【メタルぎり】

Last-modified: 2024-05-07 (火) 21:14:29

概要

本編ではDQ6以降とリメイク版DQ4に登場する特技。
みかわしでミスにならない限り、【メタル系】の敵に確実にダメージを与える。
 
初登場のDQ6では、発売直前の【月刊Vジャンプ】に載った「メタルスライムも真っ青…」なる記述や、事前のスクープから、かなりのプレイヤーが「なんか凄い技来たぁあ!!」と期待したのだが、蓋を開ければ「メタル系の敵に確実にダメージを与える」という地味な特性だったうえ、やはりというべきか必中とは限らない(かわされることがある)ため、実際に真っ青になったのは大いなる期待を寄せていたプレイヤーたちのほうであったとさ。まぁ「ほとんどの攻撃を受け付けないメタスラも真っ青」なんて言われれば、「どんな大技なんだろう…」とつい期待してしまうのもやむ無しか。
そんなわけで初登場時はガッカリ度上位クラスの技だったのだが、作品によっては下手に強打系の特技を使うより効率よく【メタル狩り】ができるため、実用性が高い特技となった。
特に、【はやぶさのけん】【キラーピアス】との相性は抜群である。
 
DQ6とDQ7では特技を覚えさえすれば(武器を装備していなくても)使えるが、DQ8以降は剣専用の特技となっている。
特にはやぶさの剣やテンションの上乗せで1ダメージ以上与えることができるので、はぐれメタルまでなら1~2撃で倒せることもある。
一方で、この特技の登場を見計らったかのように6以降はメタルキングのHPが大幅に上げられ、この特技だけではほぼ倒せなくなっている。
はぐれメタルまでならともかく、それ以上のメタル系を相手にする際は、この特技でちまちまHPを削る方法は効率がいいとは言えない。
敵によっては【まじんぎり】【一閃突き】の方が向いているので、それらと使い分けていきたい。
 
DQMSLでは敵全体にメタルぎりを行うような「メタルスタンプ」とランダム対象に2~6回メタルぎりを行うような「メタルむそう」という特技が登場している。こちらはメタル系に対してのみ必中(【幻惑】の影響も受けない)となる。
ちなみにファミ通で行われたインタビューによると、この技の効果音はかなりこだわっているとのこと。

解説

この特技のダメージ計算は、【メタル系】のモンスターに対してのみ「1.5倍+1」のダメージとなっている。
メタル系に1~2ダメージを与えられるのはこの特殊計算から来るのである。
 
必ずメタル系として扱われているのは【メタルスライム】【はぐれメタル】【メタルキング】【プラチナキング】の4種類。
DQ7のドラゴメタル・メタルスライムSは、実はメタル系ではない。
また、【ゴールデンスライム】は、DQ7ではメタル系ではないが、DQ9ではメタル系という扱いである。
ちなみに、初登場のDQ6では、機械や鉄製の一部の敵もメタル系として扱われている。
AIがランドアーマーなどに対して使っているのは、実は特効狙いなのである(以下参照)。

  • DQ6のメタル系:上記のメタル系3種・メタルライダー・合体メタルスライム、てっこうまじん、ガーディアン、アイアンタートル、ランドアーマー、キラーマシン2、キラーマジンガ、メガボーグ、エビルフランケン
    ※デビルアーマーとディープバイターはメタル系ではない。

この仕様の影響か、【ドラゴンクエスト4コママンガ劇場】ではDQ6以外の作品でも機械や鉄製の相手に有効な技としてメタル斬りが登場する事がある。

DQ4(リメイク版)

【ピサロ】がレベル40で習得する。
残念ながら【はぐれメタルのけん】の効果とは重複しない。
しかし、【はやぶさのけん】を装備していれば、メタル系に2~4ダメージを与えられる。
ただし、はぐれメタルのけんとは違い、【バイキルト】は無効となる。
メタル系のHPがPS版より低めなDS・スマホ版では、はぐれメタルまでなら単独で1ターン撃破を狙いやすい。
ピサロはまじんぎりも使えるのでどちらを使うかは迷うところ。
DS版以降は、この特技の使用時はやぶさのけんの0.75倍補正が無くなるバグがあるのでメタル系以外でも使っていける。
もっとも【ドラゴンぎり】も同じなのだが。

DQ6

【バトルマスター】★8で習得。消費MP0。
時期的にメタスラには間に合わない。
分厚い金属の塊をぶった斬ってるような鈍い金属音は地味に秀逸。
 
単純に放つだけだと頼りないが、カジノなどで入手できる【はやぶさのけん】を装備すれば1または2ダメージを二回与えられるので、
本作で最大HPが6である【はぐれメタル】に対して二人分のメタルぎりがターゲット指定されれば、1ターンで1匹を高確率で仕留められる。特にSFC版なら【はぐりん】を仲間にしたいときに有用。
また熟練度を上げた【パラディン】なら、即死攻撃がメタル系にも通用するので更に効果的。
なお、AI任せだとメタルぎりを覚えていてもはぐれメタル相手に何故か通常攻撃しかしないことがあるので、必ず「めいれいさせろ」にすること。
戦士職マスターで習得するまじんぎりと上手く使い分けよう。
 
