概要
【ロトシリーズ】を題材にした関連作品で使用されている暦。
【小説ドラゴンクエスト】1~3・【アイテム物語】・【モンスター物語】・【ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章】で確認できる。
しかし厳密な設定のすり合わせは行われていないのか、詳細の不明な部分や作品間で噛み合わないような部分も見られる。
あくまでこれらの作品の世界観を楽しむための要素と考えたほうがよいだろう。
小説やアイテム物語では『王の年、王の月、王の日にロトの血を引く勇者が誕生する』とされている。また、それらの作品では、このような時系列になっている。
アレフガルド暦元年・ムー滅亡、ルビスがアレフガルドを生み出し、ムーの生き残りを移住させる。
アレフガルド暦823年・3勇者がアレフガルドに現れる。
アレフガルド暦1348年・竜王出現
アレフガルド暦1547年・1勇者、竜王を倒す。
(厳密には1348年から200年後に光の玉の魔力が回復し、竜王が本来の力を取り戻すはずだったが、その前年に勇者によって倒された。)
竜王打倒からおよそ220年後、ムーンブルク滅亡。
このころには、ローレシア暦となっており、アレフガルド暦と言う言葉は出てこなくなる。また、正確な換算法が不明なため、厳密な年数のすり合わせができない。
小説
旅の中で時間の経過が描かれるため、頻繁にアレフガルド暦が登場する。
DQ3の小説において、現実の暦に近いと思われるアリアハン暦が存在し、それと対比させると以下のようになると思われる。
名称 | 読み方 | アリアハン暦換算 |
不死鳥の月 | フェニックスのつき | 3月~4月半ば |
女神の月 | イシュタルのつき | 4月半ば~5月 |
王妃の月 | クイーンのつき | 6月~7月半ば |
牛頭神の月 | ケンタウルスのつき | 7月半ば~8月 |
一角獣の月 | ユニコーンのつき | 9月~10月半ば |
犬頭神の月 | アヌビスのつき | 10月半ば~11月 |
竜の月 | ドラゴンのつき | 12月~1月半ば |
王の月 | キングのつき | 1月半ば~2月 |
アレフガルド暦の一か月は45日前後になるようである。
一年の始まりは、春を迎える不死鳥の月とされている。
なお、ケンタウルスは半人半馬の幻獣であり、牛頭は一般的にミノタウロスの事を指す。
文化の違うアレフガルドで牛頭神をケンタウルスと呼ぶ可能性も無くはないのだが、ロトシリーズではないが、似た名前の【ケンタラウス】のデザインは馬を元にした馬頭人なのでやはり不自然に感じる。
ロトの紋章のパーフェクトガイドブックでは牛頭神は「ミノタウロス」のルビが振られている。
モンスター物語
【スライム】のエピソードにおいて、スライムはアレフガルド中央の大きな湖で生まれたことと「最初のスライムが湖から地上に上がってから、まだ人間の暦で1800年ほどしか経っていない」ことが説明されている。
また、小説版ドラクエ2の時点で、アレフガルド創世から1770年程度しか経っていないので、スライム年代記はそれより後の時代であることがわかる。
メルキドの守護神【ゴーレム】では、メルキド攻防戦が1348年、不死鳥の月のことと記されているが、
竜王出現が1348年の竜の月であることからすれば、メルキド攻防戦の後に竜王が現れたことになり、前後関係が矛盾してしまう。
アイテム物語
【まだらくもいと】のエピソードにおいて「今日はユニコーンの月の14日」というセリフがあるが、【ノアニール】が舞台の話なので、アレフガルド暦といっていいのかは疑問。
ただアイテム物語などでは『DQ3の世界にあった【ムー】の生き残りが【アレフガルド】の住人となった』設定なので、ムーと同じもしくはそれを継承した暦を共通して使っているとも考えられる。
ロトの紋章及び続編
竜王が【アステア】の素性を調べる場面で、勇者ロトの子供達の出生記録に、アレフガルド暦で誕生日が記されている。
また小説版やアイテム物語等の設定を踏まえてか、勇者である【アルス】、【アラン】やアステアが『王の年、王の月、王の日生まれ』とされている。