第六章

Last-modified: 2024-04-08 (月) 18:07:42

章内容考察

  • 第五章からの続き。
  • 今回もまた、這い寄る混沌の導きにより、主人公と魔導書は出会う。
  • ようやく登場するデモンベイン・ダークネスだが、ところどころ、"D"そのものであったかのような描写が入るのが気になるところ。実は渦動破壊神が姿を変えた機体なのか?

本文

「棋盤を囲む必然"フェイト"と偶然"チャンス"」

  • ダイン・フリークスより
    • スフィンクス「素晴らしきかな 必然"フェイト"と偶然"チャンス"は汝を選んだ」
      補足:"フェイト"と"チャンス"はダンセイニ著「ペガーナの神々」にある記述。

「確かにすべてのはじまりは、あの這い寄る混沌が生み出した無限螺旋。」

  • 斬魔大聖デモンベイン他より
    • 「無限螺旋」
      補足:斬魔大聖でのナイアの施した閉じた宇宙の繰り返し実験を指す。
         ここから、渦動破壊神は無限螺旋の数え切れないほどの試行から偶発的に生まれてしまった存在であることが分かる。
         ダイン・フリークスの鴉もまた過去への巻き戻しに繋がらない敗北ルートの九郎であると鋼屋ジン氏がツイートしている。

「五芒星の印を切り、輝く旧き印"エルダーサイン"が顕れた」

  • 斬魔大聖デモンベイン他より
    • 「デモンベインを包み込む光。後光の如く背負うは、夜に灼きつく魔法陣――五芒星形の印。即ち『旧き印"エルダー・サイン"』。邪悪なる力を退け、祓う結印――」

「三位一体」

  • 斬魔大聖デモンベイン他より
    • アル・アジフ「魔術師と魔導書と鬼械神は三位一体」

「図書館最奥」

  • 斬魔大聖デモンベインより
    補足:大十字九郎がアル・アジフと初対面した場所。

「埋葬の華」

  • 斬魔大聖デモンベイン他より
    • 「埋葬の華に誓って」
      補足:シャイニング・トラペゾヘドロン発動の口上の一部。
         また、ダイン・フリークスでは銀の鍵発動の口上にもなっている。

「オリジナル」

  • 斬魔大聖デモンベイン他より
    • アナザーブラッド「私は――『ネクロノミコン』。外道の知識の集大成。貴女の写本"うつし"よ…お母様"オリジナル"」
      補足:ネクロノミコンの原書アル・アジフを指す。

「『ネクロノミコン』最後の頁。かつて最上位の魔導書だけに記されていた呪法――『機神招喚』 しかしその頁に記されているのはかつての神"アイオーン"の記述ではない。」

  • ダイン・フリークスより
    • 寄車むげん「鴉 「機神招喚」の章 その閲覧を赦す」
      補足:むげんは三神器の1つ「アル・アジフの魂」を所持しており、この後鴉はデモンベイン(の右腕)を招喚している。
         つまりこの時点でアルの機神招喚の章はアイオーンからデモンベインに変化していることになる。
         斬魔大戰に登場するアルの死骸はむげんによってもたらされた可能性が高いと言えるだろう。

「其処に在り得べからざる物質が、存在する無限小の可能性。限りなく『0』に近い確率が集積され、完全なる『1』を実現する。」「虚数展開カタパルト……こんな世界にまで繋がるというのか……!」

  • 斬魔大聖デモンベイン他より
    補足:虚数展開カタパルトは異なるルートのアーカムシティや、凍京NECROの舞台の凍京にすらデモンベインを届けた実績がある。

「空間が圧倒的質量に弾き飛ばされ、爆砕した。急激な気圧の変動が、突風となり稲妻を伴って吹き荒れる。瓦礫や路上の車が煽られ、木の葉の如く飛ばされていく。人々は魂を抜かれたようにただそれを見つめていた。燃える空に飛翔する、圧倒的なその威容。破壊を纏いて降臨する、鋼鉄の巨人を。」

  • 斬魔大聖デモンベインより
    • 「空間が圧倒的質量に弾き飛ばされ、爆砕した。急激な気圧の変動が、突風となり稲妻を伴って吹き荒れる。路上に散らばる瓦礫や廃車が煽られ、木の葉の如く飛ばされていく。人々は逃げる事すら忘れて、魂を抜かれたように見上げるしかなかった。燃える空に飛翔する、圧倒的なその威容。破壊を纏いて降臨する、鋼鉄の巨人を。」

「王権を失ったヌァザ」

「巨人が右腕を取り戻したとき、この世に遍く総てが終焉を迎えるのだ」

補足:デモンベイン・ダークネスそのものについて語っているのか、
   ダークネスを通じて見た渦動破壊神の比喩的表現なのか判断が難しい。


「グリュ=ヴォ五一二神」

  • 機神飛翔デモンベインより
    • 「しかし貴様が倒したアナザーブラッドは、我らグリュ=ヴォ512傑の中で最も格下!」
      補足:機神飛翔のジョークEDだったはずが…
      グリュ=ヴォは旧神が座す恒星ベテルギウスを指す。
      「512」は地球-ベテルギウス間の距離512光年からか?
        1等星が2等星の2.512倍明るいことからか?
  • Project_D2より
    • 「超常の力を求め、旧神の神力を注がれた者達。まるで俗悪映画の化物ども。その名も――グリュ=ヴォ五一二傑」「……多すぎだよ」

