- アリュージョニスト以外のネタバレに注意
- サイバーカラテを実践しよう (知ってる作品があったら、説明を追記しよう)
- 最下部のコメントボックスで作品紹介を書き込むと、誰かが追加してくれるかもしれません
- 多分図書じゃなくてもいいと思うよ
- 参照と類似は呪力です。高めよう。
- ほんの少しでも推薦図書に見えたのならそれが推薦図書です(邪視)。追加しましょう。五十音順に並んでいます。
- 編集カラテ入門
- 発勁用意! 次の2行をコピペして、自分の文章で書き換えます。ここは、Webブラウザ以外のアプリでやるのがオススメ。
** タイトル
-説明1
- 発勁用意! 次の2行をコピペして、自分の文章で書き換えます。ここは、Webブラウザ以外のアプリでやるのがオススメ。
- NOKOTTA! 文章が出来たら、Webブラウザに戻り、画面の一番上の「編集」を押します。
- GOOD! 編集ボックスが出てくるので、1で作った文章をコピペします。場所は、根性で探してください。
- COMBO! 「プレビュー」を押して、うまくいってるか確認します。まだこの段階では、誰にも見られません。
- EXCELLENT! 「ページの更新」を押せば、完成です!!
性・性愛・聖婚関連/その他
怪異と身体の民俗学 異界から出産と子育てを問い直す 安井眞奈美
- いろいろなことを調べた民俗学系論文の寄せ集め
- 胎児分離習俗
- 伝統文化的な法と近代的な法の対立
- 現代の水子供養、胎児を一個の独立した生命として扱い、「この世に生を受けたものを」あの世に送って成仏させるというのは、最近の考え方
- 胎児を分離して埋葬する習俗は、現代へと考え方が移り変わる過渡期だったのではないか?
→扉の向こうのエントラグイシュ、ヴァージル?
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改正児童ポルノ禁止法を考える 園田寿 曽我部真裕
- 2014年に成立した禁止法について、その背景や規制の論理につて多くの人が分析している本
- 専門書寄りで難しいが、じっくり読めば分からなくもない
- スヴェトラーナ・ミンチェバ:性的空想に法的制限を設けるべきか?――アメリカにおける歴史的、法的及び政治的な視点
- 想像の産物のうち、性的状態に置かれた子どもを想像することほど今日のアメリカ文化のなかで「明らかに不快」なものはない
- しかし、なぜこれがパニックを引き起こしているのだろうか(残酷な想像は自由なのに)
- 性的に露骨な想像を不必要に罰することは、アメリカ文化が性と若さに関するその強迫観念に関して感じている罪悪感への、対処法の1つなのだろう
- タブーとされる空想にふける小児性愛者は、若さを性の対象とすると同時にその無垢さに執着する文化の罪悪感を投影するスクリーンとなり、また、その罪悪感から距離を取るためのスクリーンともなっている
- ここでの嫌悪感は、我々自身の下劣な面を悪魔化されたスケープゴートである小児性愛者に投影することで、こうした下劣な面を排除し除去したいという欲望として理解することが出来る
- 彼らを尊重することすらそこまで難しいのはなぜだろうか
- それはおそらく、我々自身の「純潔さ」の観念を維持し、社会的な不安を抑制し、さらには我々の人間性が決してそれほど純粋なものではないことを否定し続ける否定し続けることを可能にするスケープゴートを見出す必要があるからである
- 19世紀末から20世紀初頭の反堕落団体は、都市化や移民がもたらした変化に恐怖を感じ、自らの不安を成長中の大都市で働く若い男性に投影した
- こうした不安はしばしば、これらの若い男性が読む性と犯罪にあふれた通俗小説に対する嫌悪という形をとった
- その後、同性愛者の欲望が嫌悪の対象となり、今日では小児愛者の想像が対象となる
- 嫌悪の情の原因は複雑であり、部分的には自然によるもので、部分的には文化によるものである
- しかし、我々の大多数にとっては常に、嫌悪の対象となっているものを合理的に考えることはほとんど不可能である
- そして、こうした不可能性が、アメリカにおけるわいせつ法の根本的な矛盾の背景をなしている
→異獣?
