【まどうしのつえ】

Last-modified: 2024-03-21 (木) 05:00:34

概要

初出はDQ2の武器でその後はDQ3とDQ7以降にも登場する。魔道士の杖。
先端の赤い宝玉を手で掴んだ形状の、魔法の杖。
道具として使用すると、攻撃呪文(DQ2:ギラ、DQ3以降:メラ)の効果がある。
記念すべき、シリーズ初の「使用できる武具」である。
 
【まどうし】【まどうし(DQ5)】と同時に登場したことは無く「魔道士を倒したら魔道士の杖を落とした」という流れになったことが一度も無い。
やはり、プレイヤー側の魔道士(【魔法使い】)という意味なのだろう。
 
初出のDQ2に限らずいずれの作品においても、道具として使うと効果のある武器の中では入手時期が早い。
「武器の中には道具使用で特別な効果がある」ということをプレイヤーに教えるためのチュートリアル的なものとして存在しているのだろう。
ただ、同じ時期に入手可能な他の武器に比べると値段が高めに設定されていることが多く、くわえて呪文の効果もパッとしない(後述の、ガラケー版以降のDQ2は除く)。
そのため「無駄に高いだけの不用品」というイメージが付きまとう不遇なる杖。DQシリーズ初の杖装備品として記念すべき存在、と一応は言えなくもないのだが……。

DQ2

攻撃力は【こんぼう】と同じ8しかなく【ムーンブルクの王女】が装備できる【せいなるナイフ】(攻撃力12)よりも弱い。
【公式ガイドブック】のイラストでは先端に魔法の宝玉がついているだけで材質は木製っぽいので、打撃力としては低いのは納得できなくもない。
棍棒よりも細くて弱そうだが、そこは宝玉の魔力によるものと考えればいいだろう。
公式ガイドブック等には使用効果は【ギラ】とあるが、実際の威力は12ダメージ程度とサマル仕様のギラより低い。一応前作のギラよりは若干マシではあるが。
 
【ルプガナ】などの町にて2500Gで購入可能だが、明らかにコストパフォーマンスが悪く買う価値は低い。
ルプガナには【みかわしのふく】という後衛2人が中盤長らくお世話になる防具が売っているので、こっちの購入を優先させた方がいい。
相当資金が余っているなら考えてもいい程度。
また、船入手以降の戦闘では、この程度の威力の効果(しかも外れることも多くなる)に頼るより大人しく防御して被ダメージを減らす方が合理的。
一応王女にとっては、聖なるナイフでちまちま切りつけるよりはマシではあるが……。
とはいえ、いかにも「魔法使い」というムーンのイメージに合致していることもあって、初回プレイでは購入した人も多いかもしれない。
 
運が良ければ【福引き】の3等賞で手に入れることも可能なので、福引きで早期入手できればまだ使う機会もあるかもしれない。
【よろいムカデ】【かぶとムカデ】をちゃっちゃと焼き殺したい時にどうぞ。それでも確実に一撃では焼き切れないので是が非でも必要というわけではない。
上述の通り船を入手するころにはあまり役に立たなくなっているので、いっそのこと売却して資金にするのも手。
他、【じごくのつかい】【じんめんじゅ】が割と高い確率で落とすので、こちらも金策として役立てたい。
後者はこの杖の材料になっているのかもしれない。
それにしては同じ樹のモンスターであり同じ上位種【ウドラー】の方が魔法も使えるので、よりこれに適しているのではないだろうか?(ちなみにそっちは【せいすい】)

リメイク版

攻撃力27と大幅にパワーアップし、【てつのやり】よりも強力などころか、【はがねのつるぎ】(攻撃力+30)にも迫る性能に強化された。
それゆえ、普通に打撃武器として装備する価値が生じた。
ムーンブルクの王女よりも【サマルトリアの王子】に装備させた方が役立てやすい。
また、SFC版ではこれで発動するギラのダメージも16~24と強化され、通常のギラ(16~20)を逆転した。
 
