ブーゲンヴィル級通報艦 ブーゲンヴィル
性能諸元
基本性能
※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし
Tier | 1 | |
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生存性 | 継戦能力 | 11236 |
抗堪性 | ・防郭防御5% ・火災浸水耐性10% ・装甲6% ・対水雷防御4.50% | |
主砲射程 | 8.10km | |
機動性 | 最大速力 | 21.12ノット[kt] |
最大出力への到着時間 | 7.41秒 | |
転舵速度 | 7.20度/秒 | |
転舵所要時間 | 3.90秒 | |
隠蔽性 | 8.40km |
・派生艦船
・兵装
主兵装 | 口径,搭載基数×門数 | 最大ダメージ(火災率) | 装填時間 | 砲塔旋回速度 |
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139mm 40口径 Mle 1927, 3基×1門 | HE弾 413(5%) | 5秒 | 12度/秒 |
ゲーム内説明
ブーゲンヴィル級通報艦は、通報艦としては最大最強の艦級であり、フランス海軍においてはこの艦種がスループや砲艦の役割を担っていました。本艦級は、世界各地の植民地や保護国を警備するためのものであり、その大きさの割に極めて優れた兵装を備えていました。
解説
記念すべきフランスのティア1艦艇。本艦は艦橋部が特徴的であり、大きく張り出した展望デッキの形で判別できる。また、艦中央部から艦尾まで伸びたプロムナードデッキ、そしてその1階層上にはフライングデッキ(空中甲板)が伸びており、特徴的な外観を形造っている。
・主砲
139ミリ単装砲を3門搭載。砲配置は艦首部に単装砲を背負い式で2基2門、艦尾に1基1門という構成。砲の特性としてはティア1の中では単発ダメージに優れるが、投射量で劣る。弾道も山なりで他国艦に比べて狙いを定めにくく、初心者向きとは言えないだろう。特に回避行動を取っている格上の敵艦に当てるには慣れ(敵艦の進路予測と正確なエイム力)を要する。また、ティア1なのでHEしか撃てず、ティア2と常にマッチングする今のシステムでは非常に物足りない。しかし、搭載砲のうち2/3が艦首側に配置されているため、艦を縦に向けて被弾面積を抑える戦法が有効である。全門斉射するべきか、艦を立てて耐えるべきかの使い分けを練習してみよう。
実は本艦に搭載されている主砲の名称は同国ティア6のプレミアム艦「エーグル」に搭載されているものと同じ(史実準拠)。しかし、当然ながらゲームシステムの都合上、性能はティア相当に調整されている。
・装甲
ペラペラである。特にティア2巡洋艦のAPには気を付ける必要がある。
・機動性
ティア1にしては良好だが、最高速はティア2と常にマッチングすることを考えると物足りない。幸い、舵は良好でよく曲がるので、それを生かしていこう。
・隠蔽性
ティア1では隠ぺいという概念が存在しえない。(主砲射程よりももともとの隠ぺい距離が長い)したがって、無視してよい。
・生存性
体力はティア1の中ではかなり高い部類だが、装甲が薄いかつティア2とも常にマッチングするため、物足りないと感じることが多いだろう。
・消耗品
砲艦の基本セットである高級船員食糧(装填)、予防整備パック(体力)、改良型ディーゼルエンジン(速度、転舵)を推奨。
・装備
・兵装 主砲改良Ⅱを推奨。装填速度が上がるが、主砲が壊れやすくなる。しかしこのTierではどの艦も投射量が少ないため、あまり問題にはならない。
・防御 ダメージコントロールシステム改良Ⅰを推奨。燃やされにくくなる。
・適正 推力改良Ⅰを推奨。速力が5%(約1kt)速くなる。
・エリート特性
・船体強化 HP+4%
・エリート砲術員 主砲装填速度-3%、主砲旋回速度+7% ←おすすめ
・功績 EXPアップ+10%
・総論
そもそも、ティア1専用のマッチングが存在しないこのゲームではティア1艦艇というのは著しく不利である。そのティア1の中でもとりわけ初心者には扱いが難しいのがこの艦である。ただし、フランス巡洋艦は装甲ペラペラ、弾道が高いという特徴を受け継いでいくため、この艦で特性に慣れてから次のティアへ進みたい。
史実
ブーゲンビル級通報艦はフランスの海外植民地を警備するために建造された植民地通報艦である。1927年に老朽化した通報艦(第一次世界大戦時の旧式艦)の代替として予算が下り、建造計画が立てられたが…その内容はワシントン海軍軍縮条約の隙間を突くようなアイデアてんこ盛りであった。まず、船体は軽巡洋艦と見なされないように2000トン台とし、主砲も軽巡以下である5.5インチ(13.8cm)砲を搭載、機関には小型・高燃費のスルザー社製ディーゼル機関を採用し、小型巡洋艦並みの航続性能を手に入れた上に設計も軍艦的な要素を取り入れ本格的な外洋航行性・安全性を高めている。そして真冬の大西洋から酷暑の赤道直下でも活動できるように居住区には冷暖房装置が搭載された。さらに、このサイズの艦としては珍しく、水上機(ただし1機のみ)の運用能力も付与され、既存の通報艦・砲艦を上回る能力を有していた。
本艦は1938年までの間に10隻の建造が承認され、第2次世界大戦中にかけて7隻が竣工、3隻は竣工に至らなかった。第2次世界大戦では竣工していた同型艦の多くがヴィシー政権下で活動。2番艦「デュモン・デュルヴィル」6番艦「アミラル・シャルネ」がインドシナ国境紛争のコーチャン島沖海戦(1941年1月)に投入されるなど実戦にも参加した。また、2番艦「デュモン・デュルヴィル」はドイツのヴィシー・フランス占領作戦の際、接収されることを防ぐため、他のフランス海軍艦艇とともにトゥーロンで自沈している。
小ネタ
艦名の由来は「ルイ・アントワーヌ・ド・ブーゲンヴィル」。フランスの探検家であり、軍人でもある。1766年12月にブルターニュより世界周回に出発。1768年パプアニューギニアにおいて後に彼の名を冠されることになる島(ブーゲンヴィル島)の沿岸を航海、後に彼の名がこの島の名となった。1769年3月にブルターニュに帰港、フランス人として世界周航を達成した。その後は軍人としてアメリカ独立戦争に参加、フランス革命とナポレオン時代を生き抜き、82歳で没する。
本級の設計コンセプトは同世代の海軍に強い影響を与え、後にイタリア海軍の「エリトリア級植民地警備艦」やポルトガル海軍の「アフォンソ・デ・アルブケルケ級通報艦」やオランダ海軍の「ファン・キンスベルゲン」といった本級と似通った艦が建造されるに至った。
編集用コメント
- 史実、小ネタを追加 -- 2021-10-27 (水) 22:04:35
- 主砲の説明も変更 -- 2021-10-27 (水) 22:46:59
コメント欄
- コメントないん草 そんだけ人気がないのか? -- 2021-03-16 (火) 00:54:55
- 主砲の解説のとこ、なお、で終わってるけど元々解説に続きがあったのか、それとも誤字か -- 2021-10-27 (水) 20:30:24
- 恐らく特徴を編集する際の残りと思われます、修正しておきました。ご報告ありがとうございました。 -- 2021-10-27 (水) 21:23:10