Khabarovsk

Last-modified: 2024-01-09 (火) 20:25:28

ハバロフスク(装甲嚮導駆逐艦)

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装甲厚の詳細

駆逐艦なのに船体の大部分が戦艦に匹敵する装甲で覆われている。本当に駆逐艦か???
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性能諸元

性能諸元の数値は、アップグレード・基本特性・艦長スキル・ブースター・迷彩などの補正がかかっていない素の状態の数値を入力してください。
部位ごとの装甲厚や散布界など、ゲーム内には載っていない情報は将来ゲーム内で見れるようになる可能性があるので暫定で0や0-1などとする
・基本性能

Tierレジェンダリー種別-
艦種駆逐艦派生元-
国家ソ連派生先-
生存性継戦能力22,500
装甲12-50mm
・艦首・艦尾 19mm
・砲郭 16mm-50mm
・装甲甲板 19mm-25mm
機動性機関出力0,000馬力[hp]
最大速力43.0ノット[kt]
旋回半径760m
転舵所要時間11.1秒


隠蔽性 通常主砲発砲時火災発生時煙幕内からの主砲発砲時
海面発見距離7.7km0.0km9.7km2.9km
航空発見距離3.8km0.0km6.8km-


射撃管制装置艦体モジュール主砲射程最大散布界
-mod.112.3km0m


主砲艦体口径基数×門数最大ダメージ(火災)装填180度旋回
-130mm/55 B-2-U4基×2門HE弾 1900(8%)
AP弾 2600
5.0秒9.0秒


魚雷艦体口径基数×門数(片舷)最大ダメージ装填射程雷速発見
-533mm 5連装 2-N2基×5門(10門)19500100秒6.0km58kt0.6km


対空砲艦体口径基数×門数秒間平均ダメージ射程
-13mm DShK4基×1門141.2km
37mm V-112基×2門183.5km
37mm 46-K4基×4門49
130mm/55 B-2-U4基×2門495.2km



・アップグレード

スロット0スロット1スロット2スロット3スロット4
搭載可能アップグレード
1Main Battery Modification 2-min.png主砲改良2+15%:主砲旋回速度
+5%:主砲装填時間
Aiming Systems Modification 1-min.png照準システム改良1-7%:主砲弾の最大散布界
+20%:魚雷発射管旋回速度
+5%:副砲最大射程
-5%:副砲弾の最大散布界
2Damage Control System Modification 2-min.pngダメージコントロールシステム改良2-15%:消火時間
-15%:浸水復旧時間
Steering Gears Modification 2-min.png操舵装置改良2-20%:転舵所要時間
Propulsion Modification 2-min.png推力改良2-50%:最大出力への到達時間
3Concealment System Modification 1-min.png隠蔽システム改良1-10%:被発見距離
Steering Gears Modification 3-min.png操舵装置改良3-40%:転舵所要時間
-80%:操舵装置修理時間
Target Acquisition System Modification 1-min.png目標捕捉装置改良1+20%:最大視認距離
+20%:魚雷発見距離
+50%:敵艦強制発見距離
4Main Battery Modification 3-min.png主砲改良3-12%:主砲装填時間
-13%:主砲旋回速度
Torpedo Tubes Modification 3-min.png魚雷発射管改良3-15%:魚雷発射管装填時間
+50%:魚雷発射管の損傷(機能停止)の発生率
Gun Fire Control System Modification 2-min.png射撃管制装置改良2+5%:主砲最大射程

・消耗品

搭載可能 消耗品

搭載可能 消耗品

十字キー左
応急工作班I.png応急工作班無制限消耗品の動作時間:5 秒
消耗品の準備時間:40 秒
十字キー上(いずれか選択)
修理班I.png修理班2 回消耗品の動作時間:28 秒
消耗品の準備時間:80 秒
回復:0.5% HP/秒
発煙装置I.png発煙装置2 回消耗品の動作時間:20 秒
煙幕の持続時間:80 秒
消耗品の準備時間:240 秒
十字キー右
エンジンブーストI.pngエンジンブースト2 回消耗品の動作時間:120 秒
消耗品の準備時間:180 秒

詳細は消耗品を参照

ゲーム内説明

嚮導駆逐艦として設計されたこのハバロフスクは、速力においては世界中のあらゆる駆逐艦を凌駕しており、そしてその装甲と砲力は軽巡洋艦に匹敵するものでした。主砲に両用砲を採用すると共に対空機関砲も備えており、優れた対空防御力を備えていました。
設計年:1936

解説

  • 概要
    ソ連レジェンダリー軽巡洋艦駆逐艦。ソ連駆逐艦の終着点にして、もはや駆逐艦の枠を超えてしまった艦。
    レジェンダリー艦艇はマッチングが特殊であり、原則としてティア7とレジェンダリー艦艇しかマッチングしない。*1
    アップデート4.7でレジェンダリー艦艇のマッチングはティア8とレジェンダリーティアのみに変更された。
  • 抗堪性
  • HP
    継戦能力が22,500と高いが、昨今の大型駆逐艦の大量追加でHPの優位性はそこまで無くなっている。また本家よりも交戦距離が近くなる性質上、体力に頼った戦い方は禁物。
  • 装甲
    「装甲嚮導駆逐艦」と呼ぶに相応しく側面主要部50mmと中央部甲板25mmという分厚い装甲を張っている。この装甲厚であれば駆逐艦の主砲はもとより、巡洋艦のHE弾や戦艦の副砲を防ぐ事が出来る。300㎜以上の口径、独巡の特製HE弾には注意が必要。また、HE弾の命中はノーダメージであっても爆風によるモジュール破壊判定はあるので砲弾を喰らい過ぎないよう注意が必要。
     
  • 主砲
  • DPMと射程
    12.0発/分という高いDPM(投射量)を持つ。弾道は低軌道高速弾で偏差射撃がやりやすい優秀な砲弾を使用している。また主砲最大射程は12.3kmと本家より強化されており、UGの「射撃管制装置改良2」が搭載も可能、艦長スキルのサイドステップで14km前後にまで伸びティア6~7軽巡の初期射程に匹敵するが、当然射程ギリギリで撃つと弾道が高くなりエイム力が要求されるので注意されたし。
    またソ連の駆逐専門の艦長は一人一人が独自の強みを持っており(艦長に合わせたスキル構成については後述)、それらを生かした面白いプレイスタイルも可能なので射程延長といった一つに拘らず他のスキル構成を試してみるのもいいだろう。
  • 砲塔旋回
    180度旋回の所要時間は9.0秒と十分な性能であり、駆逐艦との機動戦や砲撃を掻い潜りながらの砲戦に向いている。
  • AP弾
    高威力が特徴のAP弾は横を向いた相手には戦艦含めて充分に刺さる。直撃させれば一斉射あたり5,000以上を叩き出せるので、機会があれば狙ってみよう。流石にバイタルパート貫通が可能になるまで巡洋艦に接近(Worcesterで魚雷射程未満)するのは危険。グロザ砲と比べ初速と装填で劣るが、最大HEダメージと13km以遠でのAP弾の貫徹力に優れる。 
  • 魚雷
    Tashkentの持つ8km魚雷とは違い、搭載出来る魚雷は射程6kmのみ。
    この魚雷は威力・被発見性においては特筆すべき性能を持つものの、問題は低い雷速と射程が6kmしかないと言うことである。隠蔽雷撃は不可能であり、魚雷を活かした戦術というのは全くできない。島伝いで移動中の際のもしもの時の保険程度の使い道しかない。
    だたしとあるソ連艦長を使えば隠蔽雷撃が可能、主砲と同様にまとめて後述するのでここでは割愛する。 
  • 機動性
    43.0Ktという高い速力を持ち、戦域を縦横無尽に駆け巡ることができる。相手のスキを突いたエリア制圧、敵駆逐艦追撃や撤退には大きなアドバンテージを有している。しかし、昨今では本館と近い速度で移動出来る駆逐艦が多数追加された事でそのアドバンテージも若干揺らいできているので注意が必要。また、転舵性能と旋回半径、転舵応答時間が非常に悪い。長距離射撃での運用が主体となる本艦にとって敵弾を回避するための操舵が非常に大変である。早めの転舵を心掛けながら持前の高速を生かしてストップ&ゴーを繰り返すのが正解か。
     
