【かぶとムカデ】

Last-modified: 2024-11-30 (土) 12:57:31

概要

くすんだ青の装甲に身を包むムカデのモンスターで【よろいムカデ】の上位種。
DQ2ではその守備力の異常な高さでインパクトを残すが、何と言っても史上初の【痛恨の一撃】の使い手モンスターである。そんなアピールポイントもあるものの、残念ながら本編・外伝作品共に再登場の機会には恵まれていない。
モンスターズシリーズにもムカデどもの代表としてよろいムカデの方が参戦し、かなりマイナーなモンスター。

DQ2

よろいムカデの上位種。防具の守備力の関係は素材が同じなら原則「鎧>盾>兜」(コストパフォーマンスも同じ)だが、それに反して兜の方が強いようだ。
あるいは虫つながりで甲虫のほうを意図したのだろうか。甲冑全体なら鎧より硬いのも頷けるが。
【風の塔】【ドラゴンの角】内部や、【ムーンブルク】の西に広がる砂漠地帯に出現する。
 
高い守備力を持ち、稀に【どくこうげき】を使う点は下位種と同じ。しかし、前述の通りシリーズ初の【痛恨の一撃】が新たに追加されている。
とはいえ痛恨の発動率は低く、ズラリ並んで現れることの多い下位種と異なり出現数も少ない。加えて後述の通りHPの低さからモタつきにくいためこいつから初の痛恨被弾を経験した人はちょっとレアかもしれない。
また、【にげる】も設定されているが、攻撃力が高いのでまず逃げる姿を見ることはない。
 
前述の高い守備力は110と下位種の鎧ムカデの約3倍。なんなら周辺の一般モンスターのほぼ10倍に相当という凄まじい数値で、比較的序盤のモンスターにもかかわらず全雑魚モンスター(メタル系含む)の中でもベスト5に入る。
具体的にはレベル10前後の【ローレシアの王子】【はがねのつるぎ】やリメイク版の【まどうしのつえ】を持たせても6~8ダメージ与えるのがやっとという有様。当然サマルトリアの王子やムーンブルクの王女では0~1ダメージにしかならない。
最初のうちはローレシアの王子でも分が悪いので、【ギラ】【バギ】などを駆使して戦おう。
しかしこういうヤツのHPは低いもので、20しかないのでギラでも撃てばほぼ一撃で倒せる。
【もょもと】にとっては一撃粉砕には違いないがあからさまに他のモンスターに比べて与ダメージが激減しているので、その守備力の尋常でない高さが容易に感じられる。
 
ちなみに落とすのは兜ではなく【かわのたて】。よろいムカデの方はちゃんと鎧を落としたのに。かといって「たてムカデ」では語呂が悪いし。
DQ2には【かわのぼうし】のような「序盤の安価な帽子(兜)」は登場しないので、「鎧ムカデ:皮の鎧、兜ムカデ:皮の帽子」などという序盤らしい皮セットにはできないため、その代役として皮の盾が選ばれたのだろう。まあ、皮の帽子を落としてもそれはそれで違和感があるし…。どうせなら【てつかぶと】を……。
なおその鉄兜はほぼ同時期に登場する【メタルスライム】が落とす。
 
ちなみに1匹あたりの報酬額も20~25Gと、下位種(24~30G)よりも低い。
また、この頃は【サマルトリアの王子】がほぼ確実に皮の盾のお世話になっているので、FC版ではドロップアイテムの仕様上、中身がお金(その戦いで得られる金額とほぼ同額)になることが圧倒的に多い。
こいつ自身の報酬も少ないので総額が2倍になっても皮の盾の売却額を超えることはあまりない。
ただし、ドラゴンの角へ向かう道中では3~4匹の群れで現れることが多く、バギで容易く一掃できるし、ドロップが起きると200G近い報酬になるので割と美味しい。
サマルが【ちからのたて】を使う頃にはこいつの出現域に用はなくなるため、皮の盾を落とす様を見ることがほぼないのであった。

ゲームブック(双葉社)

下巻にて単体で、または【キングコブラ】とセットで登場。相方と違って挿し絵に描かれているが、セリフはない。
その挿絵では【マリア】に襲いかかるも【クッキー】の捨て身の攻撃にやられている。
断末魔は「ぐきききー!」。

小説版

ザコ敵として登場するが、セリア王女が瀕死の個体を容赦なくバギでズタズタにして惨殺するシーンがある。
国を滅ぼされた彼女の怒りと憎しみが、これでもかというほど描かれたシーンである。

ゲームブック(エニックス)

上巻のコミックシーンである風の塔で【おばけねずみ】に気を取られていると現れ、不意打ちで襲いかかってくる。