速吸

Last-modified: 2015-09-12 (土) 10:31:09

12.4.6円卓バナー.JPG
total ?
today ?
yesterday ?
NOW.? 人(現在在籍数)

Welcome to *艦隊これくしょん 攻略 Wiki*

No.260
キャプチャkoko.PNG速吸(はやすい)改風早型 1番艦 補給艦
艦船ステータス(初期値/最大値)
耐久43火力4 / 22
装甲3 / 15雷装0
回避9 /対空10 / 32
搭載7対潜5 /
速力低速索敵15 /
射程7 /
最大消費量
燃料100弾薬15
艦載装備
6瑞雲
1洋上補給?
装備不可
装備不可
改造チャート
速吸速吸改(Lv25)
図鑑説明
艦隊随伴型の給油艦、速吸です。よろしくお願いします!
様々な物資を補給できる多用途給油艦でありながら、航空機の運用が可能な設計です。
ミッドウェー海戦後の計画変更で流星の発進も可能となりました!

※初期値はLvや近代化改修の補正を除いた時の数値であり、最大値はLv99の時の最大値を指します。

CV:野水伊織、イラストレーター:コニシ (クリックするとセリフ一覧が開きます)
セリフCV:野水伊織、イラストレーター:コニシ
入手/ログインおはようございます。航空機搭載給油艦 速吸です。みなさんのサポート、頑張ります
母港/詳細閲覧提督さん、補給任務ですか。頑張ります
はい、速吸参ります
母港/クリック時提督さん、ターンテーブルは、その…いえ、問題ありません。大丈夫です
ケッコンカッコカリ(反転)提督さん、お呼びでしょうか。えっ、この箱を速吸に? 空けてもいいですか? あー、きれい! これって、これって!
ケッコン後母港(反転)
編成はい、連合艦隊直属 給油艦速吸、抜錨します
出撃はい、連合艦隊直属 給油艦速吸、抜錨します
速吸船団旗艦速吸、抜錨! えへっ、言ってみたかったんです。
遠征選択時お茶、ですか。はい
アイテム発見
開戦敵艦隊発見!? は、えっと… 攻撃です。速吸航空隊、発艦始め!
航空戦開始時
夜戦開始夜戦、やるしかないです。主砲 砲戦用意、突入します!
攻撃航空甲板、大丈夫? 航空隊発艦!
敵艦隊発見!? は、えっと… 攻撃です。速吸航空隊、発艦始め!
連撃/弾着観測射撃/夜戦攻撃
小破きゃあー。や、やだ。注油タンクは平気?
小破/旗艦大破
中破/大破被弾しました。私、防御力ないので、少しピンチです。
勝利MVPえぇー、速吸の航空隊が大戦果を挙げたんですか。素直に嬉しいです。嬉しい!
帰投艦隊が戻ってきました。はあ、良かったみんな無事で
補給そっか、速吸自身の補給もいりますもんね。提督さん、いつもありがとう
改装/改修/改造この機材は…あ、はい。速吸、運用可能です。
これなら、これなら艦隊の皆さんと一緒に戦えるかもしれません
お茶、ですか。はい
入渠(小破以下)すみません、艤装や補給設備が。あっ、はい 直します。
入渠(中破以上)やだ、注油タンクに穴が!? えっ…弾薬庫や糧食庫も!? すみません、直します。
建造完了新しい艦が就役したみたいです。楽しみですね。
戦績表示提督さん、最新の情報ですね。はい、ご用意します。
轟沈(反転)あ、あれ… 体が傾いて… えっ、速吸沈んでるの、えっ、やだー。
時報(0時)
(6時)
(12時)
(18時)
放置時えっと、次の作戦とか行かなくても。あっ、まだいいんですか。すみません、何かやることがあれば。あ、はい。速吸、待機してます。

ゲームにおいて

  • 2015年8月10日のアップデートで新規に実装。夏イベント:期間限定海域【反撃!第二次SN作戦】?のE4海域クリア報酬。
    • 通常海域でのドロップや建造では入手不可のため、通常は新規/追加入手の手段が無い。

