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【邪神ニズゼルファ】

Last-modified: 2019-06-15 (土) 17:26:46




DQ11 Edit

【ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて】の真の【ラスボス】であり、黒い【ヨッチ族】の姿をした【黒い精霊】の正体。
一部のプレイヤーからは従来のシリーズに倣って【裏ボス】と呼ばれているが、本作の特殊なストーリー構成の都合上、裏ボスかラスボスかについては意見が分かれる一風変わった立ち位置にいる。
一人称は「我」だったり「わたし」だったりと安定しない。
大いなる暗黒の力【ロトゼタシア】で語り継がれる邪神にして、物語で起きた様々な悲劇の元凶。そして【邪モンスター】【ニズゼナイト】の跋扈もニズゼルファの仕業という設定である。
 
なお英語版での名前はCalasmos。「邪神」はDark Oneと表現される。
台詞は “I A M C A L A S M O S” のように全て大文字で単語の区切りが無く、1文字ごとにスペースを空けた表記になっている。
 
その容姿は歴代のラスボスと比べても非常に異質であり、まるで巨大な宇宙人のよう。決戦場所である【黒い太陽】の内部も相まって余計そう見える。
クレーターを思わせる凹凸のある鎧を着込んだような姿で、両腕には異なる武装を施している。
顔はマスクで覆われており攻撃を重ね破壊することで露わになるのだが、ごっつい胴体とは不釣り合いにつるりとしていて極めて不気味。
戦闘開始時は【闇の衣】を纏っているため紫色だが、勇者のつるぎ・真を使ってこれを剥ぎ取ると本来の体色である緑色に変化する。
DQの世界観を逸脱しているとすら思えるデザインだが、後述の侵略者然とした設定も併せて考えると秀逸な造形だと言えるだろう。
鎧の装飾や体色といった外見の特徴から鳥山明の代表作【ドラゴンボール】に登場する人造人間・セルを連想する人もいるとか。
また、前述の顔つきから「ジレン」、「金正恩」、腕の武装の形状から「ズゴック」「アッガイ」と呼ばれてしまう事もあるようだ。
 
なお【時の守り神】はニズゼルファの事を自分と同じ神に属する存在と語っており、【時の破壊者】として登場する時はニズゼルファの色違い姿で現れて似通った特技を使う。
ドラクエの邪神系列のラスボスとしては【シドー】【ギスヴァーグ】【暗黒神ラプソーン】【魔戦神ゼメルギアス】【闇竜シャムダ】【邪竜神ナドラガ】に続き7柱目となる。
 
遠い遠い遥か古の時代に闇の深淵から現れ、時間・記憶・空間といった存在する全ての存在を闇で包もうと目論み、ロトゼタシアの創造主たる【聖竜】を一度倒し、旧世界を闇で包んだ。その後彼女が姿を変えたとされる命の大樹を狙いロトゼタシアへと侵攻、同時に大量の魔物をロトゼタシアに持ち込んだ。
ただし伝承では聖竜の世界に侵略してきたのがニズゼルファであるというように語られていたが、ロトゼタシア自体は元々闇に包まれていた世界だったらしく、闇を払おうと考えた聖竜側が侵略者らしい。
そのためニズゼルファからすれば

自分の世界に勝手に上がり込んだ【聖竜】がロトゼタシアを作り、世界を光あふれるものにしたため怒りを爆発させて侵略(己の世界の奪還)を開始した

……ということになり、根本的に在り様が対立する二神による壮大な縄張り争いという見方ができてしまう。
とはいえ歴代魔王達の目的も世界征服が主なので、表向きの命題は異なれど今までの主人公と魔王たちの対立構造は踏襲されていると言える。
 
とにもかくにも侵攻後、その時代の勇者であった【ローシュ】一行と戦いを繰り広げ、強大な闇の力でローシュの仲間の1人である魔道士【ウラノス】の精神を掌握、彼を使ってローシュを殺害させることに成功するものの、【セニカ】によって肉体を【勇者の星】に封印され遥か彼方の空へと打ち上げられ痛み分けという形で敗北する。同時にニズゼルファの眷属とされる危険度の高いモンスター達も、主の封印により姿を消した。
同じくローシュ一行の一人である【ネルセン】との絡みはよくわかっていない。
 
