Svietlana

Last-modified: 2022-08-31 (水) 22:40:42

スヴェトラーナ級軽巡洋艦 スヴェトラーナ

Screenshot_20210609-215312_Warships Blitz.jpg

性能諸元

編集時 ver.4.2.2

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

Tier4
生存性継戦能力17024
抗堪性・防郭防御7.50%
・火災浸水耐性10%
・装甲6%
・対水雷防御4.50%
主砲射程10.05km
機動性最大速力29.04ノット[kt]
最大出力への到着時間13.22秒
転舵速度7.10度/秒
転舵所要時間7.50秒
隠蔽性7.50km



・派生艦船

派生元Bogatyr
派生先Kotovsky



・兵装

主兵装口径,搭載基数×門数最大ダメージ(火災率)(防郭率)装填時間砲塔旋回速度
130mm 55口径 Model 1913,15基×1門HE弾 392(4%)
AP弾 427(150%)
7秒8度/秒


魚雷口径,搭載基数×門数(片舷指向門数)射程雷速最大ダメージ装填時間浸水率魚雷管旋回速度
450mm Goncharov, 4基×3門(6門)4.20km61.13kt235231.20秒8%20度/秒


対空砲種類平均ダメージ射程
大口径
小口径
60
0
3km
0km

ゲーム内説明

ロシア帝国海軍の軽巡洋艦としては初めてタービン機関を採用した艦。従来の軽巡洋艦と比して速度に大きく優れ、装甲防御力も兵装も当時としてはかなり優秀だった。

解説

前級から比べると、一気に近代的な姿に生まれ変わった。

・主砲
130ミリ単装砲を15門搭載。砲配置はかなり独特で、艦首に1基と舷側に添う形で片舷にぐるりと4基づつ、甲板上の砲室に計9門。残りは船体に組み込まれた砲郭(ケースメイト)に片舷側に3基づつ(うち2門が艦首よりに前向きで、艦後部に後ろ向きで1門という具合)計6門。片舷指向可能数は甲板上の砲が5門、砲郭の砲が3門と計8門あるが、砲郭に搭載された砲は射角に制限があるため、敵が接近してくる角度によっては指向できない場合もある(一例として、敵が艦の後方から接近して来た場合、前部砲郭の搭載砲は全く指向することができない)。とはいえ、他国同格の搭載する砲に比べて口径が小さ目な分、リロード時間が7秒と短いため取り回しは悪く無い。口径の割にはHE弾ダメージ(392)AP弾ダメージ(437)ともにそれなりに優秀で、高いDPMを誇る。射程もそれなりに長い方であるが、砲塔旋回速度は最も遅い。

・魚雷
450mm3連装魚雷を片舷あたり2基(6射線)、計4基搭載。本艦からようやく魚雷を装備することになったが、他国の50cm級ではなく45cm級という小ぶりなサイズである。このためか魚雷の単発火力は同格最低値であり、射程も最も短いという特徴を持つ。本艦の魚雷のリロードタイムは同格で最も短く、片舷6射線を撃てる面制圧力はなかなかのものであるが…何分その射程の短さより「ソ連魚雷に慣れている艦長でないと扱いにくい」ため、水雷戦に不慣れな艦長は当たらないことを承知で、相手を追い払う牽制魚雷としてばら撒く程度にしておこう。というのも本艦の魚雷は射程の短さ故に、敵を追いかける(転舵で外側に避ける場合を含む)形で発射しても、射程圏内であっても実際の馳走距離はそれ以上になる為、途中で力尽きてしまってまず命中しない。さらに、魚雷発射の際には、敵に対して弱点である側面を晒すことになる為、本艦よりも優れた魚雷を持つ敵駆逐艦・巡洋艦と真っ向から水雷戦を展開した場合、敵からの斉射もしくは魚雷を食らい易い…そして本艦の魚雷は命中しないとなった場合、一気にピンチに陥ってしまう。しかしソ連魚雷を扱い慣れている艦長であれば、駆逐艦を扱うが如く艦を立てて敵艦に接近し、反航戦(相手がこちらに向かってくる戦い)の状態ですれ違いざまに片舷側を全弾発射する等、避けられにくいシチュエーションでの雷撃方法も会得している筈なので試してみるのも悪く無い。

・対空
このティア帯としては珍しく大口径の対空砲を搭載している。しかし火力は低く(60)、射程も3.0kmしかなくお守り程度である。狙われたら回避行動が必須である。