「ゾフィエル。アストラ。ユリアヌス」

  • 「ウルトラシリーズ」より
    • ゾフィ。アストラ。ユリアン
      補足:それぞれウルトラマン、ウルトラマンレオ、ウルトラマン80に登場した「主人公ではないウルトラ戦士」

「いつもどおりシッチャカメッチャカにとっ散らかっていて、デタラメでメチャクチャで荒唐無稽だ」

  • 斬魔大聖デモンベインより
    • 「出鱈目な、滅茶苦茶な、荒唐無稽ここに極まる、大惨事の光景だった。」

「きっと何とかなるさ」

  • 機神飛翔デモンベインより
    • 九郎「何とかなるさ……デモンベインとみんながいる限りな」
      補足:デモンベインシリーズでは九郎のセリフ、地の文問わず「何とか」という単語が非常に多く使われる。
         文字通り「何とかしてきた」物語である。

「ああそうか……そうだったな 勇気よりも。智慧よりも。光り輝く愚かさを。かつて俺たちも、同じだったんだ」

  • ニトロプラスブラスターズより
    • アル・アジフ・エクス・モルテス「汝らの勇気や智慧よりも、その光り輝く愚かしさこそが愛おしいのだ。忘れ果てていた。我ら――妾たちもかつては確かにそれを持っていた。ああ、継ぎ目"ジグソウ"が消えて行く。全が一に、一が全に。今こそ我らは妾となろう」
      補足:断片の寄せ集めであったエクス・モルテスがアル・アジフの魂として目覚めるシーン

「通りすがりの、ただの三流探偵さ」

  • 斬魔大聖デモンベインより
    • 九郎「ここにいるのは……単なる三流探偵、大十字九郎だ」
  • 仮面ライダーディケイドより
    • 門矢士「通りすがりの仮面ライダーだ!覚えておけ!」

「ナハブ、まだ気づいてないのか?こいつの正体はな……」

補足:「こいつの正体」=貴女の上司です。あるいは「お前の信じる神だ」か?


「アンポンタン・ポカン」

  • 夢野久作著「ドグラ・マグラ」より
    • 「吾輩が仮りにアンポンタン・ポカン君と名付けている二十歳ばかりの美青年なんだ」
      補足:同作品の語り手の仇名。
         記憶を失っていて、自分が何者かわからないという点が本作主人公と共通している。

「――このまま何もしないのは、後味悪いって思うんだよね」

  • 斬魔大聖デモンベイン他より
    • 九郎「いや、さすがに見殺しは後味悪ィだろ」
      補足:大十字九郎の基本行動原理。

ボクが完全よりもひとつ失って。空っぽよりもひとつ賢くなる、最初の一歩」

補足:ボクがアザトースであったことを暗喩する表現。
   完全性を失うことで、盲目白痴から脱却する事を意味する。


「『旧神の紋章』」

  • 斬魔大聖デモンベイン他より
    補足:こちらも「エルダーサイン」とロゴを振る。
       「旧き印」よりも上位に位置づけられる。

「"D"の右腕は、断末魔の如き金切声を奏でる巨大なチェーンソーに変わっていた。」

  • 死霊のはらわた2より
    補足:主人公アッシュは、呪われた自分の右腕を切り落とし、
       義手代わりにチェーンソーと取り付けて振るった。

「何しろ名前は大事なことだ」

  • 斬魔大聖デモンベインより
    • アル・アジフ「良いから答えよ、人間。名前は大切な事だ」

「さあ、高らかに謳い上げよう。消えてしまった無数の空に――恐らくは無限の祈りを重ねて唱えられた、かつての誓い。今回もまた、変わる事無く。そして、これからもなお――」

  • 斬魔大聖デモンベイン他より
    • 「男は高らかと聖句を詠み上げる。この苛烈な闘争の永劫の中、無限の数を重ねて唱えた、魔を断つ誓い。今回もまた、変わる事無く。そして、これからもなお――」(斬魔大聖)
    • 「さあ、高らかに謳い上げよう。現在過去未来――恐らくは無限の数を重ねて唱えられた、魔を断つ誓い。今回もまた、変わる事無く。そして、これからもなお――」(機神飛翔)

「憎悪の空より来たりて 正しき怒りを胸に 我等は魔を断つ剣を執る!汝、無垢なる刃――デモンベイン!」

  • 斬魔大聖デモンベイン他より

「世界征服を目論む、悪の大首領だ」

  • 竜†恋 DORA+KOI ぎんいろアクマときんいろオバケより
    • 「悪の大首領ですが、何か?」
      補足:冒頭、主人公はヒロインを自称するクラスメイトに
         「貴方は私に殺されるのよ、大首領」とわけも分からず殺意を告白される。


コメント