わ~!ガイアお兄ちゃん、あれが璃月の吟遊詩人?
ハハッ、モンドとはだいぶ違うだろう?
目次と各国の登場人物たち
概要
ver5.4で実装された長期イベント。5.7では金メッキの章が開催される。
毎日ランダムにマップ上へポップするキャラクターたちと会話を行い、一定数の会話イベントを見ると報酬を貰うことができる。
プレイヤーたちにできることは移動して会話するだけのイベントだが、登場キャラクター数は歴代のイベントでも群を抜いていた。
モンドで絡む推しキャラいれば、璃月に佇む推しキャラあり。チョイ役にもプレイアブルキャラクターが登場するなど豪華なイベントである。
会話は全てフルボイス。懐かしのNPCたちと再会したり、一部の任務で入っただけの建造物へ再びお邪魔することになったりと単純ながらも手の込んだコンテンツであった。
キャラクターが多い分だけ会話の内容も多岐にわたる。そのお陰か旅人たちの評判も良好で、懐かしさと驚きに満ちた体験を与えてくれるイベントなのだった。
モンド・璃月以外のキャラクターは出演が少なく、キャラクターごとのエピソード数に偏りがあるので続編が早くも望まれている。
今回だけでイベントが終了してもなかなかの分量になるぜぇ。
だから保管用にこのページを作ってみたぜぇ!
~その後~
上述のようにver5.7で続編「金メッキの章」が開催!!!
この時期に実装されていた最新マップのナタまで含め、全国のキャラクターたちがこのイベントに登場することになったぜぇ。
~追記(Luna Ⅰ)~
ナド・クライが実装されたVer.Luna Ⅰに至ってついに恒常イベント化した。冒険者協会に走ってイベント用アイテムをゲットしよう!
恒常化されたのんびり旅行記では、鳴神神社で祈願することによって任意のキャラを呼び出してイベントシーンを見られるようになった。
注意事項
キャラクターがマップに登場する仕様上、魔神任務等で別の場所に出現しているキャラクターはのんびり旅行記に登場しなくなる。
たとえば「金メッキの章」ではトーマが登場する秘話があるが、魔神任務中にトーマを茶屋で待たせていたり、神像の前でお縄に縛られたまま放置したりすると彼の秘話を見ることができなくなってしまう。
魔神任務や世界任務、伝説任務と異なり〇〇に占有されているのでイベントが進みませんなどのメッセージが出ないので注意。のんびり紀行に出演するキャラクターがマップに出現しないなと思ったら、関わっている任務は終わらせてみよう。
他、探索が進んでいないとキャラクターに出会うまでのアクセスが不便である。
稲妻やナタはゲーム開始時から足を踏み入れるにはひと手間かかるため、魔神任務や探索を進めていなかった旅人は要注意である*1。
一日に発生する回数に上限があるので、最終日にまとめて遊ぶことはできないので注意!小分けに遊んでいこう。
しかし、初心者への救済措置なのかイベント期間は過去2回の開催でいずれも長く設けられている。
イベント報酬は秘話を全て見なくても上限分まで受け取れるため、これもありがたい仕様である。
また、公式番組ではのんびり旅行記を常設化するという案が示唆されている。過去の開催分で見逃した会話も、後々体験できるようになる可能性がある。
金メッキの章から出現条件があるキャラクターがいる。具体的にはナタキャラクター。今後、見逃がしやすくなる要素を入れてくるかもしれない…。時間や天候限定とかやめてクレー。
モンドの登場人物
ロサリア
- 1話 仕事
西風大聖堂の脇で話し込んでいるロサリアとアルバート。
バーバラへラブレターを届けてほしいと懇願するアルバートをロサリアは冷たく突き放す。
往生際の悪いアルバートへ対し、ロサリアは「他人のために本気で頑張っているバーバラに余計なことをするな」と言う。
そうした突き放し方はアルバートをいい方向性へ導き、彼はバーバラのファンに相応しい行いをするため、心を改めて教会を後にした。
一部始終を見た旅人は「バーバラにもアルバートにもいいことをした」「シスターに向いているね」とロサリアを褒める。
自分には似合わない美辞麗句に戸惑いながら「一杯誘おうと思ったけど、もう酔ってるみたいね」と返す彼女であった。 - 2話 仕事
エンジェルズシェアの酒場へ行くと、朝から酒杯を片手に佇んでいるロサリアがいた。
彼女の関心は、冒険者のジャック、そしてスタンレーを相手に話している商人へ向いているようだ。
ジャックたちへ依頼を持ちかけている商人には幾つかの不審な点があるとロサリアは言う。そして、彼を前日の日暮れ時から見張っているのだとも。
商人がいよいよ話をまとめようとしたその時、ロサリアは彼を制して不審な演技を次々と指摘する。
怪しげな商人の正体は、宝盗団の一派だったのだ。追及を受けて脱兎のごとく駆け出す彼をロサリアは容易く捕まえ、自白を求めるのであった。 - 3話 休日
屋外のテーブルで、ウェンティとロサリアが白昼堂々と酒を飲んでいた。
旅人を見たロサリアは、相手が西風教会の意を受けてやってきたものと勘違いして身構える。
無表情な彼女だが、傍らにいるウェンティから見ると「ビビってる」らしい。…というのも、朝から教会を抜け出して長時間酒浸りだったからだ。
言い逃れもなく連行される気になっていたロサリアだが、そんな用件ではないと分かると安堵しておかわりを注文する。
ささやかな酒宴に旅人を誘いながら「あなたの中での私の立ち位置は分かってる」「ウェンティとの話は邪魔しないわ」と引っ込もうとするロサリアだったが…
ウェンティは彼女の離席を許さない。どういうわけか、「僕の目が行き届かないところでモンドを守ってくれた君に敬意を」とまで言う。
彼の音頭に対して、ロサリアは「風神バルバトスと自由で暖かな生活」に敬意を込めてグラスを傾けた。
2人の友人に合わせながら、旅人は「シスターの善行」に敬意を表して乾杯するのであった。……休日、万歳!お酒万歳ぜぇ!
ディオナ
- 1話 狩猟
奔狼領で「ひゅんひゅん!」という声を耳にする旅人。振り向いてみると、そこには弓矢を構えるディオナがいた。
狩りをしているディオナは矢を撃つときに「ひゅん!」と声を出してしまうのだ。kawaii!!
清泉町に生まれた狩人のプライドを見せる彼女をかわいがっていると、不意に狼の遠吠えが響く。
思わず旅人の影に隠れてしまうディオナだったが、あくまで強がって「狼なんて怖くない!」と幼女感100%のセリフを言ってくれる。
狼を恐れずぼけーっとしている旅人の手を引きながら、その場から逃げようとするディオナであった。

- 2話 依頼
清泉町にスクロースが来訪していた。
彼女はドゥラフと素材を融通し合っているらしい。風邪を引いたドゥラフに代わってディオナが受け渡し役を買って出ていた。
ディオナが用意した獣骨、牙、ヒルチャールの素材…といったゲテモノをスクロースは喜んで引き取っていく。
代わりに彼女が品種改良した怪しげな果実を沢山もらったディオナは、「ニンジンと同じ味をしたヴァルベリー」を手に取りながらスクロースに問い掛けられる。
味も栄養価もニンジンと同じ果物を狙うのは、ニンジンが好きな動物だろうか?それともヴァルベリーが好きな動物なのだろうか…? - 3話 収穫ゼロ
スクロースから得た素材と、清泉町の酔っ払い狩人たちから貰った罠を使って狩猟を試みるディオナ…
しかし、獲物の収穫はゼロ。それどころか罠に仕掛けたエサは残らず持っていかれる始末。
途中、通りがかったイノシシを一瞬の早業で仕留めるものの求めている犯人像とは程遠い動物であった。
このままでは「カッツェレイン」の一族の名が泣くと憤るディオナは、あくまで同じ罠を使って獲物を捕らえようとする。
次は食べると身体が麻痺する痺れ薬を仕込んでやろう、と宣言する彼女だが……。 - 4話 獲物の正体
ある日、旅人は木立の影で座り込んでいるレザーを発見する。
彼は腹痛、眠気、めまい……体調に多くの違和感を覚えているようだ。
そこへディオナが颯爽とやってきて、解毒用の薬を飲ませていく。そう、ディオナが罠に仕掛けたエサはレザーが食べてしまったのだ。
エサと言っても、子供のディオナが仕掛けたものである。冷鮮肉の盛り合わせや色とりどりの野菜に果実を目にしたレザーは、清泉町からの贈り物と勘違いしていたらしい。
あろうことか、勘違いしたレザーは、スクロースが品種改良した「苦味5倍強化版」の野菜をツキのない友達に分けてしまったという。
ずーんと落ち込んで謝るディオナへ、旅人は「友達なら許してくれるよ」と慰めの言葉を投げかける。
体調が回復したレザーも彼女を気遣うが、これに懲りたかディオナは「もう罠なんて使わない!」と叫ぶのだった。
ディルック
- 1話 定価
アカツキワイナリーの屋敷へ入った旅人を出迎えたのは、テーブルに書類を広げるディルックの姿だった。
気候変動によってワインの生産量が下がる中で、売り上げを見守りながら価格を決めるのがオーナーの仕事だとディルックは言う。
商品の供給量が少なくなれば値は上がるのが世の常だが、モンドの民へ根付いたワインの値段を上げることを彼は嫌っていた。
優秀なワイナリーの家人たちにも手伝われ、定価のままでワインを出荷するために色々な策を講じていたようだ。
彼が示すオーナーの矜持を賞賛する旅人。それに対し、ディルックは「一杯どうだ」と誘ってくるのだった。…もちろん、お酒ではなくアップルサイダーで。
このエピソードは間接的に雲菫の秘話と繋がっており、秘話に出てくるガイアの言葉にはモンド酒造業に関連するセリフがあった。
スクロース
- 1話 観測
千風の神殿には周回するような歩き方で遺構に陣取る遺跡守衛が見られる。
旅人が近寄ってみると、スクロースが遺構を見渡す高台から遺跡守衛の動きを観察していた。
スクロースによれば、遺跡守衛は周りを飛んでいるハトやヤマガラに危害を加えることはないのだという。
遺跡守衛が鳥たちを傷付けないのは、習性なのか、知能の高さゆえか、それとも秘密の信号で鳥と交信しているのか?
