンが、光の玉を返すために、アレフガルドから竜の女王のもとを訪れたというが……終盤に光の玉そのものが直接登場した際には、アレフガルドのラダトーム城の地下の聖域に、ゾーマが倒れて以来ずっと保管されていた、と聖域の番人の女神像によって語られている。
アステアが使用し、復活した【異魔神】の纏う闇の衣を剥ぎ取った。アステアによる使用の後、このアイテムがその後どうなったのかは作中で特に触れられておらず謎のままである……というか、世界観・ストーリー上から言って、世界でもっとも重要なアイテムと言っても過言でない存在なのだが……
余談
2022年4月1日にはDQシリーズ公式Twitterが竜王に乗っ取られるという【エイプリルフール】企画が行われ、その一環としてスクエニ公式オンラインショップ「e-STORE」に特設ページ「りゅうおうのどうぐ屋」が開かれたのだが、そこには実際のグッズに混じってひかりのたまも並べられていた。
なお記載された発売日は、アイテムとしての初出であるDQ3発売日の1988年2月10日。
選択するとその商品はタッチの差で奪われてしまったと表示され、当然買うことはできなかった。
リンク先を見ればわかるが、このメッセージは本来DQ10の旅人バザーで、表示されている商品を買おうとした時点で他の人に買われていた時に出るメッセージで、特に人気素材や装備の最安値狙いでよく見られる。
要するにDQ10あるあるということで、経験者にはクスッと来る演出だったというわけだ。