  • 「艦これ」初の出撃可能な「補給」艦種。今まで敵の輸送ワ級のみ存在していた。(給糧艦は補給艦の一種なので、一応「艦これ」初の「補給」艦種は間宮である。)
  • 戦闘性能はまあ特殊艦種系統なので基本的にお察し。一方対潜値があるためか水爆装備なしでも爆雷による対潜攻撃を行う模様
    • 瑞雲等の水爆を乗っけていると無論航空戦に参加する。なおこの時も対潜エフェクトは爆雷のままとなる。
  • 主砲は小口径主砲のみ装備可能で、特殊艦種なのに副砲は装備不可
    • 機関部強化高射装置対空機銃などは一般の水上艦と同様に装備可能。電探は小型電探のみ*1
      特殊な装備としては熟練艦載機整備員?ドラム缶カ号観測機?などが装備可能。
    • カ号観測機が詰めるのでリランカでのレベリングが有効。
      ただしスロット数の関係でelite潜水艦をギリギリ倒せる程度の攻撃力しか持てないため随伴艦の工夫が必要。
      (軽巡駆逐に対潜装備を付けず軽空母を2隻連れていく等)
  • 給油艦だけあってか、燃料の消費が長門型並に激しい。
  • この速吸に洋上補給?を装備し艦隊に入れて出撃すると、各艦の残資材量の割合の平均が25%以下(要検証)になった場合、進撃を選択した際に洋上補給が実行される。
具体的な発動例
  • 具体的な発動例
    例1:全員補給した状態で出撃し、道中昼戦のみ4回後に進撃する
    →全員の燃料と弾薬の残量が20%なので、洋上補給が発生する


    例2:全員の燃料と弾薬の残量が40%の状態で出撃し、道中昼戦のみ1回後に進撃する
    →全員の燃料と弾薬の残量が20%なので、洋上補給が発生する


    例3:全員補給した状態で出撃し、イベント海域の潜水艦マス1回を含む道中昼戦のみ4回後に進撃する
    →全員の燃料が20%、弾薬が40%、平均して30%なので、洋上補給が発生しない


    例4:全員補給した状態で出撃し、イベント海域の潜水艦マス1回を含む道中4戦、うち昼戦と夜戦両方を1戦後に進撃する
    →全員の燃料が20%、弾薬が30%、平均して25%なので、洋上補給が発生する


    例5:速吸のみ燃料と弾薬60%、他5隻が補給した状態で出撃し、イベント海域の潜水艦マス1回を含む道中昼戦4回後に進撃する
    →速吸の燃料弾薬は0%、他5隻の燃料が20%、弾薬が40%
    平均値は(20%×5÷6+40%×5÷6)÷2=25%
    よって、洋上補給が発生する

    未検証の例

    例6:6隻全員補給した状態で出撃し、道中昼戦のみ4回、内1隻が4戦目に応急修理女神を発動した状態で進撃する
    →女神発動した艦の残量が80%、他5隻の残量が20%
    平均値は(80%+20%×5)÷6=30% (燃料と弾薬の残量が同じなので計算を簡略化)
    よって、洋上補給が発生しない?

連合艦隊に編成した場合は速吸が編成された方の艦隊のみで判定される?

  • 効果は艦隊全員の燃料と弾薬を25%(端数切り捨て)回復させる。連合艦隊時には第一第二両方に効果がある。
  • ちなみに随伴艦でも発動する。連合艦隊時は、第二艦隊配置時も発動可能。
    • 無論この洋上補給までに護衛退避していると当たり前だが発動しない。
  • 残資材量で発動判定が行われる模様なので、ルートや装備をよく考えた上で運用しないと不発のままボスに向かってしまう場合がある。イベント海域の潜水艦マスを通る場合や女神装備の際は特に注意が必要。
  • 装備させた洋上補給は洋上補給を発動させると消滅する点にも注意。強行突破が必要な勝負所以外では温存すべし。
    • 洋上補給が急ぎ必要な場合は、アイテム屋にて2個セットを300ポイントで買える。ご利用は計画的に。
  • 補強増設で追加した補強装備スロットにも装備可能。改造後なら艦攻ガン積みの高火力を邪魔せず補給を出来る。

