FR25

Last-modified: 2024-04-11 (木) 12:49:26

FR25(元ゲパール級駆逐艦4番艦ヴァルミ)

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ヒストリカル迷彩

[添付]
効果:

黄金の太陽

[添付]
効果:

変更点

ver.7.1で主砲装填時間が5.8秒から5秒に短縮

性能諸元

編集時 ver.x.x.x.x

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

Tier7
生存性継戦能力17365
抗堪性・防郭防御5%
・火災浸水耐性10%
・装甲防御3%
・魚雷防御3%
主砲射程8.90km
機動性最大速力35.29ノット[kt]
最大出力への到着時間9.80秒
転舵速度8.50度/秒
転舵所要時間4.20秒
隠蔽性6.24km



・兵装

主兵装口径,搭載基数×門数装填時間ダメージ(火災率)(防郭率)砲塔旋回速度
139mm L/40 Mle, 5基×1門5秒HE弾 449(5%)
SAP弾 495(150%)
12度/秒


魚雷口径,搭載基数×門数(片舷指向門数)装填時間ダメージ射程雷速浸水率魚雷管旋回速度
550mm, 2基×3門(6門)40秒35656.90km63.91kt14%24度/秒


対空砲種類ダメージ射程
小口径321.50km



・艦艇スキル

種類効果持続時間クールタイム使用可能回数
エンジンブーストⅢ最大航行速度+16%25秒75秒2回
排気煙幕Ⅲ即時隠蔽の煙幕を展開する15秒60秒2回


ゲーム内説明

1927~1931年の間にフランス海軍用として開発された大型駆逐艦。先行のジャガー級と同様の大型の船体ながら、速力をわずかに向上し、139mm砲を搭載した新設計。1942年11月にトゥーロンでフランス海軍の他の艦と共に自沈した。イタリアが自国の海軍で使用するために浮揚し、改装することを望んだ艦の一つであったが、終戦までに完成することはなかった。

解説

・主砲
139mm砲を単装で5基5門搭載。砲配置は元となった「ゲパール」同様で艦首部に背負い式で2基2門、艦後部寄りに後ろ向きで1基1門、残りは艦尾に背負い式で2基2門といった具合。鹵獲艦のため使用できる砲弾もイタリア式のSAP弾とHE弾という構成に変更されているが、口径の大きさの割にSAP弾威力は控え目となっている*1しかしHE弾威力は同格トップクラスであり、発火率も高目である。そしてハイブリッド艦の面目躍如とも言える点だが、これらの砲弾を「ゲパール」と同じ射程で、かつイタリア駆逐レベルの短い装填時間で扱えるという特徴を持っている。このため本艦の砲は癖を理解した艦長が使いこなせば非常に強い筈なのだが、いかんせん弾速が劇遅で速度減退が少ないというフランス駆逐の特徴を強く引き継いでいる為「フランス駆逐砲」の扱いに慣れていない艦長でないと使いこなせない*2。なお、砲塔旋回速度は12度/秒と平均的だが、元となった「ゲパール」はこれが遅いので大分使い易くなっている。

・魚雷
550mmクラスを3連装で2基搭載し、片側に計6射線を指向可能である。元となった「ゲパール」の魚雷性能よりも射程がほんの少しだけ伸びている*3。素の状態では隠蔽状態での発射はできても直ぐに艦本体が発見されてしまうだろう…しかし装備で隠蔽を強化すれば隠蔽雷撃も可能になるし、フランス式に中距離でばら撒く使い方をしても良い。駆逐艦を追い払うにはとてもいい。やや中途半端な性能ではあるが、乗り手の扱い方次第では強力な武器となるだろう。ダメージもそこそこなので、大抵の駆逐艦や軽巡洋艦には壊滅的な被害を与えることができるが、門数が少ないため、戦艦などには効果が薄いが、処理をすることを前提に考えると全然問題ないだろう。

・対空
小口径対空砲を搭載してはいるが、ツリー艦をはるかに下回る対空値であり期待してはいけない。

・装甲
駆逐艦に装甲や耐性を期待してはいけない。装甲がほしいならば戦艦に乗りなさい

・機動性
素の最高速度は35ノット前半であり、他国同格と比較して劣っている。これは元となった「ゲパール」の素の速度が同じ程度であり、やむを得ない部分はあるのだが…同郷の「ルカ・タリーゴ」の速度と比較するとかなり見劣りしてしまう。また最高速度が速くない割には加速も鈍く、元がフランス駆逐と思って扱うと勝手の違いに驚くことになるだろう。しかし舵の効きはそこそこ優秀であり、加速や最高速と併せてチューニングしてやれば扱い易くなるはずだ。

