概要
初代DQ1から登場している【盾】の一種。
漢字表記のある作品では「皮の盾」。加工材料とした獣皮は「革」と書くのが普通なのだが、DQシリーズでは他の皮革製品アイテムも一貫して「皮」となっている。
鋼鉄を「はがね」と読ませるのと同様、ドラクエ流の言葉使いのひとつか。
初代で最弱の盾として登場し、以来DQ5で【おなべのふた】が登場するまで最弱の地位を堅持し、それ以降もほぼブービーに君臨し続けている…と、総合的に見ればとても頼りになるとは言い難い。
しかし、それは後々に手に入る強力な盾たちと比べればの話。最序盤から入手できるこの盾は、後に勇者となるべき駆け出し冒険者のお供として長らく愛用されており、その甲斐あってか盾の中では唯一シリーズ皆勤を果たしている。
故に【どうのつるぎ】と並んで「この装備が無ければ冒険は始まらない」という、冒険序盤の象徴と言っても過言では無い。防具としての造りは簡素でも、偉大なる盾なのだ。
愛用される最たる理由が、この盾に設定されている【守備力】の値である。
DQ1~DQ8まで23年の間、ずっと守備力が「4」で変わっていないのだ。
DQでは守備力を含んだ【みのまもり】の合計が4上昇する毎に通常攻撃で受けるダメージが1減少する仕様になっており、DQ8まではこの盾を装備することによって、僅か1ポイントではあるもののモンスターから受けるダメージを確実に減らすことができるのである。
敵も味方もHPが二桁、ダメージ量が一桁なストーリー最序盤における【戦闘】で1ダメージを減らすことは、攻撃を耐えられるターン数が増えるも同然。この盾の有無だけでも戦い易さは段違いに変化するのだ。
歴代【主人公】の初期装備に盾が含まれておらず、この盾が序盤の【道具屋】、【よろず屋】、【防具屋】で安価で販売されていること、モンスターが比較的ドロップすることなど、プレイヤーが取り敢えず使ってみようとなる機会が多いのも特長。「盾を装備する」という要素の説明役でもあると言える。
設定
堅い樫などの木の板を丸く加工して持ち手を付けたものをベースとし、その上に牛や羊などの動物から取った丈夫ななめし皮を重ね、強度を増すようにして作られた簡単な作りの盾。
獣の皮は表面に張ったり、にかわで幾重にも貼り合わせるなどして取り付けられている。
単純な作りの質素な品だが、小型かつ軽量なので携帯しやすく、戦闘経験の浅い者でも扱いやすいのが特徴。
作りが簡素なため頑強とは言いがたく守備力は気休め程度だが、その扱いやすさや値段の安さ、手頃さから駆け出しの冒険初心者の基本装備として人気が高く、好んで愛用されている。
冒険の序盤では身を守ってもらう機会は数多く、服などと一緒に装備すれば旅の安全度がかなり上がる。
守備力が低いとはいえ、この盾でも敵の打撃や斬撃などの衝撃を多少は和らげてくれ、特に弱い魔物の攻撃に対してなら十分対応できるので、DQの世界では最も一般的に使われている。
デザインの変遷
盾のデザインは作品を重ねる毎に少しずつ変化している。
DQ1~DQ6
繋ぎ目の無い一枚皮を使用した【ラウンドシールド】で、中央部分にイラストや、盾によっては宝石が入るのが基本形となる。
FC版DQ1では火を吹く【ドラゴン】が、FC版DQ2では翼を広げた鳥がデザインされた意匠だったのだが、FC版DQ3にて蟻か蜘蛛に似た虫(足が左右6本ずつの計12本)のイラストが描かれた、プレイヤーによってはちょっと気持ち悪いと思うかもしれないデザインに変更され、SFC版DQ1及びSFC版DQ2でも採用された。
これが、SFC版DQ6まで続投された。
DQ7
その後DQ7にて中央には「○」のマークがあるだけのシンプルなデザインに変更され、過去作のリメイク版でもこのパターンが採用されている。
この際に、盾自体の造りも往年の【かわのぼうし】の様に、いくつかの皮のパーツを縫い合わせたものに変更された。
DQ8以降
DQ8以降も上述のDQ7のデザインが採用されているが、若干質感がボロボロで、汚れた感じになっている。
また皮の素材も「魔獣の皮革を鞣したもの」と追加設定がされており、作品によっては実際にまじゅうの皮を使用して【錬金釜】で作り出すこともできる。
