Sinop

シノープ級戦艦 シノープ (帝政ロシア1917年度黒海・地中海向け高速戦艦案)

性能諸元

基本性能

アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

・派生艦船

・兵装

・艦艇スキル

・艦艇の特技
応急工作班+1回

ゲーム内説明

第一次世界大戦の勃発直前に開発された406mm砲搭載の高速戦艦のプロジェクト。装甲防御の設計が優れており、強力な副砲を備えていた。

解説

帝政ロシア最後の戦艦となるが、それまでの帝政式戦艦と異なり、ウラジオストク以降のソビエト式戦艦とかなり似た特徴を持っているため、初めは扱いに困るかもしれないがここで運用のコツを掴みたい。

・主砲　406mm L/45 Model1915 三連装砲　3基 計9門
日、米のツリー戦艦と同様に前級から主砲門数は減少(12→9)したものの口径は増大し、威力や貫通が上昇した構成となっている。
射角は良好で防御姿勢も取りやすく、砲塔旋回速度も5.50度/秒と他の戦艦より優秀で多少ではあるが取り回しが良い。また艦を立てた際の正面火力は406mm6門とティア7戦艦でも優秀な部類であり、耐え凌ぎながらもある程度有効な反撃が可能である。
同口径の長門型やコロラド級と比べると門数は1門多く、砲塔旋回速度は0.5度/秒勝る。火災発生率は13%で同等、AP、HEの両方で威力は勝るが装填は25秒と遅い。また、最大射程での散布界は、同格戦艦では水平方向の散布が概ね350mから380mに収まっているのに対し、本艦は420mとかなり悪い。ただし至近距離ではかなり良くなるため、遠距離での砲戦に終始せず、適切なタイミングで距離を詰めて戦いたい。貫通力はグナイゼナウの380mm砲に劣り、紳士向け戦艦であるネルソンの406mm砲とほぼ同等と、口径の割にかなり物足りない。船体中央部を狙うと格上戦艦には殆どが半貫通以下に抑えられ、同格戦艦にもあまり貫通しない。とはいえネルソンと違ってHE弾にも期待できないので、AP弾で上部と艦首を狙うといったイギリス軽巡やドイツ巡洋艦のような弱点狙撃が必要になる。後述するスキル、そして自身の技量でカバーしたいところ。
400mm組の中で斉射火力は10門もある愛鷹に次いで高いので適切に貫通弾を出せる腕があれば十分に火力を出せるだろう。

・副砲　152mm合計16門　片舷8門
かなり充実している。船体中央部に連装砲塔で片舷6門、1番主砲横にケースメイト方式で片舷2門搭載。装填時間こそ8秒と長めであるものの、射程は6.08kmと少し長く、弾種はHEで威力も優れており、前方射角や集弾性も優秀である。火災発生率は3%と普通。近寄ってきた駆逐艦に対してやインファイト時に役に立つだろう。
オマケで射程4.39km、火災発生率1%の自動副砲の130mm連装砲が6基計12門(片舷6門)も搭載されており、火力の足しあるいは敵の接近を察知する助けになるだろう。

・対空
低い。大口径は3.6kmで166と長門やコロラドと比べると多少勝るがOP空母の前では空気であり、小口径は1.5kmで138と劣っており自艦防衛は苦手である。

・装甲
ソ連らしく、腹を撃たれなければ優秀と言ったところ。艦首60mm、艦尾70mmの装甲を有しており、甲板装甲も80mm平均的なため、防御姿勢を堅持している限りは相応の防御力を発揮できるだろう。
ただし、中央装甲帯の装甲厚300mmと、米英独戦艦より薄く(と言っても長門と同程度はあるのだが)、ソ連戦艦特有、舷側からのバイタル貫通率のデバフがあるので角度が甘かったりすると距離によってはあっさり貫通されやすい(中近距離では特に)。
火災浸水耐性17.5%はアメリカ戦艦に次ぐ値であり、中々優秀。側面装甲の強みもあって巡洋艦からのHE弾には少々耐性がある。防郭防御12.5%は平均的。HPは46460と非常に高いため、総合的には堅牢な戦艦であると言える。

