【組織・職業】/伍連隊

Last-modified: 2022-10-06 (木) 22:13:44

アルファベット表記:Fei lián Tey
読み:ごれんたい
分類:軍隊(龍武隊
該当地方:華州華丹帝国
活動時期:大陸歴1369年~1370年冬季
発案者:tocoma110
Tag: 組織職業 組織 組織 龍武隊 伍連隊 軍人 華丹帝国 華州 発案:tocoma110


概要

大陸歴1369年に華丹帝国が中心となり大陸同盟が結成した『対魔王決戦用少数精鋭突撃部隊』のこと。
第二次魔北大戦末期の人類徹底抗戦期に活躍し、魔王?および六凱将をすべて討ち取ったほか、それ以外にも多数の魔王軍?を撃破し、大陸同盟軍の勝利に大きく寄与した、第二次大戦の英雄たち。


龍武隊』の最精鋭部隊たる『伍龍隊』の構成をベースとして人員を集め、当時最新型の『龍武甲?』を与えられた5人の戦士たちで構成されている。
メンバーは異なる人種から選定されている点が特徴。

  • 英雄と名高い彼らだが、その戦いは極めて苛烈であり、メンバー交代・追加などもあった。

単に魔王を倒すための部隊とされたのみならず、同盟軍鼓舞の役の役割も担っていた。


大戦終結後は英雄として語り継がれ、各地でその存在をモデルとした物語が作られているほど、広く知れ渡っている。

 

目的

魔王軍の壊滅。
元々は魔王軍および六凱将の殲滅のみであったが、魔王軍による戦線ダメージを回避するため、徐々に遊撃部隊としての色も帯び、多岐にわたる活躍をすることとなる。

 

特徴

龍武隊をベースとした少数制部隊。
それをさらに極めたこの部隊は、単独で特級退獣士戦闘系13位階秘境開拓者などと互角の実力を持つ一流の中の一流のみで構成されていた。
加えて、特別仕様の当時最先端かつ最強の龍器超特別仕様の龍武甲?を制作されており、それによって本来の実力の何倍もの力を発揮出来た。
これだけの好条件がそろったことで、ようやく魔北種族を単体で相手取り勝利することが出来たのである。逆に言えば、彼らほどの実力者ですらそれだけの準備なしでは、この偉業を成し遂げることは不可能であったことを意味してもいる。


同時に、彼らをサポートするメンバーも専用のチームも組まれた。
それらもまたすべて一流の術技術者揃いであり、大陸全土の技術・学問の粋を集めた一種のドリームチームである。その面々たるや、戦後の復興から発展まで幅広く世界を支えた者たち揃いで、任務の過酷さと共に必要とされた実力の高さがうかがえる。


その他、秘境開拓組合も全面的なサポートをしていた。
これもまた異例中の異例であり、何と当時技術で修繕された超古代文明空中戦艦『双竜戦艦ブルヴァーン?』や、更なる秘密兵器?が貸与されていた。
それらはいずれも大戦の中で大破し失われているが、後にも先にもここまで大々的に秘境開拓組合が超古代文明の遺産を外部に使用させた記録は、存在していない。


こうした特殊部隊としては稀有な、「表立って派手に活躍する」ことを重視された存在。
 
通常、こうした暗殺用の組織というものはあまり広く知られることは是とされない。
しかし、本チームはそうではない。
『魔王・六凱将討滅』を第一目的としているが、それはただ倒せばよいというものではなく、人類同盟軍の精神的支柱であることも求められていた。それ故に、ただ勝つのではなく、その勝利を以て見方を鼓舞できるよう、存在を知られている必要があった。
これには当然「敗北に伴う士気の低迷」という大きなリスクが絡んでいたが、長引く戦争の中ではそれさえも「踏まえて動かざるを得ない」状況となっており、結果としてこのような形で本部隊は運用された。
彼らの活躍は時にありのまま、時に脚色を交えて同盟軍内で流布され、彼らは戦場は勿論おびえ過ごす人々の間でも英雄となっていった。

 

メンバー構成

初期は5名であったが、戦場での様々な出来事から殉職や追加もあり、最終的に所属経験者は7名、内4名が生還する。
なお、公式メンバーの素性は明かされておらず、トップシークレットであるため、コードネームを基本として説明していく。

