アドミラル・マカロフ(旧ライプツィヒ級軽巡洋艦 2番艦 ニュルンベルク)
性能諸元
基本性能
※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし
Tier | 6 | |
---|---|---|
生存性 | 継戦能力 | 20470 |
抗堪性 | ・防郭防御7.50% ・火災浸水耐性10.% ・装甲6% ・対水雷防御6% | |
主砲射程 | 10.51km | |
機動性 | 最大速力 | 32.23ノット[kt] |
最大出力への到達時間 | 12.84秒 | |
転舵速度 | 8度/秒 | |
転舵所要時間 | 7.20秒 | |
隠蔽性 | 7.56km |
・兵装
主兵装 | 口径,搭載基数×門数 | 最大ダメージ(火災率)(防郭率) | 装填時間 | 砲塔旋回速度 |
---|---|---|---|---|
150mm L/60SK C/25 , 3基×3門 | HE弾 403(4%) AP弾 644(150%) | 7.40秒 | 10度/秒 |
魚雷 | 口径,搭載基数×門数(片舷指向門数) | 射程 | 雷速 | 最大ダメージ | 装填時間 | 浸水率 | 魚雷管旋回速度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
533mm Triple, 2基×3門(3門) | 5.40km | 59.74kt | 3105 | 40秒 | 11% | 16度/秒 |
対空砲 | 種類 | 平均ダメージ | 射程 |
---|---|---|---|
大口径 小口径 | 83 99 | 3km 1.50km |
・艦艇スキル
種類 | 効果 | 持続時間 | クールタイム | 使用可能回数 |
---|---|---|---|---|
高速装填Ⅰ | 主砲装填速度+15% | 20秒間 | 70秒 | 2回 |
対空警戒Ⅰ | 大口径対空砲ダメージ+75%、小口径対空砲ダメージ+75% | 20秒間 | 75秒 | 2回 |
ゲーム内説明
1945年、ドイツ巡洋艦ニュルンベルクがソ連に受け渡され修理された。その後、同艦艇は新しい名称を与えられ、一部の装備も変更された。その後の改良の際、艦艇の自動対空砲や他の装備が変更されたが、同艦艇のサイズでは比較的強力だった、速射性能の高い主砲は据え置かれた。
解説
いわゆる戦後にソ連に賠償艦として譲り渡されたニュルンベルク。基本性能はニュルンベルクに準ずる。なおドイツの同格プレミアム巡洋艦ライプツィヒは同型艦である。
・主砲
150mm砲を3連装で3基、計9門搭載。口径や砲配置、砲門数こそニュルンベルクと同じだが、ソ連艦となるにあたって微妙に能力が変更されている。
具体的な相違を挙げると、まず悪化した点として主砲射程が元の値(10.64km)からわずかに減少し、10.51kmとなっている。代わりに良くなった点として装填時間が元の値(8.2秒)から7.4秒に向上し、これによってAP弾のDPMは42410から46995に向上している。この値はプレミアム艦を含めても同格内で最優秀であり、頭一つ飛び抜けている。HE弾のDPMも26539から29408に向上しているが、こちらは元の値が残念過ぎるためようやく同格と勝負できる値になった程度である。
この様に素の性能が変化するのに合わせて、艦艇スキルも「精密照準装置Ⅰ」から「高速装填Ⅰ」へと変更されており、火力の向上は目を見張るものがある(半面、精密照準スキルを失ったことにより、逃げる敵駆逐を射程ギリギリで仕留めるといった小技はやりにくくなってしまった)。
また、地味だが重要な変更点として艦尾の第2、第3砲塔が全周砲塔に変更されており、ケーニヒスベルグと同様の振り撃ち(艦尾を大きく振ることにより左舷と右舷の双方で交互に前方に対して全門射撃する方法)ができるようになっている。
・魚雷
533mmクラスを3連装で片舷に1基づつ、計2基搭載。魚雷の単発ダメージや装填時間は元のニュルンベルクのままであるが、雷速が62.52ktから59.74ktに減じられているほか、片舷2基あった魚雷発射管が1基づつ撤去されており、射線数は半分の片舷3射線に減少している。ニュルンベルクの持つ本来の雷撃能力を考えると、お世辞にも強いとは言えない。