・機動性
最高速度は26.67ktとシャルンホルスト級やKGV級などには及ばないものの十分速く、7では中速なグループに入るので移動にストレスは感じない。
転舵速度は4.50度/秒と他の戦艦より劣り、転舵所要時間も15.30秒と悪い部類に入る。それでも多くの人が乗っている長門やコロラドと大差ないので、使いにくさを感じることはあまり無いだろう。
加速性能も最大速度まで26.97秒と同格戦艦に比して悪く、ウェストバージニアやネルソンとほぼ同等である。しかしこれら2戦艦は速力が20ktちょいとかなり遅いため、速力27kt近くまで同じ時間で加速できる本艦の加速力は長門よりも少々低い程度におさまる。それでもやはりモッサリしている印象を受けるが。

・隠蔽性
普通。あえて言うなら、長門・コロラド以上、グナイゼナウ・KGV以下でリヨンとほぼ同じである。

・生存性
船体の幅が小さく射角の良さ、優秀な艦首装甲も相まって防御姿勢を取ったり、艦を立てている際の生存性は高く、魚雷も回避しやすい。
さらに耐久値も46460とフッドに次ぐ高さで他の多くの同格戦艦より3000ほど多い。しかし、敵に対して腹を晒すような姿勢では微妙な舷側装甲から簡単に撃ち抜かれてしまうため、プレイヤースキルが生存性に直結する。
また、前級から応急工作班が1個多く使用出来るようになっており、火災浸水耐性の高さも相まって多少、火災や浸水に強いのも強みである。

・艦艇スキル/艦長スキル
艦艇スキルには精密照準装置Ⅱを使用可能。20秒間、主砲精度が35%向上するというもので使用出来る回数は3回でクールタイムは75秒である。効果時間が装填時間より短いため、艦長スキルLv7の「精密照準」で持続時間を25秒に伸ばした上で、装備と消耗品で装填時間を23秒(主砲改良Ⅱ-5%と高級食糧-3%を合わせて-8%)まで上げなければ、発動中に2回斉射するのは現実的ではない。装填時間のナーフが本当に悔やまれる。タイミングを見極めつつドンドン使用していこう。
艦長スキルの超火力(lv5)で使用回数を増やす場合、精密照準(lv7)でクールタイムを短縮したい。ただし使用回数は元から3回とそこそこ多いため、lv5はサバイバリスト(HPが素の状態の46460の場合、修理班の回復量が6644→7640の996アップ)、lv7は準備万端(修理班クールタイム90秒→81秒)で耐久寄りの構成にするのもアリ。lv3は厳戒態勢を取得し、一回多く使える工作班のクールタイムを短縮(60秒→54秒)したい。

・消耗品
食糧、整備、ディーゼルを推奨

・装備
兵装では主砲の破壊が気になるようであれば主砲旋回速度が良くなる主砲改良Iを選択、問題無いと感じるのであれば主砲改良IIで装填速度の短縮を図ろう。防御は舵か推力、適性は舵が良いだろう。

・エリート特性
　・戦艦近代化改修　HP+3%、小口径対空兵装ダメージ+5%、対水雷防御+5%
　・エリート砲術員　主砲装填速度-3%、主砲旋回速度+7%
　・功績　EXPアップ+10%

・総論
装填の遅さ、バイタルの巨大さといった弱点を抱えてはいるものの、9門の16インチ砲に精密照準IIというスキルと十分な速力を持っており、正面に6門の16インチ砲を指向でき、射角も良好という大きなアドバンテージを有している、走攻守のバランスに優れた戦艦である。「正面には強く、側面には弱い」というソ連戦艦の特徴が躊躇に現れてくる船であり、弱点を晒さず、タンクをこなし、チャンスが来たら優秀な副砲を活かした中距離戦を行うなど、運用を間違えなければ強力な艦となるだろう。クレムリンにも立ち回りが活かせる船なのでここで高ティアソ連戦艦の性能をつかんでおきたい。

戦闘名誉章

史実

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