しかし、肉体から分離した【黒い精霊】は誰にも気づかれる事無く逃げ延びており、【ヨッチ族】の姿でかつての力を取り戻そうと暗躍し続けていた(そのため、通常のヨッチ族と同様、主人公にしか見えていない)。
【勇者】たる【主人公】の誕生と同時に勇者の星が鈍く輝き始めたことが語られており、何らかの関係性が伺える。
 
なお物語の時間軸ではこのような出来事があった為なのか、おぞましい出来事として歴史上から存在そのものが抹消されていた。【ロウ】が勇者の星の封印に刻まれる形で残された古代文字の記録から読み取ることでようやくその名前が判明するが、その名が示す意味を理解する者はいなかったのはこのためである。
同じ時代に存在した【エッチな本】の事はしっかり語り継がれているというのに……。
 
その後、世界異変後に一度は完全復活寸前の所まであと一歩という所まで行くも、自身が闇へと落とし、【魔王ウルノーガ】へと変えたウラノスの手によって勇者の星が破壊されてしまい計画が瓦解。この時のウルノーガの台詞から、ニズゼルファに代わり世界を支配しようとしていた事が窺える。
文字通り復活に手が届く瞬間に計画が打ち砕かれたニズゼルファ。流石にショックを受けたのかうずくまり動かなくなってしまう。
 
しかし、復活のチャンスは再び訪れる。
ウルノーガ撃破後、主人公一行が【ベロニカ】を始めとした魔王軍との戦いで失われていった数々の命を救うべく、そしてウルノーガの魔手から世界を救うために過去に戻ろうとしたのだ。
ニズゼルファは【時のオーブ】を唯一破壊して時を巻き戻せる勇者の力を持つ主人公に目を付けると、歴史改変の旅に出る主人公の影に潜み彼と共に時間を遡行。
今度こそウルノーガに自身の復活の邪魔をされない様に密かに立ち回り、遂に悲願の完全復活を遂げる。
そして再び暴れ始めた神話の時代の魔物達を率い、かつて失敗に終わった己が野望を達成せんと活動を再開した。
この復活に成功した黒い精霊は主人公と共に逆行した物で、この時間軸にいた黒い精霊の詳細は不明。主人公と同様に逆行した自分と合体した(若しくは取り込まれた・上書きされた)のか、黒い精霊のままなのかすら明かされていない。
 
上記した通りDQ11における全ての元凶と言うべき存在であり、物語序盤の時点で【サマディー城下町】の宿屋の男や強制キャンプイベントの【セーニャ】の台詞で存在が示唆され、【シルビア】が仲間になる時も「邪神ちゃんを倒すため」と発言するものの、その後ロウによって勇者一行の討伐目標がウルノーガであると判明してからは邪神に関する台詞もあまり聞かれなくなり、復活するまでその存在が忘れ去られることも。
復活したらしたでウルノーガの活躍と比べるとどうも脅威のインパクトが薄く、プレイヤーから憎しみの矛を向けられることはあまりない。
というかウルノーガが下克上に成功する等のニズゼルファの傀儡から逸脱した活躍をしたため、どこまでがニズゼルファの功績で、どこからがウルノーガの手柄なのかは曖昧なところもある。
 
他には、復活の際ニズゼルファの影響を受けた魔物達は【邪モンスター】という高い危険度を持つに至らせている点が挙げられており、【ダーハルーネの町】では魔物の大群が町に乗り込む大事になっていたり、【クレイモラン城下町】では海の魔物の凶暴化が深刻らしいという話が聞ける。
他にも劇中で倒したはずの【アラクラトロ】がニズゼルファのチカラで復活を遂げたりしている。古代には配下達が【オリハルコン】鉱脈を狙って【神の民】に多数の死者を出したようであり、また過ぎ去りし時を求めた後に出現する新顔モンスターたちも、神の民によれば本来はニズゼルファが対ローシュ時代に持ち込んだ者共らしい。
単純に犠牲者数だけで見れば現代で世界大破壊を引き起こしたウルノーガに軍配が上がるが、旧文明を闇で包むなど神話の時代における死者はニズゼルファのほうが上である。
 