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「稼得とケアの調和モデル」とは何か 「男性稼ぎ主モデル」の克服 田中弘美
- 稼得=かとく、労働で収入を得ること
- 日本社会が基準にしてきた「男性稼ぎ主モデル」に代わる新しい社会モデルの提案とその実現プロセスを、イギリスなどとの国際比較を通して検討している本(2017年刊行)
- また海外の理想的とされる社会の成功体験だけでなく、「男性稼ぎ主モデル」を克服数r家庭の試行錯誤や拝啓の解明も試みているのが、特に良い
- 政策を提言する学術書なので文章は固いが、専門用語などは少なく比較的読みやすい
- また、章ごとのまとめや後半でのまとめ直し、巻末索引も完備されており、概要を手早く把握しやすいのも良い
- この本では、なぜ(「男は仕事、女は家庭」の性別役割分業)の「男性稼ぎ主モデル」を克服しなければならないのか
- メリットとデメリットを具体的に挙げて解説している
- デメリットでは、このモデルが機能するための前提条件がすでに崩れていることや、女性を劣悪な家庭環境に閉じ込めがちなこと、
- メリットでは、貧困の予防や個人・家族のウェルビーイング、経済的なプラスの影響を挙げている
- メリットとデメリットを具体的に挙げて解説している
- そして著者は、新しいモデルとして「稼得とケアの調和モデル」を挙げる
- これは、ジェンダーに関わりなく、稼得者(earner)とケア提供者(carer)を兼任するという選択を支援し可能にする社会・生活保障システムであり、
- ケアを「人間の基本的ニード」として捉え、有償労働と同等に必要なものとして位置づけることと、
- 男性のライフパターンを女性に近づけるという実践戦略を採るものである
- 更に筆者は、その実現のため、日本における現実的ルートとして「柔軟就労・共同ケア型」を示している
- イギリスがモデルとしたこれは、「柔軟な働き方」を雇用主に申請して、介護や看護のための時間を獲得する制度であった
- これは、ジェンダーに関わりなく、稼得者(earner)とケア提供者(carer)を兼任するという選択を支援し可能にする社会・生活保障システムであり、
- ア関連では、イギリスでの取り組みにおいて父親のケア役割を推進する勢力が弱く、母親の権益拡大する団体に押し負けがちなことが、興味深い
- その理由として「父親や若い男性はふつう社会的に不利な団体だとみなされないこと」という一種の偏見と差別が挙げられているのである
- 社会的な不利や困難を抱えているとみなされる女性(母親)には世間の理解や活動資金が集まりやすいが、そうではない父親は、自身の役割や権利を主張することが難しいのだ
→変動する弱者・マイノリティ性
- また、この本には「3つの視座を貫く1つのシャフト」があり、それもまたア的
- (規範論:代替システムの解説、政策論:どのような政策で実現するか、動態論:その政策はどのようなプロセスを経て選択・決定され実施されるのか)
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- (規範論:代替システムの解説、政策論:どのような政策で実現するか、動態論:その政策はどのようなプロセスを経て選択・決定され実施されるのか)
カレー沢薫のワクワク人生相談 カレー沢薫
- 創作作品関連や女性、レズビアンの性欲も扱っている人生相談はいまだ数少ない
推薦図書/その他を参照のこと
グローバル・ディスコースと女性の身体 アフリカの女性器切除とローカル社会の多様性 編著:宮脇幸生 戸田真紀子 中村香子 宮地香織
- 女性の一部、あるいは全部を傷つけたりする風習である「女性器切除」をめぐる問題についての論文集
- 図や表によって実態が分かりやすく説明されているだけでなく、廃絶運動についての批判や、(イソップ寓話の太陽のように)穏健で調和的な戦略の有効性などが語られている
- 女性器切除は、廃絶運動では強い否定の含意をこめて「FGM」と呼ばれ、その呼称は、国連の諸機関などで監修を廃絶するための「道具」として多用される
- だが、それでは施術を受けた当事者をも傷つけてしまうとして、より中立的な「FGC]と呼ぶ人々もいる
- FGMのような運動の言葉には、落とし穴もある
その言葉が大きな政治的うねりとなったときに、言葉に含まれているものの多様な在り方が削ぎ落とされ、
それを生きている人たちの意味に満ちた世界が、言葉の定義の方に押し込められてしまうことがあるのだ
そしてそれを「肯定するか否定するか」という二者択一で、「敵か味方か」が決められてしまう
→『呪文』 - FGM/Cは、ニーダムの定義する「親族」のようなものではないだろうか
- それは、全体として一貫した共通性のない現象に名前をつけて、あたかも独立したカテゴリーのように扱っている錯誤なのでは?
