Haida

トライバル級駆逐艦　ハイダ

性能諸元

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

・兵装

・艦艇スキル

ゲーム内説明

王立カナダ海軍用として建造されたトライバル級駆逐艦です。第二次大戦前に就役したイギリスの同型駆逐艦とは異なり、本艦では主砲塔を1基撤去し、そこに対空兵装を増設していました。

解説

2021年6月2日1時より使用可能になったカナダ海軍の駆逐艦。同時にイギリス連邦の艦長、キャプテンHウォーラーも実装された。
同型艦のコサック、ヒューロンも実装されている。

・主砲
120mm砲を連装砲塔に収め、艦首部に背負い式で2基4門、艦尾部に1基2門搭載*1。この砲は装填時間が素で5秒とそこそこ速く、砲塔旋回速度も12度/秒と中々の性能を誇る。しかし砲弾のダメージが残念でAP弾は同格最低クラス、HE弾ダメージは標準的だが発火率が同格最低の2.5%となっている。射程もとりあえず8kmはあるが、射程の短い日駆よりは優れているものの他の砲駆と比較してしまうと大分劣っている*2。AP弾使用時の瞬間火力やDPMはそこそこ上の方に食い込むのだが、同格上位に位置する砲駆は「より射程と弾速・弾道に優れる砲」を持っているので真っ向勝負は控えた方が賢明である。しかしHE弾使用時の瞬間火力とDPMは上位に位置する事や、弾速がやや遅めで弾道も高いという点を逆に活かせば遮蔽物越しに敵艦を削る事もできなくはない。纏めると中・近距離向けの砲なのに弾速や弾道が良くなく、HE弾が強いのに発火率が残念である等、色々ちぐはぐな点はあるが「得意な距離で遮蔽物越しの戦闘を行う」事を意識すれば敵に対して有利を取る事も不可能ではない。癖は強いがそれを活かせる戦い方を心がけよう。

・魚雷
533mmクラスの魚雷を4連装で1基4射線搭載。ジャービス搭載のものとほぼ同等の魚雷を、4連装ながらもイカルスの射角でアカスタ未満の装填時間で使用できる…というと優秀に聞こえる。しかし魚雷発射管が4連装1基しか無い上に本艦は艦艇スキル「魚雷装填Ⅰ」を持っていない事から、主武器として考えると非常に厳しい。とはいえジャービスと異なり射角は優秀で、英駆譲りの優秀な魚雷管旋回速度を持っているので取り回しに関しては問題ないだろう(問題があるとすれば発射管の基数不足である)。なお、元は英駆の筈だが国籍が違うので単発魚雷は撃てない。

・対空
素の対空値はたったの48しかない…とはいえ「トライバル級」から主砲を撤去して対空砲を追加したという点を反映してか、同型艦の「コサック」には搭載されていなかった大口径砲を搭載。よって総合対空値的にはパワーアップしているのだ*3。しかしこの対空値では格下空母の艦載機ですら脅威であり、敵航空機が接近してきたら排気煙幕を使用するなり回避行動を取るなりの対応が必須である。もしくはおとなしく付近の高対空艦に寄り添おう。

・装甲
駆逐艦に装甲なんて期待してはいけない。火災浸水耐性や対水雷防御についても同様。

・機動性
素の最高速度は36ノット弱と平均的。加速は英駆としては良くなく、素の状態だと停止状態から最高速に乗るまでに大型駆逐艦並みの約10秒を要する。舵の効きもカタログ上は8.8度/秒と数値はマトモだが、体感的にはもっと重く感じる*4。この点に関しては後述する生存性の低さに直結しており、2手3手先を見越した操船が必須であることから本艦の扱いの難しさの要因となっている。

・隠蔽性
素の被発見距離は6kmと優秀であり、同格最優隠蔽を持つシムスに次ぐ値である。装備の適性で隠蔽を選択するだけで5.4km、さらに消耗品と迷彩を活用すると5kmクラスにまでは強化可能。ただし同率2位の駆逐は本艦以外にもマハン、ガジャ・マダ、ジャービスらが居るので油断は禁物。