不思議のダンジョンシリーズ
【不思議のダンジョン】シリーズでは、ドット絵の都合か楕円形で模様の無いシンプルなデザインが採用されている。
「四角(よすみ)の無くなった茶色いチャーシュー肉の塊みたいな見た目」と言い換えるとわかりやすいだろうか。
DQ1
守備力は4、買値は90G、売値は45G。
【ラダトーム】と【マイラ】で販売されている。
【初期装備】を持たない【主人公(DQ1)】は【ラルス16世】から与えられる支度金の120Gで旅支度を整えることになる。(旅支度の整え方の様々なパターンの比較については「初期装備」の項目を参照)
概要欄の冒頭で前述した通り、この盾を購入することで守備力が4上昇し、モンスターのダメージを1ポイント減らすことができるのだが、計40Gで購入できる【ぬののふく】と【りゅうのうろこ】(どちらも守備力+2で20G)でも全く同じ効果を得られる。
また【かわのふく】はこの盾と同じく守備力+4という性能なのだが、価格は70Gとこの盾よりも20Gも安い。
この差は、最序盤の武器としては特に高額な【こんぼう】を購入する場合に大きく響いてくる。
これらの事柄から最初に「こんぼうを購入することを選ぶ」場合は、皮の盾は狙わずにまずは皮の服を狙って【ゴールド】を稼ぐのがベスト…とは一概には言い切れない。
皮シリーズの一段階上にあたる装備は【くさりかたびら】と【てつのたて】だが、300Gの前者に対して後者は800Gと、実に2.6倍以上の価格差が存在する。しかも両者ともに同じ守備力+10。
また、皮の服と異なり『盾』というジャンルにおいてこれ以下の防具は存在しない。
そのため布の服で妥協しつつ皮の盾を優先するのも十分に選択肢の1つと言えるだろう。
最序盤のモンスターはほとんど1~2Gしか持っていないので、どの道【ギラ】の【呪文】を覚える以前に皮の盾は追加装備できない。
とはいえ、前述の通り上位品である鉄の盾への道のりは長いため、最初は狙わずとも、早いうちにこの盾も購入しておくといいだろう。
地味ながらも、縁の下の力持ち的な存在として確実に旅路での危機を佑助してくれるだろう。
初期装備の項目にもある通り、一般的には「最初の武器として棍棒を選ぶ」ことが推奨される場合が多いようである。
この場合、ギラを覚えるまでの稼ぎ段階で守備力+8(=被ダメ-2)を実現するのは難しい(早くてもレベル4とほぼ同時)。
「最初の武器として竹竿を選ぶ」場合であっても、棍棒にステップアップする計画ならば同じことが言える(売買損失は5Gなので大差は無い)。
しかし棍棒に買い替えずに「初期の防具として皮の盾を購入する」場合は、安く購入できる布の服と併用できるため、最序盤にちょっと稼ぐだけで竜の鱗と合わせて+8もの守備力を得られるのが利点である。
皮の服を買った場合は、竜の鱗と合わせて守備力+6を実現できる反面、上述のギラの呪文を覚えるまでに皮の盾が購入できずに守備力で劣る(その場合は武器を棍棒に買い換えるべきだろう)。
したがって「あえて棍棒をスルーして【たけざお】と【ギラ】で序盤を乗り切る」というスタンスを通す前提であれば、最初に皮の服を買うよりも皮の盾を選んだほうが、わずかながら有利である。
リメイク版
竜の鱗が値段は据え置のまま守備力上昇値が+5になっているため、コストパフォーマンスの面では皮の服以上にかなり大きく負けてしまっている。
ただ、120Gの支度金から110Gを使ってこの盾と竜の鱗を購入すれば一気に守備力が+9となり、敵からの被ダメージを確実に2ポイント減らせる状態からスタートできるようになっている。
ここまで来ると、Lv3の【ホイミ】修得までまったく【宿屋】に立ち寄る必要がなくなる可能性も出てくる。
そのため、防御面を重視するなら最初に買ってしまうという選択肢もありになったと言えるだろう。
スマホ版以降は最初から竹竿を所持しているので尚更である。
ゲームブック(双葉社)
原作ゲーム同様、最弱の盾。
【主人公】の【レベル】を2にする上で必要となる。
DQ2
守備力は4、買値は90G、売値は68G。
FC版では【リリザ】のみ、リメイク版では【ローレシア】・【サマルトリア】・【ムーンペタ】でも販売されている。
