ここではAssignment Anyaに登場する、メモや碑文といった文書の和訳を、ちょっとした解説を交えてまとめていく。
ネタバレ注意。翻訳の精度は保障外です。
春は咲き誇る花の中にその愛らしい顔を隠す。 夏は太陽のようにそびえ立つ塔の上に垂れ下がる。 秘密の廊下の奥深くで、秋は永遠に枯れていく。 冬は黒ずんだ家の外に締め出され、希望なき銀色になるまで放置される。 この壁の中で四季は停滞し、その循環も狂ってしまった。 果てしない廊下が続く家では、時間そのものが死んでしまうのかも知れない。 四季を鉄の門まで連れてこい。究極の自由が待つその場所まで。
- 手前の石柱の絵と季節の対応を示す文章。
また門を開けるのにも、何か季節に関するモノが必要であることが分かる。
さらにはその「季節に関するモノ」の隠し場所も示唆している。
もっとも「後から思い返したらそうと分かる」レベルの薄さなので、フレーバー程度に捉えたい。
Corey、留守中に外出するなら家の鍵を掛けるのを忘れないでよ! あなたの16歳の誕生日の時に留守にしちゃったのは、お父さんも私も本当に本当に超超超悪かったと思ってるのよ。 でもAlの研究がどんなものかについては知ってるわよね。 プリンスとクィーンとキングの鍵がどこにあるかはちゃんと覚えてると思うから、 3つともちゃんと、ちゃんと ち ゃ ん と 手元に置いとくのよ! 追伸: 冷蔵庫にバースデイケーキが入ってるわ! 昨夜特別に作ったものだから食べてね! 追伸の追伸: Fujiが来るのは分かっているから、私も彼女のために小さいプロテインケーキを作ろうとしたのよ。 彼女いつも筋肉を鍛えようとしてるものね。おいしく食べてもらえるといいんだけど。 億倍愛してるわ、ママより!! それと、二度とLambertをAlの研究室に入れないこと! (このメモはだいぶ古く、少し黄ばんでもろくなっている)
- 著:Roselia。
本編時点でのCordeliaが22歳なので、このメモは8年前に書かれたものと思われる。
3つの鍵はいつしか3つとも変な所に移動してしまったが、探索ゲーや脱出ゲーでは至って日常茶飯事である。
ところでLambertという、本編では(旧Verでは)影も形もなかった人物の名前がある。何者なのか?
鏡よ、おお銀の縁取りの鏡よ。どこか別世界を映す鏡よ。 ある瞬間はここに、次の瞬間には遠くに。星に願いを掛けるように。
- 隠し要素のヒント。興味を持って探してみた人はちょっとだけ得をする。
「銀の縁取り」を読み飛ばさないよう注意。金縁の鏡も多数あるがそれらは無関係である。
ここの5つの花は、思っていたよりもずっとずっと大きく育ったわ! どれも違った色で素敵に見える、幸せ! 屋敷のどこに咲いてるか書き留めておかないと、忘れて水やりができなくなりそう。 そこで場所の覚え方がこれよ。 花は5つあるから家族に1つずつ! "A"lbertの花はみんなが夕食を食べる場所の周り。Lam"B"ertの花は正面の噴水の前。 "C"hunksの花は墓石全部のそば、Cor"D"eliaの花は洗濯機の手前。 Ros"E"lia(私!)の花は……えーと……書斎だったわね。 これもうちょっと、上手く考えることができたかな。 まぁとにかく、大きくてカラフルな花の場所を忘れたらここ来て確認すればいいわね!
- 著:Roselia。
Bの花はプレイヤー的には噴水の後ろに思えるが、屋敷の門から見れば前ということである。
当時のChunksはまだ普通のネズミで、ペットとして可愛がられていた(Roseliaは今も可愛がっている)。
またLambertの名前がここでも登場。どうやらCordelia一家の家族の一人らしいが……
何気に父親Alの本名がAlbertとも判明。
ユールの季節はこの石の下に閉じ込められている。 ……だが彼女は、3人の姉妹と共にある時だけ自ら姿を現す。4人をこの場に集めよ。
- 「ユール」についてはこちらを参照。
正直この碑文を読まずとも、作中の選択肢だけで解法を察してしまう人が多数派と思われる(King's Keyを取って真っ先にここへ来たのでもない限り)。
1998年9月13日(?) ねぇ、最後にこんな事書くのは久しぶりね。もうこの家についてはやる事も尽きつつあるの。 モンスターが入り込んでくる家なんて快適な生活には向いてないわよね? 色々な事が始まってから2週間ほど経ったと思う。 頭の中であらゆるシナリオを模索してきたけど、こうなった原因が未だに解明できないでいるわ。 いま確信しているのは、この事にはパパが関わっているということ。 パパは全てが始まったその前の日に忽然と姿を消したの。 Chunksが突然丸々と太り出した問題もそう。 これだけの事が一斉に起きて、それが全部別々の出来事だなんてことは到底考えられないわ。 それに前にホールをうろついているのを見た、フードを被った連中のことだってある…… フードの連中が現れたのは、全てが起こった数日後のことだった。 あいつらはホールをさまよっている他のモンスターとは違う。 奴らはモンスターじゃない、人間――何か理由があってここにいるに違いない。 自分で問い質してみたいところだけど、連中はあんまり友好的にも見えないし。 あいつらから身を隠し続けるのは骨が折れるわ。 後でまた戻って続きを書くわね。 ママがちょうど今入ってきて、言うには浴室が「移動」して今は家の反対側にあるんだって。おかしな事ばっかりよ。 また近いうちにFujiに会いたい。Lambertがここに寄り付かないことも願うわ。パパも無事でありますように。
- 著:Cordelia。