  • 対空
    主砲が両用砲になり、ようやくマシな対空になった。が、魚雷や爆弾を投下される前に堕とすのは難しい。敵が上手い空母だと2ウェーブで沈められてしまうので、狙われたら高対空艦の元へ逃げよう。
  • 隠蔽
    大型化した船体のためか被発見距離7.7Kmという凄まじさであり、このままでは隠蔽に特化した一部巡洋艦にも負ける値である。まずもって序盤の偵察やcapには向いていない。しかもスロット3は隠蔽と舵が同時に選択できないため、隠蔽と機動性を同時に解決ということができない。用法にもよるが、隠蔽はUGとスキルのどちらか片方を妥協して他の能力にリソースを割り振っても良い。両方非採用では一部の巡洋艦に発見距離で劣るリスクが生じる。
     
    各館長によるスキル構成とその運用について

    ここでは3人の艦長とそれに合わせた戦術運用を説明する。艦長たちのスキル構成でこの船の戦術運用が大きく変わるのであくまでも参考の一つとしてみてもらいたい。

    • Vladimir Trubetskoy艦長
      こちらの艦長は砲特化型の万能寄りの艦長。最良隠蔽は5.8とギリギリ隠蔽雷撃ができるがこの船の性質上、狙ってやるのは難しいだろう。運用としては味方駆逐の少し後ろの距離で追従し敵駆逐を排除するのが仕事となる。駆逐の処理を終えたら*2、巡洋艦や戦艦へ火災を起こして味方の援護と陽動が主になる。HPに余裕があるのであれば特攻による近接魚雷も一つの選択肢ではある。
      この艦長の基本特性激闘のお陰で多少は撃たれ強い。
      スキル構成は集中観測、隠密、旋回追跡or炎技、4番目のスキルはお好みで、レジェンダリースキルは阻止できない一択。
    • ランブル艦長
      こちらの艦長は射程特化型の駆逐艦運用度外視の艦長。この艦長の基本特性の相性も相まって射程を盛るに盛った結果、最大で14.8kmとほぼ軽巡洋艦に匹敵する長射程を手に入れる。最低限の隠蔽は持っているので敵の側面に移動し、その長射程を生かして火災を起こしつつヘイトをこちらに向けさせて敵の攻撃を回避しつつ陽動するのが仕事。もはややってることが軽巡と同じある。
      ただし上記の艦長よりも転舵時間は悪化しているので早め早めの回避を心掛ける必要がある。
      スキル構成はクイックフィックス、隠密、3番目のスキルは好みで、サイドステップ、レジェンダリースキルは阻止できない一択。
    • Sergio Splendento艦長
      上記2人の艦長と違いこちらは非常に特殊な運用になる。というのもこの艦長、フランス艦長しか所持していないはずの総力結集を所持している。効果はエンジンブースト使用時被発見距離が最大でー20%準備時間が+50%と凄まじい代物であり、理論上*3での最大隠蔽が4.5と2分間限定とはいえど雷駆もびっくりのソ連駆逐艦らしからぬ隠蔽お化け船になるのでこれを生かして先手を取って敵艦艇に砲撃や隠蔽雷撃を駆使して抹殺するのが基本となる。
      だだし準備時間が約4分2秒と再使用までが長いので使うなら極力開幕か序盤で使用し敵先遣隊を殲滅し、再使用できるまでの間は上記の艦長達のように中遠距離で災を起こしつつヘイトをこちらに向けさせて敵の攻撃を回避しつつ陽動するという手もある。
      スキル構成は差し迫る危険、総力結集、鋭敏、4番目のスキルは好みで、レジェンダリースキルは阻止できない一択。
     
  • 総評
    良くも悪くも究極のソ連駆逐艦と言える。最早巡洋艦と化した艦であるため、偵察や占領と言った駆逐の仕事は後手に回ることが常である。だがここまでソ連駆逐艦を乗って来た者にとってはそんなことは百も承知であろう。
    乗り始めは色々と苦労するだろうが、その圧倒的な砲力は敵駆逐艦どころか格下巡洋艦をもねじ伏せることが可能だ。他の追随を許さない速力は戦略的・戦術的にも有用であるため、戦場の火消し役として縦横無尽に暴れ回れば勝利を力尽くでもぎ取ることができるだろう。
    偉大なる祖国の艦をここまで進めてきた同志艦長たちには、ぜひとも使いこなして欲しいものである。
    上記の艦長達によって運用は異なるものの駆逐艦という概念にとらわれない運用ができるので実用的かはともかくとして乗ってて楽しい船ではある
    同志艦長諸君の健闘を祈る!

史実

本艦はソビエトが革命直後から冷戦が勃発する頃まで延々練り続けた「装甲嚮導駆逐艦」という構想を具現化させたものである。
基本的にはゲーム内解説に「設計年:1936」と記述されている通り、1936年度に設計された24号計画艦が元ネタとなっている。
しかし、実際の24号計画艦決定稿に比べると速度が大変「おとなしい」数値に下方修正されており、その補填……というわけでもないのかもしれないが、主砲が後年(1939~1940年)の設計案である47号計画艦に搭載予定だったB-2-U両用砲になっている。

 

これまでのソ連駆逐艦と違ってゲーム内解説で「ハバロフスク = 24号計画艦」と明言されていないのは、恐らくこういった「ハバロフスクは厳密に言うと24号計画艦とはちょっと違う」という事情が原因……なのかもしれない。

詳細
  • 思想的源流(帝政期)
    1917年、ロシア帝国海軍は大戦前にドイツへ発注した(そして、大戦が勃発して入手できなくなった)「ムラヴィヨフ=アムールスキー」と「アドミラル・ネヴェリスコイ」をタイプシップとする高速・小型の巡洋艦を新規に設計しようとしていた。しかし、「戦訓に基づいて考えれば同種の艦艇の必要性はない」という反対意見によってこの方針が却下され、それと併せて『装甲巡洋艦「リューリク」をタイプシップとしつつ、300-350発の機雷と投下軌条を装備した艦艇を建造する』という代替案が提案された。さらに、建造時間および費用の面でより有利な代替案として『バルト海戦域向けの強力な砲火力と十分な機雷搭載量を併せ持った駆逐艦を建造する』という案も同時に提出された。
     
