我、嘗ての天秤の名を墓碑に銘ずる者。
我が秤は亡魂の価値をはかり、冥府へと導かん。
(天秤といふ名の白骸)数多の天花に無慈悲の断罪を。
醜悪な虚の孔が悲哀を生まん。
天秤といふ名の白骸、最終型。
(白骸の罪砲)
我、嘗ての天秤の名を天上に銘ずる者。
我が秤は星々の価値をはかり、美しき銀河へ誘う。
(極星砲ヴィズィ)大罪犯す者に糾弾の砲撃を。
翔ける彗星が悲哀の霧を掻き消す。
極星砲ヴィズィ最終型。
(悲哀ナル砲星ヴィズィ)
MHXにおける集会所のラスボス、オストガロアの素材で作られたヘビィボウガン。
目次
概要
- 銘はオストガロア武器の特徴である星座に準えられ、この武器は天秤の名を冠する。
バレルの弾を発射する機構部分が天秤の形をしていることで、意匠にも反映されている。
他のオストガロア武器同様、骨の隙間から覗く青い明滅が非常に特徴的な銃である。
- オストガロア武器の例に漏れず、まずは主に骸素材を使用する白骸武器「天秤といふ名の白骸」から始まり、
強化途中で本体素材を使用する極星武器「極星砲ヴィズィ」に派生させられるようになる。
最終強化でそれぞれ「白骸の罪砲」と「悲哀ナル砲星ヴィズィ」にその名を変える。
天秤といふ名の白骸
MHX
- 基本性能はリロード「やや遅い」に反動「やや小」、ブレ「右/小」。さらに空きスロットも1つ付いてくる。
生産時点で攻撃力160とそこそこ高く、また貫通弾の装填数が5/6/4とかなり多い。
何のスキル補助も無しにこれらを無反動撃ちできるため、上位序盤からの攻略銃としてはかなり有用。
また通常弾もLV2を6発にLV3を8発と十分な水準であるため、連続狩猟でも弾切れの心配はほぼ無い。
リロードに関しても主要弾は全て最遅にはならず、さほどの問題にはならないため安心。
武器内蔵弾はLV1遠撃弾、硬化強靭弾。
遠撃弾でモンスターに追撃を与えられ、さらに硬化強靭弾でLV2散弾も実用範囲に入る。
- 最終強化は白骸の罪砲。
攻撃力が220に上がった以外は基本性能は変わっておらず、
それでいて貫通弾の装填数は6/6/5と非常に多い。
やはりスキルの補助を必要とせずに貫通弾を扱えるため、スキル自由度は極めて高い。
反動軽減や回避距離が非常に重くお守り頼りになりがちなMHXではかなり嬉しい長所であり、
貫通弾強化や射法といったスキルを神おま無しで存分に装備できる。
また通常弾の装填数も9/8/9とトップクラスを確保しており、こちらも立ち撃ち性能は高い。- ただし生産時から一貫してしゃがみ撃ちが完全に実用圏外というのが最大の弱点。
なにせLV1滅龍弾とLV1遠撃弾のみである。
また属性弾も滅龍弾以外は撃てないため、弾肉質が堅いモンスターにはかなり手こずる。
物理弾の立ち撃ち性能に特化した銃と考えるのが良いだろう。
開き直って遠慮なくストライカースタイルを選択してしまえば短所を消して長所を伸ばせる。
- ただし生産時から一貫してしゃがみ撃ちが完全に実用圏外というのが最大の弱点。
- ライバルとなりそうな立ち貫通銃はあしひきの山砲の御車か。
攻撃力や反動は同じ、さらにスロット数や貫通弾の装填数まで全く同じだが、
あちらは大量の貫通水冷弾と水冷弾しゃがみを持っている上に装填速度も「やや速い」。
LV1&LV2貫通弾を最速装填できるというアドバンテージを持つので、貫通弾の運用に関しては惜敗か。
とはいえ通常弾の装填数ではこちらの方が圧倒的に多いため、汎用性や総火力ではこちらが勝る。
そして上位の終盤には獰猛化モンスターの連続狩猟クエストが依頼関係で多数存在するため、
難クエストにソロで挑む自信のある手練れのヘビィ使いほど、この手の汎用銃の活躍機会は多い。
他にもあちらとは違い片ブレが存在するので、ネコの暴れ撃ちをノーリスクで発動可能という利点もある。
流石にLV1、LV2貫通弾のリロード速度の差を覆せる程ではないが、一方でLV3貫通弾に限れば、
時間辺りのダメージ効率でこちらが上回る。
また、ひっそりとLV1麻痺弾が3発装填可能であり、
アクセルシャワーで一時的に反動を軽減する事で、一回程度なら麻痺による拘束も視野に入る。
特にPTプレイでは、あちらには真似のできないメリットとなるだろう。
MHXX
- 究極強化で白骸罪砲スベンゲヌビという新たな銘を冠する。念の為言っておくがこの人とは関係ない。
- その性能は
- 高めの攻撃力340
- 装填数はLV2・3通常弾、全LV貫通弾、LV3徹甲榴弾が1発だけ増加
- 内蔵弾はLV1遠撃弾が5発だけ増加
- しゃがみ撃ちやスロットなど、その他の性能は変化なし
- そこそこ高い期待値に加え、全レベルの通常弾と貫通弾の装填数が非常に多く、
しかも無反動で扱えるため、立ち撃ちでの長期戦には非常に強い。
これ以上の期待値を持つヘビィは通常弾・貫通弾どちらかの装填数が少なかったり、
反動が「中」以上のものばかりのため、この点は大きな武器となる。
ネックはリロードの遅さだが、これはブレイヴリロードなりレンキンスタイルなりである程度補える。
- …が、本作では物理弾をしゃがめるヘビィでのブレイヴスタイルのボルテージショットが非常に高火力な事から、
この武器のような立ち撃ちヘビィはあまり関心を持たれなくなってしまった。じょ、冗談じゃ…
- 立ち撃ち貫通弾ヘビィの最大のライバルは本作初登場のベリオヘビィ、ビヤラースヴァリア。
詳しい性能はあちらの記事に譲るが、攻撃力340に会心率30%と火力面でこちらを大きく上回り、
素で全レベルの貫通弾を7発最速装填できるという化け物。
唯一の欠点は反動中のため反動軽減+1が必須な事だが、スロットも二つあるので発動はそう難しくはない。
おまけにLV2貫通弾をしゃがめ、氷結ヘビィとしても一級品。- 対するスベンゲヌビが性能で優っているポイントは、ネコの暴れ撃ちのデメリットがほぼ無い片ブレに、
反動軽減不要の反動やや小ぐらいなのが正直な所。こんなはずじゃ…おいっ!早く加勢してくれ!