歩き続ける遺跡守衛と、共生しているハトたちを見ながらスクロースは思索に耽っていく。
これが、研究室の外に出ているスクロースの休日なのである。
ノエル
- 1話 剣術
普段、エリンが剣を振っている練習場でノエルが剣を振っている場面に旅人は遭遇する。
「風圧剣!」と叫びながら剣をぶん回す彼女の迫力は掛け声よりも力強いものだった。
ノエルが使うのは両手剣だが、片手剣を振るうジンの剣術を修行仲間のエリンと共に模倣しているようだ。
だが、普通の片手剣はノエルにとって軽すぎるらしい。
他の騎士と同じように片手剣を振り、あらぬ方向へ剣をぶっ飛ばしてしまった時の失敗談を語るノエルであった。 - 2話 進歩の方法
あくる日、旅人は練習場でジンがノエルに稽古をつけている場面に出会う。
ジンいわく、ノエルは剣術もさることながら飲み込みが早く、すぐにでも上達するとのことだった。
しかしノエルの有り余る力にはジンも少々悩んでいたようで…。
的確な負荷の掛け方をアドバイスする彼女へ、ノエルは執務室に剣を深々と刺してしまった往時の過ちを謝罪する。
元通りに掃除してもらったから構わないと話すジンに「手の届かない天井へ刺さった剣はそのままになった」と再び謝るノエルであった。
この際余計なことをして天井に穴を作るより、例の剣はインテリアとして放置するべきなのかもしれない……。

フィッシュル
フィッシュルとオズの掛け合いが多い会話イベントだが、
テキスト量が他のキャラクターと比較してもずば抜けて多い。
- 1話 改訂
モンド図書館でフィッシュルとオズが長々と要領のえない会話を繰り広げていた。
どうやら、冒険者の間に広まっている『フィッシュル辞書』がいまいち気に食わないらしい。
フィッシュルが滔々と紡ぎ出す幽夜浄土の主に相応しい言の葉を凡人たちが解釈するための『フィッシュル辞書』だが、
それが気に食わないフィッシュルは、件の辞書──もとい『断罪の聖諭の書』を改訂しようとしているとか。
フィッシュルのことを本名で呼んできたり、辞書を引いて子供とのごっこ遊びのように接してくる他の冒険者たちのことに構う必要なんてないと怒るオズだったが、
慈悲深いフィッシュルは、凡俗たちへ救いと教示を与えるためなら彼らを幽夜浄土の世界へ導く書物を編纂するのも吝かではないという。
そこに旅人とパイモンが通りがかり、本題に全く関係のない漫才とパイモンいじりを楽しんだ後に『フィッシュル辞書』の一件を知る。
「修正が済んだら見せてあげる♪」(オズの声真似)と話すフィッシュルへ催促する旅人たち。
それに対し、フィッシュルは「すぐに済むから待っててね♪」(オズの声真似)と返すのだった。 - 2話 魔女
フィッシュルの言う「改訂」とは、冒険者たちの編んだ辞書へ直接注釈をつけることだった。
この行為が蔵書に対する落書きと同一視され、『フィッシュル辞書』もとい『断罪の聖諭の書』は恐ろしい魔女に没収されてしまう。
ここでいう魔女とは、図書館の支配者。つまり司書であるリサのことである。
リサのことを許さないと憤慨しつつ、落書きのルール違反を自覚しているフィッシュルたちはリサを責めることはできないと察している。
「すがりついてでもリサさんに許可をもらってくるわ!」(オズの声真似)と話す、弱気なのか強気なのかよく分からないフィッシュルの意気込みに頭を抱える旅人たちであった。 - 3話 運命の時
ついに、『断罪の聖諭の書』の改訂成る──。
リサの没収行為は、フィッシュルが好き勝手に編集しても構わない模本を作成するための準備だったのだ。
自由に修正できる本を入手したことで水を得た魚のようにはしゃぐフィッシュルは、とうとう聖諭の書が完成したことを旅人の前で宣言する。
偉業の達成を讃える旅人たちを尻目に、フィッシュルとオズはリサへお礼を言うために走り出すのであった。
この会話イベントを完了すると、モンド図書館で『断罪の聖諭の書』の一部のページを閲覧できる。
その中身は一部のプレイヤーが呆れるほどのくだらなさフィッシュルの一途さが伝わってくるものであった。
アンバー
- 1話 こんにちは、旅人
ある日、旅人たちはモンド城外で見回りをしているアンバーに再会する。
西風騎士団で唯一にして最高の偵察騎士である彼女は、モンドに慣れていない冒険者へ道案内を買って出ていたのだ。
旅人が話しかけると、アンバーは他の冒険者と同じように旅人へ声をかけ、導こうとする。そして、声をかけた相手が友人であることに気付く。
あの日あの時、初対面と同じ場所で旅人に再会したアンバーは、友人と旧交を温めるのであった。 - 2話 モンド城の猫
モンドの城壁でアンバーは猫に構っていた。
いたずら猫の捕獲依頼が冒険者協会に寄せられており、「空を飛べる」偵察騎士も駆り出されたのだ。
捕まえたはいいものの、猫に懐かれて困っている様子を見せるアンバーなのであった。 - 3話 たかがスライム
空を飛んでいる風スライムがアンバーの一矢によって吹き飛んでいく。
旅人が弓術を褒めると、アンバーは何でもないことだと自慢もしない。
彼女が言うには、近ごろ魔物が増えて冒険者たちを悩ませており、西風騎士団はみんなへとへとなのだとか。
旅人はアンバーの疲労を心配するが、見回りにも戦いにも慣れた彼女は疲れを苦にせず精力的に働く姿を見せるのだった。 - 4話 飛んでみよう
旅人は奔狼領で何かを探しているアンバーを見つける。
クレーに頼まれて人探しをしているらしく、その相手はレザーだと言う。
幼い彼女を気遣って危険な奔狼領まで出かけたアンバーだが、レザーはなかなか見つからない。
しかし、クレーはレザーと一緒にケーキを食べたいと言っている。ケーキがダメになる前に約束を果たすため、彼を探し続けるのだった。
なお、レザーの行方は閑雲とディオナの秘話で語られている。 - 5話 休みの日
モンド城で最も高い場所。大きな鐘の下に座っているアンバーへ旅人は会いに行く。
いつも元気に飛び回るアンバーの休日の楽しみ。それは、高い所に座ってのんびり遠くを眺めることだった。
旅人がアンバーの責任感を褒めると、彼女は当然のことだと謙遜する。西風騎士団の誰もが、モンドの風を守るために同じことをしているのだ、と。
そんな雑談の最中、アンバーの瞳は街を走る不穏な影を捉えるのだった。
旅人が目を凝らす間もなく、アンバーはモンドの空へ飛び出して行く。

璃月の登場人物
閑雲
- 1話 弟子からの贈り物
閑雲が申鶴からの贈り物を拒否している。彼女は万民堂で得た給金を費やして、閑雲へ観光旅行をプレゼントしようとしていた。
口では拒否して自分のために金を使えと説教する閑雲だが、申鶴から「最も大切な人への贈り物」と言われて声の端々に嬉しさを滲ませている。
旅人が閑雲へ会いに行くと、ちょうど二人が駆け引きをしているところであった。
申鶴の言う観光旅行は、万民堂の周辺で話題になっている観光ツアーのようだ。
大切な家族への孝行にはピッタリという企画らしい。概要を聞けば華々しいツアーに思えるが、大金が必要なのだとか。
前金まで払ったから遠慮しないでほしいと話す申鶴へ対し、不老長寿な閑雲は璃月の山紫水明を知っているから旅行など要らないと言い続ける。
そんなやりとりを続けるうち、とうとう閑雲も譲歩を見せるが……。
「まぁだが、お前がそこまで言うなら…」
「わかった。今から申し込みを取り消してくる」
「えっ?」
なんと、閑雲の言葉を真に受けた申鶴は旅行のキャンセルを決めてしまった。
慌ててキャンセルのキャンセルを提案する閑雲だったが、前金も返してもらえるから大丈夫だと申鶴が言うと、言い返す気力をなくしてしまう。親の心、子知らず……。
へそを曲げた彼女が帰った後、旅人たちは気を遣って閑雲のために新しいプレゼントを考えることにした。企画はずばり、閑雲が驚くような国外旅行の贈り物である。
「安心して任せろ!なんたってテイワットに名を轟かせる旅人と、その最高のガイドだからな!」
最高のガイドであるパイモンのメモを元に、モンド旅行のしおりをその場で作って申鶴へ渡す。彼女は旅人たちへお礼を言い、この新しい贈り物を閑雲へしっかり渡すと決意していた。 - 2話 星拾いの崖に駆ける影
モンドを一望する星拾いの崖に閑雲の孤影が立っている。
長い人生で、初めてモンドを訪れたらしい。暖かい風を楽しみながら、璃月とは異なる良さを持った絶景を眺めていた。
元はといえば申鶴とのディスコミュニケーションが発端のモンド旅行だが、怒っていた彼女もいまでは不機嫌から立ち直っている。
弟子たちにも修行があるので、敢えての一人旅をしにきたのだと閑雲は言う。誰も伴わないままで、羽を伸ばすのは心地が良さそうだ。
閑雲に誘われ、旅人たちは記念撮影をすることにした。星拾いの崖に立つ閑雲を写し、旅人たちも閑雲にツーショットを撮ってもらう。
しかし、閑雲が撮った旅人たちの写真は妙にズームしていて背景が狭い…。これに対して閑雲は、