  • ちなみに「そくすい」と読むこともできるが艦娘名は「はやすい」なので読み間違え注意。

小ネタ

略歴
19432.1播磨造船所にて起工
12.25進水
19444.24竣工
5.5尼ボルネオ島バリクパパン(精油所の町)に向かう途中で伊155と衝突。
6.19マリアナ沖海戦に給油要員として参加。
翌20日の退却戦で空襲に遭い被弾、修理。(~8.1)
8.8ヒ71船団*2を編成して門司港を出港。
8.19ルソン島沖海戦に遭遇。米潜水艦ブルーフィッシュの雷撃で沈没。
10.10除籍
  • 「はやすい」と読む。当時のカナ表記は「はやすひ」。名前の由来は「速吸瀬戸」から。
    九州(大分県・豊後)と四国(愛媛県・伊予)の間の海峡であり、現在は一般的に豊予海峡と呼ばれている。関サバや関アジが穫れることで知られる。艦これサーバー名にある九州佐伯湾と四国宿毛湾も大きな意味で見れば向かい合って位置する。
    • ちなみに「速吸」の地名は神武天皇(神話上の人物で初代天皇&皇室の祖)の東征に登場する由緒正しき地である。 古事記にもそう書かれている(本当)
    • 意外にも四国地方が名前に関係する艦娘は初。加賀の妹で、進水直後に廃艦となった戦艦土佐などがあるが、艦これに実装されたのは速吸が初めて。
  • 当初の計画では風早型給油艦のニ番艦であり、潜水母艦に設計変更された剣埼型?給油艦?の代わりの艦隊随伴型高速タンカーとして設計建造された。
    • 速吸は対潜哨戒用に水上偵察機を積めるよう設計変更されたが、そこで「アメリカ軍が貨物船を改造して大量の改装空母を建造している」という情報が入る。
      更にミッドウェーの惨劇が発生。
      慌てた海軍は大型艦艇と合わせて、民間の高速大型船舶の殆どを対象に空母への改装適正があるか検討した。
    • しかし改装に適する船舶が少ないこと、空母にすることで輸送力が減ってしまうことに悩んだ海軍はある案を思いつく。
      「タンカーにカタパルトだけ付けて爆撃機飛ばして、敵の改装空母の甲板ぶち壊せば良いんじゃね?」
    • その結果生まれたのが、空母の補助として流星?7機を積み込みカタパルトで発艦できるように作り上げられた、異色のタンカーだった。
    • このため姉の風早とは大幅に外見が異なっており、*3ゲーム中では改風早型という表記になっている。
      ただしこの計画変更も一悶着あった

      航空本部「甲板を潰すためにはやはり爆弾だ!高速の十三試艦爆(彗星)を積ませる計画で!」
      艦政本部「おk(って何か爆撃も雷撃もできる十六試艦攻(流星)開発中らしいじゃん?大きい機体が入るようにしておけば後々困らないだろ)」設計書き換え
      ~計画進行中~
      艦政本部(よくよく考えると着艦できないし直掩必要な艦爆だけ積んでも意味ないよな…やっぱり水偵2機だけに戻そ)設計こっそり書き換え
      上層部「何か設計案色々あるけどどれが本当なの?」
      航空本部「は!?」
      艦政本部「あ、ばれた」
      ……という経緯があったらしく、当初は彗星を搭載予定だったが艦政本部の独断で流星が搭載予定になったという。
      また上記にもあるように運用面の問題が多いことが分かっていくにつれ爆撃機のみを6機だけ積む意義が薄れていき、
      せっかく積んだ一式二号11型射出機も大淀と同じように従来型の射出機へ換装する予定であった。*4