“赤鷲”

隊長として活躍した戦士。
コードネームに違わぬ羽阿系であったとされるが、四肢が存在しながら白羽の民影羽の民闇嘴の民のいずれとも異なる体型であり、少数民族出身と目されている。
的確な指示で味方を指揮し、常に戦況を見極める冷静な人物であったが、同時に熱い正義感の持ち主であり、敵味方問わず正々堂々とした戦いを好む昔堅気であったとも伝わる。故に、軍人としての任務と己のポリシーの間で葛藤することも多かった様子。

  • また、伍連隊特有の「名乗り」の立案者でもある。
    これは故郷の「決闘の風習」を取り入れつつ、「味方の士気向上」と「敵への威嚇」を意図したものであり、決して不真面目な理由ではなかった。

隊指揮者でありながら高い戦闘力を持つことから、常に前線で活躍した。
戦士としては近接中心のバランス型。
優れた感覚能力と運動技術を武器とし、特に格闘・多変形型チェーンエッジ?の技量が際立っている。高い技量を駆使したスピード戦を得意とし、強敵相手にもその身のこなしと近接戦闘力の高さ、そして指揮能力で隊を見事に指揮し、勝利を導いた。
また、騎乗戦も得意としていた。

  • 固有武器は多変形型波音機構搭載チェーンエッジ『鳳禽の尾』。
    短剣形態・直剣形態・近距離延長形態・中距離延長形態の4種切り替え可能な他、炎熱発生・動作加速の波音機構がついており、それらを組み合わせる高度な戦闘を可能とする。
    また、切っ先をはタッチメントで変更することが可能で、それにより戦況に合わせて戦法に変化を加えることが出来た。

特に六凱将最強の魔人“暴食”のオウガとは幾度となく戦いを繰り広げた好敵手の関係であり、最後となる『シーヴェア雪原の決戦』は一対一、真っ向勝負で魔鬼種族の英雄を討ち取った数少ない戦闘となる。


素性について

少数種族『武羽の民?』の生き残り、“暁風”のゴウ。
故郷の里を魔北軍に壊滅された後、生き残りの保護を華丹帝国に求め従軍する。
第一線で活躍を重ね、一度トーラス?の少数部隊での討伐を成功させたことから、リーダーに抜擢される。
元々里を誇りに思い、武人たることを目指す正義感熱い若者であったため、仲間内での評判も高く、適任であった。


その一方で彼自身は「里の戦士」たる姿勢を重視した。
感情的報復は勿論、奇襲はともかく資源に毒を入れ込んでの謀殺や虐殺は認められないなど、良くも悪くも「善良すぎる」、高潔な人柄だった。そのため本部作戦と対立することも珍しくなく、“青蜻蛉”との対立も多かったという。
しかし、「奇策は使えど卑劣はせず」勝利を重ねたことが、各地の兵士・同盟軍に希望を与え、その士気を高めた面も強かった。


六凱将最強の魔人・“暴食”のオウガとは故郷襲撃からの因縁があり、幾度も激突している。
その実力に幾度も土をなめさせられるも、一対一にこだわる性分*1からやがて互いを宿敵と見なすようになり、徐々に彼を超えることを密かな目標とするようになる。それはやがて奇妙な友情のようなところにまで至る。

“赤鳳”

“金鴉”の装甲を継承した強化形態。
見た目は上述の通りで、赤と金の非常に目立つ姿となっている。
防御力向上と飛翔機能のほか、精華術による瞬間強化も付与され通常の何倍ものパワーを発揮する。武装としての『金烏剣』も引き継ぎ二刀流となる。
無理くり装甲を付与するためかかる負荷が大きいため、長時間維持は不可能。


終盤の戦線、特に六凱将などの大物相手では常に使用していた。
これなしでは勝ちえなかった戦線も多く、その存在を外して語ることは出来ないほどだった。

“青蜻蛉”

副隊長格として行動した戦士。
肌人型他種族であったとされるが、非常に優れた運動神経・洞察力を持ち、“赤鷲”に遜色ない高レベルな実力の保有者だった。仲間とは別行動をとることも多く、時に別動隊の引率、時に飛空戦艦の船主、時に潜入工作と、その活動は多岐にわたる。
また、“赤鷲”の代役として指揮を執ることもあった。