・生存性
HPは15000台と及第点。しかし同格には16000もしくはそれ以上の艦も存在するのでさほどの優位ではない。隠蔽に優れ扱い易い艦艇スキル「排気煙幕Ⅰ」を4回も使えるため、一見すると生存性が高いように見える…しかし実際には折角の隠蔽を活かすべき雷装が貧弱であったり、装填の速さや単発を活かせる砲の射程が短い等、攻撃に廻ると「やや敵に対して突っ込んだ位置取り」をせざるを得ない事から引き際を誤ると即沈し易い。また艦艇スキル「エンジンブーストⅠ」を入手した代償として英駆独自の旋回性能を失った事から、英駆の特徴である速度の遅さや対空の無さはそのままで舵切り旋回による回避も不可能となっている。これらの点を考慮すると相当に癖が強く、性能のちぐはぐさを意識して運用する必要があるかなり上級者向けの艦であり、生存性が高いとはとても言えないだろう*5。

・消耗品
本艦の最大の特徴である高い隠蔽と体力を考慮すると「高品質石炭」「予備整備パック」は外せない。残りは欠点を補うべく「高級船員食糧」「改良型ディーゼルエンジン」から1つを選択して欲しい。

・装備
兵装　一応砲駆という区分なので主砲を強化する装備が良いだろう。
防御　「推力改良Ⅰ」「操舵装置改良Ⅰ」などが候補に挙がる
適正　「推力改良Ⅱ」「操舵装置改良Ⅱ」が無難か

・エリート特性
・新型砲塔　主砲旋回速度+20%
・新型魚雷　魚雷ダメージ+3%、魚雷浸水発生率+7%
・功績　EXPアップ+10%

・総論
　一言で感想を言うと、米駆の船体から対空砲と雷装を下ろして砲を追加したような艦となっている。本家においては「従来の駆逐艦とは一線を画す多芸な駆逐艦のような何か」として名を馳せたが…Blitzにおいてはその芸達者ぶりは身を潜め、かなり中途半端な性能に調整されているので購入する際には十分気をつけよう*6。
　船体は英駆の系統の筈だが、元となったトライバル級自体が砲火力の増強を重視した艦のためツリー艦のような軽快な旋回性は持っていない。主砲に関しては元となったトライバル級が連装砲塔4基8門構成であったが、本艦では第3砲塔が撤去されているので3基6門構成であり…ティア相当に弱体化されており砲門数での優位性は無い。さらにこの砲は近距離火力重視で装填時間も短いが、弾道がやや高めで弾速も速くはないため偏差が取りにくい…本職の砲駆である露駆や独駆等の素直な弾道を持つ艦と真っ向勝負しようとすると不利を取ってしまうだろう。魚雷については魚雷発射管が1基しか搭載されていないので、サブ武器として捉えたい。
　本艦は何をするにしても単独でそれを成し遂げるのは正直厳しいので、必ず味方と共同して実施しなければならない。とはいえ優秀な隠蔽を活かしてチームの眼になったり、発見した敵を味方の火線上に誘き出す囮役を務めたりと、一人で務められる仕事も無くはない。自身が支援型の駆逐艦であることを忘れずに慎重に行動すれば、最終局面まで生き残って味方に貢献することも不可能ではない筈だ。

戦闘名誉章

史実

トライバル級駆逐艦はイギリス海軍が1935年より建造を開始した駆逐艦である。
当時イギリスは、広大なシーレーンを防護するために多くの巡洋艦を保有していた。
この財政負担と、ロンドン海軍軍縮条約による巡洋艦の保有トン数の制限により、より小型の艦でシーレーンの防護を行う必要性が出てきた。
こうして建造されたのがトライバル級である。
本級は日本の巡洋艦と交戦することを鑑みて砲熕兵装を重視した艦であり、45口径120mm砲を連装で4基搭載していた。
一方魚雷兵装は4門と、前級のI級の10門から大きく削減された。
本艦では主砲1基を撤去して対空機銃を増設している。

小ネタ

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