ゲーム用語/フロム・ソフトウェア

Last-modified: 2021-11-03 (水) 21:04:37

「戦い続ける歓びを」

言わずと知れた日本の変態技術者集団ソフトウェア制作会社。
キングスフィールド、アーマード・コア、ソウルシリーズなどで知られている。

概要

  • 1986年に創業。
    元々はゲームの開発会社ではなく、農業関係などのコンピュータで使用されている
    各種アプリケーションを開発する会社だった。
    その後90年代に入り、3Dグラフィックが用いられたゲームが世間で注目を集め始めると、
    いよいよゲーム業界への参入を目指し始める。
    そして1994年、初代プレイステーションの発売に合わせて処女作『キングスフィールド』を引っ提げ、
    ゲーム業界についに参入。
    業界初参戦ながらその高いクオリティでファンを生み出し、
    瞬く間に大手ゲームソフト会社の1つへと急成長を遂げた。
  • 代表作は『キングスフィールド』シリーズを筆頭に、ロボットアクションゲーム『アーマード・コア』、通称ACシリーズなど。
    近年では「Demon's Souls」や「Dark Souls」シリーズなど、ダークファンタジーARPGの「ソウルズボーン」と呼ばれる作品群がとりわけ有名である。
    2019年に発売された和風ARPG『SEKIRO:SHADOWS DIE TWICE』は国内外を問わず話題となり、同年の全米「The Game Awards 2019」にて、発売された世界中のゲームで最も優れた作品に贈られる「Game of the Year(ゲーム・オブ・ザ・イヤー)」を受賞しているなど、国際的な評価も高まってきている。
    • 作品には過去作のパロディやオマージュ要素を散りばめるのが通例となっている。
      『キングスフィールド』時代から姿や設定を変え登場し続ける『ムーンライトソード(月光剣)』がその代表例で、
      最近ではアーマード・コアの登場キャラが元ネタの盗賊「パッチ」なども看板キャラとして定着しつつある。
      さらに変形や高負荷高火力の装備など、いわゆる「漢の浪漫」にも定評がある。
  • 「なんだ実写か」と言われる程クオリティの高いプリレンダムービーや美麗なモデリング、
    一つ一つの背景や人物像等に画一性と説得力を持たせた洗練されたシナリオ性*1
    そして「死にゲー」と称される程の非常に高い難易度のハードなゲームで有名。
    それらの点についてはモンハンの制作会社であるカプコンと共通しているが、
    フロムはよりコアなゲーマーを対象とした尖った作品が多いのが特徴(全てではないが)。
    • 3Dグラフィックを得意とする会社故に、それを活かしやすいハードやPC向けに開発される作品が多い。
      その作りこみの細かさやリアリティから、ファンたちからは畏怖と尊敬を込めて「変態企業」とも呼ばれる。
      ちなみに実はこの変態呼ばわりもACシリーズでのあるセリフが元ネタだったりする*2
  • また、カプコンが苦手とするカメラワークに関してはフロムはかなり優秀な作品が多い。
    が、作品によっては「カメラワークのデーモン」や「忍法クソカメラ」*3と呼ばれ恐れられることもある。あくまで「比較的」優秀なのだ。
  • フロム製ゲームには作中に数多く張られた意味ありげな伏線のようなものが目立つ作品が多い一方、
    それに関する公式からの具体的な返答がされることは稀なため、
    その作品の世界観や設定を熱心に考察するコアなファンが多い。
    そして、中にはその考察を妄想レベルにまで行うようになってしまう人もいる(通称「フロム脳」)。
    • モンハンに例えて言うならば、
      禁忌のモンスター」クラスの謎がありとあらゆる場所に散りばめられている、という事である。
      そして、SNS等によるユーザー間交流が活発になった2021年現在も、
      上述の通り、公式は明確な情報開示を行わない姿勢を崩しておらず、
      その結果、各々が熱い考察を行い、時には激論へと発展する(程に賑わう)事が多い。
      この辺りは、作中の世界観を非常に事細かに説明しているカプコン、特にモンハンシリーズと大きく異なる。
      いいか、俺は面倒が嫌いなんだ。