また、解説の項に書いてあるようにメタル系以外のモンスターにも特効が生じる特技である。
【メタル狩り】だけでなく【キラーマジンガ】【ガーディアン】【エビルフランケン】といった終盤以降の凶敵相手にも威力を発揮する事も覚えておこう。
メタル系を真っ青にはできなかったが、習得しておいて損は無い。
 
ちなみに敵にも使用者が数体いるが、SFC版では味方側にこの技の特効対象となっているキャラが居ないので無意味。
裏ボスの【ダークドレアム】も使ってくるが、ドラゴン斬りと違いバイキルトも乗らないためほぼサービス行動である。

リメイク版

SFC版では仲間になるメタル系モンスター(キラーマシン2やはぐれメタル)には敵のメタル斬りは特効ではないが、リメイク版では【はぐりん】に特効になった。そのため、リメイク版ではぐりんを使う際には相手のメタル斬りに注意したい。
ちなみに、他の仲間が【はぐれメタル(職業)】に就いても、メタル斬りが特効になることはないので安心しよう。
使ってくる敵は、キラーマジンガ、ボーンファイター、ゾゾゲル、ダークドレアム、チャンプの5種だけだが、裏ボスであるダークドレアムは非常に高い攻撃力でこれを放ってくるので、幾らはぐりんと言えどもレベルが低いと簡単に真っ二つにされるので注意したい。

DQ7

【ゴッドハンド】★2で習得。前作のバトマス★8の称号がゴッドハンドだったからだろうか。
一方まじん斬りは変わらず戦士★8で覚えられる。ゴッドハンドは戦士を必ず経由してからでないとなれないことを考えると実用性は低い。
更に、DQ6に続き今作もメタル系が柔らかい(守備力の最高が999止まりである)ため、攻撃力がある程度あればこの技に頼らずとも一撃で倒せる。まあこれはまじんぎりにも言えることだが。
 
モンスター職では【プロトキラー】★4で習得する。
こちらの場合、まじんぎりはプロトキラー★8になるまで覚えられないので一応の価値はある。
DQ6と同様に職業特性による即死効果は乗るので、プロトキラーで習得した場合は【デスマシーン(職業)】に転職中はこちらに賭けてみるのも面白い。
また、データ上は【エビルエスターク(職業)】★2でも覚えられるのだが、【エビルエスターク心】【デスマシーンの心】が入手できない関係上、プロトキラーのマスターが必須なので、実際にエビルエスタークで覚えることはない。

リメイク版

バトルマスター★6、【勇者】★2でも習得するようになった。
モンスター職では覚える職業は変更されていないが、エビルエスターク心が入手可能になったことで直接エビルエスタークに転職できるようになったため、エビルエスターク★2で初めて覚えることもできるようになった。

DQ8

【主人公(DQ8)】【剣スキル】30ptで、【ククール】が剣スキル22ptで習得する。今作から習得時期がだいぶ早くなった。
はやぶさの剣でこの技を放つと安定して2~4ダメージを与えられる上、会心狙いの特技に調整が加えられた(1/4で会心の下方調整と1/2で会心の上方調整)ため、一転して使える技になった。
テンション一段階で1か3、二段階で3か7、三段階で5か12、四段階で7か18のダメージを与えられる。ダメージ値はどちらかであり、4や8のダメージになるといったこともない。
はやぶさの剣のダメージ3/4のマイナス効果が表れず、純粋にダメージ期待値が二倍になる。
なお、ドラゴンスレイヤー+ドラゴン斬りと異なり【はぐれメタルのけん】でこの技を使ってもダメージ量は増えない。
また、主人公の場合【もろはのつるぎ・改】と組み合わせると1or3ダメージ与えられる。

3DS版

【ゲルダ】【キラージャグリング】の登場により価値がさらに上昇。
メタルキングはこの技一回で落ちないことも多いため、残ったHPを削りきる手段となりうる。

DQ9

【剣スキル】13ptで習得。
習得時期がかなり早まり、メタスラに間に合うように。
やはり隼の剣との組み合わせで2~4ダメージを与えられる。
新しく登場した【メタルブラザーズ】【ゴールデントーテム】もこの技で仕留めた方がてっとり早い。
メタル特効の剣+はやぶさぎりでも2~4ダメージを狙えるようになったが、はやぶさぎりがMP2消費するのでメタルぎりの勝ち。
ただし本作ではメタル特効の武器+ランダム複数回攻撃技というライバルが多数出現。例として、【風林火山】を装備した状態で【おうぎのまい】【メタスラのやり】【さみだれ突き】など
コンボが発生する点でこちらにアドバンテージがあるが、その場合3HIT 以上つなげないと反映されない。
また、過去作と違って普通に会心も出るので、通常攻撃よりは間違いなく有効だろう。

