邪悪帝國

Last-modified: 2025-10-02 (木) 12:41:32

福岡ソフトバンクホークスの蔑称*1
当初はニューヨーク・ヤンキースの蔑称として使われていた(後述)。
厳密には繁体字(この四文字についてはいわゆる旧字体と同じ)を含む「邪惡帝國」だが、「邪悪帝國」や「邪惡帝国」などと一部、あるいは「邪悪帝国」と全部新字体に置き換えて使われることもある。


概要

2013年に4位*2だったソフトバンクは、優勝奪回(加えて秋の風物詩脱出からの日本一)のため、補強として同年オフにFA宣言した鶴岡慎也中田賢一を始めとする選手の獲得に動き、その金満ぶりから台湾のニュースサイト「NOWnews(今日新聞)」で「邪悪帝國」と揶揄されたのが由来*3


発祥スレ

【悲報】SB、台湾の新聞に「邪悪帝國」と書かれる
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1386228719/過去ログ


1 : 風吹けば名無し : 2013/12/05(木) 16:31:59.54 ID:nJ0WmrM5
日職/砸錢成新「邪惡帝國」 軟銀26億梭了!
http://www.nownews.com/n/2013/12/05/1042685 *4
 
軟銀這次的補強幾乎是超乎常識,一口氣找來4位洋將,加上自由球員市場砸錢請來的鶴岡慎也(捕手)與中田賢一(投手),堪稱是日職新「邪惡帝國」。


語源

上記ニュースでソフトバンクは邪悪帝國と呼ばれており、それ以前にも邪悪帝國と呼ばれる球団が存在していたことが伺える(当のNOWnewsがソフトバンクに対してヘイトを溜めていた理由は不明であるが、恐らくこの頃のソフトバンクが常勝軍団だったためと思われる)。

「本家」邪悪帝國はMLBのニューヨーク・ヤンキースである。これは2002年にボストン・レッドソックスの球団社長がヤンキースの金満補強体質をEvil Empire(悪の帝国)と呼んで非難したことに由来する*5

その後この用語は日本球界にも応用され、読売ジャイアンツを指して東洋版邪悪帝國と呼んでいたらしい*6


繰り返される「邪悪帝國」呼ばわり

2022年に悲劇的なV逸をやらかしたソフトバンク。同年オフにはエースの千賀滉大がニューヨーク・メッツに移籍した。
このため何としても優勝を奪回したかったソフトバンクは大補強*7*8を敢行。FAになっていた有原航平を獲得した際には例によって同じニュースサイトであるNOWnewsから「邪惡軟銀又補強」「被稱為是「邪惡帝國」的軟銀*9」などと再び揶揄された。

しかし2023年シーズンも前年同様オリックス優勝をさらわれてしまったため、この年のオフも更なる補強を敢行。
補強の筆頭として元西武の主砲であった山川穂高をFAで獲得したものの、事情が事情だったために大騒動に発展し、これに目をつけたNOWnewsが待ってましたと言わんばかりに「山川穗高加入「邪惡帝國」軟銀鷹!」という見出し*10で記事を出した。
なお、この山川の件に関しては2024年1月に山川の補償で一時和田毅獲得と取り沙汰された一連の騒動において、台湾大手新聞の「聯合報(聯合新聞網)*11」が「竟沒保護「隊魂」和田毅 軟銀球迷炎上:制服組無能*12」と言うあまりにもドストレート記事を出している。


関連項目

Tag: ソフトバンク MLB 台湾 報道機関 蔑称


*1 同様の蔑称である邪悪球団は特定の球団に対する蔑称ではないが、この蔑称はソフトバンクに対して主に使われている
*2 ただし成績自体は73勝69敗2分 勝率.514と、3位だった2012年(67勝65敗12分 勝率.508)よりも良化している。ちなみに2012年オフにも寺原隼人五十嵐亮太らを補強している。
*3 ソフトバンクは台湾を実効支配する中華民国籍である王貞治(ただし日本生まれ日本育ちで、父親のルーツが中華民国統治時代の大陸中国)が長年監督を指揮していたことや、ダイエー時代の2002年には台湾で1軍公式戦が行われていることもあり、同球団の知名度は高い。
*4 リンク先中国語。
*5 中国語版Wikipediaによると、MLBでレッドソックスのローレンス(ラリー)・ルキーノCEOが、ヤンキースをEvil Empire(悪の帝国、中国語で邪惡帝國)と非難したことによる。両球団は、2002年10月にキューバから亡命したホセ・コントレラス選手の争奪戦を繰り広げていたが、2003年2月に最終的にヤンキースが総額3200万ドルの4年契約で勝利した。なお、このように言われたヤンキースは開き直って球場で『スター・ウォーズ』の悪の帝国こと銀河帝国のテーマ「インペリアル・マーチ」を流すようになった模様。一方のレッドソックスもネタ半分だがこれ由来のキャンペーンを行うことがあり、一例として2018年は3A戦で主力選手と同姓の選手は入場料2倍といったキャンペーンを行っている。
*6 「邪惡帝國 棒球」をGoogle検索すると、巨人を指して「邪惡帝國東洋版(日職/邪惡帝國東洋版 巨人想網羅洋基隊McGehee)」などと呼ばれていた。この見出しの意訳は「東洋の邪悪帝国 巨人、ヤンキースの(ケーシー・)マギー獲得に意欲」と、地味に本家と東洋版が共演するものともなっている。なおマギーはこの時点では楽天獲得。その後ジャイアンツじゃない方のジャイアンツの一つであるサンフランシスコ・ジャイアンツ(ちなみにNPBの読売に限らず、ジャイアンツとつくMLBのサンフランシスコ・ジャイアンツもKBOのロッテ・ジャイアンツも中国語名では巨人だったりする)を含むMLB4球団を経て、ようやく巨人入りした。そのまま巨人で引退し、その後巨人の駐米スカウトとなった。
*7 なお2021年オフの又吉克樹獲得までは自前の生え抜き育成選手でも何とか通用していたことや、FA競争でも敗北を重ねていた事もあり、8年間FA獲得が成立していなかった。そのため今回の大規模FA補強は9年ぶりの珍事だった。
*8 ちなみにただでさえこの補強は大規模なものであるが、かの大打者ネルソン・クルーズの獲得を画策していたとも報じられている。ただしこの補強はWBCが開催された関係で失敗に終わった。
*9 訳は「『邪悪帝国』として知られるソフトバンク」。
*10 訳は「山川穗高、『邪悪帝国』ことソフトバンクホークスに加入!」。騒動の原因になった不祥事についても記事内で軽く触れている。
*11 「自由時報」「蘋果日報」「中国時報」と並ぶ台湾4大新聞の1紙であり、中国時報に次ぐ歴史のある日刊紙である。
*12 訳:「『チームの魂』和田毅を守れなかったとしてソフトバンクファンの怒りを買う:無能なフロント」。球迷=(球団の)ファン、制服組=フロントの意味。