・隠蔽性
素の被発見距離は6.24kmとそこそこ優秀。本艦の特性を砲駆と考えるなら隠蔽の良くない雷駆並みと考える事も可能。

・生存性
素のHPは17000台と大型駆逐艦らしく体力に優れる。そして隠蔽も優秀なので大人しくしている分には生存性が高いと言えるだろう。ところが対空が終わっていたり素の速度が遅いという特徴より、発見されて狩られる側に廻ると大変脆い。また攻撃に廻った際も癖の強い砲と魚雷を使いこなせれば良いが…そうでないと「雉も啼かずば何とやら」「飛んで火に入る何とやら」になり易い。潜在火力こそ高いものの、癖の強い武装のせいで生存性が高いとは言えないだろう。

・消耗品
高品質石炭、高級船員食糧、改良型ディーゼルエンジンを推奨。

・艦艇スキル/艦長スキル
艦艇スキルは「エンジンブーストⅢ」を2回、「排気煙幕Ⅲ」を2回使用可能。

・装備
 ・兵装 「主砲改良Ⅰ」
 ・防御 「推力改良Ⅰ」「操舵装置改良Ⅰ」
 ・適正 「推力改良Ⅱ」「操舵装置改良Ⅱ」「隠蔽システム改良Ⅰ」

・エリート特性
 ・駆逐艦近代化改修 HP+2%、最高速度+3%、魚雷管旋回速度+7% 
 ・エリート砲術員 主砲装填速度-3%、主砲旋回速度+7% 
 ・功績 EXPアップ+10%
※本艦は素の速度が控えめなので基本は「駆逐艦近代化改修」を推奨。ただし仏駆の扱いに慣れている艦長は「エリート砲術員」を選択するのも良いだろう。

・総論
最高速度こそ控えめながらもそこそこの隠蔽を備える事から、序盤は敵の発見と魚雷の哨戒に努めつつ隙を見て隠蔽雷撃を行うというやや地味な運用を行う事になるだろう*4。しかし戦線が膠着してきたら仏駆譲りの主砲射程とHE弾の発火率、そして素の状態では仏駆を上回る発射速度を活かして支援艦として振舞おう…立ち回り次第では駆逐艦の砲とは思えぬダメージを敵に強いる事も不可能ではない。またそうやって数的有利が取れたらようやく本艦の真の能力が発揮される…味方との交戦により疲弊してきた敵艦に対して、被発見距離ギリギリまで忍び寄ってから強力な艦艇スキル「エンジンブーストⅢ」を使用して近接雷撃を敢行するのだ。本艦の魚雷は同郷のイタリア駆逐の魚雷よりも単発火力に優れるためトドメを刺しやすい。また失敗した場合も「排気煙幕Ⅲ」を使用してピンチを逃れる事も可能。ただしこの段階に持っていくまでのハードルが結構高く、フランス駆逐の扱いに慣れた艦長以外にはお勧めしにくい。しかし一般に言われる程弱い艦艇では無いので、もし機会があったら手に取ってみて欲しい。

戦闘名誉章

レベル12345
報酬
ミッション内容

史実

格納

 「ゲパール」級大型駆逐艦はフランス海軍が1925年度の計画において建造した駆逐艦級であるが、前期型は前級から引き続き動物から艦名を採って居たのに対し、後期型は過去の会戦や元帥の名から採る等、命名規約に変更が見られる。本艦は4番艦「ヴァルミ(Valmy)」として1930年1月に竣工・就役。第2次世界大戦勃発時(1939年9月)にはトゥーロンにおいて姉妹艦らと共に居たが、フランスがドイツに降伏(1940年6月)すると本艦も所属をヴィシー政権下のフランス軍に変更して活動する事となった。
 風向きが変わったのは1942年11月に連合国軍が北アフリカに上陸してからであった。連合国軍上陸の報を受け、ヴィシー政権下のフランス軍は殆どが連合国軍に投降。これを重大な裏切りと取ったドイツ軍はヴィシー政権下のフランス全土の占領・および全ての軍艦の接収を命じた。これを不服としたフランス海軍はトゥーロンにおいて目前に迫ったドイツ軍の眼前で艦艇を自沈させた(1942年11月27日)。本艦もこの時に自沈しているが、後にイタリア海軍によって浮揚・修理され「FR24」と命名される。ところがイタリア海軍においては駆逐艦としては用いられず、雷装を外されたうえで高速兵員輸送のために用いられた。そして運命は更に彼女を弄ぶ…1943年9月にイタリアが休戦協定を締結すると「FR24」はラ・スペツィアにおいてドイツ海軍に接収されてしまう。ドイツ海軍籍下における詳細は不明だが、1945年にジェノヴァで自沈している。