それでも高額で手が出にくい点は変わりないが、【リリザ】【ムーンペタ】の福引きでこれを当てれば非常に楽になる。
 
リメイク版では他に【いかづちのつえ】も攻撃力15から45に大幅強化され、杖はまさに撲殺武器へと変貌を遂げた。

ガラケー版

ギラの効果範囲が対グループになったことに合わせ、こちらの効果も対グループへと拡大されるという大幅パワーアップを果たす。
オリジナル版や他作品とは比べ物にならないぐらいに有用となった。バランスブレーカーともいえる。
後列二人だけではなく【ローレシアの王子】にも持たせて三人で使わせれば、雑魚モンスターの集団を容易く焼き払える。
船入手からしばらくはこの杖だけで攻略できるほど。

スマホ版以降

性能はガラケー版と同様ながら、値段が1.6倍の4000Gまで値上がりしている。
そのため同時期の装備品より段違いに高額な品になってしまったが、妥当な価格ではある。
むしろFC版の頃からお値段据え置きのガラケー版が安過ぎた。
しかし高額すぎるため、これを買って直後の展開を楽にするか、【ひかりのつるぎ】購入のために貯金するかは人それぞれ。
 
値上がりした分売却額もアップしている。
モンスターからのドロップは相変わらず手に入れやすいので、そのまま攻略に役立てるもよし、売り払って金策に充てるもよしである。
福引きで早期入手できた場合は尚更である。

DQ3

攻撃力15。【魔法使い】【賢者】が装備可能。使用効果は【メラ】
 
装備の可否にかかわらず全員が道具使用で効果を使用できる貴重な武器であるものの、1500Gと相変わらず高値。
おまけに、売っている場所がクリアに必須のイベントのない【ノアニール】であることと、この杖をドロップするモンスターがいないことで存在感が薄い。
だいぶ後になって【サマンオサ】【ラダトーム】でも無駄に売っているが、この頃には文字通り無用の長物。
 
パーティに魔法使いを加えているならば、購入できる時点でもっと有用な攻撃呪文を習得しているはず。
道具使用でメラもあまり魅力的ではない。
MP節約にはなるだろうが、これを買う位なら【みかわしのふく】【はがねのつるぎ】を購入した方が戦力を強化できる。
魔法使いの武器としても、【カザーブ】でタダで手に入る【どくばり】の方が有用。
せめて【ロマリア】辺りでこの半額程度で販売されていれば、まだ買う価値もあったかもしれない。
 
一応これが買えるようになった後に行く【アッサラーム】以降は怒涛の頻度で【マホトーン】を唱える【キャットフライ】系統がワンサカ出てくる時期である。
まだ【すばやさ】【うんのよさ】も低い時期であるため、先手で呪文を封じられる機会が圧倒的に多い。
魔法使いはあまり攻撃の飛んでこない最後尾で防御に徹しても効果が薄いこともあり、ほぼ手持ち無沙汰の戦力外になってしまう機会が増える。
そのためアッサラームの【ぼったくり商店】で買える【りりょくのつえ】と共に、マホトーン対策として用意されているふしが感じられる。
しかし金策困難なこの時期においてその値段に見合った活躍ができるかどうかは別問題である。
この時期は【あばれザル】など攻撃力の高い敵が多く、防具で固めた前衛でも2桁ダメージをガンガン受け、時には痛恨すら飛んでくる。
そんなときに同じく呪文を封じられやすい僧侶の役割を代替できるように、【やくそう】を買い込んでおいたほうがまだ役立つかもしれない。
一応【じごくのハサミ】&キャットフライへの対策にならなくもないが、この組み合わせはどちらも炎系に耐性があるし明らかに逃げた方がマシなので、逃走禁止プレイ位しか使い途はないかもしれない。
 
たたかう禁止プレイの場合は「初めて手に入る」&「購入可能かつその中で唯一全職業使用可能」のMP消費なしの攻撃手段なので、この場合は通常攻撃代わりに濫用される神アイテムとなる。
逆に言うとそのくらいの極端な縛りプレイでようやく存在価値が生まれるということだが。
 
魔法使いにとって、店売りの量産品の中では(デメリットのある理力の杖を除けば)最強の攻撃力なので、どうしてもカザーブで窃盗行為をしたくないとか、複数の魔法使いを育てている等の事情があれば、船入手前に一時的にこれを割り当てることはあるかもしれない。
特殊なケースだが、棺桶バグでルーラの行き先を変えて船入手前に直接アレフガルドに乗り込もうというとき、たまたま【スー】がルーラの行き先に現れなかったのであれば、雷の杖が拾えず毒針も買えないので、これが魔法使いの最終装備になってしまうことがある。
棺桶バグを使うならどんな装備も作り出せるのだが、そもそも魔法使いの武器はあまり重要ではないので、直接アレフガルドへ向かうほど先を急ぐ状況なら、それだけのためにリスクのある棺桶バグを続ける意義は薄い。

