【ノアニール】

Last-modified: 2024-04-06 (土) 02:33:53

DQ3

【カザーブ】の北にある村で、現実世界で言うとスカンジナビア半島のノルウェーやスウェーデンがあるあたりに位置する。
ここはDQ3の【上の世界】の中で、ほこらや洞窟も含め最も北に位置するエリアである。
SFC版【公式ガイドブック】での英語表記はNoaniel。英語版での地名はNES・GBC版ではNoaniels、スマホ版ではNorvik。
スマホ版の英名は北欧を意味するNordicもしくはそのノルウェー語Nordiskからだろうか。
 
ちなみに、カザーブの酒場の2階で「ノアニールの西の森の中に、エルフたちが隠れ住んでいる」という情報が聞けるが、肝心のノアニールがどこにあるのかは教えてもらえない。
ノアニールの場所は、【きんのかんむり】イベントで【ロマリア】の王様になっているときにしか聞けない。
情報がなくても、カザーブからちょっと北に出れば簡単に見つけることができるが、村人が1人を除いて全員眠っているため、この村の名前がノアニールということは【キメラのつばさ】か、【ルーラ】のリストで確認しないとわからない。
初プレイでは、ロマリアでの金の冠のイベントをクリアした時に情報を得てここに訪れる流れになることが多いだろう。
 
初めて訪れた時は上述の通り、1人の【老人】を除いて村人全員が眠っている。
その老人に話を聞くと、村人たちは【呪い】によって眠らされているらしく、西の森の中にある【エルフの隠れ里】【ゆめみるルビー】を返さないと呪いが解けないとのこと。
その呪いを解くためには、エルフの隠れ里に行ってイベントをクリアして【めざめのこな】をもらい、それをこの村で使わないといけない。
村人たちを目覚めさせて情報を聞くと、村人達が眠らされる前日まで【オルテガ】が滞在していたことがわかる。
ということは、オルテガの出立が1日でも遅れていたら、そのままオルテガは眠らされ、ここで何年も足止めを食らっていたことになる。幸というべきか、不幸というべきか…。
 
アリアハン大陸脱出直後から訪問できるが、クリアに必須のイベントはないため、この村の関連イベントはまるごとスルーすることも可能。
ただしイベントを解決して町の各種施設を復活させれば【みかわしのふく】などの有用な装備を扱う道具屋が利用できる。
いきなり【アッサラーム】方面へ進むより、ちょうどカザーブ周辺のワンランク上の強さであるノアニール周辺で一旦レベルを上げつつ装備を揃えると無理なく進められる。
だが、【ノアニール西の洞窟】内は難敵【マタンゴ】の巣窟であり、運次第で常に全滅の危険性が伴うので、ここを攻略するよりはアッサラーム地方の敵の方がまだ安全だったりする。
また、みかわしのふくもイシスでも購入できる上かなり値が張るため、これのためだけにここで無理をするほどではない。
 
アイテムコレクターからは夢見るルビーor目覚めの粉を手元に残すために放置されるのがお約束。
ただし【アイテム増殖】を用いれば、少々面倒だがルビー&粉を保持しつつ村を救うことも可能。
 
【ドラゴンクエストマスターズクラブ】内のコーナー「【堀井雄二】の DRAGON QUEST III Q&A」によると、当初はクリアに必須のイベントの予定だったらしい。
また【ドラゴンクエストミュージアム】において展示された堀井雄二直筆の世界地図では、ここで「すいしょうだま」なるアイテムが手に入ると記載されていた。このアイテムが没になったため必須イベントでなくなったようだ。

SFC版・GBC版

FC版では村にもかかわらずBGMが【街】であったが、リメイク版では村人が眠っている間は専用曲【ねむりの村】が使われ、目覚めた後は【村】に変わる。
次にアッサラームへ向かうことを促すためか、「アッサラームには魔法のカギの噂が…」と言う旅人が追加されているが、魔法のカギはアッサラームにはないし、カギのありかに関するヒントをくれる人物もFC版と同じく1人しかいない。
 
