サウスカロライナ級戦艦 サウスカロライナ
Ver.1.0.0で最大主砲砲弾散布界を8%縮小、主砲AP弾ダメージを1,020から1,050に増加。
性能諸元
基本性能
アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし
Tier | 3 | ||
---|---|---|---|
生存性 | 継戦能力 | 25833 | |
抗堪性 | ・防郭防御10% ・火災浸水耐性10% ・装甲防御12% ・魚雷防御12% | ||
平均装甲厚 | ・艦首16mm ・艦尾16mm ・甲板50mm ・舷側203mm | ||
主砲射程 | 10.66km | ||
副砲射程 | 4.84km | ||
機動性 | 最大速力 | 17.51ノット[kt] | |
最大出力への到着時間 | 18.30秒 | ||
転舵速度 | 5.40度/秒 | ||
転舵所要時間 | 10.80秒 | ||
隠蔽性 | 9.96km |
・派生艦船
・兵装
主兵装 | 口径,搭載基数×門数 | 装填時間 | 最大ダメージ(火災率)(防郭率) | 砲塔旋回速度 |
---|---|---|---|---|
305mm L/45 MK5, 4基×2門 | 21秒 | HE弾 763(9%) AP弾 1145(250%) | 5度/秒 |
副兵装 | 口径,搭載基数×門数 | 装填時間 | 最大ダメージ(火災率) | 砲塔旋回速度 |
---|---|---|---|---|
76mm L/50 MK4, 18基×1門 | 6秒 | HE弾 174(2%) | 12度/秒 |
対空砲 | 種類 | 平均ダメージ | 射程 |
---|---|---|---|
大口径 | 36 | 3km |
ゲーム内説明
サウスカロライナはアメリカ海軍初の「弩級」戦艦。機動性にはやや欠けるが強力な火力を有していた。4基の305mm2連装主砲を搭載していた。
解説
アメリカのTier3戦艦である。戦艦についての基本的な情報が全て組み込まれた艦艇。またアメリカの戦艦の特徴もこれで学べるため、もし初心者がアメリカ艦を使いたいと思うなら。必ず学んでから次のティアに行くこと。また、他の国の鑑と比べるとかなり遅いので十分気おつけること
・主砲
他国同格戦艦標準の305mm砲を2連装で4基、計8門搭載。装填時間は21秒と長めだが、射程が同格戦艦内で最も長いという特徴を持つ。AP弾のダメージは1145と優秀だが、HE弾ダメージは763と控えめ。他国同格戦艦は砲を10門から12門搭載しているものの、本艦は8門しか搭載しておらず一発一発を確実に当てていくことが重要になる。本艦の主砲において米戦艦砲の弾速・弾道に慣れてしまいたい。
・副砲
76mm砲を片舷に9門づつ、両舷合わせると18門搭載。装填時間は6秒で、HE弾ダメージは174と頼りない。片舷で斉射しても瞬間火力は1566しか出ない。射程も4.84kmしかないためこの砲に頼る戦い方はなるべく避けたい。しかし、ティア的に接近戦が発生し易いので今のうちに「主砲装填中に副砲を撃ちまくる」という戦艦における接近戦の防御方法をマスターしておこう。
・対空
素の対空値は36と同格トップクラス。しかし、大口径対空砲しか積んでいないうえに射程も3kmしかないため威嚇射撃がせいぜいである(後のティアで強化されていく米戦艦の対空能力もこの時点では見る影も無い)。マッチングするティア帯の空母艦載機はさほど強力ではないが、本艦においては航空攻撃に対する対抗手段がほぼ無いことは心に留め置こう。
・装甲
装甲12%、対水雷防御12%はいずれも同格トップである。防郭防御10%、火災浸水耐性10%は他国同格と変わらないが、それでも要塞じみた堅固さを誇る艦であることに変わりはない。
・機動性
最高速度は約18ノットと他国同格戦艦内で最も遅い(次級ワイオミングでも同じ速度。その次級でようやく20ノット出せるようになる。少なくともティア7のコロラドまでは全て遅い船。ノスカロあたりからやっと早くなる程度)。利点として突出してショボ沈する可能性は低くなるが、味方の動きを良く見て追従しないと射撃機会を全く得られないという事もあり得る。主戦場となる場所の読みを誤らないように心がけよう。なお、加速は同格戦艦内では良い方であるが、戦艦という艦種ゆえに19秒近くを要するので島や障害物への衝突はなるべく避けよう。舵の効きは5.4度/秒と同格内では優秀(とはいえ、巡洋艦のように軽く転舵できる訳ではないので慣れが必要)。転舵所要時間も10.8秒と優秀だが、旋回にはそれなりにかかるので魚雷の回避等の判断は早目に行う必要がある。