リメイク版

【アッサラーム】【ぼったくり商店】でも買えるようになった一方で、サマンオサやラダトームでは買えなくなった。
ノアニールを呪いから解放していない場合は倍額で購入するしかないが、もともと購入する意味が薄いので特に影響はない。
アイテムコンプリートを目指しているプレイヤーはノアニールを目覚めさせるわけにはいかない(【ゆめみるルビー】or【めざめのこな】が失われる)ので、諦めて高値で買おう。

小説版

ヒロインである魔法使いのリザが、魔法の師匠に貰ったものとして最初から所持していた。
後に【ポルトガ】【りりょくのつえ】を手に入れてからは、僧侶のモハレが使用するようになる。

DQ7

DQ3以後長らく登場していなかったが、本作で久々に復活。表記は「まどうしの杖」に。
使用効果のメラを含め、価格及び能力はDQ3と全く一緒。過去の【ダーマ神殿】で1500Gで購入できる。
 
【マリベル】【メルビン】が装備できるが、明らかに価格と攻撃力&効果が釣り合っていない。
今更メラを撃ててもしょうがないだろう。マリベルには【皮のムチ】を持たせておこう。
せめて、フォロッド辺りで購入できたら、呪文火力の補強として多少は使い道があったかもしれないが。
 
なお、過去【旅の宿】のカジノの【ラッキーパネル】で一足早く手に入る可能性もある。
この後に呪文・特技を封じられるわけだが、それでもメラを使うかというと……。
その後すっかり忘れた頃にあんこくつむりが落として行くことがあるが、もちろんありがたみはない。

DQ8

攻撃力15。一番最初に手に入る杖系武器。
【杖スキル】を持つ【ゼシカ】【ククール】が装備可能。使用効果はやっぱりメラ。
【ドニの町】【アスカンタ】で1300Gで購入できるが、【願いの丘】の宝箱や【リブルアーチ】のタンスに入っているので買う必要はない。
他にも敵から入手する機会もままあり、【ウィッチレディ】(1/64)が通常枠で、【げんじゅつし】【ドルイド】【サンダーサタン】(各1/256)、【きめんどうし】(1/128)、【デスセイレス】(1/64)がレア枠で落とす。
 
相変わらず無駄に高くて呪文効果のショボイ武器。
各種スキルはそれぞれ該当した武器を持たないと使えないものが多いが、杖スキルのメインである呪文はこれを外れるのでやっぱりいらない。
大きなMP補正や自動回復が得られる頃には他の杖が手に入っているし。
唯一の例外として、杖スキル一択で育てたゼシカの場合、早期に【祝福の杖(特技)】が習得できるので、これを利用する場合はこの杖を活用する機会がある。
地味に使用効果のメラ(威力11~22)は初期状態のメラ(威力10~13)より強いことだけははっきりとした利点。
 
錬金素材にもなっており、2種類の杖の材料にもなる。
レシピは以下の通り。

どちらも早い段階で作ればそれなりに有用だが、いずれもこの杖以外の材料の調達が難しい。
逆に容易に用立てられるようになる頃には、ほぼ無用の長物で、わざわざ錬金するようなものでもないだろう。
 
総じて相変わらずの不遇武器ではあるわけだが、煮ても焼いても食えないような他作品に比べると、条件を限定すれば使えないこともないという点で多少は扱いがマシと言える。
すくなくとも確実にタダで拾えることから、高いから買わない=使わない、という図式からの脱却だけはできた。
仮に速攻で売却されたとしても一応パーティの財政面は助けているわけで。

DQ9

攻撃力7。MP吸収率1.5%。
 
【セントシュタイン】の城下町で840Gで購入できる。効果は相変わらずメラ。
初めて【かしのつえ】と共演したため、最弱からは脱した。
 
特殊効果があるためか、同クラスの武器の中では頭一つ抜けて高い。
魔法使いに装備させれば多少はMP温存になるが、所詮メラでは火力が弱すぎるので相変わらずコストパフォーマンスは悪い。
魔法使いには防具を優先させた方がいいだろう。
 