  • どちらかと言えばリアリストな戦術家に属する。

数々の伝説を持つが、特に知られるのは悪名高い“驕傲”のルヴィデを討ち取った『帝都?戦線』。


後述の遠距離武装による射撃戦を得意としつつ、近距離戦はキックを主体とした格闘術を駆使した。

  • 固有武器は刃身を備えた大弓『青蘭弓』。
    多数の生体素材で作られたそれは極めて丈夫かつ強靭な逸品で、超長距離からの狙撃を可能とした。また、変則的な龍器として、「火薬を活用する特殊な矢」を多数使い分けていた。

素性について

非常にプライドの高い、燦州『トゥフォク王国』戦士階級開拓の民・魁シン。
斜に構え皮肉や冷たい言動を発し、他者と距離をとる一匹オオカミ。だがそれは過去に仲間を手ひどく失ったことに起因し、根は仲間思いでチームワークを重視する人物。故に、“赤鷲”不在時は代替指揮を執ることもあった。


その性格故に“赤鷲”とは対立することも多かったが、互いの実力を最も把握する間柄でもあった。
また、子供好きで面倒見がいいところもあり、子供相手には弱くなることも多かったという。
自ら機構剣を多数作るほどの技術者としての面もあり、装備開発班と連携をとることも多い。


国軍時代率いた部隊を壊滅させ、妹を殺した“驕傲”のルヴィデに強く復讐を誓っており、彼を前にすると我を忘れてしまうこともあった。
最終的には彼の手で妹・部下たちの仇を取ることに成功する。


最終決戦の際、“魔王”の残した超熱源体を消滅させるため、伍連王とともに突撃し消息不明となる。

“黄熊”・“黄豹”

初期コードで唯一、殉職による補充が生じた戦士。
初代と2代目で体格は勿論、種族・性別が明確に違う唯一の戦士だった。
代替わりしても戦場の味方を守り、鼓舞し続けたことで知られる。そのため、「黄色の戦士は優しさの戦士」というイメージがつくほど、親しまれている。

  • また、「火霊飯が大好物」という共通点があり、これが“黄熊”の特徴として語られることも多い。
  • 使用する固有武器は『長熊手』と呼ばれる長柄武器。
    矛先に変形機構を備えた龍器で、火薬による超振動効果で破壊力を増幅する。
    矛先は無爪拳*2・二本爪*3・五本爪*4の形態に切り替えることが可能。

初代“黄”=“黄熊”

初代は獣脚であることから大型の毛阿ないし鱗阿の戦士と目される。
いくつかの逸話から朗らかで前向きな、頼もしい男性であったという。
見た目通り頑強な肉体を武器とするパワーファイターにして盾役であった。
そのため、彼の逸話の多くは人助けや持久戦、剛力相手の力比べにまつわる話が大半を占める。


各地で同盟軍兵士を励ましながら戦績を上げていくが、六凱将が一・、“貪婪”のヨクシャーとの最終決戦で命を賭してヨクシャーを完全消滅させ、死亡する。
 

素性について

実は人類種ではなく、鬼獣類の一種であるクァラット・パンダァー?の突然変異個体。
彼らの生息する無尽竹菠ならびに武侠竹山?を守るため戦っていた個体だが、魔北軍との戦いで致命傷を負い死にかけたところを“天才博士”?に拾われ、改造手術を受け半機械生命(サイボーグ)となり甦る。その際、何故か知能も大幅に向上し人語を介するようにもなる。

  • 骨が超金属化したことで頑強性が極めて高くなったという。

覚醒後、外の事情を知り、諸悪の根源を討つため大陸同盟軍に協力することを決める。
所属後は最年長者としてムードメーカーとして、部隊全体から赴いた戦場すべてを励まし続けた。


伍連隊結成より半年強、“貪婪”のヨクシャーとの最終決戦で命を散らす。
極限魔獣形態を撃破後現れた本体の姿に相手が金属寄生生命体であることを悟り、機械を含む我が身を囮にすることを決意。我が身を餌に取り込み、そのまま炎竜山?火口へ飛び込み、燃え尽きた。