「お前たちは絶景を知っているから景色よりも心を写すのが大事」
「妾は初めての景色だから風景が大きく写るように撮る。そうしないと、老骨ども(仲間の仙人たち)がモンドの風景にも気付かないから」などとうそぶく。
旅人たちへ記念撮影のお礼をしながら、彼らの作った旅のしおりに沿ってモンド旅行を続けようとする閑雲であった。 - 3話 モンドの思い出
モンド城の前、シードル湖に掛かった橋の影に閑雲が隠れている。
何をしているのかと訊けば、橋に来ているハトの群れを半日も観察しているらしい。
「焼き鳥でも食べたいのか?」
パイモンがサイコパスな言動メタ的にもちょっとギリギリな疑問をぶつけると、閑雲は真っ向からつっぱねる。
彼女はハトを驚かせることなく、彼らを写真に収めたいようだ。そこで旅人に頼み込み、モンド城の風車をバックに収めながらハトの群れと写真を撮ってほしいと言う。
写真を撮った後は、ここまでの道程を閑雲から聞いてみることにした。彼女は風立ちの地を訪れたり、鳥肉のスイートフラワー漬け焼きを楽しんだりしているようだ。
仙鳥が鳥肉を食べるのはいいのだろうか? 写真に撮っただけかもしれないが……
中でも圧巻は、閑雲が「雲の上から撮った」という風龍廃墟の一枚である。
「鳥瞰図」の技法をこれ以上なく体現した写真を見ながら、旅人たちは彼女がモンド旅行を楽しんでいることを喜ぶのだった。 - 4話 奔狼領での邂逅
奔狼領で閑雲が「危ない!」と大声を出している。
たちまち近くのイノシシが駆け出していく。声の先には、獲物が逃げたことを悲しむレザーの姿が…。
彼がたった一人で獣たちの暮らす奔狼領にいることを心配した閑雲は矢継ぎ早に質問をぶつける。事情を知らない閑雲は、まだ少年のレザーを心から心配していたのだ。
旅人たちが助け舟を出し、レザーは既に一人で生きている力強い狩人だと言う。それでも閑雲はレザーのことが心配でたまらないようだ。
「狩りに野宿まで…育ち盛りの年頃だというのに…放ってはおけぬ」
「…これから璃月港に帰るが…レザーと言ったな?私についてくるがよい」
「だめ。助けて」
レザーに助けを求められ、旅人は更にフォローする。
レザー自身もモンドへの愛着や師匠の教えを閑雲へ伝えると、彼女はいたく心を動かされていた。
「師の心は親心」だと閑雲は言う。レザーが一人で暮らしているのも考えがあってのことだと思い、一人で納得してレザーの意思を尊重すると決める。
そして、閑雲の師匠語りが炸裂する。甘雨が小さい頃は……と、話し始めたところでパイモンたちが話題を逸らした。
その結果、彼女のからくり調理神器を使ってみんなでご飯を食べることになるのであった…。
この秘話において閑雲は一人称を「私」にしており、漱玉の名前を方便に使うなど保護者モード+余所行きモードを全開にしている。閑雲ファンならば一見の価値があるエピソードである。

- 5話 感謝の言葉
璃月港で老人たちが閑雲を取り囲んでいる。輪の中心にいる閑雲はなぜか得意げな表情だ。
なんでも、申鶴が閑雲へプレゼントしようとしていた観光ツアー……その中身が詐欺同然の内容だったらしい。
当の申鶴がツアーの詐欺を明らかにしたので人々は師の閑雲にお礼を言いに来たというわけだ。
ツアーの被害者いわく、顔があざだらけになった首謀者が千岩軍へ自首をしたので苦しむ者はいなかったそうだ。
結果オーライの賜物だが、閑雲は(申鶴は最初から気付いておったのだな…)と勘違いをして弟子のことをめちゃくちゃに褒めまくる。
それを聞いた老人たちは閑雲の指導を褒め、賞賛のスパイラルが出来上がった。
閑雲たちの話を、申鶴が脇で聞いている。そこに旅人たちがやってきて事情を聴いてから、
「解決したのは申鶴なのに、なんで閑雲が褒められるんだ」ともっともな疑問をパイモンが呈した。
ただ、申鶴に全く不満はなさそうだ。閑雲の話術は素晴らしいものだし、あのまま旅行に参加すれば閑雲自身が詐欺を正しただろうから、と彼女は言う。
モンド旅行の経験を聴衆へ共有する閑雲を眺めながら、申鶴も彼女から様々な話やお土産を貰ったという。
パイモンが何をもらったかと問い、食べ物がお土産なら自分も食べたいと言えば申鶴はこんな返事をした。
「風車アスターにセシリアの花、それからドドリアン…これは清心より食べやすかった。パイモンも食べるか?」
彼女の言葉に驚きながら、旅人たちは植物の調理方法を万民堂で研究してほしいと申鶴へ頼むのだった。
最後に、観光旅行の発端となった申鶴自身から次の言葉を受けて秘話は幕を閉じる。
「こたびは、こうして璃月港に戻ってきてくれて…師匠だけでなく、我も嬉しかった。改めて、礼を言う」
「主らにまたすぐに会えるよう、願っている」
ヨォーヨ
- 1話 槍の練習
玉京台の近くでヨォーヨが槍の練習をしている。師匠のピンばあやとマンツーマンである。
邪魔ではないかと気を遣う旅人へ、ヨォーヨは自分の練習を見てほしいと言う。そしてピンばあやの指示に従い、幾つかの型を披露してみせた。
勇ましい槍の舞に旅人は拍手を贈り、ヨォーヨはピンばあやへ上達のアドバイスを求める。助言を元に練習を重ねようとするヨォーヨだったが、ばあやに止められてしまう。
明日から休みが続くので、その分しっかり練習したいと話すヨォーヨ。
彼女の懸命さに微笑みながら、ばあやは練習も遊びもメリハリが大事なのだと説く。
休みに何をするのかと聞けば、七七を誘って軽策荘へ遠足に行きたいのだと話す。
雨が多い時期の軽策荘は実りが多く、薬草の採取を楽しんだり、色とりどりの葉が生い茂る絶景を見られるのだそうだ。
ばあやに道中気を付けるように言われると、ヨォーヨは七七のことも自分の槍で守る、ばあやも身体に気を付けて、と元気よく返事をした。
練習の仕上げへとりかかるヨォーヨを見ながら、旅人たちは微笑むのであった。
余談だが、ピンばあやがヨォーヨへ発する型の名前は「さくらんぼ」「まん丸」などの可愛い響きが付いている。小さくて可愛い弟子のために考えた型なのかぁ? - 2話 遠足
軽策荘の石垣にヨォーヨと七七が腰かけていた。二人で遠足を楽しんでいたようだ。
快晴の下、谷中に広がる花畑、川や滝が見える絶景に七七が感嘆の声をあげ、ヨォーヨは心から嬉しそうにうなずく。
しかし、七七は不意にうつむいて……どこか気まずそうに、たどたどしい言葉を紡ぐ。
「ちゃんと聞いてるよ、七七。ゆっくりでいいから」
ヨォーヨが促すと、七七が胸の内に秘めた思いを語り出した。
「七七は…すぐ、忘れちゃうから…。七七は、メモしたことしか覚えられない。メモに書き留めないと、覚えられない。今日は楽しかった。でも、書き留めないと、七七はすぐ忘れちゃう──木の葉っぱの色も、吹く風も、ヨォーヨの手も。覚えてるのは、ヨォーヨの名前だけ」
どんなに美しい思い出も忘れてしまう、友達との思い出を忘れてしまう。そのことを怖がる七七をヨォーヨの手が優しく撫でる。
「安心して。ヨォーヨは記憶力がいいから。七七が覚えておけないことは、全部ヨォーヨが覚えておくよ。絶対に忘れないって、約束するから」
努力家のヨォーヨは、師のピンばあやや交流のある煙緋に教わった記憶術でこの日のことを絶対に忘れないと約束した。
そして覚えることが出来なくても、何度だって一緒に軽策荘を訪れれば七七もこの光景を忘れなくなると言う。
ヨォーヨはこうした言葉をずっと笑顔で話し続ける。安心した七七は、親友のヨォーヨと交わした約束を忘れないと誓うのだった。
「じゃあ、指切りしよう!歌塵浪市真君の弟子だからね。約束は必ず守るよ」
「うん…。七七、メモしておく」
そんな二人のやりとりを聞いた旅人は、万が一にも二人を邪魔する魔物などが現れないように見守りを続けようと決意するのであった。
この秘話はゲーム内で示唆される機会が少なかった(2024年の海灯祭ではフィーチャーされたが)ヨォーヨと七七の絆に触れたエピソードになっている。
七七の出自にまつわるキョンシーゆえの悲哀をヨォーヨの実直な優しさが包み込む会話劇は非常に感動的で、多くの旅人たちの涙を誘った。
秘話を見た後に二人へ話しかけると、七七のお手製弁当に舌鼓を打つヨォーヨたちの会話が聞こえる。七七が自身の秘話エピソードで練習していた料理はしっかり完成していたようだ。

申鶴
- 1話 余韻
万民堂で一人店番をしている申鶴に会った。友人の訪れに彼女は喜び、あなたたちの好きな料理を振舞ってくれた。周囲に煙が立ち込めたりとハプニングはあれど、美味しさは変わらない。
──────────
万民堂の前で、二人の男女が熱烈な愛の言葉を交わしている。
男性は過酷な仕事の後でようやく恋人と再会できたという雰囲気を醸し出している。女性もまた彼のことをずっと想っていたようだ。
そんな二人を間近に眺めて、申鶴が物憂げな表情で何かを考え込んでいる……。
…と、そこで旅人たちが万民堂を訪れた。昼ご飯を食べるついでに、久しぶりに万民堂を訪ねてみたかったと言う。