- FGM/Cの実態は、多様である
- あるいは成人の儀式「女子割礼」として、あるいは女性の貞操を守るため、底辺層の若い男性が自分の不満を晴らすため、日本を含む先進国での美容整形の流行として、
- そして、女性たち自身が、自分たちのアイデンティティーと自己決定のために男性に抵抗して行う場合もあるのだ
- 多様な現象を、特定の見方しかできないメガネを通して見てしまうと、それぞれの現象の精密な理解は不可能だし、その地域に生きる女性たちの幸せを向上させることは難しいだろう
- ちなみに、男子の割礼に対する反対運動は、ほぼ存在しないという
- また、この本には女性器切除だけでなく、その周辺文化の記述もある
- 一夫多妻を維持し続ける厳格な家父長制社会の裏側に、女性たちの性的な奔放さを許容する側面があったりする
- 子供が欲しい女性のため、女性たちが集団で歌いながら旅をして、地域の独身男性を集団で「レイプ」する慣習もあるとか
- そして、その文化で「女子割礼」は、「出産可能な身体」を作り出すものとして意義を持ち続けてきたのだ
- 一夫多妻を維持し続ける厳格な家父長制社会の裏側に、女性たちの性的な奔放さを許容する側面があったりする
- また、いまや「反FGM」というキーワードによってもたらされる資金は莫大であり、それは様々な形で人びとに分配されてもいるという
- ポジデビ・アプローチの有用性
- 成功例に注目することが、人々の意識を変えるのに有効
- 上手くいっていることをもっとも予期しないところから探し出し、「内から外へ」とその活動を始め、コミュニティ内で拡充させる
- つまり、女性器切除をしていない人たちを見つけ出し、運動に協力してもらうのだ
- ここで重要なのは、ソーシャル・チェンジを最初からポジデビの目的にしないこと
- FGMに起因する問題を解決する意識が高まれば、社会の変化が生じるかもしれない
- NGOが地域に溶け込み、FGM廃絶運動と共に、地域の開発プロジェクトを行い、人びとが求めるものを供給するようになれば、
- 人びとはFGMの廃絶運動にも耳を貸すという
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- 人びとはFGMの廃絶運動にも耳を貸すという
源氏物語の教え もし紫式部があなたの家庭教師だったら 大塚ひかり
- 『源氏物語』を「女子教育の書」として解釈し、女性が生きるための教訓を読み取ろうとしている新書
- 女性が幸福になるには、どう生きれば良いのかという例を作品から拾い出して解説している
- 紹介される女性たちは、みんな魅力的
- しかし、当時の女性が置かれていた状況があまりに過酷かつドロドロしているので、そうしたヒロインの大半が不幸になっていたりもする
- 最後に、誰かの身代わりにされる「ダメ女」から脱出できた浮舟のエピソードで締めているから良いが、わりとハードな内容は人を選ぶかも
- 『源氏物語』最大の教えは、「かけがえのない人なんていない」ということだと私は考えている
- というのも、『源氏物語』のメインの恋愛はすべて「不倫」である
- 紫式部は、「どんな優秀な人であっても、その代わりはいる」「それでも人は生きていく」を書くために、不倫設定を用いたのではないか
- どんなに愛を誓いあった二人でも、いつしか飽きがきて、ほかに心が移る
- 性愛において妻や夫の代わりはいくらでもいることを浮き彫りにしてくれる
- そして『源氏物語』のもうひとつの特徴は、手に入れがたい女の代わりによく似た女を手元においてセックスする「身代わりの女」である
- 女を「手に入らない誰かの身代わり」としてモノ扱いする男に対して、『源氏物語』の女は「ほかの男と寝たり、ほかの男の子供を生む」という逆襲をしている形
- 紫式部のメッセージ「人は変わる」「誰もが代替可能で、かけがえのない人なんていない」という、ぞっとするような真実
- だが、一見ネガティブなその真実はしかし、実は女子のみならず、すべての人を救う教えであろう
- どれほど愛した人との別れでもいつしか悲しみはやわらぎ、どんなに激しく愛し合ってもやがては別の人に思いが移る
- だからこそ、人は生きていける
- 仕事で追い詰められたら、その教えを思い出して、遠慮なく休んでほしい
→オルヴァのシナモリアキラ性?ソルダの前世へのこだわりへの否定?
