【主人公】

Last-modified: 2021-06-21 (月) 09:28:53

概要

物語の中心となるキャラクターのこと。
ビデオゲームにおいてはプレイヤーが操作するキャラクターを指し、特にJRPGでは複数いる【プレイヤーキャラクター】のうち、最初から最後までプレイヤーが操作していくキャラを言う場合が多い。
 
ドラゴンクエストシリーズの主人公はプレイヤーの分身といえる存在で、この人たちがいなければゲームは始まらない。
本編作品および外伝の一部では、主人公の【名前】がゲーム側で設定されることはなく、ゲームを始めるときにプレイヤー自身の手で決める。
【性別】は本編に限るとDQ3・DQ4・DQ9・DQ10では男女を選べるが、それ以外では男で固定である。
 
冒険の中心となる存在であるため、DQ3のクリア後を除いて【ルイーダの酒場】などで【パーティ】から外すことはできない。
分身であるプレイヤーに優越感を持たせるためか彼らの基本性能は高めで割と恵まれている。
また【AI】を搭載した作品でもDQ10までは、主人公だけは【作戦】を与えることはできずマニュアルで行動を決めるが、移植版DQ8、およびDQ11では仲間と同じく作戦の設定が可能。
 
各作品の主人公はその多くが故郷を滅ぼされたり親が死んだりと辛い体験をしているが、各種神話の英雄などにもそういった悲劇は多いのでそうした影響もあるのだろう。

「喋らない主人公」の法則

本編主人公はナンバリングであれモンスターズであれ基本的に無口であり、ほとんど【はい/いいえ】でしか意志疎通できない。そのせいで一部のプレイヤーにはネタにされて弄られる事も。
しかしそれは開発者の意図上のことで、主人公への感情移入を促すためである。
【堀井雄二】は以下のように語っている。(『ファミコン通信』1989年6号より)

プレイヤーがゲームの中に自然に入っていける環境作り、ゲームを能動的に進めていると実感できる環境設定が、ゲームを作るうえで一番大事なところじゃないかな。
だから、たとえばゲーム中の主人公が勝手にセリフを言うようにすると、すごくストーリー作りが楽ですけど、あえてやらないんです。
(中略)ともかく主人公が勝手にしゃべっちゃうとプレイヤーが疎外されると思うんです。
自分の分身だと思って一生懸命プレイしていると、なぜかキャラが勝手にセリフを言い始める。今まで自分だ、自分だと思ってきたキャラがまったく別の人間のように思えちゃう。
勝手にしゃべっちゃったり、ストーリーの分岐点でそいつが判断しちゃったりすると、けっこう違和感がある。
(中略)ほかのわき役たちはいくらしゃべってもかまわないけど、主人公のセリフだけは、プレイヤーの頭の中だけにあるべきだと思います。

ただし、たまにベッドから落ちたりメダルが当たったりするとその重たい口を開くほか、DQ6とDQ7、DQ9では【ハッスルダンス】を使用すると「そ~れ! ハッスル ハッスル!」などとつい口走ってしまう。
長く、意味を持った台詞はDQ1の【エンディング】での【いいえ。 わたしの おさめる くにが あるなら それは わたしじしんで さがしたいのです】がある。
その他、主人公が喋る場面については【主人公が喋るシーン】を参照。
 
なお、上記はあくまで本編内においての話であり、漫画作品や小説に登場するときはもちろんしゃべる。
たいてい一人称は「僕」または「ボク」であり、お人よしで優しい性格であることが多い。むろん例外もある。
 
DQHシリーズなど一部外伝では台詞が設定されキャラボイスも付くなど、上記の法則にとらわれない例も出てきているが、

「今後のナンバリングタイトルでは、主人公がしゃべるようになるの?」と言われれば、それはまだないと思いますよ(笑)。
『DQヒーローズ』はスピンオフ作品なので、アリだと思いました。