【かぜきりのはね】【まほうのせいすい】と一緒に錬金釜にいれることで【さばきのつえ】に強化できるが、裁きの杖は【ベクセリア】で売っているのに他の素材の入手はかなり遅いので実用性は皆無である。

DQ10オフライン

主人公(【魔法使い】【魔法戦士】【賢者】)、【フウラ】が装備可能な両手杖。
戦闘中にどうぐとして使うと、敵1グループに8~12の炎属性ダメージ。

-+1+2+3
攻撃魔力67910
回復魔力3456
攻撃力5689
みりょく2345
MP吸収率3%4%5%6%

【出身村】にて180Gで売っている。
【ふしぎな鍛冶】で作成可能。レシピは【初級木工レシピ】に記載。
必要な素材は、【やわらかい枝】x3、【ホカホカストーン】x1。

DQ10オンライン

レベル7より装備可能。戦闘使用時メラの効果。
ドレスアップで上級の杖の外見をこれにするプレイヤーもいる。
詳しくはこちらを参照。

DQ11

【ベロニカ】【ロウ】が装備可能の杖。
道具として使うとメラの効果。うち直しに必要な宝珠は6個。

-+1+2+3
攻撃力17181920
攻撃魔力171819
回復魔力78
MP吸収率8%9%

【ダーハルーネの町】にて1300Gで売っているほか、【ドルイド】【げんじゅつし】【じごくのつかい】【シャーマン】などが落とす。
【ふしぎな鍛冶】でも作成可能で、レシピ【魔女っ子バイブル】はサマディー城下町で手に入る。
素材は【ホカホカストーン】x1、【きれいな枝】x2、【ふしぎなひだね】x1。
 
店で買える頃には他にお金を優先したほうが良いのは相変わらずだが、本作では杖全般に魔力増強効果がついたため装備として有用なものに。 
というのも、DQ11では最速で【ホムスビ山地】のドルイドから入手できる可能性がある。
レアドロップであるため運が絡むが【お宝ハンター】などで狙う事も出来る。
ベロニカの初期装備は元より、暫くの間は一番強い両手杖なので運よく入手できたら是非とも彼女にプレゼントしよう。
 
とはいえ、ドロップでなくとも上記したサマディー城下町に辿り着けばすぐに作れるので無理に粘る必要はない。
ふしぎなひだねを妹の【ランタンステッキ】に回した場合でも、遅くとも【デスコピオン】戦前には素材が落ちている。

バトルロード2

第一章に登場する魔法使い専用の武器。
上昇ステータスは、かしこさ+32 すばやさ+6。
使える技は「【メラミ】」と「【まりょく上昇】?」。
前者は火球を敵1体に飛ばす呪文で、後者は杖を掲げて仲間全員の攻撃呪文の威力を上げる。
まりょく上昇の効果を活かすため、チームメイトは攻撃呪文を使える仲間にした方がいいだろう。

ヒーローズ2

店売りか闇の森の宝箱から手に入る。価格は1910G。
魔力10。通常攻撃に炎属性が付与される。

トレジャーズ

【お宝】の一つとして登場。

お宝No.115
レアリティトレジャー
カテゴリーヒストリー
コレクション武器
標準価格420,000G

タクト

Dランク武器として登場。
基本値 : かしこさ+6
特殊効果はなし。
錬金候補 : HP+5・MP+4・すばやさ+3 他

ロトの紋章

【タオ】が持っていた杖の名前として登場。この作品は漢字表記で「魔導師の杖」。
9巻のカバー裏やパーフェクトガイドブックでは「竜の杖」という名称になっている。
タオが登場時から所持している杖だが、DQ1の【竜王】のもっているである。
単行本9巻のカバー裏でもこの杖のことが触れられており、やがて竜王の手に握られる杖であり、なぜかタオが所持していると書かれている。
 
使い方は竜の口から光線を放ったり、【冥王ゴルゴナ】の攻撃を吸収することなどに使用。
だが、タオ自身使用したのは冥王ゴルゴナ戦の時のみであり、この杖を使われたのもこの時だけである。
 
【ローラン】での竜王との戦いで、この杖には竜神族の記憶が宿っており、元々は【竜の女王】が所持していた杖だと明かされている。
この杖を持った竜王は、この杖を持ったことで竜神族の記憶を継承することになる。
戦い終了後はタオからこの杖を渡され、以降は竜王が所持するようになる。