・対空
素の対空値182はニュルンベルクの159よりは強化されている。ただし大口径対空砲のダメージは83と元のままで、射程も3kmと残念なため、艦艇スキルの「対空警戒Ⅰ」を使用しても艦隊防衛という意味では非常に影響力が小さい(ダメージが83から145に増えても射程が短くあまり意味が無い)。
ただし、小口径対空砲のダメージは99とそこそこあるので、ダメージが増えると173とそれなりの値にはなるので、直上を飛ぶ敵航空機に対して適切に扱えば自衛の真似ごとはできるだろう。とはいえ、敵航空機の漸減は難しいので狙われないようにすべきである。
・装甲
元々ニュルンベルクなのでかなり悲惨な値となっている。腹を晒していると体力をゴッソリ持ってかれてしまうのはもはや当たり前。
・機動性
ソ連艦になるにあたって直線番長的な調整が行われるかと思いきや、意外な事に元のニュルンベルクの性能のままである。
・隠蔽性
素の隠蔽距離は7.56kmと元の隠蔽(7.92km)よりも何故か向上し、ライプツィヒと同値である。しかし、同格には7.5kmというより優れた隠蔽を持つ艦(例としてリアンダー)が存在する為、油断は禁物である。
・生存性
HPは20470とニュルンベルクから変わっていない。また、速度や機動性はそのままで、若干の隠蔽が増したことから生存性能はニュルンベルクと同等と言えるだろう。ところが、ニュルンベルクの強みであった「ソナーⅠ」が取り上げられていること、代わりに「対空警戒Ⅰ」が追加されていることがどの程度影響するかは、この艦を操るプレーヤーのPSに依存する部分である。魚雷の回避や煙幕に潜んだ敵を発見できないことが大きなマイナスと考えるプレーヤーからすれば、生存性が低下したと感じられるだろうし、逆にドイツ艦の弱点である対空の弱さを「対空警戒Ⅰ」で補えると考えるプレーヤーも居るかもしれない。
・消耗品
高品質石炭、改良型ディーゼルエンジン、高級船員食料を推奨。場合によっては追加対空弾の採択もありだが、効果は薄い。
・艦艇スキル/艦長スキル
本艦には高速装填Ⅰと対空警戒Ⅰが艤装されている。共に2回と使用できる回数が少ないので、必要ならば艦長スキルで増やして欲しい。
ツリー艦とは艦艇スキルの構成が異なるため、専用艦長を配し、本艦の性能を充分に引き出すことが望ましい。
・装備
装備品は兵装に「主砲改良Ⅰ」か「主砲改良Ⅱ」をお好みで。
防御は「操舵装置改良Ⅰ」あたりか。
適正は「隠蔽システム改良Ⅰ」「操舵装置改良Ⅱ」「推力改良Ⅱ」を戦い方によって選択。
・エリート艦艇特性
・巡洋艦近代化改修 HP+2%、対空火力+5%、主砲旋回速度+7%
・エリート砲術員 主砲装填時間-3%、主砲旋回速度+7%
・功績 EXPアップ+10%
・総論
元となったニュルンベルクが「そこそこの速度と機動性を誇る船体に、強力な主砲と魚雷を搭載し、防御は最低限とした攻撃的な艦」であったが、本艦はその特性の一部をソ連流に従って改造したような艦となっている。具体的には魚雷性能を削って中近距離砲火力を増した形で、瞬間火力および継続的な投射能力はかなりの脅威である。半面、接近戦で頼りになった6射線魚雷は射線数が半減、対駆逐戦において相手の魚雷を封じることができる「ソナーⅠ」も失っているため、駆逐艦から身を護る能力は激減していると言っても過言ではない。
このため、味方駆逐(もしくはそれに準ずる艦)を先頭に立てて敵駆逐と対峙する際には本艦の能力は最大限発揮できるだろう。しかし、本艦が先頭に立って敵駆逐と対峙する際には元のニュルンベルクのような対処能力を発揮するのは難しい筈だ。とはいえ、敵駆逐の魚雷攻撃さえ回避してしまえば強化された近接火力で処分するのはたやすい。また、後部砲塔が全周砲塔になったことから、駆逐艦以外の艦種に対しても対処能力は向上しているので、注意を怠らなければニュルンベルク以上の活躍を見込めるだろう。
戦闘名誉章
レベル | 1 | 2 |
---|---|---|