店主の卯師匠が不在な理由を旅人たちが訊ねると、師匠は食材の買い出し中であり、今は自分が店番をしているのだと申鶴は答えた。
申鶴は、師匠から教わった料理を旅人たちに振る舞おうと提案する。
「チ虎岩の魚焼き」や「椒椒鶏」といったレパートリーにパイモンが有頂天になり、旅人は申鶴と一緒に昼ご飯を作ることにした。
二人で仲良く料理を作るが、申鶴がかまどから目を離している間に火勢が強くなりすぎてしまう。にわかに店内へ立ち込める煙にパイモンが慌てると、申鶴は言った。
「氷霜よ、化神となれ!」
氷元素の力によって火は収まったが、今度はかまどがカチンコチンに凍ってしまう。
事故の後に生まれた料理へと、恐る恐る箸を伸ばすパイモンだが……意外にも、新しい食感の美食がそこに誕生していた。
結果オーライで楽しい昼食を楽しむ旅人たち。それを静かに眺める申鶴。途中で万民堂にお客さんが来て申鶴は中座したが、三人は料理を一緒に楽しむことができた。
だが少し気になるのは、旅人と会った瞬間の申鶴の表情である。
男女の会話を聞いている最中はどこか悩んでいる様子だったが、旅人の顔を見るとたちまち悩みが消えたようであった。彼女は一体何に悩んでいたのだろうか……。
なお、申鶴と来客たちの会話において観光ツアーの話に興味を示す申鶴が見られる。このシーンは閑雲の秘話へ繋がる布石となっている。
雲菫
- 1話 他山の石
劉死蘇の店の近くで、講談を聞いている雲菫に出会った。雲菫が言うには、彼女は新しい劇の稽古を始めようとしているらしいが…
──────────
雲菫が講談を聞いている。話しかけると、ストレスの気晴らしで来たのだと言う。
この時「雲菫に会いに来た」という選択肢を選ぶと「相変わらず口が上手いですね」という言葉を返される。…旅人はチャラ男(女)と思われてるのかぁ!?
さて、彼女は新たな演目の稽古へ励もうとしており、演出の方法に悩んでいるのだと話す。
伝統的な内容の劇に対して大きな振り付けを取り入れるべきか…観客は演出の意図を汲んでくれるか…
残された時間で演技を徹底できるか…劇場の関係者は新しい演出を許容してくれるか……などなど。
璃月劇を磨くためには技術を上げるだけでなく、舞台に関わる人々の考え方も考慮しなければいけないのだ。考えるべき要素は多岐にわたって結論はなかなか出そうにない。
雲菫は劇の内容を良くするためならなんでもできるが、その外の領域まで考えを巡らせるのは苦手だとこぼす。だが、劇の座頭としては向き合うべき問題でもある。
やがて、彼女はこんな風に思い直す。「舞台に立つ喜びは既に味わってきた。舞台の責任者として挑戦を始めることが新しい喜びにつながるはずだ」と。
旅人からの励ましも受け、雲菫は気が楽になったと言いながら視線を上げる。彼女の悩みは専門的で大変なものに思えるが、その苦難を打ち明けられる友人がいれば恐れることはないのだろう。 - 2話 合縁奇縁
和祐茶館でガイアとクレーに出会った。クレーの様子を見るに、とても楽しめたらしい。雲菫という「璃月劇のおねえちゃん」のことも大変気に入ったようだ。
──────────
「わ~!ガイアお兄ちゃん、あれが璃月の吟遊詩人?」
「ハハッ、モンドとはだいぶ違うだろう?」
和裕茶館に響いた声に耳を澄ますと、クレーとガイアの二人が劇をのんびり鑑賞していた。
茶を飲みながらリラックスした二人は、璃月の酒造業を調査するために出張しに来ているのだと言う。特に芸術分野におけるモンド酒の消費量を調べるため、劇の鑑賞も大事だとガイアは言う。
「えっ、そうなの…?」
「そうとも。安心して観ていいぜ」
ガイアがクレーの目の前で怪しげな方便を口にする様子を旅人は冷ややかな目で見つめる。
みんなで話を続けていると、劇を演じた雲菫が挨拶に来てくれた。旅人を通じて3人は自己紹介をし、ガイアたちは璃月劇の感想を雲菫へ話す。
「お姉ちゃん、あの槍をクルクル回すやつ、どうやるの?クレーにも教えてくれる?」
「ふふっ、楽しんでいただけたようで何よりです。『花槍』はかなり難しいですよ?」
「クレー、がんばる!」
「ふふ、分かりました。舞台が終わったら休憩に入りますので、よかったら私のところに来てください。私が子供の頃に稽古に使っていた槍がありますので、お貸ししましょう」
純真なクレーのお願いを雲菫が快諾すると、ガイアはすかさず礼節をレクチャーする。
西風騎士団で教えられたことを思い出したクレーは、親切にしてくれた雲菫へ大きな声でお礼を言った。
「璃月劇のお姉ちゃん、ありがとう!」
この出会いはクレーにとっていい思い出になるだろう。雲菫にとっても、新しいファンが…そして友人が生まれるきっかけになったかもしれない。
楓原万葉
全キャラクターを見渡してもぶっちぎりで会話の尺が短い。
「三行で終わったぜぇ!」というツッコミを複数のボイラが書き込むほどあっさりした秘話である。
とはいえ、飄々としているのが彼らしさであるから悩ましいところでござるなぁ。…ぜぇ。
- 1話 天地を望む
「小草萌え出でぬ。天地いまやよみがへるらし」
澄んだ景色と風の心地よさを楽しみ、万葉は旅人へ笑顔を向ける。雨上がりの光景に歌を詠み、友と再会できるならばこれに過ぎる喜びがあるだろうか。
とても風流で気持ちのいいエピソードだが、選択肢もなく会話テキストが三節で終わるストーリーとなっている。 - 2話 旅路の寸感
璃月の海を臨んで座る万葉へ声を掛けると、彼は旅人がなにかに悩んでいるかのように言う。
そんなことはないと話す旅人をなおも気遣い、自由な身の上だからこそ時折羽を伸ばすことが大事だと彼は言う。
友の心がより闊達に羽ばたけることを祈り、草笛で一曲を奏でる万葉であった。
余談だが、ここで万葉が座っているロケーションの近くには見逃しがちな台座ギミックがある。トレジャーコンパス…起! - 3話 剣と酒
月夜の下で万葉が剣を素振りしている。剣を握り締め振るうたびに、旅の思い出やかつて過ごした日々が蘇ると彼は言う。
旅人が次の行き先を訊ねると、万葉はナタへ行くと言った。北斗の了承も既にもらっているらしい。
往時を振り返りながら、旅支度の最中には次の冒険に胸を弾ませてしまう。それもまた、旅の醍醐味であろう。
自分たちの旅路が再び交錯したならば、うまい酒を酌み交わそうと続ける万葉であった。
鍾離
- 1話 茶
旅人が鍾離へ声をかけると、フォンテーヌから仕入れたという茶を淹れるので飲んでほしいと頼まれる。
璃月とは異なる風土に育った茶葉の味を楽しみにする鍾離へ、旅人は「フォンテーヌの水で淹れたらもっと美味しいかも」と言う。
だが鍾離いわく『活水を汲む、則ち淀む』。茶葉と調和するフォンテーヌの水を汲んでも、璃月へ持ってくるまでに風味が落ちると意味がないので璃月の水で茶を煎じたいと言う。
そんなことを話しているとお茶の湯温がいい塩梅に仕上がったので、旅人に試飲を勧める鍾離であった。
茶に関する持論をわざわざ兵法の論理まで持ち出しながらまわりくどいたとえ話で説いてくるのが、彼の年長者らしい側面である。 - 2話 書
鍾離が万文集舎で娯楽小説を漁っている。どうやら胡桃に言われて小説を買いに来たようだ。
意外に思った旅人が読書の話題を振ると、鍾離は胡桃に勧められて幾つかの有名な娯楽小説へ目を通したと教えてくれる。
「人それぞれの好みがあるから娯楽小説の文章の良し悪しは決められないな」と、モヤっとした感想を語る鍾離。とはいえ『雷電将軍に転生したら、天下無敵になった』の描写は彼の眼鏡に適ったのか、戦闘シーンや奥義・無想の一太刀に対する掘り下げ方には見所を感じたと話す。
買った本を胡桃へ届ける時間が必要なので、旅人へ別れを告げる鍾離なのであった。…所用のついでかもしれないが、堂々とした使い走りっぷりである。 - 3話 劇
遺瓏埠にある屋外劇場に独り座った鍾離へ話しかけると、彼は雲菫の劇を鑑賞できたことに喜んでいた。
彼は往生堂から休みをもらい、旧友たちへ会いに沈玉の谷を訪れたとか。彼らが忙しそうにしていたので再会を遠慮したらしいが、鍾離はそのことを気に病まず、今度は手紙を書くつもりだと話す。
そして劇場に立ち寄り、茶席に腰かけながら雲菫の劇へ見入ってしまったのだろう。彼女の演舞は茶を忘れるほど見事なものであったらしい。
「はぁ、ただせっかくの茶が…」
楽しい記憶を語りながらも冷めた茶を悔やむ鍾離である……。
刻晴
- 1話 奔走
ある日、旅人は刻晴が不卜盧を訪れている場面に遭遇する。
いわく、山道で足を挫いて痛めてしまっていたらしい。その場は甘雨に救われたが、後になって痛みが悪化したのだという。
だが、それも以前の話。白朮に診てもらってから足も良くなり、今は体調を整えるための薬を取りに来ただけだと彼女は言う。
山地での測量作業は散々やってきたので、こうした傷も慣れっこだと。…そんなことを話している内に白朮が戻ってきた。
凝光の秘話で群玉閣に赴いている白朮だったが、このエピソードにも繋がっているのだろうか?
