概要
DQ4以降で使われているシステムで、物語を進めていく中で一時的に仲間になり、戦闘に加わるがプレイヤー側は操作ができないキャラ。
なお「NPC戦闘員」という語は公式な用語ではなく、ここでの便宜上のものである。
DQ大辞典:【NPC戦闘員】より引用。
特定の戦闘でプレイヤーと共に戦ってくれるキャラクター。いわゆるお助けキャラのようなもの。
「NPC戦闘員」というのは上記引用文の通りDQ大辞典に合わせた便宜上のものであり、プレイヤー間ではただ単にキャラ名で呼ばれる事が多く、攻略サイト等では「NPC」と記載されている事が多い。
NPCの定義についてはDQ大辞典側の記述や【NPC】項を参照していただきたい。
今作では専用のメンバー枠のため、ほとんどの戦闘で5人目のパーティーメンバーのような扱いで参加する。
名前がピンク色で表示されるのが特徴。一部のNPCには職業表記も付いている。
また、顔アイコンが3D化される前は、一部の例外を除いて専用の顔アイコンも用意されていた。
他作品とは違いHPやMPは有限で通常のキャラ同様に戦闘中でも確認可能。
【ベホマラー】等の範囲回復・強化に巻き込めば効果があるだけでなく、【ホイミ】等の単体指定の呪文特技の対象に選ぶ事も出来る。
ただし、基本的に対象リストの2ページ目に表示されるため、対象を探す際には注意が必要。
また、DQ10のシステム上NPC戦闘員はAI操作となり、直接コマンドを指示する事は出来ない。
それぞれ専用のステータスと行動パターンが設定されており、強力な耐性を持っていたり、固有の特技を使ったり、PCと同名の呪文・特技でも威力・射程・発動速度などが特別仕様になっていることもある。
NPC戦闘員が固有技を使う場合、それがボス戦におけるギミックとして重要な意味を持つことが多い(ギミック要員ではない純粋な助っ人の場合もある)。
また、多くのNPCは【ザオラル】【ザオリク】【せかいじゅの葉】といった蘇生手段を持っており、蘇生を最優先で行うAIとなっている。
しかし、NPCがギミックを担当する場合はこれが仇となり、死者を放置すると蘇生を優先してギミック対処が遅れる危険もあるため注意。
NPCの蘇生はあくまで保険であり、普段は自分が蘇生をやるものと考えた方が無難である。
能力については各々で全く異なるため、個別項目を参照していただきたい。
インタビュー*1によるとレベルも適当に決めているのではなく、その時点での最高レベル付近にすると共にある程度キャラクター性も反映させた数値にしているらしい。
大体の特徴は【サポート仲間】と同じだが、【勇者姫アンルシア】と【アスフェルド学園】のフウキの仲間を除き作戦変更ができず独自のAIで行動するという違いがある。
また、前述のアンルシアとフウキの仲間は自分で育成する要素があり、戦闘で育成が反映される(プレイヤー同士がPTを組んだ状態でアンルシアと共闘する場合はPTリーダーの育成状況を反映)。
なお、【ミャルジ】等一部NPCが呼び出す更なる味方キャラはパーティメンバーに入らないため、HPやMP、顔アイコンを確認する事が出来ない。
Ver.4.5前期では【水竜ギルギッシュ強】戦の【パリン】や【キャットリベリオ強】戦の【キャット・マンマー】のように、パーティに直接加わるのではなく戦闘エリア外から一方的に呪文・特技で支援するタイプのNPCも登場した。
彼らは敵味方の攻撃や補助効果を全く受けず、HPなどの面倒を見てやる必要がないが、その分他のNPCより行動間隔が長めに設定されている。また、彼らだけ生き残っていても全滅扱いとなる点に注意。
なお、Ver.4.3ストーリーでの【ウルベア大魔神】戦における、場外からの援護砲撃もこれに含まれるかは微妙なところ。
Ver.5.3ストーリーからはサポート、プレイヤー問わずにパーティを組めず、自プレイヤー+NPC戦闘員だけで戦うボス戦が登場。
Ver.5.4ではそれまでNPC戦闘員だったキャラをプレイヤーが操作するイベントも登場した(どちらも外伝クエストでは既にあったが、メインストーリーではVer.5.3~が初)。
更にVer.5.5後期からは移動中や戦闘中に緑チャットの形で【キャラクターボイス】付きの台詞も入るようになった。
Ver.6.4では、そのキャラが死亡した時点で戦闘が強制敗北になる、【防衛結界】のような護衛対象に当たるNPC戦闘員が登場した。
こうしたルールは古くから様々なジャンルのゲームで採用されているが、実はDQナンバリングでの採用は本作が初だったりする。
本家大辞典では【げんま召喚】で現れる幻魔もNPC戦闘員に含んでいるが、それについては同項を参照。
今作では【死霊召喚】で現れる死霊もいるが、こちらはある程度具体的な命令ができ、従来のNPC戦闘員とはかなり趣が異なる。こちらも同項を参照。
NPC戦闘員一覧
NPC戦闘員の一覧と参加する戦闘を記載する。ネタバレを含む点をふまえて閲覧していただきたい。
なお、NPC戦闘員は【バトル・ルネッサンス】でも再び参加してくれる。
プレイヤーが直接操作するものはこちらを参照。
余談
Ver.1では五大陸から1人ずつNPC戦闘キャラが加わるという初期案があったが不採用になった。
戦闘能力を持っていそうな人物(【ニコロイ王】や【オーディス王子】等)と同行する場面が見られるのはその名残と思われる。
【ヒューザ】や【怪盗ポイックリン】などは数年越しで参戦できたとも言える。
DQ10オフラインの一部場面では、パーティ人数の調整のためかオンライン版で非戦闘員だったNPCがプレイヤーの各職業をベースとした戦闘員という扱いに変わっている。
例えば前述したオーディスは、片手剣【魔法戦士】がベースのNPC戦闘員として扱われている。
職業特技こそ使わないものの武器と呪文の組み合わせからオフライン版未登場の職をベースにしていると思われるキャラもおり、【ドゥラ院長】がブーメラン【どうぐ使い】風だったりと意外な割り当てがされていることも。