小ネタ

IF仕様

 史実においてはイタリア海軍は浮揚させた「ゲパール級」を駆逐艦として使う事はできなかった。しかし本艦は武装等をイタリアの物に変更した上で、駆逐艦として再就役して居たら?というIF仕様に基づき、武装や機関を強化したという前提でティアを1つ上げ、かつ新たに艦番号「FR25」を与えたものとなっている。

最初の艦名

 本艦の最初の艦名である「ヴァルミ(Valmy)」は、1792年9月20日の「ヴァルミーの戦い」より。
 この戦いはフランス革命のさなかに「オーストリア・プロイセンによる内政干渉」を理由としてジロンド派内閣がオーストリアに対して宣戦を布告。ところがフランス軍は貴族を主体とした指揮官に率いられた旧体然とした組織のままで練度も士気も低く…各地で連敗を繰り返した。オーストリア・プロイセン軍がパリに迫る中、議会は非常事態宣言を行い王権を停止、男子普通選挙による国民公会を開設した。議会の出した非常事態宣言によりパリには義勇兵が続々と集まり、急ぎフランス革命軍として編成が行われる。彼らは寄せ集めで練度もバラバラだったが、士気は非常に高くフランス東北部のヴァルミーにおいてオーストリア・プロイセン軍と対峙。フランス砲兵隊の活躍もあってオーストリア・プロイセン軍の進撃を食い止めただけでなく、その後の悪天候もあってオーストリア・プロイセン軍を退却させる事に成功した。この戦いの結末はパリ陥落は間違いなしと考えていた周辺国の人間を大いに驚かせる事となった。

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コメント欄

  • エミリオに排気3はまだですか??? -- 2023-07-29 (土) 01:24:24
  • 見た感じ、ミンスクの完全上位互換のような気がする -- 2023-08-07 (月) 05:35:02
  • レンタルFR25の地雷率やばすぎるw皆4桁でいつの間にか沈んでる -- 2023-08-24 (木) 09:22:07
    • まあ動き見てるとティア2か3みたいな人が多いんだ。見つかってるのに舵は切らない、魚雷撃つために腹を晒すけど逃げない、撃った魚雷は外す、撃たれていても回避しない。全くもって艦の問題じゃないけど、遭遇する8割は地雷だね。ムーブが。 -- 2023-08-24 (木) 17:27:26
      • ずっと続いたレンタル愛鷹みたいに、使い慣れてない人の評価で埋め尽くされるのも考え物。船が可哀想 -- 2023-08-24 (木) 19:51:41
      • 弱くはないが初心者には扱えない難しい船だとは思う -- ? 2023-08-25 (金) 10:28:53
      • 厳しい事に、レンタルが始まると、本来の船レビューや立ち回りの話じゃなくて、いかに地雷が多いかって話が盛り上がってしまうんだよな。愛鷹の惨状を見るに。情報拾いにコメント見てみたら、地雷に対する罵詈雑言でコメントが流れまくって酷い事になってる。 -- 2023-08-25 (金) 13:03:09
  • 使用感どんな感じですか?良さげならスペシャルオファーで購入してみようと思います。 -- 2024-04-11 (木) 12:49:26

過去ログ

過去ログ一覧
過去ログ一覧

*1 同郷の「ルカ・タリーゴ」砲は口径120mmで単発火力518を誇るのに、本艦は139mmという大口径の癖に単発火力は「ゲパール」のAP弾と同じ495。とはいえ他国同格の標準搭載である127mm砲よりはパンチ力に優れている。
*2 最大射程における砲弾の飛翔時間は5秒を超える。しかし同格仏駆の「ヴォ―クラン」はさらに射程が長く、難易度が高いという点に注意して欲しい。
*3 同郷の「ルカ・タリーゴ」魚雷と比較すると、装填時間や浸水率はほぼ同じだが単発火力や雷速が微増して射程が短くなったと考えて貰えば問題ない。つまりは隠蔽雷撃重視のイタリア魚雷ではなく、より中距離向けのフランス魚雷が搭載されていると思えばしっくりくる。
*4 この時点で砲火力でブイブイ言わせる艦長は余程の古強者か、もうすぐ沈む初心者かどちらかである。