【グリズリー】

Last-modified: 2024-02-26 (月) 00:42:29

概要

DQ3で初登場したモンスター。灰色もしくは薄紫色の熊。
色違いに【ごうけつぐま】【ダースリカント】【シルバーベア】がいる。
本編よりも外伝での活躍が目立つ。
  
実在の動物であり、現実世界ではアメリカ大陸の山地に生息するヒグマの亜種。英語で「Grizzly bear」。日本名は「ハイイログマ」もしくは「アメリカヒグマ」。
トナカイのような大型動物も襲って捕食する強力な生き物であり、人間を喰い殺せるだけの力もある。間違っても、興味本位で彼らに近づいてはいけない。襲われれば命は無いだろう。DQの方も凄まじい攻撃力でこちらをねじ伏せてくる。

DQ3

【竜の女王の城】周辺、【世界樹】周辺、【サマンオサ】地方の上部に出現する。
系統中位種だが、登場時期の関係から体感的な強さはこいつが一番だろう。
 
攻撃力は140とかなり高く、同じく竜の女王の城周辺に出現する【デスストーカー】(120)よりも高い。その腕力で【痛恨の一撃】も出す。
世界樹の周辺は攻略必須ではないため避けることは可能だが、サマンオサは攻略必須なためほこらから城までの道中で出くわす可能性は十分ありえる。このあたりの初訪問時ではキラーアーマーの95でも高いと感じるようなレベルなので、グリズリーの火力は痛いなんてものではない。更に痛恨持ちときたら危険度はそれ以上。
守備力は90と同時期の雑魚敵としては高めで、最上位種のダースリカントをも上回る。総合的な力量もダースリカントと大差ない。
なまじ【判断力】が低いせいで、後列にいる仲間も無差別に狙ってくるというおまけつき。これは下位種のごうけつぐまも同様だが。
にもかかわらず得られる経験値は、ごうけつぐまよりたった83(4人組なら1人当たり約21)多いだけでダースリカントの実に1/4という、戦っても旨味の薄い相手。
【ちからのたね】を1/64の確率で落とすものの、アイテムとドロップ率が完全に被っているごうけつぐまや【ゴートドン】を狩る方が、はるかに安全かつ効率的。
生息範囲こそやたら広いが、いずれもあまりうろつくことのない地域ばかりなのが救いか。デスストーカーと同じく、一度も出会わないまま本編をクリアしたプレイヤーもいるかもしれない。
 
ただし、【エンカウントエリア】の影響で【カザーブ】の東に川を越えて遠征してくることがある。もっとも、何の用事もない東外れの川沿いにエリアが一部はみ出しているだけなので、自分からわざわざここまで来ない限り出くわすことはない。
当然、興味本位でLv一桁~十代前半のパーティーが遭遇しようものなら、あえなく王様送りにされるだろう。この時点ではグリズリーだけでなく、同地域に登場する他のモンスターもかなり強いのだ。
 
ただ文字通り「なす術がない」かというとそうでもなく、【ラリホー】【マヌーサ】が高確率で効くので、これらの呪文で無力化を図れば倒せないこともない。その場合は【ぐんたいガニ】をはるかに超える守備力が邪魔になるので、ルカニやルカナンを使って守備力を下げてから叩こう。バギ系は確実に効くが、メラ・ギラ・イオ系は効かない事もあり、ヒャド系は効きにくい。
ただ、すでに述べたとおり報酬は物足りないし、素早さもこの時期でダントツの俊敏さを誇る【ギズモ】をも上回るので、先手を取られる事が多く、先手を取られれば勇者、戦士あたりはギリ一撃は耐えられるが、僧侶や魔法使いのような体力の低いパーティーは避けでもしない限り一撃アウト。痛恨なんぞ出された日には、110~140ダメージを受ける。前衛職でも防御しなければ即死、後衛だと防御しても助からない。
カザーブに到達した程度のパーティーであれば、無理してこんなところに来てはいけない。
よほどの熟練者はともかく、不慣れな方は背伸びして狩ろうとすると逆に事故が起きて殺されるリスクのほうが高い。無理に狙うくらいなら、順当にストーリーを普通に進めた方が良い。
ダメージ3桁の痛恨を使う敵は船を手に入れるまではこいつかデスストーカー、【ひとくいばこ】くらいだろう。
 
FC版の【格闘場】でも脳筋ぶりを遺憾なく発揮する。通常攻撃でも大抵の相手からHPをごっそりとかっさらい、痛恨の一撃を決めてくれれば勝ち残れる・・・、と言いたいところだが、同じような力自慢の【トロル】がいた場合、サンドバッグも同然になったり、【ばくだんいわ】が出た場合には彼のHPを中途半端に削った結果、【メガンテ】で帳消しにされる場合もある。