報酬 | シルバーブースターⅢ×2 EXPスーパーブースターⅡ×2 シルバー150k | カッパー2 |
ミッション内容 | 5戦プレイ | 1回の戦闘で50000HPダメージを与える |
史実
1945年にソ連海軍に引き渡され、艦名を「ニュルンベルク」から「アドミラル・マカロフ」へと変更した本艦は、タリン(バルト海東部のフィンランド湾に面する、現エストニア共和国の首都。ロシア帝国時代の名はレーヴェリ、ソ連時代はタリン)を本拠とする第8艦隊(バルチック艦隊)所属となり、1948年には旗艦も務めた。しかし、1957年にボイラーの故障が発生し第一線を退き練習巡洋艦となった。1959年に除籍、その後解体された。本艦はドイツ賠償艦として唯一戦後も現役艦艇として任務に就いた艦である(PC版wikiより)。
小ネタ
本艦の艦名である「アドミラル・マカロフ」はロシア帝国の海軍軍人である「ステパン・オーシポヴィチ・マカロフ」に由来する。マカロフは海軍軍人であると同時に海軍戦術論の大家としても知られ、彼の著書である「海軍戦術論」は世界各国で翻訳された。邦訳されたものは日本海軍の将兵の必読書とされ、東郷平八郎は自ら筆写したものを戦艦「三笠」の私室に備えていたという。
日露戦争(1904年~1905年)が始まると、ロシア太平洋艦隊司令長官として着任。ロシア海軍屈指の名将の報はロシア海軍将兵の士気を大いに上げ、反対に日本海軍の将兵にとって大きな脅威であった。その後の日本軍による第4次旅順港攻撃においてソコール級水雷艇「ステレグーシチイ」が集中攻撃を受けた際には、自ら巡洋艦「ノーウィック」に乗り出撃。「ステレグーシチイ」を救う事は出来なかったが、勇気ある陣頭指揮により「マカロフ爺さん」として親しまれるようになる。
日本海軍は旅順港攻撃の一環として機雷敷設による封鎖作戦を実施、1904年4月13日にロシア海軍の駆逐艦が遭遇戦で撃沈された事からマカロフは旗艦「ペトロパブロフスク」を含む戦艦群と巡洋艦を率いて生存者の救援と日本艦隊への攻撃に向かう。ところが日本艦隊の主力と遭遇してしまい、旅順港に引き返そうとしたところ旗艦「ペトロパブロフスク」が機雷に接触しマカロフは乗組員500人と共に戦死した。マカロフの戦死はロシア海軍の将兵に衝撃を与えただけでなく、日本でもその死を哀れむ短歌・詩が新聞に載った(作家の石川啄木による「マカロフ提督追悼」が有名)。マカロフを顕彰する記念碑が生地であるウクライナのムィコラーイウ、ロシアのウラジオストクに存在するほか、日露戦争後のいくつかの艦艇には「アドミラル・マカロフ(マカロフ提督)」の名がつけられている。
ソ連レジェンド艦長に、本艦の名前の由来であろう「ステパン・マカロフ」が登場した。なお、本艦長の特徴は「魚雷アラート+」「精密照準+」「被帽付徹甲弾+」「水平防御専門家+」といった戦艦向けのスキルがてんこ盛りであり、特に「精密照準+」はスキル持続時間が+33%されるため精密照準系の持続時間を26.6秒にできる点が大きい。これで24秒装填のソ連戦艦でもスキル使用中に2回斉射する事ができるようになった。なお、もう一人のレジェンド艦長「セルゲイ・ゴルシコフ」も「精密照準+」を持って居るが、こちらはやや巡洋艦よりのスキル持ちである。
編集用コメント
- トップ画像と戦闘名誉賞を追加。書式、性能を修正。 -- 2021-08-18 (水) 18:41:33
- 小ネタを追加 -- 2022-04-24 (日) 07:53:01
- 雷速がニュルンベルクと同じという記述だったので、誤りを訂正。 -- 2023-12-27 (水) 21:04:42
- ついでに戦闘名誉章の任務Ⅱの条件を記述。 -- 2023-12-27 (水) 21:18:37
コメント欄
- 2番と3番砲塔が全周旋回になったニュルンベルク。かなり不規則な動きをしても最大火力を出すまでのタイムロスが少なくなってます。魚雷数減少、ソナー無しで近接能力は落ちましたが中距離や遠距離での主砲火力はかなり上がってます。ソ連巡洋艦の長射程はないものの遠距離戦を意識すれば全周旋回砲塔による回避しながら全火力投射が可能な船って感じました -- 2020-08-09 (日) 07:31:31
