フリアン級軽巡洋艦
性能諸元
性能諸元の数値は、アップグレード・基本特性・艦長スキル・ブースター・迷彩などの補正がかかっていない素の状態の数値を入力してください。
部位ごとの装甲厚や散布界など、ゲーム内には載っていない情報は将来ゲーム内で見れるようになる可能性があるので暫定で0や0-1などとする
・基本性能
Tier | 2 | 種別 | ツリー艦艇 |
---|---|---|---|
艦種 | 巡洋艦 | 派生元 | Jurien de la Graviere |
国家 | フランス | 派生先 | Duguay-Trouin |
生存性 | 継戦能力 | (A) 18,900 (B) 20,300 | |
装甲 | 6-30mm ・防郭 0-1mm ・艦首・艦尾 0-1mm ・砲郭 0-1mm ・装甲甲板 0-1mm | ||
対水雷防御 | ダメージ低減 | 4% | |
機動性 | 機関出力 | 前期 0,000馬力[hp] 後期 0,000馬力[hp] | |
最大速力 | 30.0ノット | ||
旋回半径 | 560m | ||
転舵所要時間 | (A) 8.4秒 (B) 6.0秒 |
隠蔽性 | 通常 | 主砲発砲時 | 火災発生時 | 煙幕内からの主砲発砲時 | |
---|---|---|---|---|---|
海面発見距離 | 10.9km | 11.7km | 0.0km | 4.0km | |
航空発見距離 | 5.8km | 0.0km | 0.0km | - |
射撃管制装置 | 艦体 | モジュール | 主砲射程 | 最大散布界 |
---|---|---|---|---|
A-B | mod.1 | 10.6km | 0m | |
mod.2 | 11.7km | 0m |
主砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 180度旋回 |
---|---|---|---|---|---|---|
A-B | 139mm/55 Mle 1921 | 4基×2門 | HE弾 2000(8%) AP弾 2700 | 12.0秒 | 25.7秒 |
副砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 射程 |
---|---|---|---|---|---|---|
A | 0mm | 基×門 | HE弾 00(0%) | 0.0秒 | 0.0km | |
B | 90mm/50 Mle 1926 | 4基×1門 | HE弾 1300(5%) | 4.0秒 | 3.0km |
魚雷 | 艦体 | 口径 | 基数×門数(片舷) | 最大ダメージ | 装填 | 射程 | 雷速 | 発見 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
A | (前期)550 mm lance-torpilles | 4基×3門(6門) | 12233 | 84秒 | 4.5km | 57kt | 1.2km | |
(後期)550 mm lance-torpilles | 4基×3門(6門) | 12233 | 84秒 | 6.0km | 57kt | 1.2km |
対空砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 秒間平均ダメージ | 射程 |
---|---|---|---|---|---|
A | 0.0mm | 基×門 | 0 | 0.0km | |
B | 0.0mm | 基×門 | 0 | 0.0km |
・アップグレード
スロット0 | スロット1 | スロット2 | スロット3 | スロット4 |
・開発ツリー
軍艦名 (必要経験値/購入クレジット) | モジュールスロット (必要経験値) |
当艦 | ━ | モジュールスロット1 (1,260) | ━ | モジュールスロット2 (1,890) | ━ | モジュールスロット3 (2,520) | ━ | Fusilier (5,000/-) | ━ | Duguay-Trouin (-/-) |
船体 | ||
---|---|---|
Fliant 船体 B | 2,600 | |
魚雷 | ||
魚雷 550mm 19D Mle 1 | 320 | |
射撃管制装置(照準装置) | ||
照準装置 2 Mle 2 | 320 |
・消耗品
ゲーム内説明
フリアンは軽巡洋艦の計画案であり、1次大戦後のフランス海軍における深刻な軽巡洋艦不足に対応するために設計されました。
この計画案の主な特徴として、高速ながら装甲は脆弱であり強力な雷装を備え手法は砲塔式でした。
設計年: 1919
解説
- 概要
FlintのパチモンフランスTier2巡洋艦。ここから軽巡洋艦となる。
- 主砲
本級の特徴は近代的な砲塔配置である。連装砲塔4基を2基ずつ、船体の前後に背負式で配置している。砲塔の旋回もそこそこ早く、合理的な配置とあいまって兵装の取り回しが良い。また、計8門の投射量によって、瞬間火力では敵を圧倒することも可能。
しかし装填時間が12秒と同格の中では比較的遅く、砲弾自体もこの口径として普通の性能でしかないため、トータルの火力はそれほど高くはない。
- 魚雷
フランス巡洋艦は本級から魚雷を搭載する。両舷に3連装発射管が2基ずつ、計12門の魚雷発射管があり、魚雷自体の性能も、同ティア巡洋艦天龍やカレドンと比べて見劣りしない。また、フランス巡洋艦は魚雷の射界が非常に広い。近距離の殴り合いなどの際には積極的に活用していこう。
