Tiger

Last-modified: 2023-10-15 (日) 16:00:49

タイガー級巡洋戦艦 タイガー

タイガー.jpg

装甲厚の詳細

タイガー 000.jpg

性能諸元

性能諸元の数値は、アップグレード・基本特性・艦長スキル・ブースター・迷彩などの補正がかかっていない素の状態の数値を入力してください。
部位ごとの装甲厚や散布界など、ゲーム内には載っていない情報は将来ゲーム内で見れるようになる可能性があるので暫定で0や0-1などとする
・基本性能

Tier4種別ツリー艦
艦種戦艦派生元Iron Duke
国家イギリス派生先Renown
生存性継戦能力(A) 43,600
(B) 49,600
装甲13-254mm
・防郭 229mm
・艦首・艦尾 16mm
・砲郭 127-152mm
・装甲甲板 38mm
対水雷防御ダメージ低減13%
機動性機関出力108,000hp
最大速力29.0ノット[kt]
旋回半径740m
転舵所要時間(A) 19.0秒
(B) 13.6秒


隠蔽性 通常主砲発砲時火災発生時煙幕内からの主砲発砲時
海面発見距離12.9km14.5km14.9km10.9km
航空発見距離10.4km17.2km13.4km-


射撃管制装置艦体モジュール主砲射程最大散布界
A-Bmod.113.2km0m
mod.214.6km0m


主砲艦体口径基数×門数最大ダメージ(火災)装填180度旋回
A343mm/45 Mk II4基×2門HE弾 5,050(39%)
AP弾 9,450
33.0秒32.7秒
B343mm/45 Mk V30.0秒30.0秒


副砲船体口径基数×門数最大ダメージ(火災)装填射程
A-B152mm/45 BL Mk.VII12基×1門HE弾 2,200(12%)5.0秒4.5km


魚雷艦体口径基数×門数(片舷)最大ダメージ(浸水)装填射程雷速発見
-533mm Mk II4基×1門(2門)10,000(160%)95秒6.0km53kt1.1km


対空砲艦体口径基数×門数秒間平均ダメージ射程
A7.7mm Maxim Mk.I10基×1門171.0km
76.2mm/45 QF HA Mk.IV6基×1門133.0km
B40mm/39 Vickers QF Mk.II10基×1門572.5km
76.2mm/45 QF HA Mk.IV6基×1門133.0km



・アップグレード

スロット0スロット1スロット2スロット3スロット4
搭載可能アップグレード
1Main Battery Modification 2-min.png主砲改良2+20%:主砲旋回速度
Aiming Systems Modification 1-min.png照準システム改良1-7%:主砲弾の最大散布界
+20%:魚雷発射管旋回速度
+5%:副砲最大射程
-5%:副砲弾の最大散布界
Secondary Battery Modification 2-min.png副砲改良2+20%:副砲最大射程
-20%:副砲弾の最大散布界
AirDefense 2_0.jpg対空砲改良2+20%:対空砲座の最大射程

・開発ツリー

開発ツリー
軍艦名
(必要経験値/購入クレジット)
モジュールスロット
(必要経験値)
当艦モジュールスロット1
(-)
モジュールスロット2
(-)
モジュールスロット3
(-)
次の軍艦1
(-/-)
次の軍艦2
(-/-)


船体
Hull-min.pngTiger 船体B100,000
主砲
Main Battery-min.png343mm/45 Mk V12,500
射撃管制装置(照準装置)
Gun Fire Control System-min.png照準装置 Mk V mod.212,500

・消耗品

搭載可能 消耗品

搭載可能 消耗品

十字キー左
応急工作班I.png応急工作班無制限消耗品の動作時間:15 秒
消耗品の準備時間:80 秒
十字キー上
修理班I.png修理班3 回消耗品の動作時間:28 秒
消耗品の準備時間:80 秒
回復:0.5% HP/秒
十字キー右
エンジンブーストI.pngエンジンブースト3 回最大速度:+8%
消耗品の動作時間:120 秒
消耗品の準備時間:120 秒
十字キー下
強化型副砲照準器.png強化型副砲照準器3 回副砲の安定性:+100%
副砲の散布界:-50%
消耗品の動作時間:30秒
消耗品の準備時間:160秒