・隠蔽性
被発見距離は9.96kmである。同格戦艦内では悪い方に該当する。しかし、隠蔽を気にして戦う艦種では無いので隠蔽が悪くても問題ない。
・生存性
素のHPは25000台と平均的であるが、十分な装甲と耐性を誇るため非常に撃たれ強い。このため砲戦においては高い生存性を誇るだろう。とはいえ、格上戦場では防御姿勢や適切な位置取りを意識しないと活躍することは難しいだろう(艦の性能だけで勝てる程甘くは無い)。また、その戦闘能力の高さ・鈍足さゆえに敵駆逐艦から魚雷攻撃の目標に選ばれ易く、敵巡洋艦からのHE弾による火災を狙った攻撃等も受けやすい。突出し過ぎたり孤立した場合はあっさりと沈んでしまう場合も多いので過信は禁物である。
・装備
・兵装 主砲改良Ⅰ
・防御 操舵装置改良Ⅰ そもそも選択肢が少ないが、Tier3ではそこまで燃やしてくる敵はいないため、ダメージコントロールシステムよりも転舵を改良した方が良いだろう。
・適正 魚雷防御Ⅰ 推力改良Ⅱで速力を強化しても元が遅すぎてあまり変わらないため、低Tierに多い駆逐艦の魚雷ダメージを軽減できる魚雷防御Ⅰが良いだろう。
・エリート特性
・船体強化 HP+4%
・防雷網 魚雷防御+7%
・功績 EXPアップ+10%
・総論
走攻守のうち、走を捨てて攻守にステータスを割り振った艦である。特徴的な鈍足・重厚な装甲・大口径主砲・数多くの副砲と見た目も中身も「これぞ第一次大戦の米国戦艦」といった艦に仕上がっている。速度が遅いという以外は目立った欠点が無いため、本ゲームにおいて初めて戦艦という艦種に触れる艦長にもお勧めできる艦である。これから米戦ルートを進めようという艦長は是非とも本艦で鈍足戦艦ならではの立ち回りをマスターして欲しい。
史実
アメリカ海軍の戦艦。サウスカロライナ級戦艦の1番艦。艦名はアメリカ合衆国8番目の州にちなむ。その名を持つ艦としては4隻目。
サウスカロライナは1906年12月18日にペンシルベニア州フィラデルフィアのウィリアム・クランプ・アンド・サンズ社で起工し、1908年7月1日にフレデリカ・アンセル(サウスカロライナ州知事マーティン・F・アンセルの娘)によって命名、進水、1910年3月1日に初代艦長オーガスタス・F・フェクテラー大佐の指揮下就役した。
サウスカロライナは3月6日にフィラデルフィアを出航し、デンマーク領西インド諸島およびキューバを訪問、4月10日から15日までサウスカロライナ州チャールストンを訪れた。バージニア岬沖およびマサチューセッツ州プロビンスタウンでの公試後、6月17日、18日にニューヨークを訪れルーズベルト前大統領の歓迎式典に参加した。その後バージニア州ノーフォークに向かい、修理、海軍民兵の訓練、バージニア岬沖およびプロヴィンスタウンでの訓練を6月末から11月初めまで行い、1910年11月1日から1911年1月12日まで第2戦艦部隊と共にヨーロッパ巡航を行う。この巡航ではフランスのシェルブール、イギリスのポートランド(Isle of Portland)を訪問し、ノーフォークに帰還するとノーフォーク海軍造船所での修理とニューイングランド沖での訓練を行った。
ニューヨークへの短い訪問に続いてサウスカロライナは第2戦艦部隊と共にヨーロッパへの巡航を行い、デンマークのコペンハーゲン、スウェーデンのストックホルム、ロシアのクロンシュタットを訪れた。クロンシュタットからの帰路6月21日にドイツのキールに立ち寄り、ヴィルヘルム2世の主催するキールヨット週間の記念行事に参加した。1911年7月13日にプロヴィンスタウンに到着し、その後はチェサピーク湾で戦闘訓練を行っている。
1911年の後半にニューヨークでの閲艦式に参加、1912年1月3日には第1戦隊と共にロードアイランド州ニューポート沖で艦隊訓練を行い、その後ニューヨークを離れグアンタナモ湾での冬季演習に参加した。3月13日にノーフォークに帰還し6月末まで東海岸を巡航した。6月にサウスカロライナはハンプトン・ローズとニューヨークで行われたドイツ艦隊の歓迎式典に参加した。30日にはオーバーホールのためノーフォーク海軍造船所入りした。