    このうち後者の案を支持する側に立つP.A.マトローソフ大佐の主導で設計された、一つの大型駆逐艦設計案が存在する。
    その設計案は
    「敵の駆逐艦を撃破しつつ味方駆逐艦を先導し、主力艦隊のために索敵を行い、敵性海域において攻撃的機雷敷設活動を行う、砲火力と雷撃能力に優れた多目的小型高速戦闘艦兼高速敷設艦」
    というコンセプトの大型駆逐艦であった。
    基本的にはガブリール級駆逐艦をより大型化・重武装化させたものであり、2100tの船体に130mm砲8門と76.2mm対空砲2門に450mm3連装魚雷発射管を3基装備するものであった。(艦尾側主砲を1基降ろして魚雷発射管を1基増設するオプション有)
     
    ここまでであれば、同時期の他国も同じような状況であった。
    イギリスはとうに何隻もの嚮導駆逐艦を建造していたし、「お隣さん」であるドイツやオーストリア=ハンガリーも2000tを超える船体に15cm砲を積んだ大型駆逐艦をそれぞれ設計しつつあった。
    大戦が終わり1920年代に入ると、フランスやイタリアも2000tを超える大型・重武装の駆逐艦を整備し始めた。
    駆逐艦の大型化・重武装化はWW1終盤から戦後にかけて、世界のトレンドであった。
     
    もちろん、ロシア海軍のアカい後輩たちも白い先輩たち同様、この流れに乗ろうとしていた。
    しかし、彼らの匙加減は世界に比べていささか独特であった……
     
  • 「装甲嚮導駆逐艦」のはじまり(1920年代)
    赤軍の海軍再建に向けた動きは意外に早い。
    白軍が全ロシアから放逐されてから半年も経たない1921年2~3月には党と国家の方針が定まり、海軍再建に向けた具体的な作業の始業ベルが鳴らされている。
     
    では駆逐艦に関する動きはどうかと言えば、1921年10月に定められた新型駆逐艦の性能要件が最初の一歩である。
    ここでは「130mm砲を6門、魚雷発射管を1~2基搭載すること」であるとか、「速度向上を目的とするノヴィーク級の改良はもはや限界である。しかしながら、海外の高速巡洋艦部隊への対抗を考えると5ノットの優速は前提条件であり、したがって最高速度が40ノット未満であってはならない」などといったことが要求された。
     
    このおぼろげな(しかし、その後実際に建造された一連のソ連嚮導駆逐艦たちの土台となった)要求に基く具体的な設計案が作成されたのは、それからおよそ2年後の1923年11月である。
    「type1922」とだけ命名された設計案は4000t近くに達する大型艦であり、130mm砲を連装3基/単装2基の計8門(ただし全て露天)も搭載し、4~5門の「アエロプーシュカ」(帝政時代の1914年から延々使っていた「レンダー砲」こと76.2mm対空砲に替わる『何か新しいもの』を積む予定だったので、このような口径すら指定されないフワッとした表記になっている)も搭載する重武装艦であった。
     
    さらに2年後の1925年、当時の海軍士官学校校長であったミハイル・アレクサンドロヴィチ・ペトロフ(1885~1938)から
    「甲板を装甲によって保護し、152mm砲を搭載し、強力な機雷・水雷戦用装備を備え、最高速度が40ノットに達する『駆逐艦』を設計すべきである」
    というかなり前衛的な提案が提出された。
    当時のソ連海軍において理論家としての地位を確固たるものにしていた彼の構想する『駆逐艦』は、攻撃に赴く味方駆逐艦(当時の主力である「ノヴィーク」級が想定された)の支援だけでなく、長距離偵察のような小型巡洋艦の行う任務も担当できる汎用艦としての特性も持っていた。
    これは1917年にマトローソフ大佐が打ち出したコンセプトに近いものがあり、実質的な後継案と見ることもできるものであった。
    (マトローソフとペトロフは1917年当時共にバルト艦隊に配属されており、何らかの間接的ないし直接的な交流があった可能性もある……かもしれないし、ないかもしれない)
     
    しかし、まだまだ内戦の傷が深い革命直後のソ連にこうした大型艦艇を新規建造する体力は全くなく、できることと言えばせいぜい革命前に建造された艦艇の修理と、帝政海軍が作業途上で放置していった艦艇の建造作業を引き継ぐことぐらいであった。(が、それすらも思うに任せないのが実情だった。)
     
    そしてこの後、具体的な作業に入れないまま40ノット級の大型駆逐艦構想を「現実的」な規模へと落とし込む作業が延々繰り返され、最終的にこれが「1型嚮導駆逐艦(レニングラード級)」として結実することになる。
    ここまでの諸案は「レニングラード級へと至る過程で出てきた数々のアイディアの一つ」として書庫の片隅で埃を被っているような、そんなもの……に、なるハズであった。
    ……ハズであったのだが、どうもペトロフの提唱した「装甲で保護された強力な駆逐艦」という構想は同僚や後輩たちの琴線にクリティカルヒットしていたらしく、これだけは書庫の隅へと追いやられることがなかったのである。
     
  • 幕間:胡乱な話(1934)
    1934年2月、一部(の、珍兵器クラスタ)には存在の知られる「クルチェフスキー技師謹製305mm無反動砲」を6門も搭載して最高速度42ノットを発揮する嚮導駆逐艦が、クルチェフスキー技師本人も出席する会議でトハチェフスキー(『あの』トハチェフスキー本人である)から提案されたそうである。(会議には海軍から参謀も参加していたが、「ネズミのように静かに座っていた」とのこと)
    同年中に4000tで500mm無反動砲4門を搭載する艦艇の設計案も提出された……らしい。(ただ、この「500mm無反動砲」は「軽巡洋艦用」であるという話もあるため、この設計案は嚮導駆逐艦の流れと無関係かもしれない)
     
    どちらも大変「面白い」話ではあるのだが、どうにもクルチェフスキーの無反動砲(と、クルチェフスキー本人の末路)に関する話はまだ完全に解明されていない部分があるようなので、「胡乱な話」として記すに止めておくこととする。
     
  • 24号計画艦(1935~1936)
    閑話休題。
    1930年代前半、ソ連は26型軽巡洋艦(キーロフ級)の建造にあたって、OTOやアンサルドといったイタリア企業との提携に成功していた。
    これを契機に得られたイタリア艦艇の設計材料や研究データは、今まで沈滞しきっていたソ連造船業界に大きな活力を与えるものであった。
     
    この状況を好機到来と見た偉い人が指示を下したのか、はたまた虎視眈々と機が熟するを待っていた造船官のグループが同時に行動を起こしたのか、それはよく分からない。
    ともあれ1935年、海軍造船中央研究所と中央設計局から立て続けに「装甲で保護された強力な嚮導駆逐艦」の予備設計案が提出された。
     
