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神のお告げ

Last-modified: 2019-09-17 (火) 11:55:25

かつて阪神タイガースに在籍したマイク・グリーンウェルのこと。

概要 Edit

1996年、タイガースは阪神大震災の影響に加え弱さと杜撰さ*1もあり観客動員数が大幅に落ち込み、サントリーへの身売り話*2も土壇場で破談してしまうなど崖っぷちに追い込まれていた。そこでてこ入れのために西武からFAした大物獲得に動く。「電鉄本社の重い金庫の扉」を開け、当時の吉田義男監督も「ユニフォームの縦縞を横縞にしてでも」と獲得に熱い思いをその大物に伝えるも結果的に巨人にさらわれてしまう

そこで、その資金を使ってボストン・レッドソックスで活躍し「ボストンの英雄」とまで呼ばれていたグリーンウェルの獲得を計画、上述の大物を失った西武に近鉄も加わった獲得レースを制し獲得に成功する。

まず、阪神はグリーンウェルのために家賃150万円の高級マンションを提供するも、グリーンウェルは「狭い」と苦情。大物に機嫌を損ねられては困る阪神は2部屋を借り、壁を取っ払う工事を行ない、家賃300万円+工事費用を負担する羽目に。さらに、当時6文字しか表示できなかった甲子園の電光掲示板もグリーンウェルのために改良*3することとなった。
しかし、翌1997年は2月1日のキャンプ開始には間に合ったものの2月11日には牧場と遊園地経営を理由にキャンプを離脱*4。当初はオープン戦には帰ってくる予定だったものの腰痛と背部痛を理由に再来日は遅れに遅れ、ようやく来日したのは4月30日。その後5月の2試合で活躍はするも、「日本にはゴルフをしに来ただけ」とさえ言われたほど練習態度は不真面目、打てばゲッツーマシン右翼守備はお粗末かつ弱肩*5で阪神ファンを失望させつつあった。そして出場7試合目で自打球により骨折。その後「野球をやめろという神のお告げ」と迷言を残して電撃退団。吉田監督は「嵐のごとくやって来て嵐のごとく去っていった、つむじ風のような男」と評した。また、試合に出た時期から「GreenWellじゃなくてGoldenWeekだ」ともいわれる。

余談 Edit

当時の阪神らしいお粗末な顛末として今だネタにされる。実はそれ以前に第二次星野仙一政権時代の中日も獲得を狙ったが性格難や不真面目さを米国の野球関係者から忠告され取り止めた経緯があった。またグリーンウェル自身も1996年限りでレッドソックスを退団し実質引退同然の身であった。更には当時のグリーンウェルの代理人が1995年にダイエーに在籍するも多数の問題行動を起こし途中退団したケビン・ミッチェル*6を担当していた言わば札付きの人物*7であり、それが余計に話をややこしくしていた*8。このこともあり、阪神は「ケチな上に金の使い方を知らない」「外国人を見る目がない」と揶揄されるようになる。またビザなどの関係で来日が遅れたり故障などで開幕に間に合わなかったりする外国人選手は「グリーンウェルの再来*9」を懸念されることも。

なお、これを機に阪神は新外国人を取る場合には実力よりもまず性格を重視するようになった模様。実際、あまり活躍しなかったメンチロサリオも性格は良いことで知られている。

日本では1試合2570万円男と言われ、未だに阪神ばかりかNPBファンからは絶許扱いだが、米国では名選手としてリスペクトを受けレッドソックス殿堂入りしている。

ちなみに、年俸についてはその4割を返上することで決着している。また後々2019年7月7日放映のフジテレビ系列『ジャンクSPORTS』にグリーンウェル本人がインタビュー出演。「契約金のすべてを返す」とオーナーに打診したところ、「正直ないい人だ」と言う事でお咎めなしになったと語ったが、そちらの信憑性に関しては不明である。尚、同年9月に起こったソラーテが起こした騒動で再びこの件が蒸し返された模様。

関連項目 Edit






*1 中村勝広・藤田平両監督の更迭劇、95年ドラフトの大失敗など。
*2 オーナー・久万俊二郎が直々に佐治敬三(サントリー社長)へ持ち掛けたとされる。
*3 この改良が後年のランディ・メッセンジャー入団の時に役だった。
*4 実は「キャンプを途中離脱してよい」ということはしっかり契約条件に入っていた
*5 阪神入団の段階で肩の手術歴・死球による親指の負傷歴・膝の慢性的負傷などがあり既に身体はボロボロだったという。
*6 水泳帽の悪魔ことトニー・ミッチェルの従兄弟。
*7 近鉄は当該人物が代理人であることに二の足を踏みグリーンウェルの獲得から手を引いていた。
*8 上述のマンションの件はむしろ代理人の意向が大きかったとも言われている。
*9 マウロ・ゴメスやジェフリー・マルテなどが言われた。特にマウロ・ゴメスはグリーンウェルとイニシャルも同じことからネタにされた。