六凱将初討滅の功労者であるが、その死の影響はあまりに大きく、一時期伍連隊の存続すら危ぶまれるほどだった。

二代目“黄”=“黄豹”

2代目の人種は不明だが、肌人あるいはそれに近い体形の毛阿・鱗阿系人種だったと目されている。
また、体形・声から女性であったことも分かっている。体型もスレンダー寄りで、全く別人であることは一目瞭然。
初代と比べるとどちらかと言えば天真爛漫なタイプであったようで、また異なる明るさで隊と戦場の仲間たちを励ましていったとされる。


戦闘スタイルは前任と異なり果敢に攻めるアタッカータイプ。
耐久力で引きつける盾役も不可能ではないが、どちらかといえば派手な活躍で相手の注意を引ける方が得意。頑強性でも初代とは比ぶべくもないもないため、運動性を活かした身軽さを駆使した方が理に適っている。

  • コードネームの通り、彼女はを彷彿とさせるスタイルである。

素性について

流浪秘境開拓者月舞いの民・晴風の娘ン・ゴナが着任している。
元々“黄熊”のサポーターとして活躍しており、その実力を以前から買われていた。
彼の死後、その遺志を継ぐため自ら立候補し、見事合格する。


風の氏族らしくマイペースで気軽な性格。
あっけらかんとした軽やかな姿勢が重苦しい雰囲気を跳ね飛ばすムードメーカーで、サポートメンバー時代からそのそうした面は強かった。
入隊後もその姿勢は崩さず、意図して明るく振る舞うことも多かったという。少なくとも、人前で弱音を吐くようなこともない、強い人物だった。

“桃狐”

初期メンバーでは唯一の紅一点だったメンバー。
コードネームに違わぬ抜け目ない振る舞いが得意で、その身のこなしは戦場であっても艶やかと評されたほど。前線に立ち目覚ましい活躍をする、というよりは味方のサポートを得意としていたが、決して戦えないわけではなく戦闘力も高い。

  • 体型から肌人ないし毛阿系と目されている。
  • チーム以内では冷静なストッパーとして振る舞うことが多かったとされる。
    仲間想いで面倒見が良かったことを示すエピソードは数多い。

一方、彼女の出自には様々な噂が付きまとった。
音殺しの歩法や情報収集能力の高さなどから、暗殺者としての過去を疑う者は多かった。*5しかし、当人はそうした噂を相手にすることもなかったため、審議は勿論その事実も不明である。

  • そんな彼女の固有装備は『七変暗器』。
    波音による疑似刃を飛ばす手裏剣“桃の葉”、追尾爆弾“桃片蝶”など様々なツールが仕込まれていたという。

素性について

その正体は水身の民の突然変異個体、マチア。
極めて高精度で他人種の形態を模倣出来る能力者で、色味はおろか発声器官まで形成出来るという、非常に希少な存在。他人種社会に興味を持ち様々な姿を切り替え、暮らしてきた。その中で当時の秘境開拓組合総長と出会い、彼直属の調査員となる。
その後、伍連隊結成が決まった際に推薦を受け、入隊する。


噂通り暗い世界とつながりを持つが故、人界の悪意にも強く通じている。
そのため、仲間同僚に対してもどこか冷めた目を持ってしまっている。そうした自分には嫌悪感も持っており、それ故に調査員となって以降は同僚・仲間と呼ばれる相手と、距離をとることが多くなった。
 
そうした経緯があるため、伍連隊のメンバーに対する思い入れは随一。
長くを共にする中でぶつかりながら本音を晒し合ってきた面々を、「たとえ裏切られても、それでもいい」と思えるほどに愛してしまった。そのため、冷静な役割を自認する一方で誰よりチームを想い、その関係をフォローし続けた。


個人的に六凱将個々人との因縁はないが、情報戦を繰り広げた関係上、“頽廃”のル・フーレのことは天敵・強敵と認識していた。
また、種族的な共通点があることから、“淫情”のラーミャの戦略を推測することが出来た。故に、彼女からは嫌われている。

“緑鰐”