しかし、彼本人が邪神であれども単純に『悪』と断じていいものか非常に微妙な点も挙げられる。そもそも自己紹介は「私はニズゼルファ」であり、『邪神』とは名乗っていない。
ニズゼルファ自体が作中で悪行を企てた事は実はあまりなく、ロトゼタシアに侵攻した理由も上記の通り自分の世界を取り戻すためなので、彼の視点からみればそれなりの正当性はあると言える(無論、人間を始めとした聖竜由来の生命からすれば許容できない所業であることは間違いないが)し、
【ウラノス】を魔に堕としたのも自分がとどめを刺されるのをとっさに回避しようと思って行ったという側面の方が強く見える。
経緯が似ている【暗黒神ラプソーン】も似たようなことを行っているのだが、こちらは支配して悪行も行わせていたのに対し、ニズゼルファは堕としたあとは彼を放置していた(放置するしかなかった)という点での違いがある。
彼の行動原理は基本的に「自分の体を取り戻す」と「世界を闇に包み込む」の二点に集約されており、主人公を含め現代を生きる者たちへ直接的に被害を与える描写がほぼ無かったのもプレイヤーからの憎しみが薄い理由の一つとなっているだろう。(ラプソーンは復活のために殺人を犯しておりそこで主人公達と因縁が生じた)
それどころか自分が復活するためとはいえ、ウルノーガの手から度々主人公を救うというラスボス及び裏ボスにしてはとても珍しい行動も行っている。
この印象は、『ニズゼルファは人間という存在にあまりフォーカスしていない』ところから来ていると言えるだろう。
ドラクエシリーズに一貫する、『今の世界の在り様を決定している創造主に魔王が仕掛けた形振り構わぬ闘争に対して、神側は様々な事情から人間にチカラを授けることで勇者という代理を立て戦っている』という構図はニズゼルファにも共通する。
しかし、今までの魔王達がその闘争の過程で(或いはその始まりから)人間の存在に重きを置き、強く警戒し、敵視し、搾取と支配を試みてきた(【ゾーマ】【オルゴ・デミーラ】などが顕著か)のに対して、彼は土壇場での自衛の一度きりを除いて、その傾向を全く欠いている。

彼が主人公と初めて邂逅した際に交わす会話は、
「ワタシガ、ミエルノカ?」「ソレデハ、オマエガ……」
というとても平明なものであり、そこにはどのような敵意も蔑視もない。聖竜の使命を受けた人間によって魂と肉体を切り離されたことでニズゼルファの永い永い遍歴が始まったのであり、眼前の主人公がその使命を引き継いでいることを承知したにも関わらず、いまいち関心が薄い。
この関心の薄さが最も分かりやすく現れるのは【勇者のつるぎ・真】の扱いだろう。
ホメロスを撃破後、未だデルカダール王にウルノーガが憑依したままであるのを知りながらその膝元で寝こけていた勇者の側に張りついて、ウルノーガの手に剣が渡らないように保護している邪神という構図自体は、前の時間軸で肉体を滅ぼされた経緯を考えれば一応順当ではある。
しかし考えてみれば、ニズゼルファが一度滅ぼされる寸前まで追い込まれ、ウルノーガを生み出し肉体を捨てて生き延びるという緊急避難措置を取る羽目に陥った原因は、聖竜から使命を授かったローシュであり、彼が振るっていた勇者のつるぎであった。そして再誕実現のまさに目前で肉体を粉砕し去ったのは、同じ起源の魔王の剣である。
ニズゼルファにとって最大の脅威とは、振るわれる勇者のつるぎである筈なのだ。彼の二度の敗北は、この剣がその力を引き出すに足る能力を備えた人間の手に渡った時に起きている。『ウルノーガこそ滅んだが勇者のつるぎは勇者の手に握られたまま』という状況は、解決どころか依然として危機の真っ只中と言っていいのだが、彼はそれを一顧だにせずテクテク歩いて退場してしまう(精神体でしかない状態の彼にどれほどの干渉ができるかという問題もあるが)。
ニズゼルファはストーリー上で一貫して失われた己の存在、在り方(=過ぎ去りし時)の奪還だけを求めていて、その元凶であったり、無視できない不確定要素であったりする人間という存在に対する格別な関心を獲得することは終ぞないという造形がとても明確に現れている。
おそらくニズゼルファにとっての不倶戴天の存在とは、あくまで光に満ちたロトゼタシア、そしてそれを創造した聖竜であって、人間ではないのだろう。
ニズゼルファが世界の征服を完遂すれば人間は死に絶えるが、それは単なる結果であって彼の目的ではない。その脅威ゆえにこの世界の人間が彼を悪や邪と判じるのは道理だが、プレイヤーのメタ視点には彼の存在と行動の説明に善悪や正邪の概念を持ち出すのはあまり有効ではないようにも思える。

