DQ8
【マリン】・【ミネラル】・【バックル】でチームを組み、【チーム呼び】を行う。
こうするとバックルが超高確率で痛恨の一撃を出すようになるという裏技。
ただし、この裏技の発動条件は、
全ての敵がマリン・ミネラル・バックルの攻撃力の2倍以上の守備力を持っていること。
ミネラルの攻撃力の初期値が126のため、敵側の守備力は最低でも252以上必要で、
普通の敵ではまず条件を満たさない。
そのため、単独出現、あるいはメタルのみのグループで出てくるメタル系スライムを狩るのに使うのが一般的。
特に【メタルぎり】や【大まじん斬り】を覚えていない序盤~中盤や、【格闘スキル】縛りなどを行う際に重宝する。
逆に【ヤリスキル】や【オノスキル】、【剣スキル】などを上げている場合は
普通に狩った方が効率が良いので使われないだろう。
バグではなく仕様を逆手にとったものなので安心して使えるが、理解するとなると少し複雑。
まず大前提として、チーム呼びで呼び出したモンスターは1グループとして扱われるため、【制限行動】が適用される。
そして通常の制限行動は「同じ行動(同内容でも別欄の行動は別行動とみなす)」は、1グループ内で2度とらないのだが、
この場合は別種なのに1グループのため「別の行動でも欄が同じ場合は同一行動とみなす」という判定がされる。
制限行動としては特殊だが、要は対応するAcの行動は1ターンに1度しか取られないということ。
モンスター | Ac1 | Ac2 | Ac3 | Ac4 | Ac5 | Ac6 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
マリン | ザオラル | ベホマラー | 攻撃 | ピオリム | 攻撃 | 攻撃 | 163~233 |
ミネラル | 攻撃 | コミックソング | ベホイミ | コミックソング | 攻撃 | 攻撃 | 72~183 |
バックル | 攻撃 | ギラ | 攻撃 | あまい息 | 攻撃 | 痛恨 | 60~133 |
赤色は制限行動 |
また、この3体はいずれも判断力があるため、回復・蘇生呪文の無駄打ちはせず、
守備力の高すぎる相手には通常攻撃を控える。
ここで素早さ通りにマリン→ミネラル→バックルと行動した場合、それぞれの行動は以下のようになる。
マリン
No. | 行動 | 可 否 | 内訳 |
---|---|---|---|
Ac1 | ザオラル | × | 蘇生不要 |
Ac2 | ベホマラー | × | 回復不要 |
Ac3 | 攻撃 | × | 通常攻撃を控える |
Ac4 | ピオリム | ○ | - |
Ac5 | 攻撃 | × | 通常攻撃を控える |
Ac6 | 攻撃 | × | 通常攻撃を控える |
→ピオリム固定(Ac4)
ミネラル
No. | 行動 | 可 否 | 内訳 |
---|---|---|---|
Ac1 | 攻撃 | × | 通常攻撃を控える |
Ac2 | コミックソング | ○ | - |
Ac3 | ベホイミ | × | 回復不要 |
Ac4 | コミックソング | × | マリン使用済み |
Ac5 | 攻撃 | × | 通常攻撃を控える |
Ac6 | 攻撃 | × | 通常攻撃を控える |
→コミックソング固定(Ac2)
バックル
No. | 行動 | 可 否 | 内訳 |
---|---|---|---|
Ac1 | 攻撃 | × | 通常攻撃を控える |
Ac2 | ギラ | × | ミネラル使用済み |
Ac3 | 攻撃 | × | 通常攻撃を控える |
Ac4 | 甘い息 | × | マリン使用済み |
Ac5 | 攻撃 | × | 通常攻撃を控える |
Ac6 | 痛恨 | ○ | - |
→痛恨固定
……という理屈により、バックルの行動は他に何もできない以上、通常ではたまにしか選ばない痛恨を100%選ぶ。
ただし実際は以下のような不確定要素があり、必ずしも痛恨になるわけではない
- 素早さの通りに行動してくれない
(特に主人公のレベルが44未満の場合は素早さがマリン>バックル>ミネラルになる) - マリンがピオリムを使ってくれない(MP切れ、これ以上素早さが上がらない)
- マリンやミネラルが回復呪文を使用する(HPがある程度減っている場合)
しかしその場合でもそこそこの確率で痛恨は出してくれるのであまり問題はないだろう。
例.行動順がマリン→バックル(→ミネラル)となった場合
No. | 行動 | 可 否 | 内訳 |
---|---|---|---|
Ac1 | 攻撃 | × | 通常攻撃を控える |
Ac2 | ギラ | ○ | - |
Ac3 | 攻撃 | × | 通常攻撃を控える |
Ac4 | 甘い息 | × | マリン使用済み |
Ac5 | 攻撃 | × | 通常攻撃を控える |
Ac6 | 痛恨 | ○ | - |
となるのでギラか痛恨の一撃のみ。これだけで50%。
さらにバックルは50%の確率で2回行動するため、1回目にギラを選択していても2回目はギラは選択されない
(ギラも制限行動のため)。
よって2回行動さえすれば痛恨の使用率は100%。
まとめると、バックルがミネラルより先行してしまっても、75%の確率で痛恨の一撃が出る。
先に行動するのが気になる場合は、バックルのMPを予め0にしておくとギラを撃たなくなりピオリム一つで痛恨が確定するのでどうしても行動順が安定しない場合はどうぞ。
更に、クリア後限定だがミネラルの代わりに【ゲレゲレ】と組ませた場合、ゲレゲレのAc2が痛恨なので、ゲレゲレが痛恨を放った場合(そのターンで先にマリンがピオリムしていれば)バックルも確実に痛恨を放つというハチャメチャな事が起こる。
ただしゲレゲレは判断力が最低なので何を出すかは完全ランダム。そのため却ってマリンのピオリムやバックルの痛恨を邪魔してしまうことも。この場合もバックルのMPを0にしておけばゲレゲレが打ち漏らしてもマリンにピオリムを使われてさえいればバックルは痛恨を出してくれる。
いずれにせよ、メタル狩りの手段を持たないプレイヤーには貴重な防御無視攻撃となるために重宝される。
仕様の裏を付いた裏技であるためかリメイク版でも健在である。3DS版ではシステムの変更に伴い痛恨ではなく会心を出すようになり、メッセージも相手に命中してから表示されるようになった。
更にシンボルエンカウントに変わったため、船を手に入れたらこの3匹を仕入れて、南西端の小島に行きはぐれメタルを延々と倒せば驚くほど簡単にレベルが上がる。
前述の通り格闘縛りとの相性がいいうえ、【追憶の回廊】では格闘スキルの 身かわし率上昇や 【だいぼうぎょ】 が非常に有効なので、PS2と比べて相対的に利便性が増した。またチーム呼びのネックであるMPもレベルアップする度に全回復するので半永久的にレベルアップが可能になった。ただしやりすぎるとバランスが崩壊するので歯ごたえを楽しむ方は程々に。
追憶の回廊の通路でもコマンド入力するのが面倒、という場合は主人公以外をAIにしておけば後は呼び出すだけで行うことが出来るので便利。【スライムのかんむり】や【オリハルコン】集めの際にでもどうぞ。