ベクタ研究所

ロウロは無秩序なメモリアの暴走を調べるため
に、ここにやってきたらしい。それも訳あって、
今は協会から追われる身だという。
そして彼は自身の研究から導かれた持論をとく
とくと説明しはじめた。
メモリアは情報を再生するだけのもののはず。
しかし、再生されたプレートは、「ソウル」と
いう異世界の心を呼び寄せる場合があった。そ
れが具現化したものが「強いメモリア」である。
………ラルドとの会話を思い出す。

残存する敵との戦いを続けながら会話を続ける。
マインドウォールは、ピクトロジカーが身を守
るものではなく、メモリアにソウルを封じて、
押さえつけておくものだったようだ。協会は知っ
ていたはずだが、今、逆にそれを行っていない。
メモリアに心を解放し、【ラルド】は何をしよう
としているのか？　彼が協会の実権を握った！？
なぜ？しかもピクトロジカーたちは、まるで操り
人形のようになった。リリートも、グルカも……
やつらが、探しているものは何なんだ？

研究所にてロウロの話を聞くうちに、いろんな
ことがわかりはじめた。が、同時に謎や疑問も
さらに大きく膨らみはじめる。

研究所のまわりは、ここ数日とくにモンスター
が目につくようだ。特に人間を襲うわけでもな
いが、何かを探索している様子らしい。
気になって自分も外に調査に出たが、モンスタ
ーと目が合った瞬間、周囲が殺気に包まれる。
彼らが捜していたのは、まさか自分なのか？

戦いが終わり、研究所に戻る。戦いが終わるの
を待っていたロウロから、新たな仮説をきく。

ロウロの仮説によると、どうやら自分はソウル
がメモリアの中に入ってしまっている状態らし
い。心だけがここにあり、身体だけ別の場所に
あるというのだ。いったいどこに……？
「身体の場所は意識の外で常に感じているはず。
どこにあるか、感じるか？」
ロウロの言葉に従い、意識を集中した……。