ちなみに、刻晴が測量作業に慣れていることは彼女のキャラクターストーリーにも記されている。
戦闘時の刻晴が見せる瞬間移動のような動作は、日々の仕事に活かされているのである。
七七
- 1話 料理
万民堂で、七七がグゥオパァーに様々な料理を振る舞っていた。
料理を味わったグゥオパァーは、目を驚きで見開かせたり、楽しげに細めさせたり。七七の作る料理はバリエーションが豊かなようだ。
いい匂いに釣られた旅人が万民堂へ足を向けると、料理が上手くできた感触を確かめる七七がいた。どうやら、彼女は料理の練習のために万民堂の厨房を借りていたようだ。
キョンシーの七七は味覚がないが、厨房の主である卯師匠から「それならグゥオパァーの力を借りればいい」と言われて試食を頼んでいたのである。
……しかし、料理に励んでいる肝心の理由を七七はうっかり忘れてしまう。その場でノートを読み返すと、彼女の字でこんなことが書かれていた。
『ヨォーヨと遠足に行くために、料理を作って冷凍保存する。』
友達のために、お弁当を作っていたことを思い出す七七。料理を食べてすくすくと成長したヨォーヨが、いつか白朮よりも背が高くなるだろうか…と空想もする。
旅人との話が長く続いている間も、グゥオパァーが竈の様子を見てくれていた。
そんな七七の料理修行は、もうちょっとだけ続くらしい。
試食役のグゥオパァーは、今度は「インパクトのある味」を提供されてしまう。ビックリして思わず駆け出すグゥオパァーなのであった……。
凝光
- 1話 重責
群玉閣で、凝光と白朮が椅子に座って会話をしていた。
疲労に心労、そして夜の風が祟って重めの風邪を患う凝光に白朮は休養を呼び掛ける。
だが、凝光は処方箋で症状を抑えてほしいと言う。自分が休めば、「天権」の元に働く数多の璃月人の仕事が滞るためだ。
白朮の諫言は承知の上だが、自分が休むことで璃月港の活気を失わせるのは、街が風邪を引くようなものであると説く。
彼女の責任感に根負けした白朮は、休まないまま風邪のリスクを遠ざけるための方策として食事療法を提案するのだった。
それでもなお休むように呼び掛ける白朮だが、凝光はお礼を言うまでに留めていた。
百戦錬磨の白朮が「天権」へ強く出られないのは、彼自身も大きな使命のために生きているからなのだろうか。
行秋
- 1話 書剣・1
軽策荘の竹林で行秋が書の一節を口にしている。あたりは断ち切られた竹が覗いており、なんとなくおかしな雰囲気である。
なんでも、義帆という人物に感化されて剣を通じて書道を学ぶつもりだったようだ。
義帆は書道家だったが、書を通じて剣に目覚めたという人物である。行秋は、色々な形で切られた竹は異なる書体の字を表しているのだと話す。
義帆の代表作は『洗墨録』といい、その写本・注釈本は貴重なものである。行秋はその貴重な書を兄から借りて字の特訓に励んでいるのだと続けた。
行秋の兄は気前のいい人物だが書物にかけては話が別らしい。彼は自ら行秋に申し出て……だが、どうにも名残惜しい様子で『洗墨録』を貸してくれたそうだ。
兄の思いやりに感じて字の練習へ踏み出した行秋。実のところ、兄に練習用の本を渡されそうになった時は練習を嫌がり、お互いに本を相手に押し付け合ったという……。 - 2話 書剣・2
再び、竹林で何かの一節を口ずさむ行秋に出会った。
彼によると、実兄は貴重な本を行秋へ貸したまま、ただ彼を見守っていると言う。
もっとも、本を読みながら剣術に励む弟にはやきもきしている様子だが。
兄が字の練習を促した理由は分からない。行秋の予想によれば、兄弟の父が行秋を案じて兄に入れ知恵をしたのでは?ということだ。
行秋の実家、飛雲商会は商売相手との手紙(賀状)のやりとりを大事にしているらしい。
直筆の手紙で相手と交流を深めていけば仕事にも役立つとのこと。
だが、行秋はそんなご機嫌伺いのようなコミュニケーションが大の苦手である。
そのため、書と剣に相通じた義帆の逸話を盾にして、字の特訓と称して大好きな剣術に精を出しているのだった。
これだけ考えると子供のついた嘘だが、行秋は『洗墨録』には目を通し、書道の名家と言われた人物たちへ理解を深めているようだ。
義帆と周囲の人物たちのエピソードと嬉々として紹介する行秋に「字の練習はしなくていいの?」と旅人は言う。
「平気平気。本の内容を理解しないと、字の練習などできやしないさ」
そんなことを笑顔で言いつつ、行秋はまた今度も剣の稽古を見てほしい、ダメなら一緒に散歩や釣りをしよう、と旅人を誘う。
……行秋の字が上手くならない理由が分かる秘話である。 - 3話 緊急事態!
「なかったことに、なかったことに…」
行秋がかなり落ち込んだ様子で竹林に立っている。
友人の重雲が一緒におり、「ぼくの叔母さんに頼もうか?」「申鶴さんを巻き込むわけには…」なんて話をしている。
「枕玉先生」というペンネームで小説を書く行秋だが、今、原稿の提出を滞らせる緊急事態に直面しているようなのだ。
彼は、原稿を清書する際に特定の編集者の手を借りていたと話す。
なぜなら行秋の独特な字体からは正しい表現が読み取れないことがあり、彼の字を読める人を介さなければ原稿を完成できないのだ。
その担当編集が病で倒れたため、行秋は気心知れた重雲に原稿の清書を頼んでいた。しかし、ここで大きな問題が発生する。
「書き始めてすぐ、急に行秋が肩をゆすってきて…もうやめてくれって言われたんだ…」
「き、君が…突然声に出して読み上げ始めるからだろう!」
純粋な重雲は行秋の編んだ文章へ素直に感心しながらそれらを音読したという。作者の気持ちがわかっていない重雲はその場で原稿の一節を諳んじ、行秋に更なる羞恥心を覚えさせた。
しかも重雲、恐ろしいことに彼の文章を褒めながら「ここはよく分からなかった」とダメ出しまでし始めた。旅人も乗っかって、行秋をイジる選択肢が現れるほどの展開である。
「行秋の小説は面白いんだ。短編も結構書いてるんだぞ。例えば…待て、行秋。どうしたんだ?顔が赤いぞ?」
「もう…二人とも、勘弁してくれ」
万力のごとく拳を握りしめて羞恥を堪える行秋に、旅人はタイプライターの使用を提案した。
行秋はその提案に飛びつく。彼の兄はフォンテーヌへ仕事でたびたび出かけるので、璃月では普及していないタイプライターを融通できるかもしれないのだ。
すぐにでもタイプライターを手に入れるから、比較的操作に慣れた旅人に原稿を清書してほしいと頼み込んでくる。
「清書したら原稿を見せてくれ」と言ってくる重雲へ、もう一度「勘弁してくれ」と返す行秋であった。 - 4話 一字千金
万文集舎に行秋が物憂げに佇んでいる。
原稿の清書は順調に進んでいるようだが、何か悩んでいるようだ。
唐突に「僕の書いた字はどんな値が付くと思う?」と訊ねてきた行秋へ、旅人は素直に返事する。
旅人の返答に満足した行秋は、悩んでいたわけを打ち明けた。
原稿の清書に悩んでいた行秋は、兄からタイプライターを借りたことで事態を解決していた。
意外だったのは、あつらえたかのように行秋の手によく馴染むタイプライターを兄が貸してくれたことだった。しかも彼は、行秋のために家族へ話も通してくれていたのだ。
最初からタイプライターのことを話さなかったのは、弟に書を上達させてほしいと願う故だった。貴重な書である『洗墨録』を貸したのも、行秋の拙い筆跡に見所を感じていたから。
彼は弟の個性を愛したからこそ、字の練習を促したのだ。…というのが、行秋が兄本人から聞いた真意である。
書道を学ぶ意義が商売の都合によるものだと思っていた行秋にとって、兄の考えは驚くべきものだった。
字の練習を嫌がる行秋だが、「書は人なり」「一字千金」の意味はしっかり身に沁みている。
書道に通じた家族の書いた手紙が、商売相手から大切にされている光景を見ながら育ってきたのだから。
小説家として活動する行秋は、下手な自分の直筆にも値がついたという経験談を語る。
読者へ売ったサイン本の中でも、サインの書き方が少し変わっただけの本に高値がついているのを見たことがあるようだ。
旅人は、行秋の字が好きだと言う。タイプライターの綺麗な字よりも、彼が直筆するうねうねした字の方が価値がある、と。