【ローレシアの王子】と【サマルトリアの王子】が装備することが可能。
モンスターでは名前に反して【かぶとムカデ】が落としていくことがある。ただ後述の通り時期的に2人の王子の少なくともどっちかはこの盾を既に使っているので、兜ムカデがドロップするのを見た者は、ほとんどいないだろう。(本作の仕様上、お金が増えるだけになる)
ローレにとっては【はがねのたて】を購入するまでの繋ぎとなるが、特に一人旅の間は頼れる品。二人になっても鋼鉄の盾は2000Gと非常に高い上に、その前に買わなければならないものも多々あるので、結構長い間愛用することになるだろう。
最初に貰える支度金の50Gも利用すればそこまで苦労せずに購入できるので、レベル上げついでにローレシア(リメイク版のみ)やリリザでこの盾を買ってから本格的な旅に出るのもありだろう。
【ドラキー】を相手にする時にはこれを装備しておかないと辛い。遅くとも【やまねずみ】を相手にする時期には装備しておきたい。
サマルはこの盾以外に装備できる盾が【ちからのたて】しか存在しない為、だいぶ後半までこの盾のお世話になることになる。
サマルの耐久は序盤から頼りないため、サマルが仲間になって、お金が無いならローレが装備している皮の盾をサッサと渡してしまっても良いだろう。ローレはその後、改めて買い直せばいい。
SFC版
SFC版の場合のみ、ムーンペタで販売されている皮の盾にはバグがある。
まず、装備を買っても装備させてくれるサービスが無い(ローレシアの【道具屋】ではサービスあり)。
また、買値は90Gだが売値が68Gではなく、45Gになっている。
そして他の皮の盾を装備した状態で道具屋に行っても、同じものを装備しているEマークが付かない。
性能や装備可能者は変わらないが、他で入手できる皮の盾とは別アイテムなのだ。
しかもこの盾、【預かり所】に預けると消えてしまう。
値段から察するに、SFC版の同時収録であるDQ1仕様の皮の盾が紛れ込んでいるのだと思われる。
また、バグで他のDQ1のアイテムをDQ2内に出現させた場合でも、預かり所に預けると消えることから、本来存在しないはずのDQ1のアイテムだと考えれば納得がいく。
なおこのDQ1仕様の皮の盾もDQ2仕様と同様にローレとサマルが装備可能。
……つまりDQ1仕様の武器防具にも、DQ2キャラの装備の可・不可について設定が存在していることになる。意外なところから死に設定が表に出たものである。
いずれにしても他で買うより売り値が安くなるので、できれば他の町で購入すべきである。
この盾をわざわざ預かり所に預けるプレイヤーはほとんどいないのが救いか。
ローレシア大陸にいるうちにローレ・サマルの両方に買い与えたプレイヤーはこのバグに気づく由も無かっただろうが。
因みに【公式ガイドブック】には売り値がしっかり45Gと書かれている。
DQ3
守備力は4、買値は90G、売値は67G。
FC版では【アリアハン】と【レーベ】、リメイク版ではアリアハンでのみ販売されている。
アリアハン大陸では最強(FC版では唯一)の盾で、【武闘家】と【魔法使い】を除く全ての【職業】が装備可能。
上記のように多くの職業が装備することができるが、DQ3は基本的には最初から4人で旅を始めるため、いちいち全員分の装備を整えていてはお金がいくらあっても足りない。
使い回しがしやすい品なので、その辺も考慮して購入した方が長く使えるだろう。
なお、FC版では【遊び人】が装備できる唯一の盾でもある。
モンスターでは【マッドオックス】が1/128の確率で落とす。
また、リメイク版では第1・第2の【すごろく場】(ロマリア北とアッサラーム南西)で何も無いマスを調べると低確率で拾える。
いずれにしても、その頃には型遅れもいいところだが。
DQ4
守備力は4、買値は90G、売値は67G。
【バトランド】・【サラン】・【砂漠のバザー】(2章のみ)・【レイクナバ】・【ハバリア】・【ブランカ】で販売されている。
モンスターでは【ダックスビル】と【テベロ】が落としていくことがある。
【アリーナ】と【マーニャ】以外の全員が装備可能。