- 対空
同格巡洋艦の中では優秀な部類に入る。とはいえ、Tier3空母の艦載機をバタバタ落とせるほどの火力はない。対空砲皆無な艦も珍しくないTier3巡洋艦の中では優秀というだけである。
- 機動力
30ノットと巡洋艦らしい速度が出るようになった。舵は若干重めだが、極端に悪い訳ではない。
- 抗堪性
ねぇよそんなもん。
派生元のJurien de la Graviereは防護巡洋艦だったため、少なくとも防郭にはそこそこの装甲を張っていた。しかし、軽巡洋艦の本級はTier1初期艦艇のような薄い装甲に戻ってしまう。VPまでもが過貫通することがよくあるほどペラペラである。
薄すぎることでほぼすべて*1の主砲AP弾に強制貫通される(跳弾しない)が、横からAP弾を撃たれて貫通しても信管はほとんどが作動せず過貫通になる。また、ほぼすべて*2の主砲HE弾が貫通するが、防郭が完全に内部に隠れており、HE弾の貫通では防郭に届かないはず。
フランス巡洋艦はTier5までこの紙装甲が続く。装甲に頼らない戦い方を早めに身につけよう。また、HPはTier2巡洋艦として平均的な水準である。
- 総評
旋回性能はイマイチながらも速度に優れる船体に、砲塔を一直線配置とした近代的なシルエットを備える艦である。その姿はとてもティア2の艦とは思えぬ程に精練されているが、多くの船長が想像するような「砲塔を旋回させ、全砲門を片舷側に指向し、舷側配置の旧式艦を圧倒する」ような戦い方はできない。まだ砲塔旋回速度や装填速度の遅さが解消されておらず、後のティアの巡洋艦のような扱いができるほど技術が発展していないためである。とはいえ、仏巡ルートの先進性を垣間見せてくれる設計なのは事実であり、現状で足りていない部分(色々ある)はプレーヤーのスキルで補ってあげると良いであろう。
史実
19世紀においてフランスは近代装甲巡洋艦の概念を確立させ、これを防護巡洋艦に対する優越が確保できる艦艇であると考え巡洋艦戦力の中心として整備し続けてきた。
しかし、20世紀に入り艦船用機関の技術進歩を背景に防護巡洋艦が軽巡洋艦への脱皮をし始めると、途端にフランスが営々と整備し続けてきた装甲巡洋艦群はこうした高速・軽装甲の巡洋艦に比して高価かつ鈍重な時代遅れの艦艇に成り果ててしまったのである。
自分たちの後進性を認識したフランス海軍は1912年に野心的な大規模艦隊整備計画を立ち上げ、その中で10隻の近代的な偵察巡洋艦を整備することにした。
ラモット・ピケ級と命名されたこの最新鋭偵察巡洋艦は基準排水量4500t、最高速度29ノットと今までのフランス海軍にはない高速・小型の巡洋艦であった。
武装は8基の138.6mm単装砲と450mm単装魚雷発射管を4基、それにホチキスの3ポンド砲を2基と軽めのものであり、装甲に至っては最も分厚い主装甲帯と弾薬庫部でようやく28mmと非常に軽装甲で、まさしくフランスにおける「軽巡洋艦」の嚆矢と言えるものだった。
基準排水量 | 4500t |
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全長 | 138m |
全幅 | 13.8m |
喫水 | 4.8m |
機関出力 | 40000hp |
最高速度 | 29ノット |
兵装 | 138.6mm単装砲 8基 |
47mm単装砲 2基 | |
450mm単装発射管 2基 |
この先進的高速巡洋艦は1914年11月より順次建造開始となる予定であったが、1914年8月3日にドイツから宣戦を布告されると見る見るうちに艦隊整備計画を実施するどころの騒ぎではない状況となり、ほどなくラモット・ピケ級の建造は全艦中止されてしまった。
それでも海軍の近代的巡洋艦への未練は断ちがたく、翌1915年にやや艦体を大型化して65mm高射砲を4基追加することを主とするラモット・ピケ級の改設計案を提出するなどしたが、それ以降大戦終結までにフランスが近代的巡洋艦の建造作業に取り掛かることは一切なかった。
大戦が終結し、長い冬の終わりを感じ取ったフランス海軍は再び近代的巡洋艦の建造へと乗り出すことにした。
1915年のラモット・ピケ級改設計案をベースとしてはいたものの、主砲は8基の単装砲塔が4基の連装砲塔へとまとめられ、これを前後2基ずつ背負い式で中心線に配置するという当時としては大変に近代的な設計へと改められた。
基準排水量 | 5270t |
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全長 | 145m |
全幅 | 14.5m |
喫水 | 5.2m |
機関出力 | 54000hp |
最高速度 | 30ノット |
兵装 | 138.6mm連装砲 4基 |
75mm単装高射砲 4基 | |
550mm三連装発射管 4基 |
この新型巡洋艦は時の海軍大臣ジョルジュ・レイグ肝いりの艦隊整備計画である「プロジェクト171」において6隻が建造される予定であった。
しかし、大戦によるフランスの経済的混乱と財政的困窮は著しく、プロジェクト171はすぐさま大規模なリストラの対象となってしまった。
さらに、この時期フランスにもたらされた米英の最新鋭軽巡洋艦(オマハ級およびエメラルド級)の情報は新型巡洋艦の戦力的価値に大いに疑問符を抱かせるようなものであった。
どうにも自分たちがこれから建造しようとする新型巡洋艦は米英の最新鋭軽巡洋艦に対して勝ち目があるようには思えなかったのである。
こうしてフランス海軍の近代的巡洋艦建造計画は更なる改設計作業へと突き進んでゆくこととなり、より大型でより大口径な主砲を搭載する、より高速な巡洋艦へと発展することになるのである。