行秋は笑いながら、これからも自分の字で旅人へ手紙を書くと言う。
もしも急に綺麗な字の手紙が届いたら、それはタイプライターに手を出すほどの異常事態だからすぐ駆け付けてくれ、とも話す。
旅人へ別れを告げ、書と剣に通じた義帆の心情へ思いを馳せる行秋であった。
香菱
稲妻の登場人物
珊瑚宮心海
- 1話 孤夢
彼女と、彼女に親しいごく一部の者だけが知る「秘密基地」へ赴くと、心海が深く寝入っている姿を見つけた。
机の上に書類を山積みにしたまま眠る彼女は、すぅすぅと気持ちよさそうに寝息を立てている。
事務処理の途中で睡魔に負けてしまったのだろう。彼女を起こさないように眺めていると、その手元には綺麗な字でこんな一文が書かれていた。
『ここしばらく、海祇島で旅人さんにお会いできず。エネルギー-3。』 - 2話 団らん
旅人は今度こそという気持ちで心海が起きているタイミングで海祇島へ行く。
友の来訪に驚く心海へ話しかけると、思惑通りに彼女は「この島で出会うのは久しぶりだ」と喜んでくれた。
パイモンが海祇島の景色を褒めたことに便乗して、3人は島をのんびりと散歩する。
絶景を見たパイモンが「兄妹と再会できたらここに住むのはどうだ?」と言えば、
心海はその提案を歓迎しつつ、「新たな旅へ出かけた後も気兼ねなく戻ってこられるように、旅人の部屋を作っておこう」と言う。
彼女は今でも仕事に忙しいようだが、島の雰囲気はとても良くなっているらしい。治安も落ち着いて、少し退屈なくらいだとか。
そんなことを話していると、3人は海祇島抵抗軍の兵士たちに出会った。
かつて旅人と肩を並べて戦った兵士は、「メカジキ二番隊隊長」への尊敬を未だに失っていないようだ。
彼らは、島を離れて久しい旅人を今でも隊長と呼び慕い、兵士たちの宴会に混ざらないかと誘ってくる。
食べ物に釣られたパイモンに応じて、旅人も宴会への参加を承諾した。その後に、心海が旅人と戦った日々を振り返っていく。
当時の旅人は、心海たちの信任を得ていながらも、隊長の権威を示すことより兵士のみんなへ認めてもらうことを優先した。
彼らは旅人の実直さを慕っている。そして心海もまた、兄妹を探すために様々な苦難へ立ち向かっているはずの旅人の身をずっと案じていた、と言うのである。
懐かしい仲間たちと過去を思い出しながら、心海たちと賑やかな宴会へ参加しに行く旅人であった。
夢見月瑞希
- 1話 新しい患者
秋沙温泉の瑞希のもとにいたのは万年不眠症のレイラ。
なんか、やっぱそういう組み合わせになるよねといった瑞希とレイラの2人である。
瑞希はスメールを訪れたことがあり、レイラと同じように学業やプレッシャーに苛まれた学生を見たことがあるそう。
レイラは、論文は魔物に襲われるより難しいという。魔物の場合はデッドオアアライブだけど論文は答えがないからだという…。病み過ぎやろ…。
うじうじ悩むな、若者よ。ソープ銭湯へ行け!……と言ったかどうかはともかく、指導教官がレイラにリフレッシュ旅行を勧めたのだ。
心が蝕まれたレイラには指導教官の行動も「論文を取り上げられた」としか見えず、休みを取ってリフレッシュしたらというアドバイスもその耳には届かずじまいだったのである。
それどころか治療を行う瑞希の声すら耳に入らず、自己否定をし始めるほど心を蝕まれたレイラ。しまいには周りに取り残されて落第してしまうと思い詰めるレイラ。

「きっとこれは先生からの最後のプレゼント…人生最後のお風呂を楽しみなさいって意味だよ…」
「教令院に戻ったら追い出されちゃうんだ…そして隅っこでずっと…ずっと星図を書き続けるんだ…」
秋沙温泉での治療を人生最後のプレゼント、人生最後のお風呂(一部のボイラにとって意味深)と受け取ってしまうレイラは瑞希にとっても難物だろう。
指導教員はレイラのことを気遣って、瑞希にあれこれ手紙で教えていたようだ。対面した彼女の様子と照らし合わせて、治療方針を定める瑞希だった。
「先にお風呂に入るから」といって去るレイラにボイラ…起! - 2話 治療
秋沙温泉の個室(意味深)に2人っきりの瑞希とレイラ(意味深)。
そこには元気な姿のレイラが。いや、この元気すぎるレイラは、もう一人のレイラだ。
「第二の人格?妖怪のお姉さん、勘違いしないでよね。あたしは『レイラ』よ。今はただ『夢遊中』なだけ」
興味深そうに問診を続ける瑞希が「まるで仮面みたいね。他にも仮面があるの?」と言えば、
おだやかな笑みを浮かべたレイラは「面白い表現ね。もし『他にもある』って言ったらどうするの?」と返す。
治療と言ったものの瑞希とレイラはバチバチし始めている。2人ともにこにこ笑っているが、傍で見ている旅人が思わず後ずさるほどの迫力…。

ただ、何時もレイラと一緒に居るもう一人のレイラは彼女のことを誰よりも知っている。
優秀で周囲に認められている彼女だが、自分が成し遂げたことよりもまだやるべきことの方に目が行くのでストレスが続くのだと言った。
このことを瑞希に伝えたことで治療方針が見えてきたため、2人は穏便に和解する。しかし、瑞希がここでくぎを刺す。
「最後に一つだけ言わせて。レイラさんが元気になったら、キミは消えることになる」
「それも悪くないわね。消える日が待ち遠しいわ。あたしは『レイラ』よ、最初から最後まで。消えると言ったけど、仮面を外すだけ…」
ここまで話すと、夢遊レイラはそろそろ目覚める主人格がよろけないように、旅人に身体を支えていてほしいと言い残していく。
目覚めたレイラは、旅人が自分の手を握っていたことや記憶が飛んでいたことから色々なものを察する。

彼女は、夢遊中に自分が失礼なことを言ったり、ひどいことをしていないか心配していた。だが一方で、誰かが隣で自分を支えているような安心感を覚えていた。
もしかしてもう一人のレイラの存在を薄々感じているのかもしれない……。
「はい、そこまで。夢は川を流れる緋櫻だよ。時々思い出す分にはいいけど、手を伸ばして掴もうとするのは…」
今日の治療はここまでとなり、明日も治療が続くという瑞希。施術を受けたレイラはすっかり元気になり、翌日の再訪を誓った。
なお、会話の途中で夢遊レイラが旅人のことを「親友」とはっきり口にしている。ボイラ×レイラがキテる…キテるのかぁ!?
綺良々
- 1話 熱々
※綺良々は稲妻のキャラクターだが璃月にいるので注意。また今回は璃月キャラクターののんびり旅行記がないのでマップに出現しているのを見逃しがち。
綺良々と香菱が二人で万民堂にいる。
稲妻から魚を持ってきた綺良々であったが、渡したのがよりによって香菱。
アツアツが信条の料理を猫又・猫舌の綺良々が食べれるはずもなく。
それでも、アツアツの水煮魚が美味しいからと言って無理して食べようとする綺良々がとんでもなくかわいい。というか猫又が猫舌という時点で面白過ぎるしかわいすぎる。
何とか食べるかと水で冷ましたのだが、そこは香菱の料理。とんでもない辛さがあり、しまいには火を噴く綺良々であった。

- 2話 ひんやり
またも、万民堂に綺良々の姿が。今度は香菱だけでなく重雲の姿も。
重雲は綺良々のために美味しい冷菜を作ってくれた。みんな、優しい。
美味しい料理のお返しに、妖怪に会ったことがない重雲のために五百蔵と一斗に合わせてあげると提案する綺良々。
あれ、目の前に…。猫又って妖怪ですよね…。
興奮してしまった重雲は知る限りの戦力を集めて妖怪を鎮める…というか討伐するつもりになってしまった。
しかし、一斗と五百蔵の悪事はしょうもないというか、とんでもなくスケールが小さい…。
なんだかんだあって、重雲は妖怪に会うために稲妻に向かうのであった。 - 3話 私の配達物!
2話で稲妻に向かうと言っていた綺良々一行。
鎭守の森の五百蔵の所が何やら騒がしい…。
配達で鎮守の森を通るたびに、隠れんぼに付き合わされている綺良々は非常に困っていた。
山ほどある配達が遅れると困るので、今回は勘弁してと懇願する綺良々。
五百蔵は隠れんぼできるように気をきかせて、刑部小判に荷物を配達させていたのである。
しかし、肝心の受領書を忘れてサインを貰っていない。このままでは未配達扱いになってしまうのである!!