と堀井は語っていた(『週刊ファミ通』2014年12月25日号)。
DQ11でも無印版ではボイスが無く、仲間キャラクターのほとんどにボイスが付いたDQRでも当初はナンバリング主人公達にはボイスが付いていなかった。
しかし欧米版DQ11、完全版として発売されたDQ11S、そしてDQRのバージョンアップ版であるDQRAでは、ついにナンバリング主人公にもボイスが付いた。ただしこれらは掛け声程度で台詞と言えるようなものはない。

各作品毎の主人公

ナンバリングタイトル

DQ4までは一貫して作品の主人公は【勇者】であり、この当時はDQの主人公を指し示す言葉として一般的に「主人公」ではなく「勇者」という単語が使われていた。
しかし、DQ5で勇者ではない主人公が初登場。これを機に呼び方も「主人公」に変わり、現在は「主人公」という呼び方が定着している。原点回帰を謳ったDQ11では久しぶりに勇者の主人公が登場した。
ただし外伝やイベントなどでは肩書きにかかわらず下記の主人公たちの総称として「勇者」が用いられることもある。
またバトルロードやシアトリズム、ライバルズなどDQシリーズの主人公が総登場する外伝作品においては、各主人公に対する統一された呼び名が設定されており、DQ6やDQ8の主人公にも「勇者」が冠されている。
本編シリーズでの唯一の例外はDQ4であり、オムニバス形式の本作では従来どおりに名前を付けられる主人公は第五章で登場する勇者(【冒険の書】もその名前で作られる)であるが、第一章~第四章までは各章ごとに別の主人公が設定されている。
これは【取扱説明書】においても全員が「各章の主人公たち」という表現で紹介されている。そして、第二章の【アリーナ】のお供である【クリフト】【ブライ】、および第四章のプロローグの【マーニャ】【ミネア】の会話シーンを除けば「主人公は喋らない」という慣例も踏襲している(ただし、リメイク版ではアリーナもよくしゃべるようになり、第四章もシナリオ内で姉妹が普通にしゃべる)。
また、DQ11Sで本編途中に挿入された4つのサブシナリオでは【シルビア】【マルティナ】【カミュ】【ロウ】がそれぞれ事実上の主人公を務める。ただし、彼らは主役を務めるシナリオ中でもよくしゃべる。
 
DQ5以降ではDQ9を除いて各主人公に自分自身も知らない隠された秘密があり、ゲームを進めていくことでそれが判明していくという展開が定番化した。また、その全員がもれなく王族関係者である。
DQ11だけは、主人公自身は自分の素性を知らないものの、プレイヤーは最初から知っているという珍しいパターンとなっている。
 
以下、各主人公の設定を大まかに記す。

主人公外伝での呼び名設定
【主人公(DQ1)】ロトの血を引く者ロトの血を引く若者
【主人公(DQ2)】ローレシアの王子【ローレシア】の王子
DQ1の主人公の子孫
【主人公(DQ3)】【伝説の勇者】勇者【オルテガ】の子
後に勇者ロト
【主人公(DQ4)】勇者ソロ
勇者ソフィア
【山奥の村】で勇者として育てられた若者
【天空人】の血を引く勇者
【主人公(DQ5)】【伝説の魔物使い】旅人【パパス】の息子
【グランバニア】王子→後に王
【主人公(DQ6)】勇者レック【ライフコッド】村の青年
【レイドック】王子
【主人公(DQ7)】少年アルス村一番の漁師【ボルカノ】の息子
伝説の海賊【シャークアイ】の妻【アニエス】が授かった子
【主人公(DQ8)】勇者エイト【トロデーン城】の近衛兵士
【竜神族】と人間(【サザンビーク】王子)のハーフ
【主人公(DQ9)】守り人ナイン【ウォルロ村】【守護天使】
【主人公(DQ10)】冒険者エックス時渡りの術を使う【エテーネの村】の若者
勇者の盟友
古の王国王弟とそのの息子もしくは娘
【主人公(DQ11)】勇者イレブン古の勇者の生まれ変わり
ユグノアの王子
後の【ロトの勇者】

外伝作品

シリーズの順番は【ドラゴンクエスト25thアニバーサリー 冒険の歴史書】に従い、同書出版以降の新シリーズは登場順とする。