このような事情から、ニズゼルファは「悪を企む存在」というよりも、「生き残りをかけて戦う上で決して相容れない相手」として立ち現れてくる。
この一点からして、ドラクエシリーズではかなり異質な存在と言える。
 

上記の元々自分の世界だったという設定や黒い精霊の時の描写からかむしろファンからは苦労人というイメージを持たれており、同情する人もちらほらいたりする模様。
こんな感想を持ってもらえるラスボスは非常に珍しいが、【デスピサロ】や堕天使【エルギオス】とは違う意味で、単なる悪とは言えない。

戦闘面 Edit

HP11000(DQ11だけに)、攻撃力570、守備力520、素早さ250。
2500ダメージを与えるたびにマスクにヒビが入っていき、2回目で完全に破壊することができる。3DS版では、ダメージ蓄積2500未満から1手で5000以上になった場合、マスクを一気に破壊できる。
逆に、マスクを完全に破壊しないと一度に11000以上ダメージを与えても一撃で倒せない場合もある。
闇の権化ともいえる存在故闇に強いが、別に光に弱いなんてことはない(1倍)。他の属性耐性も普通。
更に能力値低下に耐性が無いどころか毒や幻惑にまで耐性が無いので通用することがある。
 
戦闘開始時は【闇の衣】を纏っており、如何なるダメージも大幅に軽減されてしまうのでこの状態で勝つことは難しい。
まず最初に「道具として」【勇者のつるぎ・真】を使用し、闇の衣を剥がしてから、本格的な戦闘開始となる。
闇の衣を剥がす話は【試練の里】で聴ける他、闇の衣を剥がすことを万が一忘れていたとしても「邪神ニズゼルファは 闇の衣をまとっている!」と毎ターン丁寧に表示してくれるので、流石にどんなプレイヤーも気づくと思われる。
もっとも、勇者のつるぎ・真を使うことに気づかない可能性はあるが……。
 
巨大イカ系のモンスターと同じく本体とパーツに別れており、「ひだりうで」「みぎうで」と共に登場する(両腕の基本仕様については後述)。
デスタムーアと異なり、本体が倒されると腕が残っていてもその場で勝利となる。【ザオリク】で復活させられるようなことはないので安心しよう。
戦闘中のメッセージでは行動の主語が全てニズゼルファとなっているので、行動は下記にまとめて解説する。
 
近未来メカのような攻撃を仕掛けてくるが、序盤は無駄行動をする上、攻撃技のダメージも控え目。
ただし【あやしいひとみ】や全体に猛毒+麻痺+混乱+幻惑+呪い+呪文耐性2段階ダウンの【けがれたきり】といった状態異常攻撃が厄介。
無対策だと状態異常でまともに動けず、治療が追い付かずに敗北する恐れがある。
呪いと呪文耐性ダウン以外は【スーパーリング】+3を2個装備すれば無効化できるため、鍛冶の手間を惜しまないなら量産しておくとよい。
危険な状態異常が呪いだけなら後出しの治療でもなんとかなる。他の部位の防具で呪い耐性を確保すればさらに盤石。
セーニャが非常に忙しくなるものの、【キラキラポーン】で防ぐのも手ではある。
また、ときおり【邪神の子】という配下を4体召喚してくる。
邪神の子は自ら攻撃してくることはないが、放置すると祈りを捧げ、数ターン後に【ダークミナデイン】を唱えて消滅する。
それなりに手痛いダメージを受けるので、本体を集中攻撃する戦法でも邪神の子は倒しておいた方がよい。
HPは低いので、適当に全体攻撃を打っていればダークミナデインの前に処理できる。
 