- 全周砲塔だから最初ケーニヒかと思った、詳しくありがとう。 -- 2020-08-09 (日) 08:59:42
- 造船所に追加されててどんな物か知りたかったので助かりました! -- 2021-01-19 (火) 11:09:23
- 高速装填あるし案外バイタル抜けるからTier6で駆逐処理最強 ただ脆いのが難点…。 -- 2021-08-23 (月) 00:59:51
- こいつは6軽巡最強、防御力は立ち回りでなんとかなるし、近距離戦が56帯は多いから魚雷もよく使う -- 2021-09-14 (火) 22:29:02
- ヒストリカル迷彩を所持しており、効果が確認できましたのでご報告致します、HP+4%・主砲射程+4%・魚雷速度+4%・対空射程+4%・EXPアップ+30%・シルバーアップ+30%と成り、ご報告申し上し写真も添付させて頂きました。 -- 2022-04-23 (土) 17:08:55
- 迷彩とおっさん艦長付きで4700ゴールド。お得ですね。 -- 2022-05-08 (日) 01:11:32
- 沈みました。 -- 2022-05-08 (日) 06:31:55
- ヤメロオマエ -- 2022-05-08 (日) 08:07:58
- リアルでも藻屑にされましたね。オサカナサンノオウチ -- 2022-05-08 (日) 12:42:46
- 結局燃えてませんでしたよ。モスクワはガチで沈みましたが。 -- 2022-05-08 (日) 14:35:01
- 沈みました。 -- 2022-05-08 (日) 06:31:55
- 青葉じゃ絶対に勝てないはずだよ…ニュルンベルグがより速射になったんだから当たり前だね。 -- 2022-08-04 (木) 15:11:02
- by WG -- 2022-08-05 (金) 11:52:28
- 巡洋艦目線青葉は案外硬い。(まあ大体戦艦がいるからそれに砕かれる) -- 2023-02-06 (月) 11:19:42
- アドミラル・マラコフなんだって、この船w -- 2022-08-04 (木) 16:16:12
- はい? -- 2022-08-04 (木) 17:40:53
- お知らせのセールにそう書いてある。一瞬自分もまたまぎらわしい名前の新しい船が出たのかと思ったわ笑 -- 2022-08-05 (金) 12:12:54
- 艦長スキルのレベル12は、3つのうちどれを選べば良いのかな? 装甲は薄いから水平防御専門家は効果薄いし、雷撃はオマケだから巨艦ハンターも微妙。駆逐艦処理を優先すれば、防郭を抜くことも少ないし、中央防郭攻撃の効果も殆んど関係ない。ステパン・マカロフとニコライ・クズネツォフを使ってない場合の話で。 -- 2023-02-27 (月) 14:04:59
- キーロフやモロトフのような強さはないのかな?よく知らないけど… -- 2023-03-01 (水) 22:43:25
- そんなの問題にならないくらい強いでしょう。 -- 2023-03-01 (水) 22:46:49
- 駆逐や巡洋にはAPでしょうが、戦艦にはおとなしくHE投げたほうがいいですかね?遠距離というのもあるでしょうが半ダメージor0ダメージばっかりです。 -- 2023-03-01 (水) 23:05:51
- 至近なら戦艦の艦首にAP一択。遠距離ならHEですが、遠距離で戦艦と撃ち合うならそもそも不利なので隠蔽して陣地変換か、より近場の巡洋艦や駆逐を狙うべき。 -- 2023-03-02 (木) 10:18:47
- キーロフやモロトフより遥かに手数が多いので、同じAP艦といえど単純比較はできません。ドイツのニュルンベルクがベースですからどちらかといえば、比較はそちらと。ニュルンベルクの後部砲塔を全周にして、雷撃力を下げた船です。後部砲塔のおかげでベースより格段に立ち回りはしやすい強力な船。 -- 2023-03-02 (木) 10:15:29
- そんなの問題にならないくらい強いでしょう。 -- 2023-03-01 (水) 22:46:49