綺良々は五百蔵の苔・蔦など取り除く世話はしないと怒って、猛スピードで立ち去ったのである。
稲妻に向かっていたはずの重雲は猿空間に入ってしまい妖怪に会えたかは不明。イベントや次回のんびり旅行記に乞うご期待。
鹿野院平蔵
- 1話 怪事件
城下町で住居侵入事件が立て続けに3回発生し、平蔵の珊瑚事務所に依頼が届く。
なんでも。侵入された住人たちは共通した娯楽小説『避けるべき食人樹』を所持している。娯楽小説の主人公や手口を真似して。
これは、事件や!姐さん!事件やで!
九条沙羅も捜査に参加しているようで平蔵が微妙な物まねをする。 - 2話 真相
事件の犯人は本を買うお金がない貧乏学生。
片思いの女の子の机にラブレターを忍ばせようとした、恥ずかしいため計画を中止しラブレターを持って帰ってしまう。
ラブレターを捨てようとしたが、踏ん切りがつかずにブラブラとし、古本屋で『避けるべき食人樹』を読んでいた。
古本にラブレターを挟んでしまっていたので探すはめに。
見つかると恥ずかしいラブレターを取り戻すために事件を起こしていたようだ。
真実はいつも一つ!という選択肢*2があり、やっぱり平蔵は国民的探偵漫画のキャラクターがモデルなのだろうか。 - 3話 追跡
花見坂で違法薬物を売りさばく輩が出現し始める。
同心が捜査をしているが、相手は元商人で本業を隠れ蓑にしており決定的な証拠を掴めないでいる。
平蔵なりのやり方で解決を図ろうとしており、事務所の珊瑚もすでに動いていた。
この事件を解決すると、なにか美味しいものをおごって貰えるらしい。 - 4話 忍耐の時…
違法薬物を取り扱う犯人は狡猾で平蔵は捜査に行き詰っていた。
道ばたで捜査中の平蔵を眺めるだけの秘話となり、歴代の旅行記の中でも、最も短い内容である。
平蔵としては分厚い壁に当たっていたのか、複数回同じ秘話が発生することもある。 - 5話 事件解決の日 ドリーの背が伸びる薬が関わっているので先に早袖のエピソードをクリアする必要あり。
今回は全五話と一番長いストーリをもらった平蔵。
事件解決にはドリーが関わっており、早袖に売ろうとしていた「絶対ラクラク背が伸びる超すごい霊薬」。
この際、平蔵のドリーのものまねが聞ける。もしかして、平蔵は蝶ネクタイ型変声機を使っているのだろうか?
ドリーはきちんと天領奉行に商品を登録しており、霊薬が怪しいものではないということが判明する。
生粋の商人だけに抜かりなく行動しているが、無害な健康生薬で多少効果が期待できる程度。
ちゃんと、絶対、背が伸びるという商品名だが詐欺には該当しないようだ。
なぜなら「いつ身長が伸びるのか」に言及していないから。いつか、少しでも背が伸びれば効果が証明されたことになるので抜かりない商品である。誇大広告はいいのかぁ?
ドリーの情報網のおかげで違法薬物を売っていた商人たちを捕らえることができた平蔵であったが、天領奉行にどう報告するといいか頭を抱えるのであった。
神里綾人
- 1話 業務
小倉屋の前で布地を物色している綾人。
正式な着物の布地は稲妻の文化や民の生活を管理する社奉行として恥じないものにするために自身で選んでいるそう。
選ばれた布地は社奉行御用達の宣伝文句で売り場に並ぶそう。なんか妙に現実感のある話である。
しかし、金が集まるところに悪が集まる、御用達品になるように賄賂を受け取る使用人が現れたのである。
解決に手間取るのが綾人自身が布地を選ぶようになった理由らしい。
綾人が旅人に布地を選んでというが、この布地を使った服を着るのは綾華…。
旅人が選んだ布地が綾華のウェディングドレスになる日が来るだろうか。来ないかもしれない。
八重神子
トーマ
- 1話 研修と試練
木漏茶屋の前でトーマと忍が話していた。
家事一般の資格を持っていれば無職でも働きやすくなると社奉行が就職促進のため始めたそう。
これってハ〇ワ?妙な所で現実に引き戻さないでクレー。
でもさぁ、忍ってこの資格持ってなくても引く手あまただよなぁ。
今回は荒滝はのみんなの働き口を見つけるために家事一般の資格を取って教育するつもりらしい。


やらかしまくる荒滝派に自宅の家事を任せる人がいるだろうか。いやいない。
忍の会心の笑みのほか、トーマの家族についての話題も聞ける。家族がファルカ団長と遠征に出ているらしく、ナドクライではトーマが中心人物になるかもしれない。 - 2話 ゆったりとした休暇
※エンジェルズシェアの2階にいるのでわかりにくくて注意!心当たりのある方は偵察騎士アンバーに連絡してください!
前回、ちらっと話題に出たモンドに帰郷していたトーマ。
エンジェルズシェアの2階でガイアとお酒に関して話している。
モンドのおすすめには蒲公英酒だけではなくカクテルもあり、「午後の死」という物騒な名前のカクテルを勧めるガイア…。
トーマの母はガイアの大先輩なので力になれて嬉しいと話す。
メルアド…いやライン教えてくれない…?時代背景を考えてペンフレンドになった二人。
しかし、トーマの宛先が社奉行神里府なのである。手違いで素敵な怪文書お手紙がガイアのもとに届かないことを祈ろう。
早柚
- 1話 背を伸ばす方法…?
稲妻城下の海辺に佇む早袖。その横には見覚えのある人物が…。
背を伸ばす方法というタイトルとその人物がいる時点でオチの想像がつく気がする。
その特徴的なサングラスをかけた人物はやかましい声で古い方のドラえもんの声真似をして商品を取り出すのであった。
やかましいというか、セリフのテキスト量に対してのボイスの時間が長すぎる。
無料で客を釣って、今回はCM出演依頼をする商売根性をみせる。

物語が終わると、その場には早袖しか残っておらず、詐欺を働こうとした人物はトンズラしたのである。
物語中に早袖は給料を月末までに使い切るという話題が出るが、給料日に使い切るボイラがいるので月末まで持つ時点で優秀である。ましてや、給料をもらえる時点で優秀なのだ。
スメールの登場人物
ディシア
- 1話 マシナリーのステップ
マップボス・氷風組曲の近くにディシアが立っている。
フォンテーヌ付近での依頼を受けた折に、コペリウスの写真を撮影していたそうだ。
マシナリーの踊るステップに嘆息するディシアへ、旅人はダンスに興味があるのかとたずねる。
ディシア自身はさほどでもないが、ニィロウやドニアザードが研究しているステップの参考になると考えて写真を撮っているのだと答えた。
そんな彼女も、男性役が女性役を持ち上げるリフトのパフォーマンスに感心している様子だ。ニィロウとドニアザードのどちらが男性役になるのかと考え込んでいる。
旅人は、ディシアが男性役になってニィロウやドニアザードのようにダンスしてみてはどうかと提案する。
しかしダンスが得意でないディシアに、ドニアザードのドレスを踏みまくったという辛い記憶がよみがえる。
だが優しいドニアザードは、ディシアが裾を踏まないように自ら短いドレスに着替えてくれたという。その日のダンスを踊るのは楽しかったと思い返すディシアである。
複雑なダンスなんて柄じゃない、と謙遜する彼女だったが、続けてこうも話す。
「もしドニアザードがこういうダンスを踊りたいっていうなら、頑張って男性パートを練習するしかないな」
うぉおおお二人は早く結婚しろ!! - 2話 衣装
千織屋の前で千織とディシアが話している。千織の伝説任務中だと発生しない。服に付着した汚点まで進行したら発生したので、千織屋の中でのイベント終了まで進めるといいのかも…。
オーダーメイドの注文を受けた千織が、ディシアに品物を渡すまでの時間について話しているのだ。
それだけでなく、ディシアのためにダンス衣装を新たに仕立てようという。
「お嬢様の練習付き合いで使う衣装があれば十分だ」と話すディシアに、
「でも、さっきから店に並んだダンス衣装の前を往ったり来たりしてるわよ?」と指摘する千織。
ただディシアを見ていただけでなく、その視線から彼女が好むデザインの癖まで推測できているのだと話す。照れるディシアがとんでもなくかわいい。
それでもなお、ディシアは頭を悩ませる。千織は畳み掛けるように提案した。
「コインは持ってる?表が買う、裏が買わない。投げてみて」
「それじゃ適当すぎる。本当は…」
「ほら、投げてみなさい。その瞬間、自分が本当はどう思ってるのか分かるわ」
ディシアはコインを投げ……手で覆ったコインの裏表を確かめる前に、千織へ本当の気持ちを伝えた。
(コインが裏であってほしくない)と少しでも考えたのなら、それは本当に欲しいものがあるということの証明なのだ。
こうして、ディシアは新しい衣装を千織に注文することとなった。
新規顧客の開拓に成功した千織はついでに旅人にも営業トークを仕掛けつつ、採寸のためにディシアと二人で千織屋の中へ移るのだった。

セノ
- 1話 「くびったけ」
ボケ役のセノとツッコミ役のティナリが晩御飯のスープに関して話し合っている。
そこに来た旅人がキノコにくびったけだねと声をかけるとセノのダジャレセンサーが感知する。
くびっ茸がキノコを連想するそうだ。
手慣れた感じでスルーするティナリであったが…セノの追撃はやむこともなく。
彼は「シラヌダケ」という茸を見つけるために散策を続けるのだと言う。
博識のティナリでも知らぬ品種のキノコだったらしく、どんなものかと問い返す。
ダジャレの内容は……誰も知らぬだけ…だ。 - 2話 食べ物
ティナリのお手伝いで指示を受け植物サンプルを収集しているセノ。
ここのキノコはどうしてこんなに大きいのか。セノは下ネタなんか言わない!