NPCの仲間キャラの【スコット】・【ロレンス】の用心棒コンビも装備している。
今作は章ごとに全員が弱い状態からスタートするため、そういう意味では活用できる反面、1ランク上の【うろこのたて】と装備可能者が完全に被っているため、そちらの購入を視野に入れている場合はスルーされることも多い。
【ミネア】の場合、4章ではハバリアでしか買うことができず、そこでは上位の鱗の盾も売っている。
ハバリアに着く頃は鱗の盾ぐらいなら買えるゴールドがたまっていることが多いため大抵はパスされる。
唯一の例外は2章で、中ボスの【カメレオンマン】(&【あばれこまいぬ】)戦前に買える盾がこれしかないため、【クリフト】と【ブライ】の守りを固めるために是非買っておきたい。
リメイク版
装備者は基本的にFC版と変化はないが、新登場の【ピサロ】は装備不可。といってもてつのたてを最初から装備しているのでいらないだろう。
バトランド・レイクナバ・【ボンモール】・【コーミズ】・【アネイル】でタダで入手できるようになった。
リメイク版では買わなくても複数の章で手に入れられるのでより活用しやすくなった。
1、3章ではスタート地点で戦闘前に入手できる他、特に4章ではハバリア以外で盾が購入できないため、コーミズの民家で手に入るのはかなりありがたい。
しかし装備可能キャラが二人も存在する2章だけはタダで入手できないのが何とも残念。
DQ5
守備力は4、買値は70Gと値下げ、売値は52G(リメイク版では35G)。
【サラボナ】でのみ販売されている他、【サンタローズの洞窟】で入手することができる。
また、リメイク版では【カジノ船】の【すごろく場】で草原・森・山のマスで足元を調べると出現することがある。
非力なキャラでも装備可能な盾という立ち位置で、DS版で登場した【デボラ】以外の人間キャラ全員と、仲間モンスターではラインナップが特殊なスライム系の【装備グループ】を除けば、盾の類が装備できるモンスター全員が装備できる。
本作から【おなべのふた】が登場したため、最弱の盾の地位を明け渡したが、あちらは装備可能者が特殊なので、多くのキャラにとっては最弱の盾のままである。
最初に入るダンジョンで入手できるので、早速装備するといい。
仲間モンスターも含めて装備できるキャラクターはかなり多いが、2つ目以降が手に入れられる頃には他に性能の良い盾は色々とあるので、実際に装備する機会があるのは【主人公】と、そのお下がりを受ける【ビアンカ】ぐらいだろう。
なお、【アルカパ】で買える防具のうち、【かわのよろい】と【うろこのたて】は同じ180Gであり、主人公がサンタローズの洞窟で手に入る防具から換装する場合には先にうろこの盾の方を買って皮の盾をビアンカにお下がりする方が全体のコスパがよい(ビアンカは【たびびとのふく】を装備できないため)。
ちなみに多くの作品の【公式ガイドブック】で「扱いやすいが守備力は低い」と解説されているのに対して、DS版DQ5の公式ガイドでは「値段のわりに防御効果が高いので、ちょっとした旅のおともに最適」と書かれている。
冒頭でも記述した通り、手軽に手に入りこれだけでもしっかりダメージを減らせることは事実なので、そういう意味では解説通りの品ではあるだろう。
が、その割には世界中どこの防具屋でも売られていない。
サラボナで販売を行っているのは道具屋である。本格的な防具としては見られていないのだろうか。
余談ながら、PS2版の【オープントレイ技】で【パパス】を連れ回す場合、彼が装備できる最強の盾である。
同じ途中離脱キャラである【ベラ】は【みかがみのたて】や【メタルキングのたて】、【ヘンリー】も【てつのたて】を装備できるのだが……。
しかもパパスに装備させるためには、
- 幼年時代で、戦闘中に「いれかえ」でパパスを馬車に入れる(「そうがえ」では不可)→「いれかえ」もしくは「そうがえ」でパパスを先頭に
- カジノ船へ行ってパパスをすごろくに挑戦させる
- 道中のマスで皮の盾を拾う(ランダム)
……といった面倒な手順が必要。
ちなみに青年時代になるとカジノ船へ入った際に強制的に主人公が先頭となるため、パパスでここのすごろく場を遊ぶこと自体が不可能となってしまう。