    両予備設計案の諸元
    海軍造船中央研究所案中央設計局案(5種類の案を提出した)
    基準排水量3750t2850~3850t
    全長データなし133~146m
    全幅データなし12.3~13.6m
    喫水データなし3.9~4.3m
    機関出力186000hp140000hp(100000hp説もある)
    最高速度50ノット41.5~45.5ノット
    航続距離2100浬2500浬
    甲板装甲40mm20mm/25mm/35mm/40mm
    船体装甲50mm20mm/45mm/50mm/60mm
    兵装130mm連装砲 6基130mm連装砲 4基
    45mm単装半自動対空砲 6基45mm単装半自動対空砲 10基
    12.7mm単装機銃 4基-
    533mm三連装発射管 2基533mm四連装発射管 2基
     
    どちらの予備設計案も排水量の割には非常に、非常に強力な機関出力が特徴であった。
    両グループが提出した諸設計案のうち、中央設計局の第三案(排水量3350~3500t/全長140n/全幅13m/喫水4.1m/船体装甲45mm/甲板装甲25mm)がさらなる設計案の叩き台として最適であると判断された。
    そして1935年12月、中央設計局の設計する艦艇を大規模艦隊整備計画である「『大艦隊』計画」の一部へと組み込むことが承認され、翌1936年2月10日には「予備設計および装甲嚮導偵察艦の全体設計を作成すること」が正式に中央設計局へ命じられ、この計画案に「24号計画艦」という番号が割り当てられた。
     
    この際に策定された装甲嚮導駆逐艦の戦術運用思想
    • I:艦艇の用途
      • 1.長距離偵察
          a)駆逐艦や他の嚮導艦が撃破可能な、より弱い敵艦の捜索
          b)敵巡洋艦からの逃避
      • 2.単独行動と単艦襲撃
          a)奇襲的な沿岸砲撃
          b)嚮導艦、駆逐艦、掃海艇、その他艦艇の撃破
      • 3.戦闘への参加
          a)敵駆逐隊の雷撃阻止
          b)味方が防御していない領域の戦術的偵察
      • 4.巡航任務
          a)通商破壊
          b)独航船の撃破
          c)防護が手薄な輸送船団の撃破
          d)輸送船団への強襲
      • 5.短期的な敵即背面への襲撃
         
    • II:艦艇の主な運用と戦術的要件
      • 1.最大戦速……あらゆる駆逐艦へ迅速に追い付き、あらゆる巡洋艦から迅速に逃亡することが可能な速度。すなわち、少なくとも45ノットの最大戦速
      • 2.兵装……あらゆる嚮導駆逐艦/駆逐艦および武装商船を撃破するのに十分な砲火力であること。すなわち、最低でも口径130mm、最低でも搭載数6~8門(これは沿岸砲撃にも必要十分な口径である)
      • 3.巡航任務を考慮した余裕ある弾薬搭載量
      • 4.敵駆逐艦の中距離(70~100鏈 *注:だいたい12.8-9km~18.2-5km)からの砲撃と、行動中の敵軽巡洋艦からの砲撃に耐えうる装甲を持つこと
      • 5.機雷源を生成するための装備を保有すること
      • 6.不期遭遇戦(夜間や霧中)において魚雷攻撃を行うための装備を保有すること
      • 7.航空機や魚雷艇から自艦を防衛するための対空兵装を備えること
      • 8.自艦を偽装するための科学兵器を所有すること(=煙幕展開装置の類を指すと思われる)
      • 9.5000から6000浬に及ぶ大航続距離を持つこと
     
    ここにペトロフの提唱した概念がとうとう「装甲嚮導駆逐艦」として具現化したのである。
    24号計画艦の設計は速やかに進められ、2月18日に予備設計の決定稿が提出された。
     
    24号計画艦の諸元
    基準排水量3450~3600t
    全長140m
    全幅13m
    喫水4.1m
    機関出力140000hp(100000hp説もあり)
    最高速度47ノット
    燃料搭載量950t
    航続距離(16ノットでの巡航時)6000浬
    兵装130mm連装砲 4基
    37mm四連装機関砲 2基
    533mm五連装発射管 2基
    機雷50個(積載量超過状態で)
    • 装甲
      • 装甲は70~80鏈(だいたい12.8-9km~14.6-8km)の距離から発射される152mm砲弾に耐えうる厚さが設定された
        • 船体:50mm
        • 甲板:25mm
        • 司令塔及び主砲塔:35~60mm
    • 機関
      • 主機は45型駆逐艦(オピトヌイ)で試験中の新型高温高圧缶を搭載する予定であった
    • 兵装
      • 主砲は「130mm連装砲」が指定されたが、この当時利用可能な130mm連装砲は存在していなかった(1934年の末から「B-31」の名称でB-13ベースの連装砲塔を開発する作業が始まってはいたが、これは予備設計の段階で開発中止の憂き目に遭っていた。そして、後に「B-2-LM」となるB-13ベースの連装砲塔の開発計画が浮上するのはこれより数ヶ月先の話である)
     
    しかし、これ以降24号計画艦の設計作業が進められることはなかった。
    造船業界が「大艦隊」計画に必要とされる戦艦や重巡洋艦の設計作業に忙殺されるようになったのが原因であるらしい。
     
    こうして、24号計画艦は『いつの間にやら』雲散霧消してしまった。
    しかし、「装甲嚮導駆逐艦」という構想だけはしぶとく、ひたすらしぶとく生き残り続けるのである……
     
  • 47号計画艦:前期(1939~1941)
    1939年9月8日、セルゲイ・ペトロヴィッチ・スタヴィスキ中将を委員長とする、新型装甲嚮導駆逐艦(これには47号の計画番号が与えられた)の要求仕様策定を目的とする特別委員会が設立された。
    24号計画艦が雲散霧消して以来、およそ3年半ぶりの装甲嚮導駆逐艦再始動である。
     
    翌年の1月17日、この「スタヴィスキ委員会」からWW2緒戦の海上における戦闘の分析結果に基づく報告書と、それに基づいた47号計画艦の要求仕様が提出された。
     
    報告書の内容
    • 1.駆逐艦を攻撃開始から離脱まで嚮導する艦艇として、大型駆逐艦は不適な艦種である(装甲が施されておらず、良いマトになる)
    • 2.なので、装甲化された艦艇が必要である(軽巡洋艦を恐れる必要がない程度には)
    • 3.したがって、大型駆逐艦をさらに拡大し、甲板と舷側に装甲を施すべきであり云々……(中略)近距離において駆逐艦へ打撃を与え、軽巡洋艦を拘束するにあたって、10門の130mm砲は6門の152mm砲よりも有用である(これはモンテビデオの戦いの結果に基づく)
       
    • 速度は嚮導される駆逐艦よりやや控えめでも問題はなく、その分装甲の強化に傾注すべきであり云々……(以下省略)
     
    この時期のソ連海軍における装甲嚮導駆逐艦の主目的は、「大艦隊」において建造される駆逐艦たちの嚮導(すなわち、雷撃戦における突入および撤退の支援)であり、加えて索敵であったり、バルト海や黒海といった閉じられた戦場における他艦種との協働(戦艦のための対空/対潜支援、巡洋艦隊の一部としての行動、敷設艦との機雷原形成等)であった。
     
    「スタヴィスキ委員会」が作成した47号計画艦の要求仕様
    基準排水量4500t以下
    最大速力36ノット
    航続距離8000浬
    装甲舷側 70mm(バイタルパート部のみ/45度傾斜)
    甲板 25mm
    艦首横断隔壁 70mm
    兵装130mm両用砲10門
    37mm対空機関砲8門
    533mm五連装発射管2基
    偵察機(カタパルトは搭載せず)
     