リメイク版 

第3のすごろく場にある「?」マスで出現することがある。こちらのレベルが高く、上等な装備を整えていないと勝つのは困難であるので、逃げるのも手。

DQ7(リメイク版)

【トクベツなモンスター】として登場。
配信石版【Vジャンプ強者への試練】(スマホ版は「強者への試練」)のボスだが、見かけによらずHPは500程度しかなく、レベルをそこそこ上げたパーティなら簡単に倒せる。
Lv99でも苦戦を強いられるものが多い配信石版ボスの中では、かなり弱い部類である。
しかし、配信石版が利用できるようになってすぐに挑めば相当の強敵。
攻撃力140、守備力90というステータスと痛恨の一撃のある行動パターンはいずれもDQ3からの流用で、序盤のボスの比ではない。
最速で挑むならばマヌーサ・ラリホー・ルカニの駆使は必須。マリベル大忙しである。

DQ11

異変後の【クレイモラン地方】に出現する。3DS版だと体色が白っぽくて、シルバーベアっぽく見える。
相変わらず見た目通りの脳筋仕様で、下位種同様【ゾーン必中】を使い、高い攻撃力で痛恨の一撃を放ってくる。
今作ではダースリカントとシルバーベアが居ない為、転生を除くとこいつが系統最上位種。落とすアイテムは【まじゅうの皮】【いかりのタトゥー】

強ver

【ネルセンの迷宮】に出現。共通で【賢者の試練】・不惑の森に生息。PS4版等では下層部に夜のみ居る。
行動パターンとドロップアイテムは変更なし。

DQM1

【獣系】のモンスターとして登場。
【かがみのとびら】【格闘場右のとびら】に出現する。
配合パターンは複数あるが、簡単な組み合わせでは獣系×【悪魔系】の基本配合で誕生する。(あ「くま」だけに…?)
習得する特技は【しっぷうづき】【もろばぎり】【あしばらい】
 
本編でも脅威だった攻撃力がさらに凄まじい伸びを見せ、毎レベル10~20ずつ上昇。
野生個体でもLv20時点で攻撃力260に達する。
ストーリー中で少し配合したモンスターの攻撃力がレベル10時点で大体50ぐらいだとすると、グリズリーの場合1回配合しただけの個体がレベル10時点で大体160に達する。このことからも圧倒的な攻撃力が理解できるだろう。
Lv21以降は平均的な伸びに戻るが、Lv42から再び伸びがよくなり、Lv99までには確実に攻撃力がカンストしてしまうというとんでもない能力。設定上の攻撃力上昇値は1199
GB版DQM1では【ダークドレアム】【デスタムーア】(最終形態)に次ぎ、【ギガンテス】と同値の全モンスター中三位。
高すぎる攻撃力を武器に、敵を殴り倒すその姿は非常に頼もしい。
【ホーンビートル】らと並ぶ、初期モンスターズ強豪モンスターの一角である。
序盤にコイツを作ってしまったらもうしばらくの間バランスブレイカーである。しばらく進んだら後述のモンスターの素材にすれば良い。
 
配合で作るのが簡単であり、成長速度も平均レベルなので、序盤から生み出せるのが最大の魅力。
素の耐性が脆すぎるため終盤まで使うのはさすがに厳しいが、当面は攻撃の要として凄まじい威力を発揮してくれる。但し、敵の【うけながし】にだけは注意。
最速で作りたいなら【アントベア】×【グレムリン】の組み合わせか。【まちびとのとびら】をクリアした時点でもう配合素材を揃える事が可能。
配合材料としても優秀で、グリズリーを血統に【スライム系】を配合することで【ユニコーン】が、【物質系】を血統にグリズリーを配合することで【キラーマシン】が生み出せる。
ユニコーンは【やすらぎのとびら】の主である【スライムファング】と適当な獣系を組み合わせても誕生させられるので、グリズリーをキラーマシンに繋げてユニコーンと配合すれば【キングレオ】を生み出す事も可能となる。(ただしこの配合法はレトロ版及びGB版DQM1でしか行えない)

鳥系を血統に配合すると【ひくいどり】が生み出せ、【にじくじゃく】【スカイドラゴン】につなぐことができる。
配合で作るのが簡単、戦闘能力が高い、成長速度が速い、配合素材として優秀と非常に魅力的なモンスターである。