DQ10オフライン

表記は「メタル斬り」。
【ヒューザ】【片手剣スキル】で習得。習得に必要なスキルポイントは5。
消費MPは2。
単体攻撃で、相手がメタル系スライムの場合に1~2ダメージを与える。メタル系スライム以外には通常攻撃と同じダメージ。
【スキルアップパネル】による補強でメタル系スライムへのダメージが1・2・3・4と増加する。
 
なお原作のDQ10オンラインには登場せず、オフ版Ver.2のバネル拡張によってヒューザ以外が習得することも無い。

DQ11

【片手剣スキル】の特技。【主人公(DQ11)】【カミュ】【シルビア】【グレイグ】が12ポイントで習得。
消費MP2。
【回避率】の影響を受けない。PS4版ではさらに【幻惑】の影響も受けない。
今作ではメタル系特効武器との効果とは共存し、2~3ダメージを与えられるが、【はやぶさのけん】による多段攻撃効果は発揮されない。
また、メタル系特効武器があれば多段攻撃特技の方が有効なのは相変わらずなので、特効武器との組み合わせもあまり使われない。
 
スキルパネルの位置的にはどれも早いうちに取れなくはない位置にあるが、【スキルリセット】ができずスキルポイントも少ない序盤ではスキル配分が重要なので、カミュとシルビアはスキルポイントを使わず【どくばり】に持ち替えたほうが良いだろう。
主人公を片手剣にしている場合は以下の連携技にもかかわるため、他の仲間のスキル次第では取ってもいいかな、という程度。
【れんけい技】【メタルキラー】【金剛の旋律】(主人公)、【大まじん斬り】(シルビア)に必要となる。

モンスターズシリーズ

本編に準じ、メタル系に必ずダメージを与える。そのため攻撃力が低すぎてダメージが通らない、という場合も1ダメージは保証される。
また【ダモーレ斬り】とこれは必中するという特性を持っているが、相手が【スモールボディ】の場合、みかわし効果でかわされることがあるので注意。このためメタスラやはぐメタがスモボになったテリワン3D以降は肝心なところで仕事しなかったりする。
ちなみに【アンチみかわしアップ】はスモボのみかわしアップには発揮されないので必中メタル斬りとはいかないが、【メタルハンター(特性)】【メタルキラー】【コアドリル】【こくようのけん】といった対メタル武器・特性の効果とは重なる。ついでに相手がメタル系でなくてもダメージに+1されるが、焼け石に水である。
対戦で使用するメタル系モンスターはHPが文字通りけた違いなのであんまり意味はないだろう。

バトルスキャナー

今まで不遇な扱いを受けたこの技だが、遂に日の目を見ることとなる。
メタル系のモンスターに30前後ものダメージを確実に与えるものとなった。
敵がメタル系だけなら大抵はHPが一桁なため、決まればまさに一撃必殺。
同時にメタルハンターもメタル系に対してお呼びがかかるようになった。

星ドラ

Bランク剣専用こうげきとくぎとして登場。
最大強化CT : 15秒
最大強化効果 : 敵1体に威力150%の攻撃 メタル系の場合 かならず1ダメージを与える

スマブラSP

【勇者(スマッシュブラザーズ)】の下必殺で出る技の一つ。
ダメージはたったの1%と涙が出るほどしょぼいが、アイテムなどの効果でメタル化しているファイター及び【アストロン】の効果中の勇者にヒットさせると即死させるというものになっている。
本家に比べ物にならない程大幅強化されている……と言いたい所だが、残念ながらそもそもメタル化している相手に遭遇する機会は非常に少ない。
また、たまたまそのシチュエーションが訪れたとしても、その瞬間にランダム抽選の下必殺技で都合よくメタルぎりが出てくるとも限らない。
メタル化した相手が確実に出てくる設定のスピリッツバトルでは、これを使うと難易度が激減するためか抽選率が1/5まで低下してしまう。
総じて、性能は破格なのに有効機会が少なすぎてほとんど使えないガッカリ技になっている。
しかし、対戦相手の中にアストロン状態の相手勇者がいる場合、この技の抽選率が4倍に跳ね上がる。
勇者VS勇者のミラーマッチになった時はアストロンをうかつに使わないよう気をつけ、逆に相手がうかつに使ったら即座にこれを狙うと良い。