    しかし、今回の要求仕様に対する反応はあまり芳しいものではなかった
    労農赤色海軍造船局からは「側面装甲を50mmまで削減し、魚雷発射管を五連装から三連装に換装して最大速力を40ノットまで増大させて欲しい」という要望が寄せられ、海軍参謀本部からは「最大速力を向上させることには需要が認められる。魚雷兵装を『忘れる』ことで達成してはどうか」という意見とともに、「主砲を6門の6インチ砲にすること」(これはは必然的に主砲が両用砲でなくなることを意味した)や「対空火器の口径を45mmまで増大させること」が要求された。
     
    とりわけ参謀本部は本気であり、要求仕様の提出に先立つ1940年1月11日には、海軍参謀本部のトップであるレフ・ミハイロヴィッチ・ハラーから労農赤色海軍造船局局長に宛てて装甲嚮導駆逐艦の仕様策定に関する書簡が送られるほどであった。
     
    ハラーが書簡の中で提案した装甲嚮導駆逐艦の仕様
    • a)武装:152mm連装砲塔3基で計6門。艦首に2基、艦尾に1基配置;45mm半自動砲を8門と12.7mm機銃12門
    • b)最大速力:40ノットを下回ってはならない
    • c)装甲は以下の三種を区画ごとに分けて考慮すべきである 1)弾片防御 2)想定される交戦距離での130mm砲弾に対する防御 3)80~100鏈(だいたい14.6-8km~18.2-5km)から放たれた152mm砲弾に対する防御(バイタルパート限定)
     
    こうした関係各方面からの「ご意見・ご要望」を受け取った上で作成された、海軍造船局長であるアナトリー・アレクセーエヴィチ・ジューコフの署名が付いた要求仕様は下記の通りである
     
    『主砲:8~10門の130mm砲 対空砲:37mm機関砲を8門 魚雷:三連装発射管3基 最大速力:38ノット 航続距離:8000浬 舷側装甲50mm、甲板装甲25mm 基準排水量4000t以下』
     
    「ご要望」の大半は無視された。見事なまでの無視っぷりである。
     
     
    参謀本部の意見がこうも見事に却下されたのは、海軍人民委員部第一副委員であるイワン・ステパノヴィチ・イサコフが原因である。
     
    イサコフは1939年にソ連向け駆逐艦の建造交渉使節団を率いてアメリカへと渡っており、そこで米国の「destroyer(駆逐艦)」を見聞した経験から、「Эскадренный миноносец(直訳すると『艦隊水雷艇』だが、駆逐艦を指す)」にも迅速に両用砲を導入すべきであるとの立場を取るようになっていた。
    しかも駆逐艦の主砲を130mm以上の口径に引き上げる必要性はないとも考えているのだから、参謀本部とハラーの意見が通るはずもなかったのである。
     
    一方敗れたハラーであるが、こちらはモロトフ=リッベントロップ協定の締結による独ソの接近(と、米ソ関係の冷却化。イサコフが米国で行ってきた【駆逐艦建造交渉を含む】一連の各種交渉はこれで全てご破算になった)に伴って編成された「テヴォシアン委員会(イワン・フョードルヴィチ・テヴォシアン率いる技術視察団。グラーフ・ツェッペリンの視察、リュッツォウの購入などを行った)」の一員としてドイツ海軍を視察した経験を持っている。そして、当時のドイツの最新鋭駆逐艦は高温高圧缶と15cm砲を装備する大型駆逐艦であった。
     
    つまり、今回のやり取りは『アメリカ帰り』と『ドイツ帰り』がそれぞれに「自分たちの目で見てきたものこそ次世代駆逐艦のあるべき姿である」と考えた結果起こったものであった。
    (と、ロシア人たちは考えているようなのだが……個人的には『15cm砲閥』は単にペトロフの提唱した大本の概念に忠実であろうとしただけであるようにも思える。どうなんだろう?)
     
     
    ともあれ、こうして大口径の非両用砲路線は考慮外となった。その上で47号計画艦の予備設計作業は開始されたのである。
    とはいえ、労農赤色海軍造船局には設計作業に携われるような熟練した専門家が不足しているという問題(原因は言わずもがな。シベリアへ送りすぎた)があったため、実際の設計作業は中央設計局改め第17設計局に委託されることとなった。
     
    第17設計局の作成した47号計画艦の予備設計案
    第1案第2案
    基準排水量5400t5600t
    全長160.0m
    全幅15.0m
    喫水5.0m
    機関出力75000hp100000hp
    最高速度33.4~34ノット36~36.5ノット
    航続距離5500~6000浬5000~6000浬
    装甲主装甲帯 70mm
    甲板装甲 25mm
    船首横断隔壁 100mm
    主砲塔 25mm
    兵装130mm連装両用砲 5基
    37mm対空機関砲 8門
    12.7mm機銃 8門
    533mm五連装発射管 2基
    機雷 60発
    爆雷 12個(大型) or 24個(小型)
     
    第17設計局の設計班は主機のみが違う二つの設計案を提示し、要求仕様に沿ったものを設計すると排水量が明らかに「軽巡洋艦」のレベルに達するということを証明しようとした。
    事実上の要求仕様に対するダメ出しであり、ここでプロジェクトは行き詰ってしまった。
     
    行き詰まりの打開は各所で模索されていたようである。
    1940年、労農赤色海軍造船局の海軍技師V・Ya・シュールを中心とする設計班より「両用砲搭載装甲嚮導艦」の設計案が提出された。
    設計案の説明覚書におけるV・Ya・シュールの主張は下記の通りである。
     
    「現在労農赤色海軍には非装甲の嚮導艦と8000t級軽巡洋艦の中間に位置する艦級が存在しない。一方、嚮導・通商破壊/通商護衛・対空/対潜任務・機雷源の作成などといった任務に従事する、小型かつ安価で、装甲化された、高速で航続距離が長く、強力な艦砲/対空砲を持った艦艇は緊急に必要とされている」
     
    装甲嚮導艦V・Ya・シュール案
    基準排水量4000t
    全長150m
    全幅13.6m
    機関出力75000hp
    最高速度38ノット以上
    装甲主装甲帯 50mm
    甲板装甲 25mm
    船首横断隔壁 100mm
    船尾横断隔壁 75mm
    主砲塔 25mm
    兵装130mm連装両用砲B-2-U 4基
    37mm連装機関砲66-K 4基
    533mm五連装発射管(二階建て式) 2基
     
    しかしながらこの設計案の「基準排水量4000t」はかなり楽観的な計算であり、燃料搭載量を非常に少ないものにして航続距離を大幅に犠牲にするか、船体構造を徹底的に軽量化して強度や凌波性を犠牲にしなければ達成不可能であろうと考えられた。
    結局この設計案は「そもそも47号計画艦の要求仕様を満たしていない」という理由で(V・Ya・シュールが造船局の主流派に属していなかったことも一因と言われる)資料庫へと送られることとなった。
     