    • ちなみに改になると時報で風早の名前を出している(『大鷹さん』と違って呼び捨て)。風早もいずれ実装するのだろうか。風早は艦攻を射出出来ないがif改装か、それとも艦これ改やアーケードでの登場フラグかもしれない。
    • もちろん流星は艦上機であるので、飛行甲板を持たない速吸は収容不可能。
      付近の空母か陸上基地に降りさせ、それが出来ない場合は不時着水させてパイロットだけ回収するものとした。『とんぼ釣り』の実装はよ。
      同型のカタパルトを搭載する航空戦艦が彗星を積んだ場合とだいたい同じ運用が想定されていたわけである。
    • ちなみにイギリス海軍でもUボートや空襲対策として商船を改造してカタパルトを搭載し、戦闘機を1機だけ
      搭載したCAMシップを複数運用していた。速吸が7機も搭載していたのは艦隊決戦時の空母の補助という面が大きい。
    • なお、給油艦にカタパルト射出の艦載機を積んで空母の補助をさせるという考えはこの艦だけに終わらず、速吸の倍の流星14機搭載可能(カタパルトも倍の2基)という「妹分」鷹野型給油艦8隻が計画されていたのだが、戦況の悪化により全艦が未着工のうちに建造取りやめとなっている。
      また、空母不足の呪縛はこれだけにとどまらず、イギリスの商船空母:MACシップのように、戦時標準油槽船に空母同様の全通飛行甲板を設置して艦載機を搭載した特TL型という簡易護衛空母兼用油槽船をも生み出している(こちらは「しまね丸」1隻だけが完成)。
      • 細かい事情は技術の進歩によって変化してきているが、対潜哨戒には航空機、というのは今も昔も変わらない。
        水上艦よりも遥かに遠くまで見通せ、怪しい場所にはあっという間に到達でき、空中という絶対安全圏から爆雷等で一方的に攻撃できるのである。
  • 殆ど唯一に近い晴れ舞台、マリアナ沖海戦では第一補給部隊として参加。特に命令は無かったものの、事実上の指揮艦として活動した。
    • マリアナ沖海戦終了後、補給部隊は生き残った機動部隊各艦に補給を行う。この際に熊野?から補給部隊の位置についてツッコミを受けた。*5
    • その後、米機動部隊の追撃を避けるため撤退を始めるも、補給部隊は本隊の後に撤退を開始、何故か殿を務める事態になっている。
      そして約40機の空襲を受け清洋丸と玄洋丸が被弾炎上。速吸も被弾炎上し死傷者13名を出すも「戦闘航海ニ支障ナシ」と報告している。*6
      清洋丸は雪風に、玄洋丸は卯月?によって処分されるものの、速吸は護衛部隊の奮戦もあり無事帰還している。
  • マリアナ沖海戦後、?、夕凪とともに、座礁した雪風を救助したこともある。
    • 上記の話は「あ号作戦」における第十戦隊戦時日誌の記述であるが、間違って記述された可能性が高い。
      雪風の座礁はマリアナ沖海戦の一ヶ月前という説が有力で、座礁によりスクリューが破損したためマリアナ沖海戦は後方の補給部隊の護衛任務だった経緯も明らかとなっている。
      マリアナ沖海戦後も、速吸は響らと共にバコロド市に撤退後マニラに向かったが、雪風はギマラス島に撤退した後修理のため単艦で内地に直行したなど航海記録も異なっている。
  • 最後はヒ71船団として輸送任務の途中、昭和19年8月19日に潜水艦「ブルーフィッシュ」の攻撃を受けて沈没。
    • 同船団は高速輸送船を主軸に対潜警戒の護衛空母「大鷹」*7を護衛につけるという大規模船団であった。*8
      船団はタンカー永洋丸が被雷落伍したほかは比較的順調に航海を続けた。
      しかしそれは嵐の前の静けさに過ぎなかった。目的地リンガエン湾まであと少しのルソン島西北に差し掛かったところで、船団は米軍のウルフパックに包囲されたのであった。
    • ウルフパック(群狼戦術)の名の示す通り、群狼のごとき米潜水艦群に重包囲された船団の運命は、ただただ悲惨であった。
      真っ先に血祭りにあがったのは、護衛の主力であったはずの空母「大鷹」であった。*9同艦へは魚雷2発が命中、ガソリンタンク大爆発により火だるまと化し10分たらずで沈没した。
      頼みの空母が真っ先にやられたショックに加え、各船の通信室には米潜水艦の交わす無線交信がしきりに入るようになり、船団は大パニックに陥った。
    • 船団指揮官(第6護衛船団司令官・梶岡定道少将*10、旗艦は択捉型海防艦「平戸」)は「船団は敵潜水艦に包囲された模様、各艦船は警戒を厳重にし全速単独航行に切り替えよ」と命令。
      恐慌状態に折からの悪天候も加わって船団はてんでバラバラ、思い思いの方向へ散り散りに逃げ惑う各船へは片端から魚雷攻撃が加えられた。
      「帝亜丸」*11沈没、「能代丸」被雷大破、「阿波丸」被雷大破、「玉津丸」*12轟沈、「帝洋丸」*13轟沈……
      この大混乱のさなか、「速吸」にもまた魚雷2本が命中。航行不能になったところへ止めの魚雷3本が撃ち込まれ、その短い生涯を閉じたのであった。
    • ヒ71船団は結果、一個旅団相当の約7000人もの陸軍将兵が戦わずして死亡。一個連隊相当の約3000名の将兵は救助されたものの、食料も武器も失って戦力喪失。
      さらに1万トン以上にのぼる兵器、弾薬、食料も海没。「速吸」をはじめとしたなけなしの大型高速優秀船の喪失は、逼迫する輸送事情への更なる大打撃となった。*14
      フィリピン決戦に備えての戦力増強を期待された大輸送船団は、結果としてかつてのダンピールの悲劇をも上回る大惨劇となってしまったのだった。*15
  • 彼女の写真は帝国海軍艦艇の中でもとりわけ少ない。
    なにしろ敵潜水艦ブルーフィッシュの魚雷が命中、沈没中の姿を潜望鏡越しにとらえた1枚しか存在しないのである。
  • ヒ71船団を含め、バシー海峡方面で沈んだ数多くの霊を慰めるために、生存者と日台仏教関係者が尽力。
    海峡を望む台湾最南端の猫鼻頭の地に「バシー海峡方面万国戦没者慰霊堂」が建立された。いま「潮音寺」として知られている慰霊施設がそれである。
    • しかし現在現地台湾人の善意で管理運営されているものの、建立から30年以上が経ち老朽化・損傷が甚だしく、支援が待たれる状態であるという。