攻撃力の凄まじさに違わぬ脳筋であり、MPはLv99まで鍛えてもわずか49しか上昇しない。戦闘用の全ての特技でMPを消費する今作において、この貧相極まりないMP量はかなり致命的(逆に言えば、特技を重視せずに物理メインで殴るのならば影響は小さい)。
追い打ちをかけるがごとく【かしこさ】も低いため、配合時に次代の特技習得に悪影響を及ぼす可能性についても考える必要がある。配合の相手や結果となるモンスターがMP、かしこさがよく伸びるモンスターならまだ良いが、低い場合は特に気遣いが必要である。前述のギガンテスも同じ問題を抱えている。
 
味方で強力な分、敵でも強力。野生で出現する個体からは、開幕のしっぷうづき一発で想像を絶する大ダメージを食らう。
よって、こいつの出没するエリアを体力ギリギリの状態で冒険するのは極めて無謀である。回復は怠らないように。
低レベルの【他国マスター】が連れていることもあり、格闘場Aランクの2戦目でもこいつ2体を擁するパーティと戦うことになる。実際のところ、最終戦よりもこちらのほうが脅威は数段上。しかも【ベホマラー】を使える【ライオネック】と組んでいるため、こちらの戦力が低いとなんども回復されて怪力でねじ伏せられる可能性もあり得る。
きちんとパーティを強化していないとなす術もなく撲殺されるので、対策は盤石にしておきたい。

DQM1(PS版)、DQM2

GB版DQM同様、相変わらずの筋肉バカである
DQM2では【雪と氷の世界】のフィールドに出現する。今作では雪と氷の世界で敵として出現するものは突出して攻撃力が高い訳ではないので、まだ防御が低めなモンスターでもねじ伏せられることは基本的に無いので安心して良い。
もろばぎりが【れんぞくこうげき】に差し替えられており、更に凶悪に。
更に、しっぷうづき+れんぞくこうげきで【さみだれぎり】をグリズリー単体で思い付くようになった。
攻撃力では【ヘルゴラゴ】【ラザマナス】というさらに上位のモンスターや、【グランスライム】【ヘルパイレーツ】といった同値のモンスターも増えたが、やはり序盤に作れる上に成長が早いアドバンテージは大きい。
高い攻撃力を活かす特技を連発する為にも【まどうしのリング】【ませんしのリング】を装備させ、できる限りMPを補ってやろう。
RTAでは破格のパワーの成長率からこれを採用したチャートが主流である。

DQMCH

動物系のBランクで、重さは4。
野生のものは【ルプガナ】地方に出現する。
転身するにはランク転身のみで、動物系に動物系の心と悪魔系の心を与えると転身できる。
【オニオンマスター】とコンビで出てきてプレイヤーを苦しめる。
今回は凄まじく尖った攻撃力があることもなく、全体的に概ね平均的。
どういうわけか最終的に一番成長するのは、前作で絶望的な数値だったMPである。
習得する特技は【ちからをためる】【ヒャド】【すてみ】
【転生士】の能力で転生させると、ランク1の武闘家(大人・男)になる。

テリワン3D

Mサイズで再登場。魔獣系のEランク。
野生のものは【よろこびの扉】をうろついている。
また、【他国マスター】【ゴールドマン】【ゴーレム】と共にこいつを連れている。
特性は【メガボディ】【カウンター】【いきなりバイキルト】【ときどきテンション】、+25で【タメキテボディ】、+50で【封じブレイク】
メガボディのくせに一回しか行動できないが、【こうてつまじん】と並びメガボディではぶっちぎりの高い能力値を誇る。
【ギガハンド】と同じく封じブレイクを持つ上に究極化前ですらHPが2000超え、究極化に至っては2500を超えるので、【じごくの踊り】は凶悪な威力。
1回行動なので【アンカーナックル】のデメリットも少ない。
いきなりバイキルト付きの物理攻撃やカウンターも言わずもがなの強さで、初代とは違い賢さもMPもそこそこあるので呪文で攻撃も可能。

…しかしれんぞくがないのでバイキルトとテンションの乗った彼の一撃がどれだけ重くともじごくの踊りや【みなごろし】以外は999で止まるのが難点。
また、なぜか守備が異様に低く533しかないのでカウンター前に死ぬことも。

スキルは【あらくれ】

こいつを使った特殊配合先は、【ベホマスライム】2体とこいつ2体の4体配合で【ユニコーン】が作れるだけ。ユニコーン自体が位階配合でも作れるので、この配合にこだわる理由はないだろう。

イルルカ

【雪と氷の世界】の北の山付近に生息している。
たまに【イエティ】を捕食するが、昼の悪天候時限定な上にシンボルの数が少なく発生確率が低いので1度も見ないままクリアするプレイヤーも多いと思われる。
捕食モーションは「イエティを両手で引っ掻いて倒した後、片手でイエティの体を抉るように引っ掻き、その手を口に運んで食べる仕草を左右1回ずつ行う」というもので妙にエグい。
おまけに、本作ではモンスターが他のモンスターに襲われた時の表情変化は基本的にないのだが、こいつに襲われた時のイエティのみ気絶したような表情に変化する。
 