・装甲
このティア帯の他国同格巡洋艦の装甲は横並び(6%)であり、基本的には駆逐艦の砲撃を弾く程度の装甲しか備えていない。しかし本艦は船体がスマートであり、かつ軽巡洋艦(防護巡洋艦と異なり、全体が薄い装甲に覆われている)であるため、きちんと艦を立てて居れば角度によっては巡洋艦程度の弾であれば結構弾いてくれる事も多いので、艦の姿勢制御による防御の練習に向いている(この技術は次級以降の艦で必須の技術なので、今のうちに習得しておきたい)。ただし、所詮は巡洋艦の装甲なので、過剰な期待をかけるのは止めておこう。防郭防御7.5%は他国同格の平均に過ぎないし、火災浸水耐性と対水雷防御も横並びである。よって、基本被弾・被雷は極力避けるのが原則である。

・機動性
最高速度29.04ノットは他国同格と比較すると遅いが、さほど見劣りする程では無い。他国同格のうち上位グループは35~33ノットの快速を誇り、その下に本艦の属する下位グループが存在するが、本艦もエリート特性や装備で速度に振れば30ノットを超える事が可能である。ただし、加速力がやや鈍く13秒台というのは平均以下である。また、舵の性能は良好とは言い難く同格内では最も舵が重い。とはいえ、ソ巡としては舵の切れはかなり素直な類なので、舵を切れば反応は鈍いがきちんと曲がってくれる。一度曲がり始めれば素直に曲がるので、転舵所領時間は平均的。とはいえ、障害物回避や魚雷回避の際には早目の判断が必要であると心得よう。なお、ソ巡にこれからも乗る予定の艦長は本艦に乗っているうちに、転舵する際は「全速のまま舵で強引に曲がる」という他国風の扱いでは無く、ロシア風の「あらかじめ速度を落とし、速度が落ちてから舵を切り、ある程度曲がれるめどがついてから加速しつつ抜ける」という扱いに慣れておこう。加速の補助のために装備で加速を良くするのもお勧めである。

・隠蔽性
被発見距離7.5kmは他国同格内でブービー賞である。参考までに同格最優は「夕張」の6.24km、最低は「ダナイー」の7.8kmである。

・生存性
HPは29000台と同格トップでは無いが第2位であり、体力的に恵まれている。また、取り回しの良い武装を備えている事から、対駆逐戦においては必要十分な生存性を備えていると言えよう。しかし、隠蔽や旋回性能に問題があるため、あまり序盤で突出し過ぎると駆逐艦の隠蔽に翻弄され易いかもしれない。

・消耗品
「高級船員食糧」「改良型ディーゼルエンジン」「予備整備パック」の搭載を推奨。

・装備
兵装は「主砲改良Ⅰ」で同格最低の砲旋回速度を補いたい。エリート特性で補える分と合わせると10度/秒を超えるので格段に扱い易くなるだろう。砲旋回の遅さを位置取り等で補える艦長であれば「主砲改良Ⅱ」で装填を速くするのも悪く無い。防御は「推力改良Ⅰ」「操舵装置改良Ⅰ」等からお好みで。適正も「推力改良Ⅱ」「操舵装置改良Ⅱ」等が無難だろう。

・エリート特性
・巡洋艦近代化改修:HP+2%、対空火力+5%、主砲旋回速度+7%
・護衛特化:主砲旋回速度+7%、最高速度+3%、対空火力+5%
・勲功:EXPアップ+10%

・総論
 やや速度や舵は劣るものの、必要十分な性能を備えた船体に、取り回しの良い手数重視の砲と魚雷を搭載した非常に扱い易い艦に仕上がっている。走は平均的ながらも、攻(手数)に優れ、守(やや硬めの船殻)にも相応を割り振り、軽巡洋艦に必要な能力を凝縮したかのようなバランスを誇る。このため序盤の探り合いでこそ不利を取ってしまう可能性があるが、それさえ味方艦と共同で凌げばそれ以降は駆逐艦の支援から巡洋艦同士の砲戦、戦艦への支援砲撃等あらゆるシチュエーションにおいて活躍できる可能性を秘めた艦と言える(ただし、ロシア的な視点だと火力不足)。
 本艦および次級のコトフスキーはバランス型と言えるものの、それ以降のソ巡は火力重視型へと舵を切ってしまい、汎用的な性能は駆逐艦に求められるようになる…本艦はその過渡期にあたる艦であり、本艦および次級を扱う事で、ソ連海軍がその方向へ舵を切った理由を知ることができるだろう。同時に「速度は速いが舵が効きにくい」ソ連巡洋艦の特徴を早くから受け継いだ艦でもあるので、次級以降の艦に対する練習艦としても適している。

