概要
【ドラゴンクエストの楽曲】の一つで、DQ5のイベント曲兼【エンディング】曲。
エンディングに使われる曲がエンディング「専用曲」でないのは後にも先にもこの曲だけである。
構成=Intro:8小節、A:32小節、B:4小節、C:32小節、D:16小節、Ending:12小節
調=Intro~B:変イ長調(A♭)、C:変ニ長調(D♭)、D:ヘ短調(Fm)、Ending:変イ長調
BPM=Intro~D:176、Ending:94→176(NHK交響楽団)
拍子=3/4
演奏順序は「Intro→A→A→B→C→D→A→A→Ending」。
Aによる主部とC・Dによる中間部で三部形式をとっている。
Aは必ず2回繰り返される。BはAとCを繋ぐ短い間奏。
DQ1以来の非常に明るいエンディング曲で、寂しげな雰囲気は無く、数多の不幸を乗り越えた主人公と妻や子供たちを祝福するような楽曲。これぞ大団円である。
また、ドラクエにおいては全編3拍子・ワルツのエンディング曲はこの曲だけ。
曲のテーマがまさに結婚式であるため、実際の結婚式においてこの曲を使用するところも見られる。
また企画物としてこの曲に歌詞を付けたシングルCDも発売されている。
歌っているのはこの曲の為だけに結成された女性デュオの【ルーラ】。もちろん名前の由来は瞬間移動呪文。
実はこの楽曲は元々はすぎやまこういちがレコード盤の「劇団銀河鉄道のぬいぐるみミュージカル『シンデレラ』」という朗読劇の為に作曲したものからの流用である。「結婚ワルツ」に近い編曲のオーケストラ音源に加えて、ミュージカルとして歌が付いた物が最後に歌われる。最初から歌付きの曲だったのだ。
DQ5
最初に聴けるのは主人公の【結婚式】のシーンである。
エンディングでは舞踏会の開始と同時にこの曲が始まり、スタッフロールのBGMとして2回ループした後、最後の締めのメロディが流れて【The End】となる。
この曲をバックに天国の両親【パパス】と【マーサ】の声が聞こえ、曲の締めの部分で【天空城】が天高く昇っていくという演出である。
リメイク版
両親の声のタイミングがこの曲の始まる前に変更され、天空城が昇る演出は削除されたが、この曲をバックに主人公にとっての印象深いイベント(幼年期・ビスタ港到着、幼年期・ビアンカとの別れ、幼年期・古代の遺跡にて、青年時代前半・結婚式(当然結婚した妻で変わる))が回想されるという内容になった。
また、結婚後のヘンリーから名産品の【きねんオルゴール】が貰えるが、そのオルゴールを博物館に置いてあるときに調べると、この曲のオルゴールアレンジが流れる。
ユアストーリー
結婚式は無いが、【ビアンカ】との結婚を酒場の客たちが祝うシーンで使われた。曲の締めの部分で【占いババ】が正体を明かす。
なおエンディングはこの曲ではなく【序曲のマーチ】~【そして伝説へ】が使われた。
DQ10オフライン
Ver.2のエンディングで使用される。
DQ10オンライン
Ver.2のエンディングを始めとしたイベントで使用されるが、いずれも結婚とは関係がない。
また毎年6月頃にジューンブライド関連のイベントが開催されることもあるが、使われたことはない。
【白バラのオルゴール】という家具で聴くことができる(通常アレンジ)。
詳しくは【結婚ワルツ】を参照。
DQ11
【エマ】と結婚したあとに自宅に掛けられる結婚式の絵を調べると、リメイク版DQ5のきねんオルゴールと同じアレンジが流れる。
バレエ ドラゴンクエスト
【バレエ ドラゴンクエスト】でもラストシーンで使われている。
こちらでは途中から3拍子から2拍子のリズムに切り替わったり、バレエ本編が4をベースにしていることから途中【おてんば姫の行進】や【武器商人トルネコ】のモチーフが入っていたりと他では聴けないアレンジになっている。
また、曲のラストが大きく異なっており、オリジナルではピチカートで可愛らしく終っているのに対し、こちらでは勢いそのままに盛大な終り方をし【そして伝説へ】にそのままなだれ込み大団円を迎える。