詳細は消耗品を参照

ゲーム内説明

1911年1月、日本は巡洋戦艦の設計と建造をイギリスに発注しました。後に「金剛」と命名されたこの巡洋戦艦は、当時のイギリス巡洋戦艦より強力だったため、イギリスは1911年計画に、類似の計画案を新たなイギリス巡洋戦艦として採用しました。
「HMS Tiger」は1912年に竣工され、1914年に第1巡洋戦艦戦隊に配属されています。本艦はドッカー・バンク海戦とユトランド沖海戦の両方に参加しましたが、21発の被弾を受け、大きな損害を被りました。
就役:1914
同型艦数:1

解説

  • 主砲
    良くはない。
    一言でいうと劣化Iron Dukeであり、漫然とした火力投射ではなく時と場所を選んで有効打を出していく必要がある。Iron Dukeより1基少ない334343mm連装砲を備え(前方火力は同等)、弾速が早いが与ダメは低く設定されており特にHEは低い(火災発生率は同等)。射程はIronDukeに僅かに劣る程度だが決して長い方ではない。遠投合戦への参加は程々にすべきだろう。前級から唯一向上した照準速度を接近戦に活かしたい所である。
  • 副砲
    悪くはない。
    射程は最長6.5kmで独戦に準じる。152mm砲が片舷6、うち前方5門後方1門と攻撃的配置。この砲は何故かT6以降の50口径砲よりもダメージと装填と弾速と発火率が良い。くたばれチャーチル
    隠蔽距離との差が5kmほど有るため狙って使うのは困難だが、貫通力と手数は十分。魚雷を回避した敵が意気揚々と突っ込んでくる可能性も有るため、変態という自覚が有るなら副砲特化もオススメである。
  • 魚雷
    無いに等しい。
    愛宕同様に4方向へ魚雷を放てるが、問題は1基1門しかない事である。斜め方向に放てるのは1本のみと考えたほうが良く、牽制になるかどうか怪しい。安全距離が長いのも難。
    無いものと思って交戦し、忘れた頃に流すのが良いだろう。敵も忘れているはずである。
  • 対空 
    近距離パワー型。
    中距離は非常に強力だが長距離対空がない。個艦防空は強めだが艦隊防空は不可能と思ったほうが良い。
  • 抗堪性
    悪い。
    姿を晒しての撃ち合いにはまるで向かない。艦首艦尾は16mmと薄いが、Renownと違って喫水線に229mmの装甲帯が存在する。よってAPを跳弾し得るので比較的マシである。後方の装甲が比較的薄いため、選べる状況であれば艦首を向けて交戦したい所。
    後述の良隠蔽によりヘイトを味方に押し付けるのは簡単だが、その間にその味方以上の戦果を出していく必要がある。生き残るのは簡単だが勝つのは難しい。
    VPの位置はそこそこ低く、タートルバック式の多重装甲で守られているため横っ腹にAP弾を喰らっても通常貫通止まりでVP貫通は意外と受けにくくなっている。ただし、甲板スロープの厚さが25mmしかなく、38cmクラス以上のAP弾では跳弾が発生しなくなるため、38cm以上のAP弾に対しては防御力がガタ落ちする。周囲に38cm以上の主砲を持つ艦が増えてくるティア帯なので十分に注意が必要。また、前Tと同様に不貫通も過貫通も期待できない薄い舷側装甲が広い面積を覆っているので、VPダメージを受けなくとも通常貫通ダメージが嵩みやすい。

