連勝ストッパー

Last-modified: 2023-10-31 (火) 09:22:00

千葉ロッテマリーンズの別名。

 

概要

ロッテは成績的にはあまり振るわないが、なぜか上位チームの大型連勝を止めてしまうことが多いことからいつしか「連勝ストッパー」という別名が付いた。
主に被害に遭うチームはソフトバンク西武である。

なおロッテ以外だと、2021年の日本ハムは開幕から低迷している一方で様々な記録*1を止めていることから「記録ストッパー」と呼ばれることがある。

主な例

2018年4月10日(対西武戦 ZOZOマリン)

この年の西武は山賊打線の力で開幕8連勝負けなしと勢いに乗っていた。
先発はロッテが石川歩、西武が十亀剣
試合は2回に西武が1点を先制するが、同点で迎えた6回に井上晴哉の犠牲フライで勝ち越し。その後も小刻みに点を重ねて2-5で勝利。西武の連勝を8で止めた。
因みに前の試合でも5連勝中と勢いに乗っていた日本ハム*2を止めており2試合連続で止めたことになった。

2018年7月10日(対西武戦 メットライフドーム

開幕からの連勝が8でストップした日の試合からちょうど3ヶ月後の試合。
先発はなんとまたしてもロッテが石川、西武が十亀の組み合わせ。
試合は2回にロッテがゲッツーの間に1点を先制する。西武も6回に源田壮亮の1号ソロと山川穂高の23号2ランで3点を入れて同点に追い付く。そして8回表、無死満塁の場面。打者・角中勝也のゴロで西武内野陣は本塁と一塁でゲッツーを狙ったが、西武捕手・炭谷銀仁朗現楽天)が一塁へ悪送球。その間に二塁走者が生還して勝ち越した(三塁走者は本塁でアウト)。その後も菅野剛士のタイムリーなどで点を重ね、最後は内竜也が無失点で締めて勝利。西武の連勝を5で止めた。
松永昂大は日本プロ野球41人目となる1球勝利を挙げた。

2018年8月28日(対ソフトバンク戦 ヤフオクドーム)

投打が噛み合って連勝が9まで伸びたソフトバンク。球団7年ぶりの10連勝がかかった試合。
先発はロッテが有吉優樹、ソフトバンクが東浜巨
試合は1回にソフトバンクがグラシアルの犠牲フライで1点を先制する。ロッテは4回に鈴木大地(現楽天)のタイムリーで同点に追い付く。その後のロッテは先発有吉の7回1失点の好投が実り、8回に田村龍弘のタイムリーツーベースで勝ち越し。その後は有吉→松永→内のリレーで逃げ切り2-1で勝利。
ソフトバンクは9回以外はランナーを出すもあと1点が遠く、7年ぶりの10連勝とはならなかった。

2019年4月5日(対ソフトバンク戦 ヤフオクドーム)

開幕戦のサヨナラタイムリーを足掛けに勢いに乗り、引き分けを挟んで開幕5連勝負けなしと勢いに乗るソフトバンク。チームにとっては64年ぶりの開幕6連勝がかかった試合。
先発はロッテが岩下大輝*3、ソフトバンクが千賀滉大
試合はロッテが1回表に中村のソロで1点を先制、ソフトバンクは松田宣浩今宮健太のソロなどで一度は勝ち越すものの、ロッテが中村の2打席連続ソロと加藤翔平(現中日)のタイムリーで3-3の同点。その後同点のまま迎えた延長10回に角中勝也が3ランで勝ち越し。ロッテは岩下→種市→松永→唐川→益田→西野のリレーで逃げきり7-3で勝利。
ソフトバンクは先発・千賀が9回129球3失点12奪三振と好投も打線にあと一本が出ず、延長戦で中継ぎが痛恨の4失点。64年ぶりの開幕6連勝とはならなかった。


関連項目


*1 田中将大オリックスの連勝記録、平良海馬の連続試合無失点記録など。
*2 開幕3連敗の後5連勝であり、カード3タテを阻止した。
*3 本来の先発予定は開幕投手の石川だったが、腰痛のため前日に登録抹消。急遽岩下が先発した。
*4 その後1994年に息を吹き返しセ・リーグMVPを受賞した。