これを逃すとパパスの最強装備は永遠に揃わなくなる。なぜパパスだけが……。
DQ6
守備力は4、かっこよさは2。買値は70G、売値は52G。
【ライフコッド】(上/下)、【シエーナ】(【マルシェ】)、【レイドック】(上)で販売されている他、【シールドこぞう】が落としていくことがある。
また、【ハッサン】の初期装備にもなっている。
【主人公】、【ハッサン】、【チャモロ】、【テリー】、【アモス】と、装備グループがA、E、Fの仲間モンスター(リメイク版では【スライムナイト】のみ)が装備することが可能。
SFC版ではシエーナまで行けば【うろこのたて】が手に入るので、この盾が活躍できる期間はそう長くない。
ただ、ライフコッドの自宅で【かわのぼうし】が手に入り、【山肌の道】では【こんぼう】と【たびびとのふく】が手に入るので、序盤で買いたい装備はこの盾くらいになる。
一人旅のうちは多勢に無勢な状況でボコボコにされることもしばしばなので、そういった危険を多少なりとも減らすために買っておくと役に立ってくれる。
ハッサンは上記の通り初期装備としてこの盾を所持しているため、残念ながら主人公用に購入した物の使い回しはできないが、いらなくなったら後で売れば差額は18Gなので、SFC版の山肌の道の難易度を考慮すればコスパとしては十分だろう。
なお、DS版ではうろこの盾が拾えなくなったが、序盤の難易度が大幅に下がっているのでわざわざ購入する必要性は下がっている。マルシェまで我慢してワンランク上のうろこの盾を購入するかはお好みで。
シエーナ(マルシェ)で行われる1回目のバザーには、この盾を115Gで売ろうとする老人がいる。すぐ近くの店で正規の価格で買えるのでだまされる人はいないだろう。
定価より1.5倍以上も高いためここで買うのは損なことは言うに及ばず、そもそも上記の通りSFC版では鍵を買えばうろこの盾が拾えるし、ここまで来てわざわざ皮の盾を買う必要はない。タダで拾えなくなったDS版でもマルシェまで来たならうろこの盾を買った方がよい。
DQ7
守備力は4、かっこよさは2。買値は70G、売値は35G。
【グランエスタード】、【ウッドパルナ】(過去/現在)、【エンゴウ】(過去/現在)で販売されている他、【東の塔】と【フォロッド城】で入手することができる。
また、全てのカジノの【ラッキーパネル】でも出現することがある。
【主人公】、【キーファ】、【メルビン】、【アイラ】が装備することが可能。
装備する機会があるのは主人公とキーファ。
東の塔でも手に入るので、買うなら1つで十分。
どうせ買うならウッドパルナに入る前、【マチルダ】が仲間にいるうちにお金を稼いで買ってしまってもいいだろう。
また、「その皮の盾もつの かわったって!!」という【いっぱつギャグ】が存在する。
DQ8
守備力は4、買値は70G、売値は35G。
【主人公】、【ヤンガス】、【ククール】が装備することが可能。
【トラペッタ】で販売されている他、同じトラペッタでひとつ拾うことができる。
敵では【ビッグファング】が通常枠(1/32)で落とす。
装備する機会がありそうなのは主人公とヤンガス。
ヤンガスには【おなべのふた】があるので、トラペッタで拾える分は主人公に装備させると良いだろう。
一つしか手に入らないが、下記の通り錬金素材に使えるのでトラペッタでもう一つ買っておくと良い。
防具としては相変わらず序盤の気休め程度のものだが、今作から【錬金システム】が登場したことにより、素材としての用途もできた。
この盾が素材となるレシピは以下の通り。
うろこの盾は明らかに地雷だが、せいどうの盾は普通に購入するよりも皮の盾を元に錬金した方が安く早く手に入る。
【船着き場】に着いたら早速作ろう。
素材が揃うまでの間にうろこの盾が手に入るが、皮の盾を売ったりしないように。
また、おなべのふたと【まじゅうの皮】でこの盾を錬金することができる。
実用性という意味では全く必要のないレシピではあるが、「木の板を丸く加工して取っ手を付けたもの(=おなべのふた)」に、「獣の皮(まじゅうの皮)」を組み合わせるというのは、皮の盾の往年の設定に則った作成方法となっている。