中盤以降は行動パターンが追加され、【イオグランデ】【バギムーチョ】を唱えたり、【めいそう】で999回復したりするようになる。
【時を奪う】という攻撃は誰か一人以外を【アストロン】と似た状況にして、一騎打ちの状態を強制的に作り出すもの。
行動パターン上、一人の時でも最大火力で嬲り殺されるなんて事はないが、厄介であることに変わりはない。
最大の特徴が【終末の炎】。ラスボス恒例の【マダンテ】【いのり】の逆バージョンともいうべき大技で、発動から2ターン後に全体500程度の炎属性ダメージを与える。
幸い1ターンの溜め動作が入るので、【炎の旋律】【ぼうぎょ】で対策をとっておこう。また、その他の対策法もあるが、詳しくは該当記事にて。
 
上記の通りエピソードとしてはウルノーガに比べると印象は弱いが、先代の勇者達が苦戦した相手だけあって普通に戦う分にはかなりの強敵であり、ケトス覚醒直後に挑むと勝つ事は難しいだろう。
しかし、サブイベントを完全制覇してから来るとレベルアップのしやすさもあり比較的楽に突破できてしまう。
特に【ネルセンの最終試練】を全て突破したプレイヤーならあまり苦労はしないだろう。プレイスタイルによって体感的な強さが大きく変わるラスボスである。
 
なお、呪文・特技のインフレによりPS4・3DS双方で1ターン討伐が達成されている。
勿論多量のドーピングが前提となるが、なんとも惨めな醜態を晒してしまったものだ。
 
ちなみに、この戦闘では最大で「邪神ニズゼルファ1匹・みぎうで1匹・ひだりうで1匹・邪神の子4匹」の合計7匹もの敵が登場する可能性がある。
ラスボス戦でこれほどまでの大所帯というのも珍しい。

みぎうで・ひだりうで Edit

フォーメーションとしては【デスタムーア】の最終形態と【みぎて】【ひだりて】を彷彿とさせ、DQ11内では【クラーゴン】系列とその【みぎあし/ひだりあし】に類似している。
しかし、あちらと違ってメッセージ上ではパーツ個別の行動ではなく本体の行動のように表示される仕様となっている。
(イカの両足の行動は「みぎあしのこうげき!」などと表示されるが、ニズゼルファの両腕の行動は「邪神ニズゼルファは巨大なウデではげしくなぎはらった!」などと表示される)
とは言え、内部的にはそれぞれ個別に動いているような状態であり、両腕に割り当てられた行動は該当する腕を破壊すると使用不能になり、その分相手の手数が減る。
みぎうでのHPは4400、ひだりうでのHPは3600と右腕の方が高い。両腕を破壊されてしばらくすると【じこさいせい】で復活させる。
総評としては後々に再生される事を加味しても各腕の火力は中々のものであり、破壊しておいた方が相手の火力が減るので全体攻撃で削っておいた方がいいだろう。
ちなみに片腕だけひん死にして放置しておくと自己再生は使えないうえ、先述の「終末の炎」の時への切り返しになるのでこの状態を維持した方が望ましいのかもしれない。
なお両腕の行動順は固定で右腕→左腕→本体で連続で行動する。
 
以上の仕様を鑑みると、要するにデスタムーアのシステムを発展させた形と言える。
あるいはシステムは大きく異なるが、演出としてはDQ4の【デスピサロ】が近いかもしれない。

闇の衣状態のニズゼルファ Edit

ゾーマでも散々話題に上っていた闇の衣状態で倒せるかという問題だが、難易度は相当高い。
両機種で難易度に大きな差がある為、このページでは分割して解説する。
闇の衣状態の略称は一般的には「闇ニズゼルファ」「闇の衣(の)ニズゼルファ」等と呼ばれる事が多いようだ。
両機種共に闇の衣状態はこちらからのダメージを軽減し、ニズゼルファの火力が1.5倍程になる。特に【終末の炎】は約900食らう為ほぼ即死である。
耐性、防御、更に炎の旋律、それでもキツければドーピングも駆使して耐えきりたい。