モンハンとの関わり

  • さすがにアイルー達が主人公のほんわか狩猟生活では独自の変態性を発揮できない…
    と、思われていた
    • アイルー達のAIを通常通りに作るには、一匹当たり1500行の構文*4を作る必要があった。
      これは開発チームを総動員しないと作りきれない量な上に
      アイルー村は少人数で進めるプロジェクトだったため、
      AI専属のプログラマーを配置するということは難しかったという。
      そこでフロム・ソフトウェアは「アフォーダンス指向」という考え方を提案。
      プログラムの行数を個人で製作可能なサイズまで縮めた上で、
      アイルー達に1500行の時と同じ挙動をさせる事が出来たという。
      ……面妖な、変態技術者どもめ

余談

  • 前述のアイルー村の一件があるためか、
    2chの本スレ等で「次はどこの会社とのコラボクエが来ると思う?」といった話題になると、
    まず間違いなくこの企業の名前が挙げられる。
    2012年にも、重鉄騎というカプコン販売のロボットアクションゲームの
    デベロッパーを務めたりしているので、ひょっとしたらひょっとする…のかもしれない。
  • しかし仮にコラボが実現した場合、一体どんな面妖なコラボ武器が実装されることになるのだろうか。
    本項目でいくつか候補を取り上げると、
    • 大剣や太刀の枠で、上述の月光の大剣(ムーンライトソード)
    • ヘビィボウガン枠で、ACシリーズの名物レーザーライフル『KARASAWA』
    • スラッシュアックスやチャージアックスなど、変形武器の枠でBloodBorneの『仕掛け武器』*5
    • 片手剣の枠でSEKIROの主人公「狼」が扱う忍者刀『楔丸』、あるいは双剣の枠でこれに小刀『仕込み忍具・錆び丸』を足した二刀流

などなど、様々な武器が挙げられている。
中には変わり種として、ACシリーズきっての超ロマン兵装オーバードウェポンを望む声もある……が、原作で「すべてを焼き尽くす暴力」とも称されるこいつらが実装されてしまったらえらいことになりそうである。
問題があるとすれば元々がAC用としても規格外のシロモノであり、ことさらモンハンの武器と形状的に合わないものばかりな事か。
ものによっては「腕パーツを強制パージして装着」なんてものもあり、まさか使う際にハンターの腕を引きちぎるわけにもいかないだろうし。