3DS版
【モリー】も装備することが可能。ただし、彼がこの盾を装備することは通常プレイではまずないだろう。
DQ9
守備力は3、おしゃれ度は5、盾ガード率は0。買値は90G、売値は45G。
【ウォルロ村】と【セントシュタイン城】で販売されている他、【シールドこぞう】が落としていくことがある。
また【キサゴナ遺跡】の【宝箱】からも1つ手に入れることができる。
戦士、僧侶、魔法使い、旅芸人、パラディン、魔法戦士、賢者、スーパースターが装備することが可能。
初登場のDQ1からDQ8に至るまで通してきた守備力4が、ここに来て3に低下。
そのため、この盾1つで確実に被ダメージを1ポイント減らせるわけではなくなった。
DQ9では新たに防具の装備部位が細分化されているため、防具一つ当たりの守備力が過去作に比べて低下しており、そのアオリを受けた結果である。
なお、弱い部類の盾であるためか、本作より多くの盾に設定されている【盾ガード】率も設定されていない。
また、今作でも錬金システムは続投しているのだが、その一方でこの盾に関してはこれを作るレシピも、この盾が必要となるレシピも存在しない。
そのため使い道はDQ7以前と同様に、序盤でより良い盾が手に入るまでの繋ぎ程度といったところに戻ったと言える。
嘗ての待遇と比較するとちょっと不遇になってしまったかもしれない。
DQ10オフライン
【出身村】にて50Gで購入することができる。
守備力、みりょくは1、盾ガード率は0.5%。
DQ10オンライン
全ての職業でレベル1から装備することが可能。つまり、武闘家とバトルマスター、踊り子が装備できる盾の中で唯一購入可能なので重宝されている。
詳しくはこちらを参照。
DQ11
【主人公(DQ11)】、【セーニャ】、【シルビア】、【グレイグ】が装備可能。
うち直しに必要な宝珠は2個。
- | +1 | +2 | +3 | |
守備力 | 4 | 5 | 6 | 7 |
盾ガード率 | 5% |
【デルカダール城下町】(上層・下層)、【ナプガーナ密林】(キャンプ)にて90Gで売っている。
さりげなく+0時の守備力が「4」に戻った。
しかし、主人公は序盤は両手剣の方が優位であり、片手剣を使うとしても盾ガード率が同じのおなべのふたで十分なところ。
序盤の両手剣よりも強い片手剣には【せいどうのつるぎ】もあるが、これを手に入れた頃にはうろこの盾も手に入ってしまう。
そしてこの時期の仲間であるカミュは盾が装備できないので不要で、次に盾装備が可能なセーニャが加入したときには【シルバートレイ】も手に入っているためやっぱり不要。
総じて歴代で最も不遇な扱いかもしれない。
スキャンバトラーズ
そうびチケットスキャン時に盾を装備せずに決定するとレンタルできる。
ソード
耐久度は2。非売品で、売値は35G。主人公の初期装備になっている。
初期装備品なので、基本的には皆この盾でガードに慣れることになる。
性能はやっぱり低いので、より良い盾が購入できるようになり次第お役御免となるだろう。
なお、耐久度自体は【キトンシールド】や【ドッグラー】と全く同じ値である。
ビルダーズ1
守備力2。全ての章で作成可能。
材料は【毛皮】2つ、【木材】1つ。2章以外では拠点に最初からある作業台から作れる。
2章のみ【仕立て台】が必要。まあ仕立て台と同時期に作れるようになるのでちょうどいいが。
全ての盾の中で最も守備力が低い。本作最弱の盾。
どの章でも木材が入手できるのは旅のとびら・青入手後なので、それまで主人公の左手はずっと手ぶらである。
もっとも愛用されるのは2章だろう。というのも、2章の盾はコレと【みかがみのたて】しかなく、水鏡の盾が作れるようになるのは旅のとびら・緑使用後に【液体銀】が作れるようになってから。つまり、旅のとびら・青~旅のとびら・緑入手までの長期間、ず~っと皮の盾。
みかがみのたては素材の【青い秘石】が入手しにくいので、場合によっては最後までこれということも充分あり得る。
主人公の盾が序盤から終盤まで最弱の盾という作品は、歴代ドラクエの中でも本作だけではないだろうか?
