セカンドリーグ

Last-modified: 2022-01-19 (水) 21:04:09

セントラル・リーグの蔑称。

経緯

「人気のセ、実力のパ」とは昭和の時代から言われ続けてきた格言であるが、近年その風潮は更に加速傾向にあり*1、セとパが対決する交流戦、日本シリーズ*2*3、オールスターの3構図全てにおいてセ・リーグが負け越している。
ここから「最早セ・リーグにパ・リーグと対をなすような力はなく、実質2部リーグのようなものである」と、その弱さを揶揄された事が由来の表現。

言うまでもなく「セントラル」の「セ」と「セカンド」の「セ」を掛けた蔑称であり、パ・リーグの蔑称(後述)としては機能しない点に注意。

近年の交流戦

2015年

2015年
5月まで首位を独走していたDeNAが3勝14敗1分だったのを始め、上位陣が軒並み交流戦で低迷。リーグ戦再開後には全球団借金の珍事を引き起こす。

2016年

2016年
セリーグ首位の広島は前半戦でパリーグ上位チームと9連戦したが、4勝4敗1分で切り抜けた。しかも後半は最終週のサヨナラコリジョン、鈴木誠也の「神ってる」などもあり6連勝。他5球団が離された結果、広島だけ貯金2桁で他の5球団は全チーム借金という事態になった。
広島の連勝は11まで伸びた上、最後まで逆転可能圏といわれる4ゲーム差以内に1回も縮められることなくそのまま優勝、CSもあっさり突破し日本シリーズに進出。なお日本シリーズ

2017年

2017年
読売ジャイアンツと東京ヤクルトスワローズが前半戦9試合を消化した時点で勝ち星なし、さらに巨人は交流戦突入前から続いていた連敗が13となり、球団ワースト記録を更新。
巨人はその後持ち直すも4位止まり、ヤクルトに至っては暗黒期の00年代のベイスすら超えるシーズン96敗という絶望的な*4記録を叩き出し真中は辞任に追い込まれるなど、交流戦が最終成績に大きく響いた*5
なお他のセ・リーグ4球団は勝率5割以上で、広島に至っては交流戦の優勝争いを繰り広げており、セ・リーグの借金をこの2球団だけでほぼ背負う状態となった

2018年

2018年
交流戦前に最下位だったヤクルトが孤軍奮闘、日本ハムを除く5球団に勝ち越して交流戦最高勝率を獲得。なお、交流戦終了時には広島以外の5チームが借金も、1位と2位の差が大きく縮んでいたが、交流戦後に広島が2位のチームを徹底的に叩きのめすことで3連覇を達成した。
またMVP規定が変わっていたために交流戦MVPが最高勝率チームから出ないという史上初の珍事が起きた。*6

ただこの年はパ・リーグも借金を抱えるチームが増え、シーズンを通して常に貯金を作れたのは12球団中3球団のみで、しかも下位同士で潰し合う展開が非常に多かった。

2019年

2019年
16戦目にしてセ・リーグの10年連続にして14度目の負け越しが決定。
しかし巨人とDeNAが何とか上位に食らい付き、巨人に至ってはソフトバンク以外全て勝ち越しを決める健闘を見せ、広島と阪神の不振もありセ・リーグ首位に浮上一時期最下位を爆走していたDeNAは5年振りの交流戦勝ち越しを決めAクラスも射程圏内(2ゲーム差)に捉えた。
その一方で交流戦前に首位だった広島楽天以外のパ・リーグ各球団に勝ち越す事ができず、交流戦の最下位に沈んだだけでなくセ・リーグ首位からも陥落という2015年のDeNAを彷彿とさせる展開だった。2位だった阪神も攻守にミスを頻発し前年に戻ったかのような有り様で一時期最下位*7、前年優勝のヤクルトもシーズンでの不調をそのまま引きずり、パ・リーグ全球団に負け越したため、この3チームが交流戦の10~12位となった。

※2020年シーズンは新型コロナウィルスの影響で交流戦は中止。

2021年

2021年
例年交流戦で圧倒的な強さを誇ったソフトバンクが絶不調に陥ってしまう*8*9。中日、DeNA、ヤクルトの3球団から1勝も挙げられず(ヤクルト3連戦に至っては3タテを食らう)、5勝9敗4分という成績で交流戦11位に沈んでしまった。
これにより交流戦でも成績が悪化しないセ球団が続出。阪神(貯金+4)・DeNA(同+3)・中日(同+2)・ヤクルト(同+2)が勝ち越しを伸ばし、巨人もなんとか交流戦の負け越し1で踏みとどまる形となったのだった。

だがその一方で交流戦前から不調だった広島は交流戦でボーナスゲーム枠と化してしまい、18戦でわずか3勝*10という惨状で交流戦最下位に沈んだ上に借金を9つも増やしてしまう。しかしそんな広島も6月15日の西武戦で俺達を打ち崩し勝利、達成が危ぶまれていた12年ぶりの交流戦のセ勝ち越し(最終成績はセの49勝48敗11分け)を無事に確定させた。