  • なお、防具まで込みで考え始めるとさすがにロボゲーのACが入る余地はなく、西洋ファンタジーのソウルシリーズが適任だろう。
    あちらの装備は基本的に性別による外見の差異がなく、加えてどれも特徴的。
    特にモンハンでいうハンター装備の如く、シリーズを代表する上級騎士装備あたりが有力だろうか。
    モンハン世界にもAC世界顔負けのメカメカしい防具があるので、
    ACfAの看板機体「ホワイト・グリント」あたりになりきれる防具はそれはそれで見てみたいが。
  • 大剣の余談でも述べた通りダークソウルはある種モンハン以上に和製ダークファンタジーの始祖でもあるベルセルクをリスペクトしており、
    鉄塊の如き大剣を振り回すガッツのそれを想起させる剣戟アクションを扱う武器カテゴリ『特大剣』の数々がコラボ武器として登場すると面白いかもしれない。
  • 近年の作品では、SEKIROの主人公の重ね着装備などもありえるだろうか。
    特に最新作たるMHRiseとは和風な世界観やカムラの里の忍者の里らしさ、
    翔蟲→鍵縄や投げクナイ→仕込み手裏剣など、何かと親和性が高い。
    流石に刀一本でモンスターの攻撃をガードできたりはしなさそうだが
  • 現在のカプコンとはパートナーメーカーという関係にあるらしく、
    カプコン公式通販サイト「イーカプコン」では、
    カプコンとは直接関わりがないフロム・ソフトウェア開発のゲームも販売されている。
    日本では入手困難な海外限定版も売られているため、フロムファンは是非チェックしてみてほしい。
  • 全くの余談だが、モンハンとソウルシリーズにはとてもニッチな共通点がある。
    ……よりによって糞を投げて戦闘に使うことなのだが。
    しかもあちらで投げられるものは明らかに人のもの。
    とりわけダークソウル3で登場したソレ関係のアイテムにおける「きっと大好きだったのだろう」というテキストは
    プレイヤーに強烈な衝撃を与えた。*6そういう変態企業ではない
  • MHWorldの拡張DLCの名前は「ICEBORNE」だが、これがきっかけで「Bloodborne」とのコラボが期待されたことがある。
    単に名前が似ている以外に接点はないが、上述のカプコンとフロムの縁も考えれば確かに期待したくもなる話である。
    加えて、EXプケプケシリーズ獣狩りの狩人の装束にそっくりという奇妙な共通点もあり、
    コラボの有無を抜きにしてもオシャレを好むハンターや獣狩りの狩人達の期待や購買意欲を高めた。
    ただ、実際のところは残念ながら特にそういった話は出ていない。
    • 一方でデジタルデラックス版に収録されている重ね着装備「銀騎士」に関しては、
      形状的に正統派な騎士の甲冑であったことから「ダークソウルっぽい」という評が挙がっていた。
      また、同じく銀騎士という名の敵(およびその装備)が同作に登場するのだが、外見は大きく異なる。
  • 以前に記事冒頭に記述されていた、
    「身体は闘争を求める」はとあるTwitterユーザーの投稿がミーム化したものであり、
    フロムゲーやアーマードコアに元々存在する単語では無い。
    それをアーマードコアのキャッチコピーと誤解して使用する事は
    歴戦のレイヴン*7達から怒りを買いかねないので注意が必要。

関連項目

シリーズ/モンハン日記 ぽかぽかアイルー村
武器/キャロムボール - 強化するとエイトボール、ナインボールの名を冠するようになる*8


*1 一方で後述する伏線の多さも目立っている
*2 「アーマードコア フォーアンサー」内で登場した奇怪極まりない大型兵器「ソルディオス・オービット」を目の当たりにしたオペレーター、セレン・ヘイズが「あんなものを浮かべて喜ぶか、『変態共』が!」と、開発した企業に暴言を吐いたのが由来。ちなみにこの兵器を簡潔に表すと「粒子ビームを発射しながら空中をキビキビと飛び回る巨大な目玉」といったモノであり、それを見たほかのキャラクターからも「ふざけてるの?」だの「面妖」だのと一様に気味悪がられている。
*3 前者はダークソウルの敵種族「デーモン」、後者はSEKIROが忍者ものであることが元ネタ
*4 ここではプログラミング言語の文法を指す。
*5 ギミックにより二つの異なる性能を使い分けたり、元の特性を強化するBloodBorneの右手用武器。短リーチのノコギリから長柄の大ナタに変形する「ノコギリ鉈」、柄を伸ばすことで斧の特性をそのままに、取り回しに優れた手斧と間合いの広い両手斧を切り替える「獣狩りの斧」などがある。
*6 このフレーズの本意は、初代ダークソウルで登場したとあるNPCの「たとえ汚水まみれになろうと、誰にも虐げられることなく生きている、その瞬間こそが」大好きだった…という旨の発言が元ネタである。そのNPCはひどい差別を受けていたことがうかがえ、それがない環境はたとえどんなに不潔だったとしても彼女にとっては楽園だったのだろう。
*7 ここで言う「レイヴン」とは、アーマード・コアシリーズプレイヤーを指す言葉の事。由来は作中に登場する「アーマード・コアを操る傭兵の呼称」から。AC4とACV系統のみ若干設定が異なり、4シリーズ系列出身者の事は「リンクス」、Vシリーズ系列出身者の事は「ミグラント」や「傭兵」と呼ばれる事がある。なお、記事冒頭に書かれている「戦い続ける歓びを」はアーマード・コア4の公式キャッチコピーの1つである。
*8 ナインボールは初代アーマード・コア、アーマード・コアMOAに登場する機体の名前。エイトボールはアーマード・コア2に登場するナインボールのパチモノ。