なぜか超高性能防具と化した【かわのこしまき】が宿屋のタンスから入手できるので、ありがたく回収しておこう。
 
また、身かわしの服がイシスで購入できなくなり、アッサラームの【ぼったくり商店】にも並ばず、ここを逃すと最短でも【ムオル】までお預けになるため、早めに関連イベントをクリアするメリットができた……が、SFC版では例によってアイテムコレクターからはスルーされる。
【船】の入手後は人々のセリフが変化する。
 
GBC版ならば【キメラバグ】でFC版同様に重要アイテム2種保持と村の解放が両取りできる。
 
ここからラーミアでそのまま北に飛ぶと【レイアムランドのほこら】にほぼジャストでたどり着くので、GBC版では【氷の洞窟】に行く時には便利なルーラポイントでもある。

ガラケー版以降

老人の家で(第1のすごろく場から配置替えとなった)【ブーメラン】が手に入るようになったが、眠りを覚ますまでの間は老人の家に入れない。
これも一品物であるため、コレクターであっても夢見るルビーや目覚めの粉を手元に残すよりは村を解放してあげた方がいいだろう。

小説版

エルフによって眠りの呪いをかけられたが、勇者達がルビーを取り戻した事で呪いは解けたと地の文で語られるのみ。

ゲームブック版

原作ゲームとは異なり人間とエルフとは友好的であり「呪いをかけるなどあり得ない」という、原作とは正反対の設定になっている。
村は【バラモス】によって時の封印を受けており、時間が止まった状態になっている。またこの状態では勇者以外の目には村の姿が映らない。
後に【シルバーオーブ】であることが判明する「破邪の水晶」が手に入る。

都市伝説?

FC版で人々の眠りを覚ます前、この村の【毒の沼地】で全滅すると死後の世界に行ける
…というもっともらしい話がネット黎明期から存在するが、まったくのガセである。
「死後の世界」などというもの自体、没データとしてすらソフト内に存在していない。

バグ技(FC版)

一応、【ランシールバグ】の応用のひとつに、ノアニールの毒の沼で全滅することを条件とするものがあるため、それと混同された可能性はある。
だたし、こちらは村人が目を覚ましていても構わない。
一度全滅することで成立するバグであるため、ある意味死後の世界とも言えなくはない。
ランシールバグ状態になると移動中・戦闘中を問わず全滅してもその場で復活できるようになるため、直後に「はい」を選んで仲間3人と別れると、別れた仲間に対して話しかけて会話できる状態になる。
会話内容は町や村によって異なり、場合によっては道具屋として振舞うこともあるが、当然ながら多くの場合は昼間でないと営業していない。
そしてなぜかノアニールで全滅した場合に限り、毎回話し掛けるたびに品揃えがランダムなのである。
うまくいけば【ちいさなメダル】【しのオルゴール】などの没アイテムを購入する機会もあるが、たまにバグアイテムが表示されることもあり(「か2ロマリア」「 ̄→アリアハン」「 4レーへ」が確認されている)、これらを選択するとハングアップしてしまう。
しかも品揃えがランダムなだけでなく画面に表示されたアイテム名が実際と異なっている場合があり、多少の傾向はあるにせよ、実際に購入するまでどのアイテムか分からない。
つまり買い物を続けていると意図せずバグアイテムを引いて【フリーズ】する可能性がある。
これでは勇者にとって冥界の入口にも等しい存在であろう。
 
ちなみに商品リストの1番目は武器の名前が並ぶことが多いようだが、表示通りの武器が買えることはまず無い。
次作の【ボンモール北の村】の元ネタというわけではないだろうが、どういうわけか買うと檜の棒に化けるケースが比較的多い。
 
上から2番目に表示されるアイテムは比較的安定しているようで、先頭キャラが復活した場所から移動した相対位置(特にY座標)が関係してくる様子。
プレイヤーキャラが道具屋に話し掛けたときのY座標が、復活した位置と比べて