近年の日本シリーズの戦績

年度結果備考
2011年ソフトバンク4-3中日第6戦までビジターチームが勝利。
このシリーズがセ球団が近年のソフトバンクに最も拮抗したシリーズと言われる。
2012年日本ハム2-4巨人このシーズン以後、セ球団は2021年までの9年間日本一から遠ざかる*11
2013年楽天4-3巨人楽天球団創設後初の日本一。
このシーズン以後、セ球団は2021年までの8年間ビジター勝利から遠ざかる。
2014年ソフトバンク4-1阪神
2015年ソフトバンク4-1ヤクルト
2016年日本ハム4-2広島この間唯一のソフトバンク以外のチームの日本一。
2017年ソフトバンク4-2DeNA
2018年ソフトバンク4-1-1広島
2019年ソフトバンク4-0巨人巨人、2005年の阪神以来となるストレート敗退。
2020年ソフトバンク4-0巨人史上初となる2年連続の同一カードでのスイープ。
ホークスは4年連続で日本一達成。
セ・リーグは70年ぶり2度目となる日本シリーズ負け越し。
2021年オリックス2-4ヤクルト実に9シーズンぶりのセ球団日本一。
史上初の前年最下位同士*12の日本シリーズ。
オリックスは球界再編後初の日本シリーズ進出。ヤクルトは20年ぶりに日本一達成。


派生語

他に「テントラレ(点取られ)・リーグ」と呼ばれることもある。パ・リーグの強みは主に打線であると言われているため、あながちいい加減でもないかも知れない。
また、セカンドリーグとの対比でパ・リーグのことを「パーフェクトリーグ」「パラダイスリーグ」と呼ぶこともある。セ・リーグに対する侮蔑の意味が込められているのは言うまでもない。

一方、パ・リーグの蔑称には“セ・リーグの人気に寄生している不人気リーグ”という意味合いを込めた「パラサイトリーグ」が存在しており、近年では“主にソフトバンクが猛威を振るっているだけで他の5球団はそれに寄生しているだけである”、という皮肉も込められている。
またセ・パの人気格差が大きかった時代にはセ・リーグの正式名称「セントラルリーグ」と混同した「パントラルリーグ」と呼ばれることもあった。

関連項目


*1 2000年代に巨人と共にセ・リーグを引っ張ってきた阪神、中日の2球団が監督交代やドラフト及び選手育成の失敗で弱体化し始めた2010年代初頭からセ・リーグ全体のレベル低下が顕著になっている。
*2 2010年から2019年までの10年間でセ・リーグの日本一は2012年巨人のみ。さらにこの期間だけで全球団がソフトバンクに敗退している。
*3 2020年の日本シリーズもソフトバンクが巨人に勝利したため、日本シリーズの両リーグ対戦成績はパの36勝35敗となり、70年ぶり2度目となるパの勝ち越しが決まった。2003年から2020年までの18年間で見るとパ・リーグの15勝3敗で、この間パはオリックスを除く5球団が日本一になっている。なお敗れた3回はいずれも日本ハムであるが一方でこの間日本ハムは2度日本一にもなっている。
*4 球団創設初年度の楽天ですら97敗であり、96敗は笑えない記録である。
*5 実際巨人は交流戦を除けば66勝56敗、DeNAは64勝56敗なので3位になっていた。
*6 MVPはパ1位(全体2位)のオリックス・吉田正尚。ヤクルトからは2勝7セーブ、防御率0.00の石山泰稚に特別賞が贈られた。
*7 ロッテ、西武、ソフトバンクに五分以上と健闘したがオリックス、楽天戦の1分5敗(3敗はリリーフ)が痛かった。
*8 絶不調の主な原因が貧打で、チーム打率は12球団ワーストの.227だった。
*9 その代わりなのか打線が爆発したオリックスが交流戦で猛ブーストをかけ、貯金を7個も作ってぶっちぎりの交流戦優勝を決めた。交流戦後も好調を維持したオリックスは一気に首位に立ち、逆にソフトバンクはここから一気に転げ落ちBクラスになるなど、交流戦がリーグに与える影響の大きさを改めて知らしめる結果になった。
*10 交流戦最低勝利数のタイ記録。それでも3個の引き分けのおかげで交流戦最低勝率はなんとか免れた。なお、広島は同時に交流戦期間中の先発投手未勝利という記録を作ってしまった。
*11 なおその前の2009年(巨人)、2007年(中日)も日本ハム相手であり、日本ハム以外の5球団を相手に制覇したのは2002年の西武まで遡るため、「日本ハムが日本シリーズに出ないとセ球団は日本一になれない」というジンクスが唱えられるようになった。とはいえ後述の通り2016年は日本ハムが制覇しており、2021年にはオリックスが敗退している。
*12 もっと言うとどちらも2年前も最下位だった。