    船体が長く舵が重く水雷防御も芳しくないので魚雷耐性は低い。足が速いからと前に出すぎると駆逐艦に魚雷で処される。
  • 消耗品
    通常の工作班と修理班に加え、このTierから早くもエンジンブーストを所持している。後述の機動性と合わせ、強みに繋げられる可能性はある。
  • 機動性
    極めて良い。
    最高速度は29ktであり金剛に準じる。エンジンブーストを含めればT4最速、マッチング帯でも最速クラスでこのTierに有るまじき機動が可能である。不意をついて鈍足戦艦の逆舷に回り込めれば一方的に虐殺出来、プッシュするにも撤退するにも有用。
    転舵時間と旋回半径は並。Bretagneに劣りDerfflingerと同レベルで、金剛を僅かに上回る程度。敵弾をひらひらと躱せる程ではない。
  • 隠蔽
    極めて良い。
    隠蔽ガン振りで10.8kmと優秀で、一部の巡洋艦を上回る。他の戦艦では不可能なルートで奇襲やヒット・アンド・アウェイしたり、味方駆逐を近距離から援護したりと、この艦でしか出来ないポジショニングが可能だ。撤退時にもギリギリまで味方を見捨てず痛打を与えられる(はずである)。
  • 総評
    くノ一と化した幻のKongo型ゼロ番艦
    上位Tierの隠蔽特化ニンジャ達に比べれば比較的通常の戦艦に近い性能をしているが、隠蔽と機動性以外は地味に低めのピーキー艦である。遠距離玉投げに参加してもある程度成果を出せてしまうが、いつの間にか削り負ける可能性が高い。劣化金剛や劣化Iron Dukeになるのを避けるには装甲を犠牲にして得た隠蔽と機動性を使いこなす必要があり、初心者向けではない。
    元々金剛で接近戦を嗜んでいた艦長からすれば、射程&装甲と引き換えに念願の隠蔽、魚雷、中距離対空、そしてエンジンブーストを与えられた艦である。影と化して味方駆逐をストーキングしたり、副砲特化で敵駆逐を返り討ちしたり、空母相手に押し込んで敵将の首を取ったりと、今まで悔しい思いをした状況で新たな戦いを楽しめるはずである。

史実

艦歴

「タイガー」は1911年度計画により建造された巡洋戦艦である。当初は「ライオン級」巡洋戦艦の4番艦として設計・建造されていたが、「ライオン級」巡洋戦艦が既存の「アイアン・デューク級」戦艦の艦上構造物レイアウトをそのまま巡洋戦艦に流用しただけであったのに対して、同時期に建造が進んでいた日本海軍向けの「金剛」型巡洋戦艦は「第3砲塔前の構造物を取り除く」という大胆なレイアウト変更により「ライオン級」よりも先進性を有していた…このため本艦も急遽レイアウト変更を実施して先に竣工・就役済の姉妹艦達とは異なる姿で建造が行われた。ただし、変更が行われたのは艦上構造物のレイアウト変更のみであり、それ以外の設計は「ライオン級」巡洋戦艦に準じているため「金剛」型巡洋戦艦との関連性は薄い(といっても先祖は共通なのだが)。
 起工は1912年7月であり、進水は翌1913年。竣工・就役は1914年10月になってしまい、既に第1次世界大戦は始まっていた。1915年1月にドイツの巡洋戦艦群がドッガー・バンクにおいてイギリスの漁船団に対して攻撃を行い、英国海軍はそれを迎撃すべく巡洋戦艦隊を派遣。ドイツの巡洋戦艦群は英国海軍の接近を知ると退却に入り、それを英国海軍の巡洋戦艦隊が追う形で砲撃戦が始まった(ドッガー・バンク沖海戦)。本艦は複数の命中弾を受けて10人の搭乗員を失う。対する本艦の砲撃の命中弾はたった1発のみであった。1916年5月末には「ユトランド沖海戦」に参加。本艦は「フォン・デア・タン」「モルトケ」に命中弾を与えるも、15発の被弾により搭乗員24名が死傷した。この海戦により「インディファティガブル」と「クイーン・メアリー」が轟沈、既存の巡洋戦艦の防御力不足が明らかになった。
 その後、不安を抱えながらも複数の作戦に従事した本艦は無事に第1次世界大戦の終戦を迎え、戦間期の「ワシントン海軍軍縮条約(1921年)」下でも保有を認められたが流石に「ロンドン海軍軍縮条約(1930年)」においては破棄されることが決定。翌1931年に除籍され1932年には解体処分となった。