…それぞれ2番目に並ぶため、これらのアイテムは比較的安全に買えるとみられる。
(余談だが、これらのアイテムの内部的なアイテム番号はいずれも16の倍数という共通点がある)
注意点として、復活した時点でパーティは死んだ時と同じ方向を向いて一直線に並んでいる。
道具屋になるのはパーティの2番目にいたキャラなので、上下方向を向いて死んだ場合でも、道具屋は復活位置の1マス上か下にしか配置できない。
したがって、2マス上下から道具屋に話し掛けるためには、3人目・4人目のキャラが邪魔になるので、2人パーティで実行する必要がある。
なお2マス上から話し掛けるときは1番目の商品が檜の棒ではなく雨雲の杖に化けることが多い。
 
上から3番目に表示されるアイテムはまったく安定していない。表示があてにならないため思いがけないアイテムが買える可能性もあるが、フリーズすることも多く、検証しにくい。
ただ、表示と実際が違っていることは多いものの、買えるアイテムの傾向については表示されるアイテムの傾向と大差は無い様子。
3番目の商品には「か2ロマリア」が表示されることが多いため、表示が違っていてもフリーズするケースは多い。
また1度使えば不要なイベントアイテム(特に【レッドオーブ】)を掴まされる機会も多い。
有用なアイテムが買えずに、捨てられないアイテムで持ち物が一杯になった場合は、リセットして後述の手順で買い物を再開したほうが早いかもしれない。
 
商品リストは上記の3品目であることが多いが、しばしば4つ、6つ、あるいはそれ以上のリストが出ることがある。
4・5番目の商品は2番目と同じものが並ぶことが多いようだが、2番目が安定しているのであればこちらを選ぶ意味は薄いと思われる。
6番目の商品は表示と違う可能性があり安定しないが、3番目と比べればフリーズする可能性はやや低く狙い目か(危険なことには変わり無いが)。
それ以上の商品リストが並んだ場合はカーソルが上端の枠線にはみ出てしまうが、その位置でAボタンを押してもキャンセル扱いになる。
さらに、表示と違って4番目の商品までしかカーソルが動かせない。
 
いずれにせよ有用なアイテムが手に入ったら買い物を中断してセーブしたほうが無難。
ルーラは使えないので、買い物の続きがしたいなら徒歩かラーミアでアリアハンに戻ってランシールバグ状態のまま仲間を加えればセーブもできて一石二鳥。
フィールドはトヘロスで、いざないの洞窟(かぎが必要)はリレミトでエンカウントをスキップできるので、徒歩でも意外に早くアリアハンに着く。
もし不要で捨てられないアイテムを掴まされていた場合、ここでランシールバグ状態を利用して消すこともできるだろう。
セーブ後にリセットするとバグ画面での再開になるが、神父の質問に「いいえ」と答えればルーラが使用できるので仲間を連れてノアニールに飛べる。
(「いいえ」と答えた後にセーブすると冒険の書のバグ状態が解除されてしまうので、リセット前に仲間を加えておく必要がある)
再び毒の沼で全滅すると一旦タイトルに戻るが、同じ冒険の書を選んで再開すればノアニールで復活する。
このとき神父の質問にあらためて「はい」と答えれば仲間が離れ、再びノアニールのバグ道具屋で買い物ができる。
 
他にも【バラモスの城】1Fのバリアで全滅した場合も3人目がバグ道具屋になる様子ではある(品揃えの傾向は異なる)。
しかしランシールバグ中は戦闘後に仲間が消えるため、敵と逢わずにバリアまで進むことが非常に困難。
かといって戦闘中に全滅した場合は普通にランシールに戻されてしまう様子。
一応、ランシールバグ中にセーブしたときの冒険の書でリセット再開すれば戦闘中の全滅後タイトルに戻るようになり、同じ冒険の書を選べばその場で復活できるので、このときバグ道具屋を利用できないこともない。
しかしその場合はラーミアが消えるため、せっかく買ったアイテムを持ち帰る手段が無くなる。
全滅でタイトルに戻るということはデスルーラ不可ということであり、むろんランシールバグの最中なのでルーラもできない。

ロトの紋章

アルス一行がアッサラームで出会ったエルフの少年【ピエタ】の故郷。
一つの国家として独立していたが、魔人王として戴冠したての【ジャガン】率いる鬼兵団によって壊滅する。