主要登場人物
ヴィクター・ディスペーター
『無敗の騎士』
聖伐院の戦士
『切り替え』というやや不便な特技を持っているらしい。
仮にガーランゼを無力化する方法が聖女個人の資質に由来する属人的な才能であった場合、ヴィクターはある手段を選ぶように指示されていた
それは端的で短絡的な、正統を否定するための手段
すなわち、『聖女の暗殺』である
『西の国』では希少な太陽果の種から削り出して鍛えた聖剣、それも最も激しく輝く夏季の太陽果製のものを装備している
万全の状態であれば真昼のガーランゼなど容易く切り伏せられる
ディスペータ
トルテ・トローセ
『言の葉の聖女』
髪色と肌はぞっとするほどに色素が薄く、太陽果に焼かれてしまいそうなほどに儚い純白
折れそうなほどに頼りない少女なのに、血のように真っ赤な瞳の輝きが異様なほどに力強い
服装は、真新しいブラウスとスカート、お洒落で格好いいジャケット。
ゆらぎの神話百科事典>世界の始まる前
キャンディ
トルテの幼なじみの少女
同居してトルテの面倒を見ている
ファザコンで、父である学長のシロップを慕っている
髪と瞳の色が左右で綺麗に違っており、右が輝くような金色で、左が夜空のような黒色
服装は、トルテとお揃いの真新しいブラウスとスカートにジャケット。
共存域のレストローセ学院
カリン
東の国から来たトウ家の娘
妖怪変化の研究者で、好奇心旺盛
一人称が自分の名前で、語尾が「なの」
和ロリのおかっぱ、無表情
ショコラ
北の国で最も歴史ある名家クリオロ家の長女
誇りある言語魔術の血統を継いでいる
決闘を挑んでくるライバル系お嬢様
緊張しい（あがり症）なところもある
緩いウェーブのかかった濃い茶色の髪が美しい、すらりとした背丈
豪奢なドレス、指輪やブローチ、ネックレスには高価そうな宝石、口もとを隠す扇子
ベネディクト
『学院』の教師
トルテから事前に計画の相談を受ける仲であり、ヴィクターのことも知っていた
人を惹きつけるカリスマのような魅力があり、立ち姿ひとつとっても洗練されている
演説と自己演出の能力もあり、『学院』初日の窮地を見事に収めて生徒たちに好印象を与えた
イケメン
穏やかそうな声と知的な眼鏡、その奥にあるとても細い目
すらりと背が高く、整った顔立ち
帯剣していており、腰から下げられた鞘には精緻な装飾が施され、紐で繋がった反対側の腰には大きな聖典を提げている
これは四方国家では標準的な戦士の装いで、ガーランゼと戦うためには必須とされている装備一式
シロップ・ハルモニア
学長にして、キャンディの父
やや年嵩の男性
丸みを帯びた頬と頬の弛みが年齢を感じさせるが、輝くような金色の髪や隙の無い足取りは不思議と若々しさを保っている
聖伐院
正規構成員がたった千人と定められている、『西の国』の少数精鋭の組織
後方支援や細々とした雑事をこなす事務方なども含めれば、倍以上の数のメンバーが所属している
優れた者は十人長として認められ、その中から選ばれた十人の強者だけが百人長として部隊を率いることを許されていた
ヴィクターやフェリクスも、その十人長のひとり
聖伐院の戦士は教練過程で『特殊な処置』を施される
言の葉による暗示と、薬物による調整が彼らを特別な強者にするのだ
しかし、多くの戦士が戦いの中で使い潰され、その中で生き残った一握りの屈強な個体も人間的な理性を喪失していく
戦士は少年（男性）だけで構成されている？
フェリクス
ヴィクターと兄弟のように育ち、誰よりも賢かった戦友
彼とほぼ同い年で、一か月だけ年上
ヴィクターと同じく『傑作』とされ、『我慢』という特技があるらしい
寡黙なヴィクターとは対照的に饒舌な上にやや軽薄な口調で、厳格に聞こえると評判の西方訛りではなく陽気で快活に響くという南方訛りで喋っていた
装いはヴィクター同様に聖伐院の軍服で、胸には百人長であることを示す徽章
同じく十人しか着用を許されていないマントの裏地は派手な青
何かの願掛けをしているのか、赤茶寄りの金髪を長く伸ばし、後頭部でひとつに括っている
Wikipedia>フェリクス
ブラッド
同僚でおそらく百人長
突撃大好き
ヴィクターやフェリクスより不器用と評されている
エテン
おそらく聖伐院の要職についている人間で、ヴィクターたちの上司
『耳』
聖伐院の諜報部門？
構成員は『顔無し』
得体が知れないらしい