PS4版 Edit

いかなるダメージも2分の1にカットされるため、【心眼一閃】もロクに通らない耐久力を誇る。
 
序盤はコツコツと攻撃していればダメージが蓄積させられるが、中盤以降は厳しさが増す。
攻撃の火力も増し、終末の炎で余儀なく攻撃を停止させられるほか、時を奪って戦力を削ぎ、その間にめいそうで回復という高等テクニックをかましてくれる。
1ターンに与えられるダメージは少ないため、1回のめいそうでダメージがかなり相殺されてしまう。
そうしている間にどんどんジリ貧になり、誰かが死んで総崩れ、といったパターンに持ち込まれることが多い。
 
ただ、突破する方法は皆無ではなく、スーパーリング2個持ちの【グレイグ】【におうだち】をさせ、回復の手間を減らす方法が最も手早い。【きせきのしずく】を使用し、ゾーンを上手く活用して戦う戦法も有効。
これらの対策を練っていれば、少なくとも倒せはするだろう。基礎攻撃力の高さが鍵であるため、レベル90程度は必要。
 
またドーピングを行えばこいつも4ターンあれば片付けられる様になる。闇の衣を装着していても状態異常耐性は強化されておらず、毒からの【タナトスハント】などは有効なのだ。

3DS版 Edit

基本的にPS4版と同じだが、難易度が桁違いに高い。
その理由はPS4版と3DS版で闇の衣のダメージ軽減割合が違うからである。
ゴールドシャワーなど固定ダメージ技を行えばわかるが、前述の通りPS4版は2分の1に軽減するのに対し、3DS版は5分の1にまで軽減される。モンスターズで言う【ライトメタルボディ】【超ハードメタルボディ】ほどの差があり、HPの補正など一切ないから堪ったもんじゃない。
実質的なHPは55000にもなり、実質的に最高値であった3DS版DQ8の【エスターク】(25600)を倍以上も上回る驚愕のHPを誇る。
めいそうの回復量も実質4995となり影響も酷く、DQ9の【大魔王の地図】や3DS版DQ8の【追憶の回廊】の連中はイカれた火力で蹂躙を仕掛けてくる理不尽ボスなら、こちらは途方もない耐久力でジリ貧に追い込む理不尽ボスと言えるだろう。
 
…という事で、3DS版での討伐は至難の技。
最大レベルのカミュの【デュアルブレイカー】【分身】【二刀の極意】【ルカニ】【バイキルト】でも頑張って800ダメージ程度しか与えられず、これだけの特殊効果を掛けるターン数、【いてつくはどう】の危険性、苦労の割にめいそう1発で簡単に相殺される程度のダメージしか出ないと言えばその難易度がどれほどか分かるだろう。
【タナトスハント】ならより高いダメージを与えられるが、追加効果【猛毒】の掛け直しが必要なこと、みぎうで・ひだりうでを巻き込めない(デュアルブレイカーなら7~8発当てれば何とか撃破できる)ので微妙。
 
カミュ以外の火力は無いよりマシ程度にしかならない上に、けがれたきりで状態異常にされる(スーパーリング2個でも能力値低下系や【呪い】は防げない)のもストレス点。
グレイグのにおうだちも試行回数が段違いな分突破される危険が高く、時を奪われて何もできない危険もある。
先述の通りニズゼルファの火力が高いため、【きせきのきのみ】を使わずともよく【ゾーン】に入る。なのでカミュ、セーニャ、主人公で組んで【ビーストモード】を積極的に狙っていこう。(【いてつくはどう】には注意)
また、【ベロニカ】による【魔力かくせい】+【マダンテ】を、【エルフののみぐすり】で連発するなんていう荒業もある。
両腕を瀕死にしてから片腕を壊し、本体が再生を入れた後にもう片腕を壊す戦法も有効。
毒ダメは据え置きなため、【ひゃくれつキッス】で確実に毒を維持しておけば、ダメージレースで有利にたてる。
 
