【聖地ラムダ】

Last-modified: 2020-12-02 (水) 00:54:34

DQ11

【シケスビア雪原】を抜け、【ゼーランダ山】を登った先にある勇者所縁の聖地。英語版での地名はArboria。音楽は【大聖堂のある街】
里の中央に大聖堂と広場があり、その背後には山の岩肌を切り出した大きな彫像が里を擁して見守っている。
この彫像は、いにしえの賢者【セニカ】をかたどったものであると云う。
DQ8の【聖地ゴルド】と違い、中から暗黒神が出てきたりはしない。本作の邪神まったく別なところに封じられている。
この聖地はセニカの子孫である【ベロニカ】【セーニャ】姉妹の故郷であり、姉妹の両親も暮らしている。村の外れには、ベロニカとセーニャがかつて遊んでいた【静寂の森】がある。
死者への手向けに自分の髪を1束燃やす独特の風習がある。
以前は【虹色の枝】(サマディー王国のものとは別物)と【まほうの石】を里の宝として守っていたが、50年前に訪れた旅人にあげてしまった。
なお、大聖堂と広場の現実的なモデルはサン・ピエトロ大聖堂および同広場であるようだ。カトリックの総本山であり、広場は一般信徒が教皇に謁見できる場所としても有名。
 
シナリオ上は【オーブ】を全て集めてから目指すが、その前に行く事もできる。最速の到達タイミングは外海に出られるようになった直後。当然敵は強くストーリーも進まないが、異変前最強クラスの武器防具が買えるので目指す価値はある。
初めて訪れた際にはイベントがあり、長く子宝に恵まれなかった夫婦に産まれた赤ん坊の洗礼が行われている。「このめでたい日に勇者様が来られるとは」と歓迎される。
6つのオーブを集めた後に長老の【ファナード】と話すと、聖堂内の勇者にまつわる壁画を鑑賞した後、【命の大樹】を目指して【始祖の森】へ行くことができるようにになる。この時点で仲間のデータ(レベル・アイテム・装備品・【隊列】など)が保存され、後述する過ぎ去りし時を求めた時の復帰時のデータとなる。
またこれと同時に聖地内で【きぼうの花が咲く日まで】【健康じいさんの執念】2つの【クエスト】が解禁される。
 
ここの若い男女NPCは、他の地域ではほとんど見られない独自の衣装を着ている。
公式設定資料集掲載のベロニカとセーニャの両親の設定画では、母親の方は他地域のNPCと同デザインの衣装を着ていることから、聖地の独自性を出すために開発中に追加されたのではないかとも考えられる。
なお対になっている【ドゥルダ郷】の僧などは、この衣装を暖色系に変更したデザインになっている。

世界に異変が起きた後

世界に異変が起きた後の前半は、神の乗り物【ケトス】を手に入れるためにここを目指すことが目標となる。
黄金の氷山でここに至る道が塞がれている為、異変前と違って船を入手してもすぐに来る事はできず、その元凶である【鉄鬼軍王キラゴルド】を倒さないといけない。さらに【魔竜ネドラ】を倒し、セーニャとの再会後に訪れることになる。
 
命の大樹に近いことから【魔王ウルノーガ】によって荒廃し、里の者が言うには「家族みんながそろっているという家はこの里では珍しくなった」とのこと。
そのうえ黄金の氷山のせいで流通も止まっており、中には枯れ葉をお茶代わりにして凌いだり、腹を空かせて道端で寝転がる大人もいる。
先述の赤子も大樹崩壊後にみるみるうちに衰弱して亡くなってしまい、特に母親の方は子供の後を追おうとしている節が見られる。
3DS版は3Dモードと2Dモードでは大きく外見が変わる。3Dモードでは崩壊後も柱が崩れる程度だが、2Dモードでは一転、聖地の様々な建物が崩壊し、町中がボロボロになっている。
そして最重要イベントに、物語のターニングポイントとしてベロニカの死が発覚する。
ベロニカとの別れの場所には墓標が立てられ、セーニャは彼女の能力を受け継ぎ目覚めしセーニャに生まれ変わる。
一連のイベントの後、主人公たちは【勇者の峰】に登り、【天空のフルート】を用いてケトスを手に入れる。
 
ただでさえ里全体が崩壊し多くの者が心身ともに傷ついている中でベロニカの葬儀と、里の人たちにとっては不幸続きではあるが、主人公達と同様にベロニカの死がきっかけとなって再び生きる決心をした人も多い。
ストーリーに直接は関わらないものの、ベロニカの死が発覚する前と発覚した後、葬儀を終えた夜にセーニャと会話する前と後、翌日の朝、そしてケトス入手後と、短い期間の間に里の人達や仲間の会話内容も変わっているため、限定的な会話が非常に多い。
中にはベロニカとセーニャの幼少期のエピソードが語られたり、二人の出生にまつわる重要な話も出てくる。
こまめに探索したプレイヤーなら【天才まほう使い ベロニカの日記】で再び涙腺を刺激されるかもしれない。
なお物語序盤で発生した2つのクエストは、この段階では受注や報告ができなくなっており、世界に異変が起きた後ではこれらとは別に新たに【いにしえの愛の手紙】のクエストが発生する。
 
魔王ウルノーガを討伐し初回エンディングを迎えた後に再開すると、物語はここでのベロニカの墓参りシーンから再開され、住民たちが平和を喜ぶ姿が見られる。お堅いイメージのラムダの民が【シルビア】から踊りを教わっている会話は必見。
またシルビア曰く、ここの酒はパパナカマへのお土産にしたいほど絶品らしい。

過ぎ去りし時を求めた後

【忘れられた塔】で過ぎ去りし時を求めた直後、この聖地の手前がスタート地点となる。
オーブを揃えてファナードに会った直後まで時間が巻き戻っており、主人公は「ファナードの話の最中に突然仲間たちの前から姿を消した」ということになっている。
異変後では亡くなっていた赤ん坊も当然生きているが、その母親から「一度死に別れた気がする」との話が聞かれる。時間が巻き戻っても記憶がかすかに残っていることを示唆する一番最初の存在となっている。
大聖堂に行けばベロニカをはじめその仲間たちと再会でき、その当時の状態でパーティに加わる。
上述した2つのクエストをやり残していた場合は、このときから受注・報告が再びできるようになる。
その後、命の大樹へ向かうと新たな展開となり時が上書きされていくことになる。
 
邪神復活後にファナードに会いに行くと、セニカの飾杖であった【ときのおうしゃく】が錆びて劣化した【さびたおうしゃく】をもらえる。

DQ11S

【パデキアの洞窟】【冒険の書の合言葉】を持つヨッチ族が道具屋付近(3Dモードではマップの南の方、2Dモードでは東の方)にいる。異変が起きる前では最後の合言葉となる。