衛星トリフネ

Last-modified: 2024-03-24 (日) 18:26:02

〔 絵札一覧 〕

基本情報

画像詳細
衛星トリフネ.jpg名前衛星トリフネ
レアリティ★4
属性蘭
イラストむりょたろ
入手ドロップ(H記号B3-5-3)
備考'21/07/30追加
装備時上昇ステータス
強化値+0+1+2+3+4+5+6+7+8+9+10強化値
体力+100+120+14+160+180+200+220+240+260+280+300体力
陽攻+10+14+18+22+26+30+34+38+42+46+50陽攻
#特性
限界突破0限界突破4
特性1装備スペカの星属性の威力を15%アップ（1T）装備スペカの星属性の威力を25%アップ（1T）
特性2技巧式が使用時に味方全体の陽攻を1段階アップ（3T）技巧式が使用時に味方全体の陽攻を1段階アップ（3T）
#解説
解説1これは、ふたりが出会う以前の出来事か。
それとも、ふたりは「最初から」出会っていたのか。
いずれにせよ。
「あった」であろう、そして「無かった」であろう。
仮説は、時空を漂う。
空論は、次元を彷徨う。
……物語は、心を渡る。

少女は考えていた。
「衛星トリフネ……か」
京都の大学へ進学する。
専攻は、最先端の理論物理学――超統一物理学だ。
「それが事故ねぇ」
同時に深い溜息が出た。
何となくの敗北感が、そこにはあった。
解説2【宇佐見蓮子】
オカルトサークル「秘封倶楽部」のメンバー。
「蓮子」と呼ばれている。
実は意外と頭がいい。[M.H.氏談]

【マエリベリー・ハーン】
オカルトサークル「秘封倶楽部」のメンバー。
「メリー」と呼ばれている。
実は意外と冒険好き。[R.U.氏談]
解説3少女は更に、ほんの少しだけ考えた。
大質量人工衛星を低軌道で組み上げてから、準備に相応しい超高軌道・地球同期軌道へ推進。
地球よりも月に近い位置の軌道が相応しい。
およその現実的な詳細設計は想像がつく。
想像はつくが。

事故の原因が思い当たらない。

「制御プログラムの不具合が原因？」と報じるニュース。
基幹システムのバックアップは現在進行形で解析中。
バグがあるというのは単なる噂。
きっと解析結果は「問題なし」と出るだろう。
その程度で失敗するような計画ではない。

なぜトリフネは、軌道を外れた？
解説4【衛星トリフネ】
テラフォーミングを目的としてバイオスフィア内蔵型人工衛星。
惑星改造の対象は、母なる地球そのものである。
生命情報を、データとしてではなく。
生身の生物を、生態系と環境ごと移植積載している。
それが、最大にして最狂の特徴。
なぜそのような、一見して非効率的な方法を取っているのか。
逆説的に、それが最も理に適っているからである。

「要素」の積み上げが「全体」となるワケではない。
各要素には含まれない、何らかの「未知」。
その取りこぼしを恐れた。
絶対に取りこぼさない方法は？

「何も考えずに全部積めばいい」。
解説5「メリー。私、何となく分かったわ」
「何の話？」
「トリフネがどうして軌道を外れ始めたのか。バグなんて無かったのに」
「うーん。生き物たちが、衛星を操縦したのかしら？」
「すごいね、メリーの勘って」

生態系と基幹システムは有機的に融合、もはや不可分。
酸素濃度、気温、湿度、栄養素。
生物は機械から引き出し、機械は与えた代償を接収。
地上よりずっと高純度な環境は、生物たちに進化を促す。
そして最後の物言わぬ機械――「神社」は信仰を取り戻した。
生命のゆりかごとして、地球－月ラグランジュ点のトロヤ群に向け出港する。

「誰がこの神社を信仰してるの？」
「そこについては、深く考えたくないわね」
人間と呼べる程度の、他の何かが。
この息むせ返るジャングルのどこかに？
 

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