どうしても討伐したいならリアル運、運に自信がないなら大量のドーピングや持ち物いっぱいの【エルフののみぐすり】がほぼ必須である。
元々の行動の嫌らしさに加え鉄壁の耐久が立ち塞がるのだから、投げ出したくなるような気分に陥り嫌らしさはシリーズ中ダントツと言っても過言ではない。
これで火力は据え置きなのでダイナミックな戦闘も望めず、最早プレイヤーの精神力も必要になる。少なくとも時を奪う・めいそうでメンタルブレイクされない程度の忍耐は必要である。
戦い方によっては1時間や2時間、あるいはそれ以上かかることも覚悟が必要。
失敗続きでイライラしてきたら、何も考えず一旦休憩しクールダウンしよう。
 
そんなわけで、PS4版と比べて撃破報告はかなり少ない。
だがそんな相手も、なんと極限までドーピングしたカミュによるタイマン撃破が達成されている。ブラボー!
ドーピング量からして最早廃人の域に達しているレベルだがその上に戦闘光景も薄氷の上で行われており、如何に撃破困難なボスかが身に染みて分かるだろう。
また、戦闘メンバー4人に上述のカミュ並みのドーピングを施す事でアイテム無使用撃破までも達成されている。あっぱれ!
さらに、【ゴスペルソード】で邪神の子からMPを吸う、【ベホマ】等でMP消費を抑える、毒で前半を削りカミュのMPを消費させない等の工夫で、ドーピングなしかつアイテム無使用撃破なんというのもある。
上述の通り、廃人級ドーピングを施せば衣無しの1ターン撃破が可能だと言う事は即ち(ターゲットの分散、相手の行動を度外視すれば)5ターンでの撃破が可能だと言う事でもある。
3DS版では【クルッチ】もいる事だし、折角だからルーレット回しに貢献してもらおう。
…クルッチさえ一緒に戦ってくれれば少しは攻略法もあったのだが。

考察 Edit

平和になったところで登場する、闇の衣を纏っている、戦闘曲が【勇者の挑戦】だったりと【DQ3】【ラスボス】である【大魔王ゾーマ】とは何かしらの繋がりがある(口調や衣をはがされた時の台詞までが同じ)事を伺わせるような部分が所々に観られるが詳細は不明。
撃破後は「我が肉体滅びようとも我が魂は永遠なり」と言っているので、【りゅうおう】のように幾度となく魂が転生し、最終的にゾーマに生まれ変わる、いわばゾーマの前身的存在なのかもしれない。
ただしゾーマが持っていた氷系攻撃へのこだわりや、「死にゆく者こそ美しい」といった独自の考えは持ち合わせておらず、ただただ世界を闇で覆うことに機械的に(見た目も)固執する。この点は人間的な思考であらゆる手法を尽くし黒幕に上り詰めたウルノーガとは対照的だが、転生の際に魂の記憶や人格などはリセットされるのだろうか。
 
黒い結界に身を包み上空に浮かんでおり、主人公たちは空飛ぶ巨大な生き物に乗って向かう(ラストダンジョンを介さず直接戦闘)、途方も無い巨体である、人々の信仰の対象となるものに肉体が封印されていた…と同じ邪神の【暗黒神ラプソーン】、そのオマージュ要素のある【ガルマザード】とも共通点が多い。
ロトと縁がある世界観にいる、出自が闇であると自ら語っている、邪神という肩書きで呼ばれる、隠しボスと真のラスボスを兼ねている等【ギスヴァーグ】との共通点も非常に多い。
また、「表ボスに撃破されてしまう裏ボス」と言うのは、【デスタムーアVSダークドレアム】の逆パターンと取る事もできる。
更に「我が肉体滅びようとも我が魂は永遠なり」はオルゴデミーラのオマージュであり、過去に肉体が滅んだ後に現代で魂が肉体を復活させようとした点もオルゴデミーラのオマージュだと思われる。
 
