DQB 
トゲの付いた赤い三輪自動車。DQ9の【とっしんこぞう】系統の乗り物とも似ている。
【ラライ】の「炎と氷を融合させて爆発的な力を得る」研究を主人公の手で最強の兵器として完成させたもの。
第3章と【フリービルドモード】で作成できる。終章でも【アメルダ】が持ってきてくれる。
乗ると高速で移動が出来るようになり、×ボタンで降りられる。
また、○ボタンでダッシュしているときに敵にぶつかることで85~115のダメージを与えた上に敵を大きく吹っ飛ばすことができる(ただし仰け反らない敵は吹っ飛ばせない)。
敵にぶつかった後は少しの間停止した後、強制的にダッシュする。
【マシンメーカー】で作成することができ、材料は【マシンパーツ】1個、【まほうインゴット】8個、【マグマ電池】5個。
激突によるダメージが非常に高く、あの【おうじゃのけん】による攻撃(回転斬り含む)や、【まほうの大砲】を上回るほどの威力を誇る。
どの位のダメージかというと、そこらのザコなら1~2発で昇天し、中ボスですら5発程度でご臨終するほど。
その圧倒的なパワーは魔物にとって非常に脅威。【りゅうおう】が人間からものづくりの力を奪うのも納得である。
そして、これが半チート武器足る所以はダッシュ中と激突でダメージを与えた数秒間は、敵の攻撃に対して完全無敵であるという点にある。
この後、強制的にダッシュするのでその間に別方向を向いて離脱し再度激突…を繰り返せばほぼどんな相手だろうとノーダメージで倒せてしまうのである。
ちなみに、一度激突した敵はその直後は激突できないが、他の敵には再発進の際に激突可能。
そのため、敵が密集している状態だと一度激突できれば、あとは無敵時間を利用して次々にぶつかりまくって無双状態になる。
りゅうおう戦で召喚される影どもは大量に近寄ってくるが、この密集があだとなり次々激突されて散っていく。
その上移動能力も高く、1ブロックの段差なら軽々と乗り越え、ダッシュではない素の移動の速度でさえ【鉄のトロッコ】並み。
しかも乗った状態で高い所から飛び降りても、落下ダメージを受けないという優れもの。
ただし、毒の沼やマグマのダメージは流石に防げない。
3章ではこれを作った後は竜王軍バトルとボス戦しかないので、チャレンジも全てこなしていれば戦闘にしか用途はないが、終章とフリービルドモードでは乗り物としても使える。
ただし、ゲームに慣れている人にはともかく、慣れていない人はかなり操作し辛いのが難点。
あまり小回りが利かず、ダッシュ中は曲がれず、ダッシュ時間も少し長いために壁にぶつかり易い。
何らかの障害物にぶつかると強制的に下りてしまうため、また発進し直さなければならなくなる。
夜間の運用にも注意が必要で、特に天候が曇りや雨だと一層視界が暗いので敵を見落としやすく、そのまま敵に突っ込んで接触ダメージを受けやすい。
この性質上、あまりに狭い場所や障害物の多い場所、暗い環境下での運用には向かない。
また、無敵になる機会と時間は多いが通常走行時にはしっかりダメージを受け、ダメージを受けた際にも強制的に降ろされてしまう。
上記のとおり段差も基本的には乗り越えられるのだが、何故か段差の前で詰まってしまうことがたまにある。
周りに敵がいない時は問題ないが、ダッシュで敵に攻撃したい時は困ることがある。
落下ダメージに関しても落下中に敵に接触するなどしてダメージを受けてマシンから降ろされた場合、着地時にはキッチリ高さ相応の転落ダメージを受けてしまう。
海沿いの敵に突っ込もうとしたら空振ってそのまま海に落下してしまうなんてこともある。
また、ダッシュで激突しなかった場合、ダッシュ終了後は若干の間だがダッシュが出来ないのでここに隙ができる。
そして一番ありがちな事故は、遠くの敵にダッシュを仕掛けるもののギリギリ届かず、そのまま敵に突っ込んで接触ダメージを受けてしまうパターン。
ちなみにダッシュは魔法攻撃に分類されているので【メタルスライム】には全くダメージを与えられない。
とはいえ、上記の通り使いこなせれば便利かつ強力なので、練習する価値はあるだろう。
というか3章のボスはコレを使わなければ絶対倒せないので使いこなすことは必然である。
「超げきとつマシン」という身も蓋もない名前が付けられている事から察するに、本当に「げきとつ」する為だけのマシンであり、操作性や何やらは二の次なんだろう、多分。
操作性がしばしば問題に挙げられるが、実際は慣れてしまえばシンプルなボタン操作で動作できるため、軽々と乗りこなせる優良マシンである。
というかこれを手に入れた後、アメルダがわざわざ「そろそろ使ってみた方がいい」、「決戦の前にその辺を乗り回して慣れといた方が良い」などとご丁寧に使用を促すようなアドバイスをくれる。
姉御の言いつけ通りにしっかり練習した人は非常にスイスイと、セリフを飛ばして大事な会話を聞きもしなかった人は苦労するという、RPGの基本に則った演出が非常に粋。
ちなみに、作成した際の【アメルダ】との会話によると、「超げきとつマシン」という名は【主人公】が名付けた物であるようだ。
アメルダからは「絶望的なネーミングセンス」と評される。
この絶望的なネーミングは次作の乗り物にも引き継がれる事になる。