彼の専門は元素を学ぶ素論派だが、キノコの生育について気になることがあるらしい。
キノコは木に生えるが、なぜタンドリーチキンには生えてこないのか。その答えは…*3
今回は完璧簡潔なダジャレで締めくくられる。 - 3話 責務
大マハマトラとしての威厳を振るういつものセノの姿が。
自作の禁制品を作った学者を捕まえようと単独行動で追い詰める作戦をたてる。
今回は何人ものマハマトラが傷を負っており、得意のダジャレを思いつかないほどの緊迫事件のようだ。
単独行動のリスクを案じる部下へ、セノは大丈夫だと言い張る。狡猾な犯人を捕まえるため、迅速な行動を要するのだ。
脇で聞いていた旅人が同じようにセノを心配するが、彼は「臆病なハイエナを罠に追い詰めるだけだ。想定外など起こらない」と言う。
終始真面目な口調のセノに対する違和感を口にする旅人。彼の返事は以下のようであった。
「悪いが、今はインスピレーションが湧かないんだ」
「帰ってきたら、面白いジョークを聞かせてやる」
コレイ
- 1話 勉強会 (コレイの出現場所が知恵の殿堂内と分かりにくいので注意)
植物関連に明るいコレイはスメールの学術院で、その知識から先輩と呼ばれていた。照れてるコレイがかわいい。ワシのことはセンパイのセンパイと呼べ!
勉強会を開いたところ、意外とたくさんの後輩が集まってきたらしく…なんでも空き教室がいるぐらいの人数だったらしい。ワシの授業で教室いっぱいになったことないんじゃけど…。
入念な準備をして臨んだコレイだが、教室を埋める人の波に頭が真っ白になってしまった。しかし、隣に立ったティナリの助力で上手に講師役を務めることができたのだ。
と、旅人に話しているとお腹の虫が鳴った。コレイはハードなスケジュールでご飯を食べていなかったので、これから食事をしに行くと言って旅人と別れようとする。
今度は課題の解説だけでなくきちんとした授業をしたいと向学心を持つコレイであった。
フォンテーヌの登場人物
シュヴルーズ
- 1話
フォンテーヌ廷近くの砂浜でダッシュと古典的なトレーニングを行う特巡隊隊員。シュヴルーズ基準なので死屍累々…。
倒れた理由が訓練が足りなかったという、明らかに矛盾した教育方針。
ナタのトレーナー兼栄養士が見たらシュヴルーズと喧嘩が始まりそうである。
明らかに旅人に対する態度と特巡隊隊員に対する態度が違う…声も違う。
「動け!」 「動くな!」 「動け!」 「動くな!」 「動け♡」 「動くな♡」 「…動け♡」「動くな…♡」
シャルロット
- 1話 粘り強さ
取材NGのクロリンデに突撃取材を行うために張り込みをするシャルロット。取材NGの案件を取材出来たら大手柄と意気込むシャルロット。
クロリンデの好みを把握すれば彼女に会うことができる。たしかに一理あるのだが…クロリンデの好みの情報源は一体。
有名人なので取材とかで…いや待てよ取材NGなのに情報が洩れているということは内通者が…。 - 2話 まずいまずい
ナタに取材に行きたかったシャルロットだったが、編集長から危ないからダメと取材の許可は下りなかった。
こっそり、ナタに向かおうとしたシャルロットであったがフィルム屋がばらしてしまったよう。
おかげで親バレもしてこっぴどく怒られた模様。
ナタはダメだけど「冒険者の天国」、「楽園」と呼ばれるナドクライはOKらしく経費なしでも取材に行くと記者根性をみせる。
あの…一話のクロリンデの件は…。なに!取れ高がないからないから諦めた!? - 3話 新たな目的地
千織屋の前でシャルロットと千織が立ち話をしていた。千織の伝説任務中だと発生しない。織るべきもの、切るべきものまで進行したら発生したので、ユーサーの工房脱出のイベント終了まで進めるといいのかも…。
どうやら、シャルロットはナドクライに行くための変装用の衣装を注文しているようだ。
様々な人が集まっているので変装の必要がないが横乳が見えるシャルロットの衣装では凍え死ぬので厚手の服をあつらえてくれる優しい千織。
しれーっと、千織屋でクロリンデと会えないか期待する、ちゃっかり者のシャルロット。
これ以上、詮索するなら特巡隊に突き出すという、友人の個人情報を守るしっかり者の千織。
ナドクライにはシャルロットの横乳父の友人がいるので、ナドクライ編ではシャルロットが物語の核になるかも?
ヌヴィレット
- 1話 雨の中
雨の中で佇むヌヴィレット。天気予報で雨が降りそうだから外に出たら本当に雨が降っていた…。
ん、雨予報だから雨が降った?なにを当たり前のこと…。
雨予報の時に傘を持っていけば晴になり、傘を持っていかなければ雨に濡れる。
そんな噂がメリジューヌの間であるらしく、ヌヴィレットは噂の影響を受けていたらしい。
現実離れした自然現象が起きるテイワッドだが、メリジューヌの噂は妙に現実感がある。
ボイラも大雨の日に傘を忘れてコンビニで買った瞬間に晴れになったとか…そんな経験がある。 - 2話 プレゼント
なんでも珍しく休暇を得たヌヴィレット。メリュシー村に向かってプレゼントを贈ろうという計画をセドナに相談する。
皆に平等なプレゼントを贈らないとと考えたヌヴィレットだったのだが、彼のクソまじめな性格が災いして予算が天文学的な膨張を見せ始める。
稼いでるんだからいいんだろうけど…。 - 3話 訪問
メリュシー村にパーティいかなあかんねん!って、またヌヴィレット様水飲んでる。
セレーネはじめメリジューヌが勢ぞろいする。メリジューヌみんなが声付きなのがとても嬉しい。
声が聴けるのはセレーネ、ラウメ、コスンツァーナ、ヴィルダ。
あぽいんとめんとの意味がよくわからないのに使うメリジューヌ達と、背が高いのに小さなメリジューヌの家に入ろうとして頭をぶつけたヌヴィレットと最終話にふさわしい内容。
ところでマレショーセファントムに入るためとはいえ、送ってもらったマシーナリのパーツで銃を作るのはいいんですかね?最高審判官様…。送った人も共犯になりますよ…。
なに!龍だからセーフ!?
目標に向かい努力すること自体が尊いことなのだ。きっとその過程で多くを得られるであろう。
ヌヴィレットのこの言葉はボイラに対する最大のプレゼントだぜぇ。
フレミネ
- 1話 物語
海中でプクプク獣と戯れるフレミネ。プクプク獣と潜水士の物語を語り始めるが、どうも悲しい結末が待っているよう。
フレミネは物語の潜水士に姿を重ねてしまい、目の前のプクプク獣との関係も原作の物語と同じ結末を辿ってしまうのではないかと不安になる。
旅人に違う結末になると励まされる。果たして、フレミネはハッピーエンドを迎えられるのだろうか、
リネ
- 1話 マジック
科学院にマジックに興味がある研究者がいるので情報交換に向かっていたリネ。ハットが飛ばされたのがきっかけで旅人と久しぶりに再会する。
しかし、その研究者のマジックは袖の下から魔法が詰まった瓶を出しているだけの…マジックって言えるのそれ!?
リネが「日常型近景マジック」であると説明する。確かに話術とかがよければショーとして面白いよなぁ。
マギー司郎さんとかミカンに指刺してるだけなのに面白いもんなぁ。
なんか話しそらされている気が…。任務報酬でレインボーローズが貰える。
リネット
ナタの登場人物
イファ
- 1話 薬 ナタの闘技場、冒険者協会前の合成台に触った後に出現。別に合成はしなくて合成のメニューを出せばいいみたいだぜぇ。
合成台で仔竜のための薬を作っているイファ。
なんでも仔竜の拒食症に効く薬だそうな。
ただし拒食症でない仔竜が飲むと暴飲暴食を始めてしまう。この世に完璧な薬などないのだ。
カクークが目を盗んで飲んでおり、なかなか効果が消えずにいた。
優秀過ぎる竜医が作った薬といったのも考え物だ。
イアンサ
- 1話 トレーニング中の課題
いっしょにトレーニングをしていたメンバーが怪我をしたため、治療薬の材料を聖火闘技場に買いに来ていた。過度なトレーニングはするなと言ったのに…。
シロネン
- 1話 打ち合わせ
シロネンのもとに一枚の依頼の手紙が届くが速攻で送り返す。
手紙は手間がかかるので打ち合わせは対面して行うという信念があるのだ。
もしや依頼神は手紙を送ると、シロネンがのこのこやって来るという習性を学習してしまったのだろうか…。
依頼人の正体は…!?いったいどんなバイクを改造するんだ!?シロネンは15回目の依頼を解決できるのか!?
次回こうご期待。
キィニチ
- 1話 依頼
ナタの冒険者協会でキィニチとアハウと出会う。キィニチは依頼をすませたばかりで機会があれば助言をすると言ってくれた。
成功の秘訣は、口うるさい相棒は箱にでもしまっておけということだろうか。





















