逆に3章と終章では木材が手に入る頃には【鉄】も手に入るので、コレをスルーして上位の【てつのたて】、【はがねのたて】を装備するのが一般的。章によって扱いが雲泥の差。
ビルダーズ2
守備力8。【ジメジメ島】の強敵モンスターである【オーク】を倒すとレシピを入手できる。
材料は前作と同じ【毛皮】2、【木材】1。作るには【金床】が必要だが【からっぽ島】にはないので、【モンゾーラ島】から1台持ってくるか、【オッカムル島】に行ってから作ってもいい。
より強い【てつのたて】や【ちからのたて】の入手はオッカムル島編の後半になる、オッカムルに進む前にレシピを入手したい。
不思議のダンジョンシリーズ
表記は「皮の盾」と漢字表記。
【くさった死体】の特技や【硫酸】で「錆びない」、装備している間は「【満腹度】の減少速度が1/2になる」という、便利な特殊能力(【印】)が2つも備わっているかなり優秀な盾。
恐らくは、DQ本編よりもこの盾はこのシリーズで輝きを放つと思われる。
しかし、素の盾の強さは本編同様低い。強敵に出くわした時に適宜他の強い盾に切り替えるか、強い盾に切り替えなくてもいいように【スカラの巻物】で皮の盾をじっくり鍛えるか、皮の盾そのものは装備せず強い盾と合成して特殊能力だけを引き抜くかは作品やプレイスタイルによるだろう。
特殊能力については「金属製では無いので錆びず、軽量な為にお腹も減りにくい」という意味合いだろう。
しかし、「盾を持っていない場合よりもお腹の減りが少なくなる理由」は不明である。
トルネコ1の4コママンガ劇場1巻では【田村きいろ】が、モンスターの間で「盾をベロベロ舐めることで腹の足しにしている」という憶測が立ち、「トルネコがその行為を実際にやっていた」というネタを描いている。
トルネコ3と少年ヤンガスには登場しなくなり、代わりに満腹度の減少を軽減する特殊能力のみを継承した【ハラモチの指輪】が登場する。
盾を装備できないポポロでも満腹度の減少を抑えられるのはありがたいところ。
ちなみに少年ヤンガスでは同じ盾系アイテムの一つとして、【シェフのおなべ】も登場する。
こちらの盾は「攻撃を受けると【満腹度】が少し回復する」という特殊能力を持っているが、その【おなべのふた】全体が金属製で作られているからか「錆びない」特殊能力は無くなった。
トルネコ1
盾の強さ2、買取金額40G(修正値+1毎に4G増額)。
【不思議のダンジョン】と【もっと不思議のダンジョン】に落ちており、ちょっと不思議では入手できない。
持ち込みが可能な不思議のダンジョンでは、【ハラヘラズの指輪】を使用しないならば鍛え上げる盾の候補に挙がるだろう。
もっと不思議でも、よほど【パン】等の食糧や【パンの巻物】が次から次へと拾えて有り余っているという場合以外は極力装備していたい最重要アイテムの一つ。
もっと不思議では【メッキの巻物】が出てこないため、これを装備しておけばくさった死体や硫酸を気にせずにダンジョンを歩くことができる(これは【みかがみの盾】も同様)。
この盾を最序盤に入手できるかどうかが、中盤の稼ぎの成果……ひいては終盤の難易度に影響を及ぼすと言っても過言ではない。
欠点は【修正値】なしでは最低の守備力である点。
本作は序盤から終盤までの戦闘用数値のインフレが緩やかであり、1ポイントの差でも決して馬鹿にはならない。
それは受けるダメージにも言えることで、その積み重なりが生存率に直結するのである。
参考までに【トルネコ】が本作最強の攻撃力(68)を持つ【ドラゴン】から受けるダメージは、修正値なしの皮の盾装備では約60ポイント、修正値なしの【はぐれメタルの盾】装備では約36ポイントである。
そんな訳で、持ち込み不可で武具を鍛えづらいもっと不思議では戦闘用には向かない。
【鋼鉄の盾】以上の盾の強さを持つ戦闘用の盾と、ダンジョン探索用として非戦闘用のこの盾を1枚ずつ持ち歩くのがベストだろう。