10月11日から15日までニューヨークで停泊し、その後バージニア岬沖、ニューイングランド水域で1ヶ月間の訓練を行った。11月中旬から12月中旬までサウスカロライナは特別任務部隊の一艦としてフロリダ州ペンサコーラ、ルイジアナ州ニューオーリンズ、テキサス州ガルヴェストン、メキシコのベラクルスを訪問し、12月20日にノーフォークに帰還すると翌年まで同所に留まり、1913年1月6日にパナマのコロンに向けて出航する。このときサウスカロライナは新たに完成したパナマ運河を通過した。グアンタナモ湾での訓練の後3月22日にノーフォークに帰還、その後北に向かい3月28日から5月31日までニューヨークで戦艦メイン(USS Maine, ACR-1)追悼記念碑のため停泊した。
バージニア岬沖で士官学校生の訓練を短期間行った後、サウスカロライナはメキシコ湾とカリブ海へ「威圧」目的で16ヶ月の巡航に訪れた。6月後半から1913年9月中旬までタンピコ、ベラクルスでアメリカ合衆国の権益を保護するためメキシコの東部海岸を巡航した。その後1913年9月後半にノーフォークでオーバーホールを行い、続いてクレブラ島沖で演習を行った。
1月18日、サウスカロライナはハイチのポルトープランスに海兵隊を上陸させた。部隊は政治的混迷にあるポルトープランスでアメリカ大使館の保護と無線基地を設営するのが目的であった。新大統領のオレステス・ザマールによって治安が回復した後、サウスカロライナは4月14日にポルトープランスを出航した。フロリダ州キーウェストで石炭を補給した後、ベラクルスに向かい占領部隊の増援となる地上部隊を上陸させた。サウスカロライナは問題の多かった1914年の夏をサントドミンゴとハイチの偵察で過ごした。
第一次世界大戦が勃発してからおよそ2ヶ月の1914年9月24日にサウスカロライナはノーフォークに帰港した。10月14日にフィラデルフィア海軍造船所入りし、1915年2月20日に再び出港、キューバ水域で戦闘訓練を行ったが、ドイツはイギリスの周辺海域を交戦地帯であると宣言し外交危機が生じたため、サウスカロライナの訓練は新たな意味を持った。1915年5月のルシタニア号事件はアメリカの世論を刺激したが、サウスカロライナは定期的な訓練を冬季はグアンタナモ湾で、夏季はニューポート沖で行い2年間を過ごした。
1917年4月のアメリカ合衆国の参戦は海軍にとって劇的な出来事の前兆とはならなかった。Uボートと仮装巡洋艦を除いて、イギリス海軍はフォークランド沖海戦やユトランド沖海戦での勝利でドイツ海軍を弱体化させており、サウスカロライナは1918年まで東海岸沿いに巡航を続けた。
1918年9月9日にサウスカロライナはフランスに向かう船団の警護に参加する。一週間後に他の船団護衛艦に任務を引き継ぎ帰国の途に就く。フィラデルフィアで短期間の補修を受けた後、砲術訓練任務に従事し、第一次世界大戦が休戦となった1918年11月11日は同任務に従事中であった。
1919年2月中旬から7月後半までサウスカロライナはフランスのブレストまで4度の往復を行った。7月26日にハンプトン・ローズに到着し、合計4,000名以上の帰還兵を帰国させた。ノーフォーク海軍造船所でオーバーホールを受けた後に、メリーランド州アナポリスで海軍士官学校生を乗艦させ太平洋への巡航に出た。アナポリスを1920年6月5日に出航しパナマ運河を通過、ハワイへ向かった後に西海岸へ赴いた。ワシントン州シアトル、カリフォルニア州サンフランシスコ、サンディエゴを訪れ、8月11日にサンディエゴを出港、再びパナマ運河を通過しアナポリスに9月2日到着した。続いてフィラデルフィアに向かい同地に7ヶ月間留まった。
1921年4月前半にサウスカロライナはクレブラ島へ訓練巡航し、その後チェサピーク湾で作戦活動を行った。5月29日、再びアナポリスで海軍士官学校生を乗艦させ夏季の訓練巡航でノルウェーのクリスチャニア、ポルトガルのリスボンを訪れた後グアンタナモ湾に向かった。士官学校生は8月30日にアナポリスで下艦し、翌日フィラデルフィアに到着した。
サウスカロライナは1921年12月15日にフィラデルフィアで退役し、1923年11月10日に除籍されるまで同地に留まった。サウスカロライナの船体はワシントン海軍軍縮条約に従ってスクラップとして1924年4月24日に売却された。