*1 22号対水上電探?22号対水上電探改四?33号対水上電探13号対空電探?13号対空電探改?
*2 シンガポール向けの護送船団
*3 風早型給油艦は風早、速吸含め4隻計画されたものの速吸は設計が変更され、残り2隻は建造中止になっており、計画通り竣工したのはネームシップの風早1隻のみとなった。
*4 川崎まなぶ著「日本海軍の航空母艦」及び著者ブログ記事より
*5 「補給部隊ガ艦隊前方ニ占位スルハ不適当ナリト思フ御参考迄」
*6 この際搭載していた飛行機が炎上したが、何を積んでいたかは不明である。流星は2ヶ月前の1944年4月に生産開始されたばかりなのでそれ以外だと思われる。
*7 日本郵船の欧州航路向け客船新田丸型(3隻)の春日丸を改装した特設空母。ちなみに、日本郵船が新田丸型の後に北米航路向け大型客船として建造したのが橿原丸型で、こちらは後に改装され飛鷹型空母となった。
*8 日本・シンガポール間を航行したヒ船団は対潜艦艇の少なさを補うために順次大船団化されていて、このヒ71船団は速吸を含むタンカー6隻、陸軍特殊船2隻、客船・貨物船7隻、護衛艦艇13隻(空母1隻)の計28隻というヒ船団の中でも最大規模の編成となっていた。
*9 「まず護衛艦艇の喉笛を喰いちぎり、あとで船団をゆっくり料理する」──この時期の米潜水艦の日本船団に対する基本戦法である。駆逐艦涼風?などもこの戦法の犠牲になっている。
*10 かつて第6水雷戦隊司令官時代にウェーク島攻略作戦で「疾風」「如月」を喪失している。復路のヒ72船団を指揮中に旗艦「平戸」を撃沈され戦死
*11 旧フランス客船「アラミス」。犠牲者2654名
*12 あきつ丸」の準姉妹の上陸用舟艇母船。大発を多数収容可能な船倉構造が災いしほぼ轟沈、乗船者の99%にあたる4755名が犠牲となった。
*13 タンカー。犠牲者41名
*14 一連の輸送作戦での大量損耗の末、大型輸送船や大型タンカーなどの優秀船舶はあらかた海没。以後は煤煙濛々たる明治生まれの老朽船舶であるとか、短距離用の小型タンカーであるとか、さらには別名「轟沈型」とすら言われる粗悪な戦時標準船だとかが主力を占める、末期的な状況へと転がり落ちていった。
*15 ヒ船団は元々高速タンカー主体の油送船団だったのだが、シンガポール行きの奇数番号船団についてはフィリピン方面向けの増援部隊を乗せた陸軍輸送船も途中まで同行するようになり、これも大船団化に拍車をかけていた。大船団化は対潜艦艇を集中投入しやすいという利点もあったが、その反面敵潜水艦群や空母機動部隊に捕捉されるとヒ71船団のような大被害を出しやすいという欠点もあった(事実、末期のヒ船団は小船団化されている)。