鍛えて使用する戦闘用の盾とは別に、【ダンジョン】の冒険中に満腹度の消費を抑える為にこの盾を用意し、じっくりと経験値を稼ぐことがダンジョンからの生還率を上げる為の第一歩となる。
箱を持っている状態(帰り道)では満腹度が減らないためほぼいらなくなる。道中で鍛えて名残惜しくなったり持ち帰って不思議のダンジョンで使ったりするならば話は別だが、持ち物に余裕がない場合は捨ててしまおう。
ちなみに帰り道はアイテムが一切落ちていないので帰るだけなら持ち物に余裕がなくなるケースはほとんど生じない。
トルネコ2
盾の強さは2、販売価格は1200G、買取価格は400G。
今作では最初のダンジョンの【ちょっと不思議の草原】を始めとして、ほとんどのダンジョンで入手できる。
盾の強さは低いものの2つの強力な特殊能力を持ち合わせているためか、DQ本編とは異なり【青銅の盾】や【うろこの盾】よりも取引価格が高くなっている。
今作では【風来のシレン】より輸入された【合成】システムの登場により、さらに重要度が上昇した。
この盾を他の強力な盾に合成することで強さと特殊能力を兼ね備えた盾が完成するため、深いダンジョンを攻略するとなれば「まずは皮の盾(を合成した強力な盾)を手に入れること」が当座の目標にもなる。
ちなみに今作から初登場の「満腹度の減少が倍になる」特殊能力を持つ【オーガシールド】を合成すると、お互いの盾が持つ満腹度の減少に関する特殊能力(【印】)が相殺され、どちらの特殊能力も受け継がない。
さらにもう一つ皮の盾を合成することで「満腹度の減少が半分になるオーガシールド」が完成し、ダンジョンを探索する際のメインの盾として活躍する。
初代『SFC版風来のシレン』でのテクニックの1つ「重装の盾をベースに皮甲の盾を2つ合成して、満腹度の減少速度が1/2の重装の盾を作る」が形を変えて受け継がれた訳である。
GBA版の「もっと不思議のダンジョン」では【大きなパン】・【パンの巻物】等の食糧アイテムが簡単に入手できず、この盾は非常に重要。
ほとんどのアイテムが未識別状態からのスタートかつ膨大なアイテムの登場の関係で【保存の壺】も入手しづらい。
よってPS版以上に食糧事情が厳しく【白紙の巻物】を「パンの巻物」の効果にして使用したプレイヤーもかなり多いハズだ。
その為、この合成による盾(および皮の盾本体)の入手は、長丁場となるダンジョンの攻略においても殊更に重要(お腹の減らない【魔法使い】職で冒険する場合を除く)。
【戦士】の盾の技で、PS版では【さびよけ】、GBA版では【ワナみえ】を習得する際にも必要な盾となる。
【みかがみの盾】でも代用可能だがこちらの方が比較的入手しやすく、特技の習得も早めに行いやすい。
ちなみに元からさびない特長があるため、この盾をベースに他の機能盾を合成すると「さび」(と「はら半」)が表示される。この状態からメッキの巻物を読むと★マークが付くが、これ以上メッキの強さが加重されたりはしない。みかがみの盾も同様。
トレジャーズ
【お宝】の一つとして登場。
お宝No. | 184 |
レアリティ | ジャンク |
カテゴリー | ヒストリー |
コレクション | 防具 |
標準価格 | 27,000G |
魂の絆
盾(後衛用の小盾)に分類される星1の盾として登場。DQ7以降の、何も描かれていないシンプルな丸盾デザイン。
漢字で「皮の盾」表記で、言語切り替え時の英語表記は「Leather Shield」。
魔法使いや僧侶といった性質を持つキャラ(スタイル)の初期装備。このため大した性能ではなく、【進化】(強化上限解放)も一段階しか行えないので、積極的に使用されるのはプレイ開始直後の装備が貧弱な時期くらいだろう。
ゲームの都合とはいえ、これを炎上させることなく着用して味方加入する【フレイザード】というのもなかなかシュールである。