史実

ロシア帝国海軍の最新鋭の軽巡洋艦として計画された。
しかし第一次世界大戦やロシア革命後の内戦により建造は停滞した。
結局ソ連の決定により当初予定の8隻のうち巡洋艦として完成したのは3隻であった。
なお、日露戦争時の日本海海戦に参加した防護巡洋艦スヴェトラーナは別物である。

  • 巡洋艦として完成したもの
    • クラースヌィイ・クルィーム(スヴェトラーナ又はプロフィンテルン)
      建造当初の名はスヴェトラーナ。完成時にプロフィンテルン(国際赤色労働組合という意味)に名称変更し、黒海艦隊へ転属の際にクラースヌィイ・クルィーム(赤いクリミアという意味)に名を変えた。
    • チェルヴォナ・ウクライナ(アドミラール・ナヒーモフ)
      チェルヴォナ・ウクライナはウクライナ語で赤いウクライナという意味。ウクライナ語を用いたのは内戦中に共産党勢力とウクライナ人との関係が悪化していたのを改善する意図があったとされている。
    • クラースヌィイ・カフカース(アドミラール・ラザーレフ)
      クラースヌィイ・カフカースは赤いカフカースという意味。カフカースは黒海東岸とカスピ海西岸の間を東西に走るカフカース山脈一帯の地域を指す地名。
  • 民間用のディーゼル燃料タンカーとして完成したもの
    • グロズネーフチ(アドミラール・スピリードフ)
    • アズネーフチ(アドミラール・グレーイク)
  • 未完成に終わったもの
    • アドミラール・ブターコフ
    • アドミラール・イストーミン
    • アドミラール・コルニーロフ

戦闘名誉賞

レベル12
報酬艦艇exp1500
シルバー25k
艦艇exp1500
シルバー25k
ミッション内容5戦プレイ5回勝利

小ネタ

ちなみにスヴェトラーナとはスターリンの娘の名前である。

砲郭について

 砲郭(ケースメイト)に関してはなじみのない人も多いだろう。砲郭は元々城塞等に砲を装備する際に考え出された砲座の一種であり、砲塔の前段階に相当する。砲塔に比べて重量が軽いが射角が限定されてしまうという欠点がある。
 最初期の砲郭は単純に城壁に窓を設けて砲身を突き出しただけのものであったが、やがて城壁同士が直角に交わる突端に丸い塔を建て、その曲面に窓を設けた方が射角も取れるし防御力も高いことに気付いたことから、城塞だけでなく帆船にまで広く使われることになる。なお、城壁の隅にある砲郭のイメージは本艦でなくティア5米国巡洋艦のオマハの艦橋を見てもらうと判りやすい。
 この砲郭は、砲塔と違って小さな動力源でも稼働できた事や、重量面で優れていたために主砲が砲塔に収められるようになっても副砲用として結構長い間使用されていた。流石に副砲に両用砲が搭載されるようになると、副砲も砲塔に収められるようになり廃れてしまった。

63mm対空砲

 余談ではあるが、本艦が搭載している対空砲(63.3mm Model 1916)は「ヴィッカースのポンポン砲(40mm)の方がマシ」と言われる程の完成度で、1916年の春に生産が始まったものの…翌1917年2月には生産が停止されてしまうという残念な兵器であった。

編集用コメント

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  • 性能諸元の数値は古く、本文の一部とあわせて修正 -- 2019-08-09 (金) 22:32:13

コメント欄

  • 魚雷の能力こそ低いもののそれを補って余りある主砲の持ち主、集弾率のよさ、回転率等扱いやすい印象 -- 2018-02-06 (火) 07:08:05
  • 逃げ撃ちがすごく強い。左右に振りながら両側の砲門を使える -- 2018-05-09 (水) 16:43:58
  • チャパエフ目標にサブ垢でやってます。魚雷の射角がとても広いので接近戦では非常に役に立ちます。 -- 2020-07-11 (土) 22:45:55
  • 勝利数を稼ぐのに良い。サイパンとも当たらないし。 -- 2021-09-18 (土) 13:04:42

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