    一方、47号計画艦の要求仕様により近いバージョンの設計案は1940年秋に第17設計局で作成された。
    有力な設計者であるN・V・Brezgunによって作られた新設計案は、武装も機関も以前の第17設計局案と全く同じであった。
    しかし、武装の大半を船首に集中配備することで装甲区画の面積を節約し、重量分布を変化させることで基準排水量4000t(満載5300t)を達成するという野心的な計画案であった。
    武装配置を変更したことで戦闘時には艦首方向からの射撃を受けることが多くなるため、船首横断隔壁は120mmまで増厚される予定であったらしい。
    もはやノリが戦艦を設計する際のソレになってきているように思われる。
     
    他方、「反対側」からのアプローチが試みられていたと解釈できる事実も残されている。
    この時期、第196造船所で組織されたNKVDの特別設計局においては「小型の長距離軽巡洋艦」というアイディアが模索されていた。
    「大型の嚮導駆逐艦に装甲を施して安価な万能艦艇を作る」のではなく、「安価・小型な万能軽巡洋艦に嚮導駆逐艦の仕事も担わせる」という方向性である。
    これは後に94号計画艦として設計作業が本格化するのだが、それはまた別のお話。
     
     
    1941年4月、労農赤色海軍造船局の新局長であるニコライ・ヴァシリエヴィチ・イサチェンコフ技術少将は、今までに提案された装甲嚮導駆逐艦諸案の比較研究を行った。その際彼が出した結論が
     
    「様々な装甲嚮導巡洋艦諸案(注:原文ママ……であるらしい)の研究作業によって、現状の造船設備および機械製造設備では、速度を大幅に低下させることも、艦艇の寸法と排水量を増加させることもなく十分な装甲を持つ嚮導艦を建造することは不可能であることが確認された。(現状でも建造可能なものは)軽巡洋艦に近似したものになるだろう」
     
    これである。即日プロジェクト打ち切りになってもおかしくないほどの一刀両断ぶりである。
     
    ……であるにもかかわらず、なぜか47号計画艦は生き延びた。
    「41年度船舶設計計画」には47号計画艦の名前がしっかりと記載されており、第32設計局または第198造船所が設計を担当し、予備設計作業は41年10月に終了することが予定されていた。
     
    果たして47号計画艦をどう収めるつもりだったのだろうか。
    どうやっても軽巡洋艦以外になりようがない要求仕様に忠義を貫き通し、軽巡洋艦となることを甘受するつもりだったのか。
    はたまた要求仕様を曲げて「嚮導駆逐艦」の枠内に納まる規模の艦艇へと縮小するつもりだったのか。
     
    答えが出る機会は1941年6月22日を境に永久に失われた。
     
  • 47号計画艦:後期(1946~1948)
    41年6月22日を境に「艦隊整備計画などにかかずらっている場合ではない」といった状態に陥ってしまったソ連であったが、パニックが収まり、戦線が膠着し、反攻が始まる段になるとさすがに艦隊整備計画について再度考える余裕を取り戻していた。
    来るべき戦後を見据えた艦隊整備計画において、海軍人民委員であるニコライ・クズネツォフは130mm連装両用砲を3基搭載する「大型駆逐艦」?を殊更に重視し、「通常の」駆逐艦とは別枠で132隻建造することを構想していた。
    しかしながら、長く続いた戦火とドイツによる収奪によって疲弊しきったソ連の現状を知るスターリン(と、造船業界)はこの構想を良しとしなかった。
    海軍はどうにかこうにか食い下がって「十ヵ年計画(1946年~1955年)の終盤に4隻のみ建造を許可する」という一文を勝ち取ったものの、「十ヵ年計画で計132隻(プラス「通常の」駆逐艦226隻)」という気宇壮大な元計画からは程遠いものとなってしまった。
     
    それでも「大型駆逐艦」の必要性を確信していた海軍は、来るべき十ヵ年計画終盤に備えて「大型駆逐艦」の更なるブラッシュアップに取りかかることにした。
    これを任された第53設計局(1946年に第17設計局から改編)は新たな「大型駆逐艦」を「装甲嚮導駆逐艦」のコンセプトに基づいて設計することを選択した。
    ご丁寧に戦前の「47号計画艦」という計画番号まで引き継いだ、5年ぶりの「装甲嚮導駆逐艦」再起動である。
    もはやここまでくると執念のようなものが感じられる。
     
    とはいえ、新たな「装甲嚮導駆逐艦」が戦前の「装甲嚮導駆逐艦」から引き継いだものはほとんどなかった。
    排水量は4000tに満たず、全長は140mすら超えない非常に控えめ(当社比)なものであり、主砲も130mm連装両用砲がたったの3基(ないし2基)であった。
     
    47号計画艦1948年度案
    砲塔3基案砲塔2基案
    基準排水量3688tデータなし
    全長138.0m
    全幅13.6m
    喫水4.25mデータなし
    航続距離5500浬(20日間連続行動可能)
    装甲垂直装甲 14mm
    甲板装甲 14mm
    弾薬庫 10mm
    機関室 10mm
    兵装130mm連装両用砲SM-2-1 3基〃 2基
    45mm連装対空機関砲SM-16 4基
    25mm四連装対空機関砲4M-120 2基
    533mm五連装発射管 2基
     
    以前の「大型駆逐艦」?から引き継いだ要素のほうがよほど多く、ただの「大型駆逐艦」改善型であるように見えるが、さにあらず。
     
    第53設計局の技術者たちは全く新しい発想で新世代の「装甲嚮導駆逐艦」を作り上げたのである。
    彼らは「装甲鋼板を船体の構造材として直接用いる」という新しい手法でもって「装甲化された駆逐艦」という概念を実現しようとした。
    船体外板および上部甲板の大部分は装甲鋼板が構造材として用いられ、これがそのまま艦艇に装甲による防御力を与えるという、そういう発想である。
    艦艇というより戦車の作り方に近い。
     
    この新機軸によって「装甲嚮導駆逐艦」は「装甲板の重量による排水量増加」という問題から解放された。
    船体外板と上部甲板の装甲鋼板は敵弾からも、荒れた海からも艦艇を守ってくれるはずであり、一挙両得の解決策になるはずであった。
    武装の搭載量に比して大柄な船体は今までになく良好な居住性という余禄をもたらした。
    新機軸によって設計された47号計画艦はまさしくいいことづくめ……になる、はずであった
     
    しかし、「装甲鋼板を船体の構造材として直接用いて、果たして本当に船体強度が確保できるのか?」という疑問は非常に厄介な問題を引き起こした。
    そもそも、ソ連の船体設計の際の強度計算は戦前・戦時中に「実績」を積み上げたことで「問題アリ」と看做されていた。
    当然ながら新しい強度計算の方法とルールを定めなければならなかったのだが、これを定める議論は紛糾に紛糾を重ねて収集のつかない有様であった。
    権威ある科学者同士の意見がまとまらず分裂しきっており、ここへさらに用兵側と造船側の伝統的な対立構造がコミットしてしまったことで議論が炎上してしまっていたのである。
     
    さらに、47号計画艦の構造材として用いる予定の装甲鋼板は1948年後半~1949年初頭に68-bis型の量産が始まるとそちらへ供給するだけで手一杯となってしまい、47号計画艦への装甲鋼板の供給は却下されてしまった。
     