反動スキル不必要の分を何で埋めるかに掛かってくる。
- 対するスベンゲヌビが性能で優っているポイントは、ネコの暴れ撃ちのデメリットがほぼ無い片ブレに、
- そして、最大の問題点としてG級のオストガロアは上位までとは比較にならないぐらい強いので、強化難度も極めて高い。
一回目の狩りで見事にハットトリックを決めて、
仲間に助けるつもりなど元よりない…!等と言われて見捨てられないように気を付けよう。
- 立ちとしゃがみという違いこそあれど、傾向としてはモラクディアーカに近いとも言える。
どれか1つの弾種に特化してしまうとどうしても上がいるので、
モラクディアーカ同様に汎用性の高さと継戦能力を最大限活かすことが肝要。
- なお、装備するとスコープの視界が極端に悪くなり、狙いを付ける事すらままならなくなったりはしないので、
そこは安心していい。2丁装備していたら危なかったかもしれないが。
極星砲ヴィズィ
MHX
- 「天秤といふ名の白骸」をLV3まで強化すると派生できる、本体素材を使用した武器。
横から見ると天秤の形状をしている。
- 最終強化は悲哀ナル砲星ヴィズィ。
攻撃力は200に会心率15%というのはこの時期の銃にしては低めだが、
リロード「やや速い」、反動「小」、ブレ「無し」、おまけに空きスロット3つという超絶優等生。
ラスボスの武器と言うのは得てして反動に難があるだとかリロードがアレだとかそういう事が多いが、
ヴィズィに関しては凄まじいまでの優等生ぶりである。
- ただし代償と言わんばかりに全体的に装填数が弱体化されており、
LV1貫通弾は5発に減少、さらにLV3貫通弾が非対応。通常弾も装填数が減っている。
さらに攻撃力も中型モンスターヘビィと同等クラスとなり、大概の貫通ヘビィより低威力である。
しゃがみ撃ちも対応弾がLV2遠撃弾となったはいいが、こちらもメインには到底ならない。
やはり基本的には「立って撃つしかない」ヘビィのままである。- とはいえ最低限の攻撃力は確保しているし、何よりスロットが3つもあるためスキル自由度は半端無く高い。
反動「小」によって3発装填のLV1麻痺弾を無反動で撃てるのもなかなかの長所。
このスキル自由度や麻痺弾の扱いをどこまで活かせるかが鍵になるだろう。
- とはいえ最低限の攻撃力は確保しているし、何よりスロットが3つもあるためスキル自由度は半端無く高い。
MHXX
- 究極強化で極星悲砲ヴィズガロアという銘を冠する。その性能は
- 平凡な攻撃力320
- 上位から伸びた会心率20%で火力をフォロー
- 装填数は全LV通常弾、LV1貫通弾、LV1徹甲榴弾が1発だけ増加
- 内蔵弾はLV2遠撃弾が8発増加し、LV2滅龍弾が3発増加し2発装填に
- しゃがみ撃ちやスロットなど、その他の性能は変化なし
こちらも物理弾がしゃがめない事から評価は下がり気味。まさに悲報である。
- もしくは、いっそ開き直って硬化強靭弾を生かして散弾運用をしてしまうのもアリかもしれない。
相変わらず初期ではLV2散弾しか撃てないものの、散弾追加で出る装填数はLV1が6発、LV3が5発と悪くない。- 一応スベンゲヌビも同じことは可能で、更に僅かに期待値でこちらを上回るものの、
スロット3とリロード速度の差からこちらが優勢と言っていいだろう。
余談としては、僅かなリロード速度とLV2滅龍弾がしゃがめない事以外は性能面であちらに完勝していたりする。 - 一応スベンゲヌビも同じことは可能で、更に僅かに期待値でこちらを上回るものの、
余談
- ヴィズィにシールドを装備すると、バレルの横に丸いシールドが装着され、
上から見ても天秤になる。
もともと天秤の形状をしている上にその中に更に天秤がついているという、何とも奇妙な形状である。 - 白骸武器の最終強化銘であるスベンゲヌビとは、てんびん座を構成するα星、ズベン・エル・ゲヌビの事である。
その名はアラビア語で「南の爪」を意味する言葉であり、
これはかつててんびん座の一部が、さそり座の爪部分を成していた事に由来する。
某社のハイスピードロボットアクションゲームを経験しているプレイヤーにとっては、
何かとネタ的な意味で馴染みの深い名前であるかもしれない。