- 仕事で追い詰められたら、その教えを思い出して、遠慮なく休んでほしい
- 同時に、また思い出してほしい
- 「かけがえがない人なんていない」というのは、あくまで他者の立場に立っての話
- あなたにとってあなたは唯一無二の命であるということを
- たとえ人があなたを人間扱いしなくても、明日に死が迫る身であっっても、あなたはその身を大事にしなくてはいけない
- まず、あなた自身が自分を人間扱いする
- 幸福を感じるカナメはそこに、ある
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- 幸福を感じるカナメはそこに、ある
恋をしまくれ 田嶋陽子
- フェミニズムの代表的論客による自伝的エッセイ
- 乙女ゲーム並にバラエティ豊かなイケメン(すごく性格が良くて紳士的な男性)たちが登場する恋愛譚は、読む人を選ぶかも
- 父親から愛された実感が無かった著者が、愛と自分の人生を求めた放浪記であり、愛されたい願望を克服するまでの話
- 自分が自分であること、そしてそのための仕事が一番大事であり、それは何物にも代えがたい
→マラード、アレッテ
子どもと性被害 吉田タカコ
- 性被害やそのサバイバーにどう向き合えば良いのか、を説いている新書
- ハードな性被害の事例がいくつも載っているので、注意
- サバイバーが語りたいときには、その話に耳をきちんと傾けることや、人権教育としての性教育をすることの必要性を訴えている
- サバイバーをサポートする人にも、休養と適切な距離が必要であることをしっかり書いてあるのが良い
- 女性への被害だけでなく、母子姦についても、しっかり触れている
- 相談先の電話番号や子ども向けの絵本リストも載っている
- ただ、性被害の偽りの記憶である「過誤記憶症候群」については2~7%はあると書きながらも、実質的にそれを全否定している
- また「タブーだからこそ、かえって欲望が高まる」という児童ポルノや性犯罪の性質についても明記はしているが対策は無いし、自分たちの言動がそれを促進することへの危惧も皆無である
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子どもを犯罪から守る 内野真
- 副題「犯罪被害当事者による、子どもを被害者にも加害者にもさせない方法」
- 具体的で効果が高そうな、犯罪予防や性教育の授業を紹介している本
- 子どもに性知識を与えるだけでなく、自ら考えさせることで防犯意識や自尊心を高めることの重要性を強く訴えている
- また、性的知識の不足から性被害を受け続けた筆者自信の過去も書かれており、
- 自尊心を損傷してしまい、ついには我が子を虐待までしてしまった悲痛なエピソードと
- 長い年月を経て、そこから回復し自分を守ることが出来た再起の話が描かれている
- 加害者化予防策もその経験を元にしており、親がまず自分を癒すことで「負の連鎖」を防ぎ、加えて教育によって男性「ジェンダーからの精神支配」をも防ぐことを提唱している
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