    上記二点は「装甲鋼板を駆逐艦の構造材に使う」というアイディアを放棄するに十分な理由であった。
    当然の帰結として、「装甲嚮導駆逐艦」という概念も放棄された。
     
    これが「装甲嚮導駆逐艦」の棺桶に打ち込まれた最後の釘であった。
    足掛け20年以上にわたってしぶとく、ひたすらしぶとく消えては蘇り、消えては蘇りを繰り返してきた「装甲嚮導駆逐艦」であるが、これ以降二度と蘇ることはなかったのである。
     
  • その後
    「装甲嚮導駆逐艦」という構想自体は完全に灰になってロストした。
    しかし、47号計画艦そのものが死に絶えたわけではなかった。
    47号計画艦の砲塔2基案はその後、多少の変更が加えられ、多少サイズが縮小されたものの、それ以外は細かい構造までほぼ丸々新型駆逐艦設計案として流用されている。
     
    これを実際に建造したものが41型(タリン級)である。
    ここが戦前から続くソ連海軍の長い「理想の駆逐艦探しの旅」の終着点……と言うのは、流石に言い過ぎだろうか。

小ネタ

いまひとつ射程が頼りない本艦の魚雷「ЭТ-46(ET-46)」であるが、これは46年から量産が始まった電池式魚雷である。(炸薬量450kg)
「Электрическая Торпеда(電動魚雷)」の頭文字を取って「ЭТ」、46年から量産開始なので「46」……ということなんじゃないだろうか、多分、おそらく、きっと