精神体が健在、肉体が別の場所に封印されている等、設定の随所に【ロトの紋章】のラスボスである【異魔神】の設定と似通った部分があるので、もしかするとイメージソースの1つになっているのかもしれない。
現在連載中の続編においてもゾーマとの因縁を取り上げており、同作が何かしらの形で影響する可能性もある。
30周年記念作品ということで多数のオマージュ要素が見受けられる今作だが、ドラゴンクエストシリーズのラストボスは大きく分けて「魔王」か「邪神」のどちらかに分類される(一部例外あり)。今作では王と神、2つの要素を出すため、「エンディングを2回行い、1度目は魔王がラスボス、2度目は邪神がラスボス」というようにした可能性もある。
 
3DS版の2Dモードでは魔王ウルノーガ同様アニメーションが存在する。
 
なお彼はドラクエ11が初登場だが、公式で発売されている設定資料には彼らしき存在が仄めかされている。
【ダースリカント】のモンスター物語では【りゅうおう】の誕生を示唆しつつ【キラーリカント】の誕生を手助けし、小説ドラゴンクエストでは当のりゅうおうを育て、唆した「異界の大魔神」なる存在が書かれている。DQ3ゲームブックでは明らかにゾーマを操っている存在がおり、【○○○○よ……。 よくぞ わしを たおした。】の台詞の後にどこかへと逃げていく様子が描かれている。特にゲームブックの喋り方は黒い精霊にそっくり。
これらがニズゼルファのイメージソースになったかは不明だが、世界の創造から何万年も経ったロトゼタシア及びアレフガルドにおいてなお、彼は野望達成のため足掻き続けているのかもしれない。

ネーミングについて Edit

名前の「ニズ」に関しては、北欧神話に登場する邪竜「ニーズヘッグ」が由来の可能性がある。
ニーズヘッグは平和の象徴とされる世界樹【ユグドラシル】を倒壊させて世界を死と暗黒に包まれた混沌の地にしようと目論み、ユグドラシルの3つ目の根を齧り続けるとされる。
ニズゼルファもまた、ロトゼタシアの創造神が姿を変えた【命の大樹】(≒世界樹)を破壊して世界を永遠の闇に閉ざそうとしているため、役回りに共通点が多い。世界樹に毒を撒き散らし続ける様を【けがれたきり】で表現しているのだろう。
一方、ニーズヘッグは氷の国ニブルヘイムに潜む黒い竜という見方もあり、そちらは【魔竜ネドラ】が表現していると見ることができる。
ちなみにニーズヘッグとは「怒りに燃えてうずくまる者」という意味であり、ウルノーガに肉体を破壊された時のorz姿はまさにそれである。
 
残るゼルファについては、「ゼット」と「アルファ」からという説がある。
言うまでもなくZはアルファベットの最後、Α(α)はギリシャ文字の最初。つまりニズゼルファは「ストーリーのラスボス」なのでZ、DQ11そのものが「初代ロトの物語」として後世の物語へ続いていく「始まり」だからα、とも解釈できるのだ。
加えて、ロトゼタシアは「ロトZ+A」(+はタシと読む)との説があり、これに従うなら世界そのものと表裏をなす名づけとも解し得る。

他作品への登場 Edit

星ドラのDQ11コラボイベント、DQ11後初のモンスターズである【テリーのワンダーランドSP】?(おそらく【超ギガボディ】が無いためサイズの都合上だと思われる)、DQMSLのDQ11コラボイベント、スキャバト超1弾、どこパレ、ライバルズには登場しなかった。
しかし、発売から2年近く経ち2019年5月の星ドラのドラクエの日記念イベントで初の外伝作品登場を果たした。最初は闇の衣を纏っているが、HPを減らしてゲージを割ると衣が剥がれ、さらにHPを減らすとマスクが剥がれていく。なお、ゲージを割られた時の反撃行動として順番に使うので原作のように闇の衣状態でマスクを剥がすことは出来ない。
 
DQ10の外伝漫画【蒼天のソウラ】では魔王クラスのキャラクターが【シドー】とニズゼルファの力を一時的に借りた攻撃をしてきた。名前だけとは言え準公式の初登場例と言えよう。
 
ちなみにDQ10 Ver.4.4にはニズゼルファに似たフォルムの中ボスが登場した。意図的に似せたものなのか、偶然似てしまったものなのかは現時点では不明。