初期メンバー最年少であったとされる戦士。
まだ年若いことが伺える粗削りで奔放な戦い方で知られ、そのアクロバティックさから「飛び鰐」とあだ名されることもあった。
猪突猛進、独断専行を行ないがちなことから窮地に陥ることも多いが、その行動力が道を切り開くこともあり、良くも悪くも欠かせない人材だったという。また、経験を経るにつれて著しい成長を見せたこともあり、終盤ともなれば見違えるほどに卓越した戦士になっていた。
最終的に、最も高い能力を発揮したのは彼だったという声もある。

  • 高い機能性を備えた尻尾があることから、彷徨いの民か毛阿・鱗阿系と目される。

スピーディーかつアクロバティックな戦いが得意で、トリッキーな動きを駆使した。
戦場のセオリーを知らぬ危うさを持ちながら、それ故の自由な発想を活かせる天才。そのため最初こそ仲間も彼をとがめることが多かったが、やがてその個性を信頼するようになったという。故に、

  • 固有武器は多段変形異形剣『緑の翼』を用いた。

素性について

メンバー中、唯一の完全一般人である竜肌の民?のスケン。
好奇心から里を飛び出したところ、まさかの戦争に直面、魔北の振る舞いに憤りを覚え義侠心から人助けを重ねていたところをスカウトされる。
彼自身は特段心情を持たず、「この世界を自由に見て回りたい」と考えていただけであり、送球ん戦争が終わることを、最も素朴に願っていた。


善悪問わず相手と向き合う気質で、素直に思ったことを口に出しがち。
だが意図して相手を傷つける言葉を発することはなく、過ちを犯せば謝れる素直さを備える。一方で、意地を張るとそうした面が悪くねじれるため、子供っぽさが目立つ。
そうした理由から“桃狐”には弟のように扱われることが多かった。

  • この気質は終戦後も変わることなかった。

“金鴉”

途中から参画した戦士の一つ。
非常に高い水準に能力を備え、初期メンバーを凌駕する戦闘力を発揮した。
チーム運用を前提とする初期伍連隊と異なり単独でメンバーを補佐することを目的とし、それ故にその動向は常に謎めいていた。別の戦線に一人赴くことも多く、単独の目撃数も多かった。

  • あまり自分を語ることはなかったが、常に力強く前向きな姿勢を崩さなかったという。
    練度の高さも相まって、他メンバーよりも年長者であったと目される。

全体としてはバランス型の“赤鷲”と“青蜻蛉”の合体系。
胸部・腕部・脛部などに装甲を備えており、更に背面の翼が固有能力の飛行機能を発現する。それにより自在な空中機動を可能とし、空中戦を可能とする唯一のメンバーでもある。
また、精華術機構も備え瞬間的な能力強化も可能。

  • 固有武装は『金烏剣』。
    金色の片手剣型の火龍器。一本の銃身を挟む形で二枚の片刃直剣がくっつき、まるで鳥の羽のように見える形をしている。
    通常弾と精素結晶弾を使い分けることが可能で、その切り替えで相手に応じた戦術を取れる。
    また、刀身には波音機構も搭載されており、動作加速術を発揮することが出来る。

『ブラニア戦線』の六凱将会敵時、伍連隊を助ける形で突如参戦。
以降、各地で彼らのピンチに駆けつけるようになる。
新装備を届けたり、単独で別の戦線を支えたりと奮戦する。
 
長く共に戦うが“黒騎士”スライファルとの戦いで致命傷を負い、“赤鷲”に己の装甲を託し死亡する。


素性について

その正体は華州軍龍武隊の少将・辰太保。
優れた武勇と人徳を備える大ベテランであり、このような仕事を引き受けるとはだれも想っていなかった人材である。
だが、実は伍龍隊になれなかった過去を持っており、降ってわいた機会に全力で臨み勝ち取った。今回の作戦のためにわざわざ戦死を偽装するほど力を入れており、彼はこの役職に命を懸けていた。


他の伍連隊と素顔で顔を合わせることは稀であったが、数少ない機会には交流を欠かさず、彼らを支え続けた。
それは自ら望んでついた役職であるのみならず、自身より若い戦士たちを少しでも支えたいという願いがあってのことだった。

 