コメント欄

  • 久しぶりにこのゲームやったけどやっぱりこいつ強いな。かくれんぼ艦長のおかげで隠蔽5.7まで改善してたし、OP化に磨きがかかってた。なぜ誰も使わないのか。 -- 2022-07-30 (土) 16:39:59
    • 速やかに敵駆逐を排除できる腕前が無いと結局は使い物にならないから。そして最近は上手い人はバランスの良いギアリングに乗ってたりすることが多い気がする。 -- 2022-07-30 (土) 18:39:28
      • 敵の援護下にある駆逐すら狩りに行けるからギアリングより全然使いやすい、というか活かせる場面が多いと思うけどなぁ。隠蔽管理をまともにできるなら多分ハバロが1番強いんじゃないかな。 -- 2022-07-30 (土) 23:32:45
      • 結局乗り手次第でしょ。腹見せて突撃してくるハバロならギアリングでも倒せるし、いるとわかってる敵駆逐艦を無視して戦艦に近接雷撃しに行くようなやつはハバロだろうがギアリングだろうが役に立たない。 -- 2022-07-31 (日) 02:36:13
      • デルニーのがバランス良くて好きになってきた。装填が早いから6門でも強いし魚雷射程もまともだし。極めつけが機動力もそこそこあるということ。 -- 2022-07-31 (日) 02:45:38
      • 乗り手がまともでかつ同レベルだった場合の平均勝率はどっちが高いのか気になるのよね。対駆逐運用じゃハバロが圧倒的すぎるけど、敵駆逐を排除する前に味方が溶けてた場合とかだとギアに分があるし。 -- 2022-07-31 (日) 12:10:51
  • 対駆逐艦と対戦艦においては負け無しとも言える強さがあるけど巡洋艦相手がかなりきつい。敵がマイノまみれだった時とかは島風でくればよかったとか思っちゃう。 -- 2022-08-05 (金) 00:37:20
  • あの、当たり前のことだけど、魚雷全部吐き出した煙幕内島風相手に逃げるならハバロ乗らないでくれませんかね?距離5kmでソナー炊いて魚雷も発見してお膳立て完璧にしててヤる気満々でアンタより前で砲向けて待ってるのコルベールがバカみてぇじゃないですか。あとその俺より後ろで魚雷流しても届くと思ったんですかねぇ? -- 2022-11-04 (金) 14:56:50
    • 否定してるわけでもないし賛同する気もないんやけど「俺」の位置とか艦種にもよるので言ってることよくわかんないですw -- 2022-11-04 (金) 17:56:09
    • ぶっちゃけ、そのコルベールくんが狩れば話は早いよね。 -- 2022-11-04 (金) 19:51:40
    • たしかにw -- 2022-11-06 (日) 08:41:37
    • 言いたいことは何となくわかる。軽巡が前に出るときは、相手の目を処理するのがちょっとでも遅れると致命的だからな。ハバロだから駆逐に対する殺意足りてるだろうって前提で援護に突っ込んで当が外れた状況かな。たぶん自力で処理はしたんだろうがそのあとの状況想像するとキレるのはまぁ理解できる。 -- 2023-02-01 (水) 15:32:40
    • コルベールの場合味方がいない状態で突っ込むのはマジでキツイからな、敵の戦艦が居ないなら良いが -- 2023-02-22 (水) 22:23:19
  • 最近はハバロでも開幕島影魚雷狙いしてる奴が増えてきたな。6kmしかない射程で何がしたいだか -- 2023-02-21 (火) 22:46:02
    • コイツに限った話じゃないが、接近魚雷は勝確の終盤だけにしてほしいよ。砲駆だろうが雷駆だろうが島影入っちまったらまともに索敵出来ないだろうに。 -- 2023-02-22 (水) 23:09:19
  • 総力結集がナーフされてしまったせいでこいつも間接的に弱体化の影響を受けたのが悲しいな -- 2023-03-20 (月) 11:41:11
    • ハバロで総力結集積んで戦ったことないから全くはそうは思わんわ。むしろ同じスキルに依存してたやつがそう思うだけでは? -- 2023-03-20 (月) 13:13:04
  • 現環境のハバロってどういう運用をすればいいのかなぁ 任務の関係で米巡多いし… そもそも乗るってのが最適解だが教えて工口い人! -- 2023-07-05 (水) 12:17:59
    • あ、乗る"な"ね -- 2023-07-05 (水) 12:19:45
    • 射程に入れる、引き撃ち姿勢作る、撃ちまくる、簡単でしょう? -- 2023-07-05 (水) 15:01:57
  • ぶっちゃけこいつ乗る時隠蔽強化してないから偵察しろとか言われても困る。巡洋艦戦艦なら良いが駆逐なら隠蔽負けするから勘弁。 -- 2023-08-11 (金) 16:18:10
    • 大型駆逐艦に偵察情報求むとか言われても困るよな、すぐそこの島裏にフル耐久の日駆がいるってのに。 -- 2023-08-11 (金) 17:12:21
      • ハバロエアプなのか知らんが勘違いしてる奴が多いけどこいつは偵察するタイプでも積極的に占領に行くタイプでもないからな。隠蔽強化すると舵がクソゴミになるから狭い所は向いてないので広い所から撃ってヘイト集めるのがこいつの役目なんだよね。 -- 2023-08-11 (金) 17:42:44
      • 少なくとも見ることは駆逐の基本なので、突撃して対駆逐やれとは思わんが巡洋艦や戦艦を発見して敵駆逐のおおよその位置を把握して魚雷警戒を促すことをやるのはもはや義務よ。最大射程でトリガーハッピーになってるハバロとか無能過ぎて見捨てるわ。まぁ巡洋艦がちゃんと見える位置で撃ってればまだマシな方か。 -- 2023-08-11 (金) 19:37:52
    • こいつ乗ることによって駆逐枠ぶっ潰してるんだから、巡洋艦みたいなもんだしそういう動き方するわwってんのなら素直に巡洋艦乗れ。 -- 2023-08-13 (日) 18:39:45
      • ではハバロにどんな立ち回りをご希望で?もちろんそもそも乗るなってのは論外な -- 2023-08-13 (日) 18:53:17
      • 上手いやつは隠蔽特化で基本対駆逐ムーブ、ただ突っ込んで被雷などしないように無理はしない。それとオヤツ程度に味方が燃やした敵戦艦が即消しとかしたら追加で燃やし隠蔽入ってまた対駆逐。転舵上げて隠蔽捨ててるなら島風魚雷も華麗に避けて接近してくれ。それが出来ないなら転舵上げる意味無いし大人しく隠蔽上げとけって。 -- 2023-08-13 (日) 19:50:44
      • 駆逐枠ぶっ潰す以前に最近の駆逐はみんな地雷だからセーフ -- 2023-08-13 (日) 20:15:34
      • これには同意だな、駆逐乗りだが常に位置割れてるハバロなんて何も怖くない、自分の隠蔽の1km以内に唐突に現れるハバロの方がよっぽど怖い。空母戦以外で駆逐艦と言う艦種に乗ったなら敵の駆逐艦に仕事させないのは勝つ為に必ずやらなきゃいけない事だよ。敵駆逐倒した後なら遠投でも突撃でも好きにしたらいい。下のパオロ、エルビングも一緒。なんならエルビングなんてマッチ帯ほぼ最良隠蔽だしね。 -- 2023-08-14 (月) 00:01:25
    • ちなみにパオロとかエルビングとか他の大型駆逐艦だったらどう?やっぱ駆逐偵察した方がいい感じ? -- 2023-08-13 (日) 21:03:42
      • パオロは実は5.3くらいまで隠蔽が改善するから偵察は出来る。エルビングは5.1くらいかな。パオロは主砲が強くないしエルビングは機動力が皆無なのでどちらも無理は禁物だけどね。 -- 2023-08-14 (月) 01:15:55
      • てかハバロも特化すれば5.7くらいいくはずだからそう悪いもんでもない。 -- 2023-08-14 (月) 01:17:45
      • 特化前提で言われても困る  -- 2023-08-14 (月) 14:54:49
      • 駆逐艦はドイツとヨーロッパ以外はインスピ含め特化前提だと思う。俺も脆弱まではつけないけど。逆に特化せずインスピ何盛ってるか聞きたい。 -- 2023-08-14 (月) 17:08:50
      • 何を盛るって転舵盛るとか言いながら実際は炎技付けてインスピで射程伸ばしながら遠くから撃ってるだけだって。隠蔽有利がデカいゲームなのにわざわざそうしない理由が分からなくて困る。 -- 2023-08-14 (月) 18:10:14
      • パオロについて言ったけど、インスピは速度と煙幕にしてる。完全な突撃雷撃仕様だから序盤に苦手な偵察でわざわざ体力減らしたくないんだよね。 -- 三葉? 2023-08-14 (月) 18:32:56
      • パオロは昔と違って雷駆艦長来たから、イチバチの突撃型よりクレベールみたいな運用したほうが安定するよ。 -- 2023-08-14 (月) 19:09:02
      • マ?雷駆艦長ちょっと試してみるわ、ありがと。因みにクレベールみたいな運用って具体的にどんな感じ? -- 三葉? 2023-08-14 (月) 20:09:16
      • 視野狭めないように隠蔽特化以外でなんか良い運用あるか聞いたら結局「偵察で体力減らしたくない」かーい!しかもハバロのページでパオロの話するんかーい!やっぱ隠蔽特化してる奴以外は信用ならんのがはっきりした感じやな。木主風だとぶっちゃけ駆逐艦乗ってるのに偵察したくないとか言われると困る。駆逐倒した後なら良いが、まだならチームが負けるから勘弁。 -- 2023-08-14 (月) 21:05:29
      • すまんな、体力全開の状態で突撃キめる事でしか摂れない栄養があるんや。戦艦二隻ぶち転がすから許したって -- 三葉? 2023-08-14 (月) 21:44:24
    • 同じぐらいの隠蔽のイタ駆だって隠密特化してなくても偵察してるんだから、出来んことはなかろう。 -- 2023-08-14 (月) 07:38:55
      • まぁ日駆は隠蔽良くても主砲弱くて耐久低いから偵察はしませんとか言う人もおるんで、やらない理由を探したらいくらでも言い訳は出来るんだよ。 -- 2023-08-14 (月) 13:18:42
      • あぁ、上の葉で今見たわ… -- 2023-08-14 (月) 19:32:52
  • レジェ帯の駆逐艦使ってるのに「偵察したくない」とか言い出すって逆にすごいな? 頼むから味方に来ないでね 勝ち目なくなるから -- 2023-08-14 (月) 19:39:21
    • 味方に来るか来ないかはシステム次第なのでどうしようもないよ、それが嫌なら自分が戦況ひっくり返す好みの艦艇に乗るしかない -- 2023-08-14 (月) 21:29:20
  • 相手の土俵で勝負したくない気持ちは分かるけど、駆逐のって偵察したくないは道理が通らんでしょ。砲駆に乗った以上は敵駆逐の排除と偵察は役割なんだから。 -- 2023-08-18 (金) 07:08:38
    • まぁ駆逐が駆逐探さなかったら誰が探すんよと訪ねたい。百歩譲るならレーダー巡洋艦と分隊組んでる時くらいかな。 -- 2023-08-18 (金) 21:11:08
      • そもそも偵察を他人に任せてる間にそいつは何してるんだろう?という疑問が。プランクトンでも数えてるん? -- 2023-08-18 (金) 21:52:54
      • 真面目に言うと他人に任せるでは無く各々ちゃんと最低限の役割がある中で、駆逐の役割として偵察の比重はかなり重いということ。その後ろの奴らは駆逐の支援が出来る位置にいるのが好ましいが出来ないアホ戦艦や巡洋艦も多い。だけどそれ以上に偵察しない駆逐は戦犯扱いなんだよ。 -- 2023-08-18 (金) 22:29:56
  • デアリングどころかジュトランドより撃ち合い弱くね? -- 2024-01-09 (火) 16:36:28
    • ちゃんと砲を向けてる?砲が回ってなかった場合こいつの砲旋回ではそりゃ英駆と撃ち合いになったら負けるよ -- 2024-01-09 (火) 17:21:13
    • デアリングがAP使ってくる手練れだと返り討ちもあり得るけど、防御姿勢取ったりすれば基本的には撃ち負けることは無い。ジュトランドにもやられるのならスキルやUGを見直したほうがよい。火災特化とかにしてるんだったら論外。 -- 2024-01-09 (火) 20:25:28

*1 それでも尚、PC版に置き換えればティア8帯の戦場にティア10の艦艇を放り込むようなものであり戦力差がかなり乖離してる。
*2 ランブル艦長ほどではないものの十分射程は長いので
*3 UGや艦長インスピによってある程度変動するが