小ネタ

艦名に関する小ネタ

 PC版では、本艦実装前から「タイガー」の名を冠する艦、つまり現在のティアⅧプレミアム軽巡洋艦「Tiger」が存在していた。しかし本艦の実装にあわせて「Tiger」から「Tiger'59」に名称変更が行われた。

艦名の由来

 本艦の艦名は「ライオン級」巡洋戦艦1番艦「ライオン」の名の流れを汲んで「タイガー」と名付けられている。
 なお勇ましい名前の割には「ライオン」は「ユトランド沖海戦」においてドイツ巡洋戦艦「リュッツオー」の撃った砲弾が3番砲塔に命中、砲塔バーベット内で爆発した結果…砲塔内部を全損した上に天蓋部と防盾も吹き飛ぶという痛ましい被害を受けている。辛うじて弾薬庫に火が廻らず轟沈は免れたが、比較的防御が固い筈の砲塔の被弾状況としてはあり得ないレベルであった。「タイガー」も同じように第3砲塔に命中弾があり大損害を被ったが、幸いに「ライオン」程の致命的な被害は受けなかった。

戦訓の取り入れ方の相違

 「ユトランド沖海戦」における英独の巡洋戦艦の生存率の差は「南米フォークランド諸島沖海戦」における戦訓の取り入れ方によって生じたとする説がある。余談になってしまうが今回はこの説について触れてみたい。まず南米「フォークランド諸島沖海戦」において大敗北を喫したドイツ海軍は巡洋戦艦の戦闘能力に着目、研究を進める。その際には「ドッガー・バンクの戦い」において撃沈された「ブリュッヒャー」および弾薬庫火災までいったものの辛うじて帰還に成功した「ザイドリッツ」における戦訓も取り入れる事を忘れなかった。よって戦訓を取り入れた後のドイツ海軍の巡洋戦艦は英国海軍のそれよりも防御が堅固であり、かつ防火扉の数や金属製弾薬筒の採用などダメージコントロールの仕組みも優れていた*1。 これに対して英国海軍は「フォークランド諸島沖海戦」において巡洋戦艦の有用性を再認識したものの、その後の戦いにおける戦訓の取り入れよりも艦の拡大(特に火砲と速度)にのみ熱心であり続けた…このツケは「ユトランド沖海戦」における巡洋戦艦の大きな被害により清算されることになる。

コメント欄

  • 同格に金剛さえいなければ…。曲がらないからよく被弾する、だがそれに耐えうる装甲はない、装填33秒とかなり重い(強化すれば改善するが)、魚雷は飾り…この船なんかいいとこある? -- 2023-10-10 (火) 09:01:24
  • イギリス艦長が乗せれる。砲塔旋回が早い。 -- 2023-10-10 (火) 11:48:36
  • 魚雷は意外にこのティアなら当たるよ 持ってると知らない奴が結構いるから -- 2023-10-13 (金) 07:53:55
    • 射程6kmまで接近された時点でこの射角の悪い魚雷を流すまでもなくぶち抜かれて沈むと思うが。安全距離も長いからシャルンやグナイの感覚では流せないしな -- 2023-10-14 (土) 10:01:34
  • 金剛より艦首艦尾装甲薄いのか、道理で…。金剛の準同型のつもりでは絶対乗れないな。 -- 2023-10-14 (土) 01:00:05
    • 何気に英巡戦ツリーの中で船体に対する装甲帯の長さが一番大きいのよな。つまりそういうこと -- 2023-10-14 (土) 21:54:25
  • 個人的にはアイアンデュークより使いやすくて好きだわ。 -- 2023-10-15 (日) 16:00:49

*1 もっともこれはドイツ海軍の巡洋戦艦群の活躍の舞台は北海周辺に限られるため、乗組員は普段は地上基地で生活・作戦の際のみ艦上生活を送るという仕組みのため艦内のスペースを目一杯利用できたという違いもある。対する英国海軍はそうではなかったため、居住性を確保するためにはダメージコントロールの仕組みがイマイチなのも承知の上で我慢せざるを得なかったのだ。