【新生配合】【格闘王】【ギガボディ】化で【AI1~2回行動】を習得。
スキルは変わらず「あらくれ」。

前作同様、特殊配合先に【ユニコーン】があるが、ユニコーンのランクがCに下がった為か、片割れが【ベホマスライム】から【ホイミスライム】に変わっている(2体ずつを使った4体配合である点は変わらない)。今作ではユニコーンが野生で出現する為、ますますこの配合にこだわる意味はなくなったと言える。

イルルカSP

このモンスターの近くに【転生モンスター】【あらくれパンダ】が現れるようになった。
その関係なのかシンボルの出現位置が微妙に変更されており、イエティを捕食することはなくなった。
また、何故かあらくれパンダが出現している時のみこいつのシンボルも1体増えている。

DQM3

魔獣系のEランク。
野生では【覇王城の魔界】中級の春と冬、【白冥の洞くつ】に出現。
ドロップアイテムは【なぞの上にく】、レアドロップは【ちからのルビー】
【アントベア】【オーガー】の特殊配合で生み出される。
 
特性は【きょうせんし】【とうそうほんのう】(Lv20)、【ピンチで会心】?(Lv40)。
Lサイズ化で【1~3回行動】【スモールキラー】【プレッシャー】(Lv60)。
所持スキルは【あばれんぼう】
 
【ドラゴンキッズ】との配合で【ドラゴン】【とらおとこ】との配合で【ベンガル】、物質系または【アックスドラゴン】との配合で【ライノソルジャー】【ずしおうまる】との配合で【ダースリカント】が生み出せる。

ライバルズ

第3弾カードパックで武闘家専用レアカードとして登場した。

2/3/2
召喚時:味方リーダーのテンションの数以下の攻撃力を持つ前列の敵ユニット1体を相手の手札に戻す

敵ユニットを手札に戻すことができるが、自分のテンションや敵ユニットの配置といった多くの条件が課されるため扱いづらい。
体力が2と高くない点も微妙である。
 
ところが【シーゴーレム】が登場して以降、体力が高く倒しづらい彼を手軽に処理できる手段としてお呼びがかかることになった。
武闘家の速攻デッキはシーゴーレムへの対抗手段を数多く持ち環境で優位に立つこととなったが、こいつがそれを強く支えていたことは間違いない。

ウォーク

ストーリー13章6話でボスとして登場。
ジバリア系が弱点。他はギラ系は等倍で他は耐性持ち。
 
攻撃は物理攻撃のみで、2回攻撃のはやぶさの爪や転倒効果のタックル、じひびきを使う。
最大の脅威は全体に500程度の威力になるがんせきおとし。凱歌シリーズで耐性をつけるか、スカラで対策したい。
残りHPが半分以下になるとすてみを使いより攻撃が激しくなる。こちらの攻撃ダメージも増えるので、そこからは速攻をかけたい。

ドラけし!

常設ステージ版のデルカダール地方に登場するレアモンスター。
星3の青属性で、スキルは円形範囲の敵の行動を遅延させる「あしばらい」。

DQM+

【ドラゴンクエストモンスターズ+】では【カレキの国】のマスター・ディノが初登場したときの手持ち。
最終回には【キングレオ】の配合材料にでもされたのか登場しない。

ダイの大冒険

【チウ】【獣王遊撃隊】隊員8号として登場。名前はクマチャ。
獣王遊撃隊で最大の体格を誇り、【グレイトアックス】を軽々持てるほど。
初登場時は【ポップ】に敵かと誤解される程の険しい目付きだったが、その後は可愛らしい目になっている。
灰色毛のチウはモノクロ漫画内で色が着いていないにも関わらず、こいつには色が着いている。
カラー絵が無いので断言はできないが、本作のグリズリーは茶色系の毛皮のようだ。(なお、新アニメ版ではやや色素の薄い茶色の体毛となっており、ごうけつぐまに見えなくもない感じになっている)
 
バーンとの最初の戦いに敗れ、なんとか浜辺に泳ぎ着いたポップ達を発見してチウに報せ、仲間を抱えて泳いだ疲労で動けないマァムをフローラのアジトまで運ぶ役も担当した。
ちなみに、この時点のレベルのポップからすると「普段なら何でもない相手だが、魔法力と体力が底をついた状態では差し違える覚悟で戦わなくてはならない」というくらいの強さらしい。
 
最終決戦でのクマチャは、クロコダインに届ける重いグレイトアックスの運び役。
戦闘では集中アタックで鎧兵士に襲いかかったり、サイおとこに殴り倒されるシーンがあった。