Fujiに宛てた手紙のようだが、ここにあるということは実際には送られていないらしい。
「移動」については作中でもAnyaの身をもって体験できる。
1998年9月14日(?) Hey again、返事が遅れてごめんなさい。昨晩、ママと私でこの家を少し調べ回ってみたの。 変わった事がたくさんあったわ。図書室が前より大きくなって、 ママの部屋のそばにあった大きなウォークインクローゼットが行方不明になって…… 誰も私たちを助けに来てはくれないんじゃないかと思い始めてる。 私たちがいるのは田舎だから、何が起きているかなんて誰も気付きはしない。 パパもママもいつも自分たちの世界にこもったままだし。 パパは友達もLuis以外にはいなさそうだし、そのLuisもいつも連絡を取り合ったりしてる訳じゃない。 Lambertはパパとママが、彼を呼ぶのをやめたことを悟っていた気がする。でも今はヨーロッパにいる。 あの子は勉強に集中し過ぎて、全てが間違っていることにすら気付いていない予感がするのよ。 16歳で大学に入って生物学や物理学を学んでいるっていうのに、どうしてああも観察力がないのかしら? かといってここを出ていくこともできない。 ホールに一歩踏み出せば、どうしても恐ろしいモンスターと遭遇する―― 出口に近付けば近付くほど、そんな光景が当たり前のように起こるだけよ。 おまけに今じゃ、家そのものが勝手に変化してるみたいなの。もう何が何だか分からないわ…… もし誰かがすでにここに来てて、何が起きているのかを見たとしたら? 私たちにそれを知る術はある? 私たちがその人たちと出会う間もないまま、モンスターに殺されていたとしたら? そんなことがFujiにも起こるかも知れないのよ? Lambertだってそうよ? もし彼が大学から帰ってきて、同じようにこの状況に囚われてしまったら…… いえ、もっと最悪なことになってしまったら?? こんなことを考えるのはやめないとね。 仮にここを出ることが可能だったとしても、私はまだパパに何が起こったか把握してない。 脱出することよりもそっちの方が大事だわ。 何か答えがあるとしたら、パパの研究室の中にでしょうね……最上階にある…… カルトじみた連中も私と同じことを考えているみたい。みんな2階へ上がっていったから。 時々上から騒ぎが聞こえるのよ。下へ戻ってくるのは見たことがない。 もし最上階まで行かなきゃならないのなら、今よりもっと強くならないとね。もっと勇敢にも……
- 著:Cordelia。
前の手紙を含め、本編では語られなかったCordeliaの心中が綴られている。
これらの手紙が送られなかったのは犠牲者を増やしたくないのと、そもそも屋敷から出られないかららしい。
遠い昔、Leviathanは甘い死の雫を世界中に降り注がせた。 彼の宴の後には何一つ残りはしなかったが、それでもなおその神聖なる飢えは決して収まることはなかった。 Leviathanは最終的に、我々の立つ大地を呑み込もうとした直前に、人間の女魔術師にかけられた呪いによって倒れた。 何千年もの時の中でその死体は朽ち果て、太陽系の中にばらばらに散っていき、 埃を集めながら、彼の食事となるはずだった天体の方へと漂っていった。 これは現代に至るまで終わりなく続いていた……今この時までは。 この世界にはとうの昔から鐘が鳴り響いていたはずだ。 今こそ我らがLeviathanの王が蘇り、この地を切り裂く時だ。 我々は王の啓示を保証すべく、地上に降り立った聖なる下僕とならねばならない。最も神聖な義務である。 (使命19:1-8)
- 預言書のような文章。次の文書と合わせて読めば察するものがあるだろう。
Leviathanと言えば2階と3階のボスだが……
諸君、成就の祝宴が執り行われる間、各々の心を強く保ってほしい。 見れば分かるだろう、このホールを終わりなく彷徨う灰色の顔を。森に立ち込める異界の霧を。 この家が歪み、自らを作り替え、永遠に拡がる様を。 善良なる博士は、我々の求めていたことをついに成し遂げたのだ。 博士の野心により我々は、生命の齎し手にして万物の母・Diavolaの住まう異世界へと手を伸ばせるようになった―― だが時間は刻々と過ぎていく。 我々は速やかにDeavolaの元へ到達し、計画の成就のためDeavolaとの契約を果たさねばならない。 さもなくば我々は、「貪る王」復活の生き証人となることは叶わぬであろう。 Diavolaとの協力は無条件ではない。Leviathanの復活のため、対価として数多の生贄を求めてきた。 この大義に命を捧ぐ者は間違いなく、世界で最も高貴なテーブルに並べられる祝福を与えられよう。 今月最後の月の夜、皆には生贄の儀式を始める前にこの部屋に集合されたい。 三十一夜の間に我々は奉仕者を選ばねばならぬ。そしてその奉仕者の頸動脈からへそまでを切り裂く。 その肉体を息のあるうちにDiavolaに届けるのだ。 博士は奉仕者ではないが、Diavolaに捧げられることで最も高貴な食事の座を得られよう。我々への従事に対する埋め合わせだ。 恐らく博士は良い返事をしないだろう、また残念ながら彼はいずれ意見を変えるに違いない。 博士を含めると我々は現在、23名の奉仕者を有している。 我々の務めは成就を目前としている。諸君、残りの数歩に躊躇は無用だ。 (Cybil V.K)
- 著:Cybil。
狂信者の背景、その目的が明かされている。
Dead Estateを始めて真っ先にこのAssignment Anyaをプレイしたという人は、これらを念頭にぜひトゥルーエンドまで達成してほしい。