活動・沿革

大陸歴1367年から「決戦用部隊」の議題は大陸同盟内で上がっていたとされる。
その後、1368年夏季には同盟内で明確に企画が形となり、急ピッチで部隊の形成が決定。
少数精鋭に最高峰の装備を与え、確実に敵を撃破する」ことを理念とし、にメンバー選定・装備製造・訓練が進み、68年冬季中頃からの活動を目標に進められていった。
大戦中という過酷な状況下でありながら、設立委員会と各種構成員の努力もあり、無事に稼働に至った。

  • 当時最高峰の装備に加え、多数のサポートメンバーで超少数部隊を支えるという作戦は、当然反対も多かった。
    だが、華州帝国皇帝・“紅蓮帝”?の意見が強く押し通された結果だという。

稼働後はまず小さな作戦から……のはずが、その道中で追い詰められていたソルベール皇国軍を見捨てられず、急遽参戦。
電撃デビューを果たす。
ここで比較的有名だった魔鬼種族将軍・“金仮面”を討伐、一躍その名を知らしめる。
以降、各地の戦線に突如乱入、同盟軍を鼓舞し魔北軍を蹴散らし去っていく……その存在ははじめこそ半信半疑であったが、積み上げた実績が実を結び、各地の同盟軍の支えとなる。


その活躍がある程度知れ渡った後、69年初夏『ブラニア戦線』にてついに標的・六凱将と会敵する。
この段階追加メンバーも加入、本格的に六凱将をマークして大陸中を駆け巡ることとなる。
伍連隊の活躍に勇気づけられた同盟軍の活躍も増し、魔北軍も戦力を増強、戦いは激しさを増していく。そのため、六凱将を追い掛けることもいささか難航するが、“貪婪”を筆頭に幾度か接触・戦闘を繰り返せるようになる。


そして、69年夏半ばに『炎竜山?の決戦』にて“貪婪”のヨクシャーの討滅を実現する。
しかし、激戦の中で“黄熊”が相打ちとなり殉職してしまう。
メンバー欠落の打撃はあったが、その遺志を継いだ“黄豹”も参加し復活。
他の六凱将も順次撃破、遂に魔王城へと至る。


最終作戦となる『魔王城決戦』にてついに“魔王”を討伐する。
が、“魔王”が残した超熱源体消滅のため“青蜻蛉”が伍連王で特攻し行方不明となってしまう。
“青蜻蛉”、共同作戦の兵士、飛空戦艦、現代改修巨人機……たくさんの犠牲を伴いながらも、作戦は完遂され、4名は生存する。
この戦いが実質的に第二次魔北大戦終了の契機となった。

 

評価

第二次魔北大戦の英雄
これに尽きる。
そもそも、彼らが登場するまで六凱将は一人たりとも討ち取ることが出来ておらず、それによる同盟軍のダメージは計り知れないものだった。しかし、それを1年の間(より厳密に言えば半年足らず)で成し遂げていることは、歴史的快挙である。
少なくとも、少数舞台でここまでの戦禍を上げている集団は、大陸秘境開拓時代でも存在しないとされる。


前述の通り、彼らの活躍なくして閉塞した大戦後期、同盟軍の勝利はなかった。
同盟軍士気高揚の面ではこれ以上ないほど成果を残している。
実際、彼らが登場した1369年の巻き返しはすさまじく、彼らの活躍による魔北勢力の削減は大きいとはいえ、大陸全土を勇気づけたと言っても過言ではない。


その道筋自体がドラマチックであることから、『物語』としても非常に人気がある。
いくつかそのプライベートを脚色した本・劇が多数存在するほど。彼らの活動はその後の様々な文化に影響しており、『戦隊物?と呼ばれるフィクションジャンルを生み出した。


軍事的は無理もほどがあるないようであるため、模倣はほとんどなかった。
精々がこれの源流である伍龍隊が存続している程度。

  • ただし、民間、特に秘境開拓者退獣士などの間では「異なる五色でそろえた装備・あだ名を用いる」という流行が起こったこともある。

六凱将を求めて各地を転々とし、各地の幹部級魔北種族を撃破した実力は、以降の年代の武芸者などの間でも語り草である。

 

関連するもの

 


相談コメント欄


*1 ただし、オウガのそれは戦闘嗜好に由来するもの。
*2 打撃用棍棒。
*3 開閉式の二枚刃。
*4 文字通り熊手型。引っ掛けくことが可能。
*5 その中には下卑た要素を付け加える者も少なくない。