小ネタ
ワシントン軍縮条約以前に建造された米戦艦のダサさの象徴とも言えるのが籠マスト。
初めて前後檣楼に籠マストを採用したのが本級である。籠マストは三脚型や塔型にくらべ構造が強固で主砲斉射時の爆風に強く、損傷しても倒壊しにくいと考えられており、ワシントン軍縮条約締結までに建造された全戦艦に採用された。
だが、実際運用してみると容量が不足気味で、重量のある機材を搭載するには強度も足りないことが明らかになり、第二次大戦に参戦した全艦で三脚型などに改装されている。
主砲を全て一直線、かつ砲塔の高さを変えて射撃自由度を向上させる背負い式を艦首と艦尾の両方で採用したこの砲配置は、サウスカロライナ級が世界に先駆けて採用した。2番艦の「ミシガン」(2番艦だが1番艦サウスカロライナよりも完成が早かった)の艦名より「ミシガン配置」とも呼ばれるこの配置はそれ以前の亀甲配置(全周配置)よりも火力の集中に優れ、艦のバランスもとれる事からこれ以降の各国の海軍がこぞって採用した。
鈍足戦艦には「鈍足戦艦なりの運用方法」があり、それを知らないと艦の特性を生かせないどころか全く活躍することができない場合もある。簡単に言うと米戦はティア3~7までは非常に足が遅く、一度向かった戦場から陣地転換することが非常に難しい。このため他国の戦艦よりも「先を読む力」が求められる。
具体的には敵の編成とマップを見て敵の進撃路を予想し、かつ味方の動きから接敵エリアを割り出して真っ先にそこに向かう位の先読み能力が欲しい。とはいえ、このような経験と実践から得られる感覚は一朝一夕では身に付かないので、戦闘を重ねつつ会得するしかない(逆に言うと中ティアに進むまでにこの読みを会得しないと米戦で勝つことは難しい)。
本艦に乗り始めたばかりの艦長は、とりあえず先に展開する味方に遅れずに追従して行く事を意識していればよい。本艦は速度が遅いのでミニマップを眺める時間が他の艦よりもかなり多く取れる。ミニマップにおける戦闘経緯をじっくりと眺めていれば、次級やその次級に乗り慣れる頃にはマップ毎の大まかな展開(負け試合の展開・勝ち試合の展開)からセオリーを理解できるようになる筈だ。そして、味方がセオリー通りに動けるように支援したり、敵がセオリー通りに動けないように妨害するのが戦場に後からやってきて体力満タンの米戦の仕事である(ヒーローは遅れても必ず重要な場面には間に合うのだ!その事を忘れてはならない)。
編集用コメント
- 性能諸元と小ネタの追加 -- Raba Neko? 2018-05-15 (火) 15:31:18
- 誤字の修正 -- 2018-08-18 (土) 15:22:27
コメント欄
- なんか主砲の集弾率が河内より悪く感じる。 -- 2018-04-23 (月) 23:17:18
- 今、金剛使ってて、転舵は早くて、足は遅いけど回避運動もしやすく使い易かった。 -- 2018-11-29 (木) 23:37:42
- なにっ副砲射程40km -- 2019-08-01 (木) 10:25:17
- 直しとくね -- 2019-08-01 (木) 10:46:32
- なぜかクラーケン来襲をこの船で取れた -- 2021-12-04 (土) 20:47:25
- この前6隻沈められた! -- 2022-04-23 (土) 18:44:19
- サウスカロライナ速力遅いけど、背負い式配置と転舵性能のおかげでめっちゃ強いなー -- WoWS blitz始めた初心者? 2022-04-01 (金) 17:05:13
- なんか精度良くね?!集弾性は平均的だけどね。 -- 2022-06-28 (火) 14:21:03
- 足がおそすぎる。弱い -- 2023-09-28 (木) 03:42:07
- tier2・3マッチで5万ダメ出た... -- 2023-10-15 (日) 17:38:04
- 失礼。tier2~4マッチだった -- 2023-10-15 (日) 18:41:58
- 戦闘後半敵が一・ニ匹になると追いかけることができないからあまりダメージ稼げない。 -- 2024-04-11 (木) 11:45:22
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